※来週(2月17日)は、筆者が海外イベントに参加のため、このコーナーの更新はお休みです。
SEOに成功する本質的な思考とは?
精神論と片付けることなかれ (SEOとその周辺)
SEOに取り組んでいると、どの情報が正しいのか判断に困ったり、何から手をつけていいか悩んだりする場面に必ず遭遇する。特にSEO初級者に起こりがちなことだ。
そんなときは次のことを思い出すといいと、こちらの記事では諭している。
検索エンジンの原則に立ち返れば全ての答えがある
検索エンジンはユーザーが必要とする情報を表示するように作られている
具体例を織りまぜながらSEOを正しく理解できる思考方法を説明している。自分のSEOに確固たる自信が持てないウェブ担当者は読んでほしい。きっと気付きがあるだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
再審査リクエスト送信後、2日でペナルティ解除
再審査リクエストの処理を高速化? (SEOまとめ)
グーグルによる手動ペナルティが解除される期間は明確には決まっていないようで、再審査リクエストを送ったウェブ担当者は返事が来るまで不安な日々を送ることになる。
こちらのケースでは、なんと2日で返信が届き、ペナルティを解除してもらえたそうだ。筆者が知るかぎりでは、早くても1週間から10日くらいかかっている。ペナルティの内容やサイトの規模によって審査が完了する時間は異なってくるだろうが、こんなに迅速な対応してもらえたのは驚くべきことだ。
グーグルは再審査リクエスト対応をスピードアップしたのだろうか? だとしたら、非常にありがたい。
Googleアナリティクスが楽天とgoo、BIGLOBEに対応
晴れてオーガニック検索の仲間入り (アナリティクス 日本版 公式ブログ)
Googleアナリティクスが、日本独自の検索サイトを「検索エンジン」として認識するようになった。
具体的には、楽天とgoo、BIGLOBEからの検索アクセスだ。今までは、これらの日本独自の検索サービスからのアクセスは、オーガニック検索トラフィックではなく、「参照元」になっていたり、検索扱いでもサイト名が出ず「search」としてまとめて扱われていたりした。
そのため、Googleアナリティクスのトラッキングコードでオーガニック検索として識別するために特別なJavaScriptを書いていた人もいるだろう。
しかしもはやカスタマイズは不要で現在はデフォルトで認識されるようになった。
これらの検索エンジンからのアクセスはそう多くないと思われるが。しかしそれでもより詳細なデータを標準で取得できるのは悪いことではないだろう。
GooglebotがPOSTリクエストに対応
勝手にフォーム送信するわけじゃない (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのクローラーGooglebotがPOSTリクエストを実行できるようになったことを、グーグル日本のウェブマスター向け公式ブログが発表した。2011年11月に米国版のオフィシャルブログで伝えられた内容の邦訳である。
POSTリクエストに対応したといっても、すべてのケースにおいてPOSTリクエストを実行するわけではなく、勝手にGooglebotがユーザー情報を入力してログインしたり、問い合わせフォームを送信したりするわけではない。「妥当かつ安全であると判断した場合は、Googlebot は POST リクエストを実行するようになりました。」とのことで、現在はページ表示時に自動的に実行されるAjaxのPOSTリクエストに対応している程度だ。
ほとんどのサイトでは関係ないと思っていいだろうが、今回の改良により、より多くのコンテンツをクロールしてもらえることを期待できるサイトもあるだろう。
記事には、GooglebotがPOSTリクエストを処理する例のほか、サイトをクロールしやすくインデックスに登録されやすくするアドバイスも書かれているのでひととおり目をとおしておきたい。
ユーザビリティに優れたリンクの装飾と配置
クリックしやすいリンクの秘訣 (ユーザビリティ実践メモ)
リンクの装飾や配置をどのようにすれば、サイト訪問者がページ間を迷わずに移動できるのだろうか。そうしたコツを、ビービットのユーザビリティ実践メモで解説している。
リンクの装飾については、テキストリンクでは「青・下線」が、ボタンについては「押せる感」が重要とのこと。
リンクの配置については、「コンテンツエリア内の誘導リンク」と「フッターリンク」が重要だとしている。
検索エンジンでの上位表示も大切だが、訪問してくれた人にとってわかりやすいサイトにするユーザビリティも、決してないがしろにしてはならない。こちらの記事は「ウェブサイト設計の時に役立つ7つのテクニック」としてのシリーズものの5回目だ。これまでの記事とあわせてユーザビリティの改善策を研究してほしい。
・グーグル、ウェブマスターツールのサイトマップ機能を改良
・BingウェブマスターツールでWeb向け構造化データの文法チェック
・ウェブ全体の60%以上がUnicode(UTF-8)、グーグル調べ
・正しくドメイン移転したのに重複コンテンツって!?
・誰も知らないモバイル用のサイトマップインデックスファイルの書き方
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・SEOの最重要特許ベスト10 その4 ― ページランクがリーズナブルサーファーに出会った日
・特許から読み解く現在のPageRankの姿
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグル、ウェブマスターツールのサイトマップ機能を改良
見やすくなりテストも可能に
(Official Google Webmaster Central Blog)
グーグルはウェブマスターツールのサイトマップの機能を改良した。4つある。
統計情報のレポート
ウェブ、画像、動画、ニュースなどサイトマップのタイプごとに棒グラフ形式で統計情報をレポートする。何件のURLがサイトマップ送信され、そのうち何件のURLがインデックスされているかが視覚的にわかる。送信テスト
また、サイトマップをテストする機能が加わった。実際にサイトマップを送信する前にエラーがないかをチェックできる。すでに送信済みのサイトマップのテストも可能だ。より詳細なエラーレポート
既存のサイトマップにエラーが発生している時は、より詳しい内容を伝えるようになった。サイトマップの削除
サイトマップを削除したときは、自分のアカウントからもそのサイトのほかの管理者のアカウントからも削除する。ただしサイトマップ自体を削除するわけではないので、robots.txtなど別の手段でサイトマップを送信しているときは依然としてサイトマップを処理しようとするので注意が必要だ。
BingウェブマスターツールでWeb向け構造化データの文法チェック
密かに機能アップを続けているBWT (Bing Webmaster Center blog)
検索結果ページにリッチスニペットとして情報を出すためにページ内でMicrodataやRDFaを使ったり、ソーシャルメディア対応でOGPを埋め込んだりしている人もいるだろう。そうしたマークアップ言語が正しく記述できているかのチェックをBingウェブマスターツールでできるようになった。対応しているマークアップ言語は次の5つの仕様だ。
- HTML Microdata
- Microformats
- RDFa
- Schema.org
- Open Graph
クロールセクションの「マックアップ バリデータ」(「マックアップ」となっているのは機械翻訳のためであろう)で検証できる。
ちなみに、グーグルにもRich Snippet Testing Tool(リッチスニペット テスト ツール)という構造化データが正しいかどうかをテストするツールがある。こちらはさらに検索結果でリッチスニペットがどのように表示されるかどうかもシミュレーションできる(Bingにはリッチスニペットに相当するような表示スタイルがない)。
Bingウェブマスターツールは現在かなり機能が充実してきている。日本でのBingのシェアが低いため利用する機会がほとんどないのが実にもったいない。
ウェブ全体の60%以上がUnicode(UTF-8)、グーグル調べ
ほぼ迷わずUTF-8 (Official Google Blog)
グーグルの発表によると、2012年1月の時点でインデックスしているウェブページを調べたところ、文字コードとしてUnicode(UTF-8)を利用していたページは60%を超えたそうだ。2006年から800%増加しているとのこと(日本語でよく用いられるShift_JISが5位に入っているのも興味深い)。
Unicodeは、コンピュータで使われる文字の符号化方式として世界中で幅広く使われ標準となっている。グーグルでも内部では長らくUnicodeを採用してきたそうだ。
最近のブラウザは賢いのでEUCやShift_JISを使っていてもほとんど文字化けは発生しないし、ページの文字コードを何にするかによってグーグルのクロールやインデックス、ランキングが変わることはないが、世界標準に合わせて今後はUnicodeを使うべきだろうと筆者は考える。
正しくドメイン移転したのに重複コンテンツって!?
移転を処理したことの確認だそうです (Google Webmaster Central Help Forum)
ドメイン名をまたがった重複コンテンツを発見した際、グーグルは重複コンテンツを検出しどちらのURLを検索結果に出すかを伝えるメッセージを送ってくることがある。「クロスドメインURLの選択」という名の機能だ。
グーグル社員によると、「クロスドメインURLの選択」のメッセージはドメイン名を変更してサイトを移転したときにも送ることがあるようだ。それも、301リダイレクトによってまったく正常に移転を完了させている場合であっても、だ。というのも、移転を処理したことの確認を伝える目的もあるらしい。
たしかにヘルプをよく読むと、「クロスドメイン URL の選択が行われたことにより影響を受ける URL が多数に及ぶ場合(サイトの移転時など)
」(強調は筆者)と書かれているが、正しく移転しているのに重複コンテンツのメッセージが送られてくるのは心臓に悪い。
ちなみに「クロスドメインURLの選択」が行われた時は、英語では次のようなメッセージがウェブマスターツールのメッセージセンターに送られてくるということだ(若干異なるメッセージもあるようだ。また日本語ではどうなるのか筆者は知らない)。
We noticed that you have very similar pages served by both neptune.co.uk and neptune.com (for example, "http://www.neptune.co.uk/"). Google is currently showing the neptune.com version in search results. For more information about this message and what you can do if you prefer the other way, please see this Help Center article.
Message ID: ********. Please include this ID in any messages you post in our Help forum.
Sincerely,
Google Search Quality Team
誰も知らないモバイル用のサイトマップインデックスファイルの書き方
文字どおり誰も知らない (WebmasterWorld)
モバイルサイトマップのサイトマップインデックスファイルの書き方はどうなっているのだろうか?
こんな質問が、WebmasterWorldで挙がった。
複数のXMLサイトマップを作成しているときは、それらのサイトマップをリスト化したサイトマップ インデックス ファイルを作り、検索エンジンにはインデックスファイルだけを送信できる。そのモバイル版の仕様があるのかといった質問だ。
専門家も多くいるWebmasterWorldだが、答としては、「関連するドキュメントや事例がどこにも見つからないからわからない」といったところ。規模の大きいモバイルサイトのrobots.txtにサイトマップインデックスファイルを指定する記述がないか探したが、それも見つからなかったとのこと。
おそらく通常のウェブ用と同じと思われるが、もし知っている人がいたら教えてほしい。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
このコーナーで何度か登場している「リーズナブル・サーファー モデル」と、SEOではないけれど今脚光を浴びているソーシャルメディア、「Pinterest」(ピンタレスト)の記事を今週はピックアップ。
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SEOの最重要特許ベスト10 その4 ― ページランクがリーズナブルサーファーに出会った日
特許から読み解く現在のPageRankの姿 -
Pinterest(ピンタレスト)完全攻略マニュアル
今年最注目のソーシャルメディア
- 内容カテゴリ:SEO
- 記事種別:解説/ノウハウ
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:SEOに成功する本質的な思考とは? など10+2記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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