制作会社の人がやってしまいがちなSEO基本中の基本のミス
SEO初級者は要チェック (SEO Imagination!)
SEOに重要な基本的要素で、ウェブ制作会社が大切なことを見逃して失敗しがちなことを指摘した記事。Webディレクターとしてサイトの制作に携わっていたときに発見したというもので、次の4つの失敗パターンを挙げている。
- titleタグにキーワードを入れない
- titleタグやmeta descriptionの重複を気にしない
- robots.txtやsitemap.xmlを設置しない
- デザインを優先して隠しテキストを使ってしまう
1つ目と2つ目は実際に多いと筆者も実感している。SEOとしては基本中の基本であるし、titleタグにキーワードを入れることと各ページにユニークなtitleタグとmeta descriptionタグを設定することは、ユーザーにページの内容を伝えるうえでも重要だ。
3つ目のrobots.txtとXMLサイトマップは大切ではあるが必須ではない。robots.txtはクロールをブロックするページがなくてファイルを設置しなくてもいい(または空っぽのrobots.txtを設置しておく)。XMLサイトマップは送信するに越したことはないが、現在のグーグルにはSEOに必須だとまでは言えない。
4つ目は生半可にSEOを知っている状況で犯しやすい過ちだ。「検索エンジンを意識してページにキーワードを記述するのだがユーザーには見せないようにしておく」ことは、ガイドライン違反であることを認識しておこう。
このコーナーの読者にはSEOに取り組み始めたばかりのウェブ担当者もいることだろう。ここで取り上げた以外にも重要な基本項目はあるとしても、1つ目と2つ目、4つ目は確実に押さえておこう。3つ目はそれぞれの目的と設定方法を理解しておきたい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
検索キーワードが隠される(not provided)日本でも増加、SSL検索の本格導入で
「キーワード取得不可」を表す (Google Japan Blog)
検索マーケ担当者やアクセス解析担当者を悩ませる、検索キーワード「not provided」の勢力が、日本でも拡大してきた。グーグルが、英語圏と同様に日本でもSSL検索を導入したのだ。
グーグルはGoogle.co.jp(日本向けグーグル)でウェブ検索をした場合に、グーグルアカウントにログインしているユーザーでは自動的にSSL検索になるようにしたことを発表した。このSSL検索は昨年10月に米グーグル(Google.com)で導入されたもので、今回すべての国と言語のグーグル検索に適用された形だ。
SSL検索が適用されたグーグルからの自然検索のトラフィックに関しては、アクセス解析ツールで分析しづらくなる。具体的には、グーグルの検索エンジンから来たことはわかるが、どんなキーワードで検索してサイトにたどり着いてきたかは調べられなくなるのだ。Googleアナリティクスでは検索キーワードで「(not provided)」としてレポートされる(詳細はこちらの記事を参照)。
グーグルは、SSL検索の影響は10%未満だろうと予測していた。自動的にSSL検索になるのはグーグルアカウントにログインしているユーザーだけだからだ。しかし実際には、サイトの種類によっては10%をはるかに超えることもある。SSL検索のデフォルト化が発表された3月6日から1週間の筆者のブログにおけるグーグル自然検索のnot providedの割合は、実に30%を超えている。Web担のサイトでは25%弱だったそうだ。サイトの性質から考えると、どちらのサイトもグーグルアカウントに常時ログインしているユーザーが多そうに思える。
SSL検索は、ユーザーの立場からするとプライバシーがより保護されるため歓迎できる。しかしウェブ担当者の立場からすると、キーワードが解析できなくなることは、かなり大きなデメリットとなってしまうのが悩みだ。
「not provided」で失われたキーワードを復元する方法
グッドアイディアだけど推測 (運営堂ブログ)
グーグル検索のSSL化によってGoogleアナリティクスで取得できなかった検索キーワードを取り戻す方法を、運営堂ブログさんが編み出した。
「not provided」のランディングページを調べ、そのページのコンテンツから検索キーワードを推測するというものだ。
ある程度の手がかりはつかめるかもしれない。とはいえ、そのページにトラフィックを呼ぶキーワードが限られていて容易に想像できれば有効な手段であるが、1つのページに数百のロングテールキーワードでトラフィックを集めるサイトではこの方法はうまく働かない。
一方カグアさんは、もう1歩進んだ分析としてグーグルウェブマスターツールとExcelの関数を使った方法を紹介している。Googleアナリティクスで取得てきなかった具体的なキーワードが分かる。しかしそれとて失われたキーワードを100%復元できるわけではない。
やはりnot providedは、ウェブ担当者には痛恨の一撃だ
グーグルウェブマスターツールとGoogleアナリティクスを使うとペナルティを受けやすい?
そんな馬鹿な (無料SEO対策のススメ)
グーグルウェブマスターツールやGoogleアナリティクスは、情報がグーグルに漏れてしまうから使わないほうがいいのですか?
こんな質問に対する回答を竹内氏が記事にしている。
結論としては、「使わないほうがいい」なんてことはまったくなく、ウェブマスターツールもアナリティクスも絶対に使うべきツールである。
この質問を抱いた理由というのが「Googleに不正がバレる」からというのだ。こんな思考のSEOこそが「終わっている」だろう。竹内氏も次のように言っている。
もうGoogleにバレないようにSEO対策するという考え方がNGだと思っています。
ウェブマスターツールやアナリティクスでしか得られないSEOに役立つ情報がごまんとある。不正によるリスクをかかえつつ、有用なツールを利用できないサイトを運営するなどということは馬鹿げているとしか思えない。
とはいえ実際に、「グーグルに情報を漏らさないために、ウェブマスターツールやGoogleアナリティクスを使うべきではない」とアドバイスするSEO業者やコンサルタントが存在する。こういうことを言うということは、その人はスパムを行いグーグルを敵にしている証拠なので、もしかしたら「使わないほうがいいですか?」と聞くのはいい判断方法かもしれない。まっとうSEOサービスを提供できないだろう相手を見つけられるのだから。
“最新”のグーグルSEO 5か条
正確には“いつでも通用する”SEO (パシのSEOブログ)
パシのSEOブログの竹内氏が「今のグーグルのSEOで大切だと思うこと」と題して次の5項目について語っている。
- 意味ある被リンクを増やす
- Googleに見られても問題ないリンク元を作る
- 成果を焦ってリスクを取り過ぎない
- 特定のキーワードに依存しない
- ユーザーに好まれるサイトにする
「SEOテクニック的な話ではなく、精神論的な話になっていきます」と断っているが、どれも理解して実践できないとSEOに成功しない考え方ばかりだ。ぜひとも読んでほしい。
竹内氏は「それでもまだ大半の人が、『何言ってんのお前!?』と感じると思います」と書いているが、そんなふうに反応する人こそが「何言ってんのお前!?」の対象になるのだろうと筆者は思う。
・スパムだらけの無料ホームページサービスは全体がインデックス削除されるかも
・meta keywords/description タグが検索順位に与える影響
・デスクトップとモバイルで1つのURLを使うことをBingも推奨
・マルチチャネルの有料検索が3つに分類
・グーグル プレイスページの情報変更にかかる時間 SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・Googleパンダアップデートの1周年を記念したインフォグラフィック
・SEO vs ユーザビリティを超えた情報アーキテクチャ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
スパムだらけの無料ホームページサービスは全体がインデックス削除されるかも
提供者も利用者も要注意 (Google Webmaster Central Blog)
無料のブログサービスやホームページスペースで、そのサービスを利用しているサイトに自動生成されたようなスパム的なものが大量に公開されている場合、そのサービス全体をまとめて検索結果に表示させないようにする場合があることを、グーグルは公式ブログで告知した。
原則として個別にスパムサイトを判断するように努力するものの、個別に対処しきれない場合には、スパムの温床となっているサービスを根本から絶ってしまおうという処置である。
つまり、あなたが健全で良質なサイトを運営していたとしても、対象となったサービスを利用していれば、あなたのサイトも巻き添えでインデックスから消えてしまうのだ。
日本では定番となっている無料ブログも、今後はひょっとすると対象になるようなことがあるのかもしれない。無料のホームページスペースやブログを提供している立場であれば、スパムに利用されることがないように監視を怠ってはいけない。また利用する側としては、他の利用者が不正なサイトを公開していないことを入念に確認してから使うようにしよう。
ちなみに無料ホームページを悪用したスパムの例としてポーランドのサービスで一晩のうちに大量に作られた日本語サイトが挙げられているが、グーグルでこういったことが実際に問題になっているわけではないようだ。
meta keywords/description タグが検索順位に与える影響
もう一度おさらい (Matt Cutts(mattcutts) on Twitter)
meta keywordsタグなどのmetaタグは重要ですか?
グーグルのマット・カッツ氏がツイッターで上の質問を尋ねられ、次のように回答した。
meta keywordsは使っていない。
でもmeta descriptionタグはスニペットで使うことがある。
グーグルはかなり以前からmeta keywordsタグをランキングの指標として使わなくなっている。記述してももちろん構わないが、グーグルでの検索順位を上げる効力はゼロだ。
meta descriptionタグは、ランキングに何の影響もないのはmeta keywordsタグと同様だ。しかし、検索結果で各項目のタイトルと一緒に表示される説明文(スニペット)に利用されることも多いため、meta descriptionには各ページの内容に沿ったユニークな内容を書くことが推奨される。
とはいえ、meta descriptionタグの記述がスニペットに使われない状況がここ最近は増えているのも事実だ。ページ内の複数の部分のテキストから抽出してグーグルがスニペットを形成することが多くなっていると筆者も感じている。
デスクトップとモバイルで1つのURLを使うことをBingも推奨
レスポンシブWebデザインが主流になるのか (Bing Community Webmaster Center Blog)
Bingのシニア・プロダクト・マネージャのデュアン・フォレスター氏は、デスクトップ向けページとモバイル向けページを別々に提供しているときでも、同じ1つのURLを使うことが好ましいと、公式ブログで説明した。
URLを1つに構成することの大きなメリットは次の3つだとしている。
- URLに張られたリンクの評価を統合できる。モバイルページにはリンクが張られにくい。
- 検索エンジンがサイトをクロールする際のリソースを無駄にしなくて済む。特に大規模なサイトではデスクトップ向けとモバイル向けの両方のURLをクロールしなければならず、ネットワークの帯域も節約できる。
- 構築、管理がしやすい。
何に重きを置くかにもよるので、1つのURLを使うというやり方がどんな状況でも絶対的に優れているとは言えない。とはいえ、今後の主流としては、レスポンシブWebデザインを採用するなどしてURLを1本に絞るのが良さそうな気配だ。
マルチチャネルの有料検索が3つに分類
広告タイプを識別可能に (Google Analytics Blog)
Googleアナリティクスのマルチチャネルで定義される基本チャネルが改良された。
特筆すべきは、有料検索が3つに分割されたことだ。いままでは一括りだった有料検索は以下の3つに分類される。
- 有料検索: アドワーズの検索連動広告など
- ディスプレイ: アドワーズのディスプレイ広告など
- 他の広告: その他の種類の広告
何を基準にしてチャネルが分類されるかの詳細はヘルプを参照していただきたい(この記事を書いている時点では日本語ヘルプはまだ更新されていない)。
複数タイプの広告を利用してサイトをプロモーションしているサイト管理者には、より細かなアトリビューション分析が可能になるだろう。
グーグル プレイスページの情報変更にかかる時間
現時点での話で改善の可能性あり (Google Places Help Forum)
グーグルプレイスに登録したプレイスページの情報を更新した場合に、その更新が反映されるまでにかかる時間をグーグルの社員が英語版公式ヘルプフォーラムで説明した。
- 新規に確認したリスティング
- 会社名/店名
- 住所
- 電話番号
- ウェブサイトのURL
- マーカーの移動
- 説明
- カテゴリ
- 写真
- 動画
- リスティングの統合
- 重複したリスティング
更新にかかる時間はヘルプでは曖昧にしか書かれていない。
写真やリスティング全体の削除も含め、既存のリスティングの更新には最大 2 週間かかります。この処理は自動化されており、応対を個別に早めることなどはできませんのでご了承ください。
自分の会社や店舗をグーグルプレイスに登録しているウェブ担当者はどの情報の更新にどのくらいの時間がかかるのか知っておけばやきもきしなくて済みそうだ。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
パンダアップデートを描写したインフォグラフィックと情報アーキテクチャの概要をまとめた記事を今週はピックアップ。
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Googleパンダアップデートの1周年を記念したインフォグラフィック
はや1年、で日本はいつ? -
SEO vs ユーザビリティを超えた情報アーキテクチャ
SEOに先立つのがIA
- 内容カテゴリ:SEO
- 記事種別:解説/ノウハウ
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