「スマホ向けサイトは“レスポンシブWebデザイン”で」グーグル社員が語る
グーグル社員の推奨 (Google Webmaster Central Help Forum)
デスクトップ用ページとスマートフォン用ページを提供しているサイトで、URLを同じにするか別々にするかはそれぞれにメリット・デメリットがありどちらが絶対的に優れているかを判断することは難しい。
スマートフォン用のURLが検索結果に表示され続けて困っているウェブ担当者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように公式ヘルプフォーラムでアドバイスしている。
可能なら、CSS3のMedia Queriesのような特別なスタイルシートを使い(レスポンスWebデザインを使って)、同じURLでスマートフォンに専用のコンテンツを見せるといい。こうすることの利点は、特別なURLを必要とせずクロールやインデックスについて考えなくていいし、スマートフォンユーザーをどのようにしてリダイレクトするかを考慮する必要もないことだ。
SEOを最優先するなら同じURLを使うのがベストに思える。しかしMedia Queriesは、うまく使わないとスマートフォンなどでページの表示が遅くなる場合もあるため、モバイル優先の情報設計をしたほうがいい場合もあるのも事実だ。
PC向けURLとスマートフォン向けURLは、本当に悩ましい問題である。
日本語で読めるSEO/SEM情報
titleタグにキーワードを入れた結果、5位⇒2位にランキングアップ
検索エンジンにもユーザーにもtitleタグはやっぱり重要 (うぇぶみん)
グーグルからの検索トラフィックが予想以上に多かったキーワードがあり、そのキーワードが入るようにtitleタグを変更したところ、順位が5位から2位に上昇してアクセス数も増えたという記事。
titleタグにキーワードを含めるというのは、SEOでは基本中の基本だ。それにしても、これを実証した興味深いケーススタディだ。
titleタグにキーワードが入っていれば、ユーザーにとってもそのページのコンテンツが何について書かれているかが明白になる。ユーザーに対して役に立つことが、すなわち検索エンジンの評価につながると言えよう。
ランキングを上げるためにtitleタグにキーワードを入れるという思考ではなく、ユーザーに内容を明確に伝えるためにtitleタグにキーワードを入れるという思考でページのタイトルを考えてほしい。そうすれば、単にキーワードを詰め込んだ無機質なtitleタグではなく、ユーザーを意識したtitleタグを考え出せるはずだ。
ロングテールSEOのプロが明かす、正しいロングテールSEOのやり方
7ステップに分けて実践
(パシのSEOブログ)
パシのSEOブログの竹内氏がロングテールキーワードの検索トラフィックを上手に拾う方法を7つのステップに分けて解説している。
- ぼんやりと書きたいことをイメージして記事を書き始める
- 文章の修正や記事の構成を考えまとめる
- キーワードを含めたタイトルを考える
- SEOを意識したtitleタグを考える
- 記事公開後にターゲットキーワードを見直す
- 内部リンクを有効活用する
- とにかく沢山の記事を書く
竹内氏自身が成果を出しているロングテールキーワードを狙ったSEO手法だ。ロングテールSEOというと調査して検討したキーワードに対応するコンテンツを作るパターンが多いかと思うが、竹内氏は「あくまで自然に色々なキーワードを拾っていく事を重視します
」「狙っていないキーワードを知らぬ間に拾っていたという事が重要になってきます
」という姿勢で進めている。
ひとそれぞれに合ったスタイルがあったとしても、実績があるという点は心強い。慣れとともにこの手法を踏まえた自分なりのステップを構築できるだろう。
なお元記事のタイトルには「WordPress」と入っているが、竹内氏も断っているようにWordPressに限定したやり方ではない(「WordPress」を入れたのはWordPressと組み合わさったロングテールキーワードで引っかかるのを狙う目的もあるのかもしれない)。
パンダ・アップデートはやはりまだ日本に訪れていないのか?
それとも一部は導入済みか? (Takahiro Watanabe (takahwata) on ツイッター)
パンダ・アップデートが日本にもすでに導入されていることを知っているとも受け取れる意味深な発言をツイッターで残したばかりの渡辺隆広氏が、今度は次のようにツイートした。
日本にパンダ・アップデート本格導入されたらこのサイトは死ぬだろうとフラグ立てしてあるサイトはいずれもまだ影響受けてない でも一方でそれっぽい影響受けてるサイトもある んー。 全然まだ、ってことはないと思うんだけど 英語圏とは評価基準が違うか。
果たして、完全ではないにしてもパンダ・アップデートが導入されているのかどうなのか、非常に気になるところだ。
初めてのSchema.org導入でリッチスニペットを狙え
構造化データと聞くと難しそうだが (NAVER Engineers' Blog)
NAVERのエンジニア向けブログが、Schema.orgの導入手順を初心者向けに解説した。
Schema.orgは、ページに記載されているコンテンツの意味や目的を(ユーザーにではなく)検索エンジンに伝えるための構造化マークアップとして、グーグルとヤフー、マイクロソフトの3社が共同で策定した共通仕様のための取り組みだ。
グーグルでは、Schema.orgの仕様に従ってページに情報を記載しておくと、検索結果に「リッチスニペット」としてわかりやすく表示してくれる。リッチスニペットを実現する記述方法には、Microformats、RDFa、GoodRelationsなど他の構造化マークアップも利用できるが、将来的な見地に立つとSchema.orgを採用するといい。
そうはいっても、Schema.orgというのは名前からしてとっつきにくい印象を持つのではないだろうか。そんなSchema.org初級者のために、わかりやすくSchema.orgを説明しているのがこちらの記事だ。
もっとも初級者向けの導入編とはいえ、数回読まないと自分のものにはできないかもしれない。しかし特にレビュー系サイトやECサイトでは、リッチスニペットは検索結果でのクリック率向上が期待できる。繰り返し読んでぜひマスターすべきだ。
ちなみに筆者は自分のブログでSchema.orgを実験してみた。導入から1週間少しでリッチスニペットの表示に成功した。
テストなのですぐに消したが、リッチスニペットの乱用は慎んでほしい。もしリッチスニペットを不正に悪用しているサイトを発見したら、リッチスニペットスパム通報フォームからグーグルに報告しよう。
グーグルが明かすユーザーテストの秘訣
テストは“シンプルに”が原則 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
ユーザーの役に立つサイトを実現するには、ユーザーの本当の姿を知るのが一番だ。そのためには、アクセス解析などのデータだけでなく、実際にユーザーにサイトを利用してもらってその様子を観察する「ユーザーテスト」が有効だ。
グーグルが、実際の経験に基づいた、簡単にできるウェブサイトのユーザーテストやユーザーリサーチの方法を公開した。
とはいえ、ラボで実施する本格的なユーザーテストだけが方法ではなく、
テストは多額の費用をかけて大がかりに実施する必要はありません。友だちや家族に聞いてみるだけでも大きなヒントを得られるでしょう。
としたうえで、次のようなことがポイントになるとしている。
- テスト対象者の人数
- テスト対象者を選ぶ
- テストの場所
- テスト方法
- テストするべき項目
- テストするべきではない項目
グーグルがユーザーテストから得た知見としては、次のようなことあるとのこと。
- コンテンツを表示/非表示にするレイアウトを使用する場合は注意する
- 言葉の使い方を確認する
- 低速接続の環境でページをテストする
規模の大小を問わず、ユーザビリティを高めるためのユーザーテストはぜひ行いたいものだ。非常に役に立つ内容なので、ピックアップ元の記事を参考にしてほしい。
・XMLサイトマップはSEOに必要か
・ヤフーカテゴリは有料リンクではないのか?
・SEOならぬASOとは?
・Googleアナリティクスのコードはどこに設置すべきか
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・検索ランキングは幕を閉じ、検索プレースメントの時代へ
・インフォグラフィックによるSEOの最強レシピ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
XMLサイトマップはSEOに必要か
なくてもいいけど利用価値あり (WebmasterWorld)
WebmasterWorldのメンバー限定エリアで、「最近のXMLサイトマップ」という話題が交わされた。すべてをここでお伝えするわけにはいかないが、ポイントを整理しておこう。
XMLサイトマップの送信は、真っ先にやるべきSEOの1つとして挙げられることが多い。しかし、実際のところSEOにとってXMLサイトマップはどのくらい重要なのだろうか。
極論を言えば、XMLサイトマップはSEOにはなくても構わない。大規模なサイトであったとしても、サイト内のリンク構造が整っていれば検索エンジンはすばやくクロールしてくれる。それに現在のGoogleは、Ping送信やRSS、PubSubHubbub、Google+の投稿、+1ボタンなどさまざまな手段で新しいコンテンツの発見を試みる。
そもそも、XMLサイトマップはURL発見の手助けをするものに過ぎず、インデックスを保証するものではない。ましてや、検索結果での順位を上げる効力は一切ない。クロールの助けになるとしても、XMLサイトマップの力を借りなければ検索エンジンが辿りつけないようなページはPageRankに乏しく検索結果に出てこないかもしれない。
またいったんインデックスされたURLはXMLサイトマップから削除、あるいはサイトマップ自体を削除したとしても検索エンジンのインデックスから消滅することはない。
とはいえ、XMLサイトマップの送信を否定はしない。グーグルウェブマスターツールではXMLサイトマップで送信したうちのいくつのURLがインデックスされているかサイトマップの種類ごとに確認できる。ディレクトリごとにXMLサイトマップを分けて送信すれば、どのディレクトリのページがどのくらいインデックスされているか細かく調査することもできる。ほかにもページネーションの1ページ目と2ページ目以降のページを分けて送信すれば、ページネーションされたページのインデックス状況を知ることも可能だ。
インデックスさせるという目的では使っても使わなくてもどちらでもいいが、インデックス状況を把握するという目的ではXMLサイトマップは役に立つと言える。
ヤフーカテゴリは有料リンクではないのか?
支払うのは審査代 (Google Webmaster Central Channel on YouTube)
有料ディレクトリは、どうして有料リンクと同じ扱いを受けないのですか?
グーグルのマット・カッツ氏がこの質問に回答した。
僕たちは、ほぼすべてのケースで同じ基準に基づいて有料ディレクトリを扱っていると思っている。信用できない怪しげな有料ディレクトリが大量にあって、「PageRankが5だ」と宣伝したり、50ドルかそこらを払えば登録を保証するなどと言ったりしている。そこには何の審査もない。まさしく何でもかんでも取り上げることを許していて、実質的に慎重に審査することはない。
「期限切れドメイン名を見つけて再登録した。ディレクトリにしたからお金を払えばリンクしてやる」、多くの場合はこんなディレクトリばかりだ。
こういうケースでは、僕たちは、ほぼ間違いなくアクションを起こす。たとえばツールバーのPageRankを下げるかもしれない。これは、そのサイトからのリンクは必ずしも信用されていないことを示すものだ。そんなサイトにお金を払っても何もいいことはない。
しかしここで、スパム的で質の低いディレクトリと、ヤフーディレクトリのようにきちんと審査しているディレクトリの間に線引きしておきたい。
ヤフーディレクトリはかなりの数の申請を断っているかもしれない。一種のリトマステストだ。
ヤフーでは、ディレクトリ登録に対して慎重な審査がある。それに対して怪しげなディレクトリは、どんなテキストでも好きに選べて受け付けられる。さらに、そんなディレクトリを実際に見に行くユーザーはいない。スクリプトだけが動いているようなサイトだ。そういうのこそが、僕たちが絶対にアクションを起こす対象になる。
僕たちは、「そのディレクトリに付加価値があるか」「(質を保つために)どのくらい労力を割いているか」を見ている。実質的にはチェック作業がなくて、なんらかのリンク操作のために作られたものだと判断されれば、それが有料ディレクトリであっても、間違いなく有料リンクと同じ基準で扱われることになる。
ひとことで言えば、有料ディレクトリと有料リンクの最大の違いは「人間の目によって厳格な審査があるかどうか」だ。あなたがヤフービジネスエクスプレスに支払う費用は登録代ではなく審査代であり、登録が保証されるものではない。そのことによって有料リンクに該当しないとグーグルはたびたびコメントしている(異論はあるかもしれないが、グーグルに言わせればそういうことだ)。
SEOならぬASOとは?
“アップストア最適化”のこと (Search Engine Watch)
Apple App Store(アップル アップ ストア)やAndroid Market(アンドロイド マーケット)などアプリケーションを入手できるサービス内での検索の最適化をSearch Engine Watchが説明した。「アップストア最適化」だからSEOならぬ「ASO」と名付けている。
ASOには3つの大きな要因がある。
- テキスト要素
- 人気度
- 評価とレビュー
テキスト要素には、アプリの名前とアプリの作者、説明文に入っているキーワードが含まれる。
人気度には、これまでにどのくらいインストールされたかと短期間の間にどのくらい急にインストール数が伸びたか、現在のインストール数・アンインストール数・アクティブなインストール数が含まれる。
文量の関係ですべてを詳細に説明できないので、アプリ開発にも関わっていてASOに興味があるならピックアップ元記事をご自身で読んでいただきたい。または渡辺隆広氏がSEMリサーチで重要点を要約しているのでこちらだけでも参照するといい。
Googleアナリティクスのコードはどこに設置すべきか
推奨はheadセクション内 (LunaMetrics.)
Googleアナリティクスのトラッキングコードは、ページのHTMLのなかのどの場所に記述するのがいいのだろうか? これに関してLunaMetricsが解説している。
結論を言えば、現在のGoogleアナリティクスの管理画面で取得できるトラッキングコードは、headタグの中、通常はhead終了タグ(</head>)の直前に貼り付けるように指示されている。以前のバージョンのトラッキングコードはbody終了タグ(</body>)の直前に貼り付けるように推奨されていたが、今は違う。
理由はいくつかあるが、いちばん大きな理由はデータをより正確に取得するためだ。以前のトラッキングコードは、ページの他のコンテンツの読み込みを万が一にも妨げないように、ページのコンテンツの最後に設置することが推奨されていた(eコマーストラッキングやバーチャルページビューを計測する時は、例外的にheadセクション内に設置していた)。
しかし、現在は「非同期」というまた異なるトラッキング動作をするようになっており、ページの冒頭に記述しても他のコンテンツの読み込みを妨げることはない。そのため、ページ内の上のほうにトラッキングコードを配置しても問題なく、headセクションの中に置くことでいち早くコードが読み込まれ、より正確な計測が可能になるというわけだ。
しかし、Googleアナリティクスのトラッキングコードの取得部分にもどこに貼り付けるかが書かれているにもかかわらず、昔のようにbody終了タグの上に設置しているサイトを筆者は頻繁に見かける。
システム上の理由などで不可能でないなら、どこかのタイミングでhead終了タグの直前に場所を変更しておくといいだろう。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
検索結果では「順位」ではなく「表示場所」を気にかけるべきという記事とSEOをレシピに見立てたインフォグラフィックを今週はピックアップ。
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検索ランキングは幕を閉じ、検索プレースメントの時代へ
SEO計測指標は「ランキング」(順位)から「プレースメント」(配置)へ? -
インフォグラフィックによるSEOの最強レシピ
SEOにも火加減が大切
- 内容カテゴリ:SEO
- 記事種別:解説/ノウハウ
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
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