パンダ・アップデート日本の現状と対策&不自然リンクのチェックポイント
パンダと外部リンクについて (japan.internet.com)
最近のグーグルのアルゴリズム改良を渡辺隆広氏が解説した記事。
今年の1月~3月の変更点が中心として、次の2つの項目について重要ポイントをまとめている。
- パンダ アップデートの現状
- グーグルが問題視する不自然なリンク
Web担当者が検索エンジンのアルゴリズムを追求する必要はないのだが、検索エンジンが何を求めていて何を不正とするのかを知っておくことは、正しいSEOを施策するうえでおおいに助けになる。
元記事を読むのが一番なので、ここでいろいろ説明はしない。必ず目をとおしてほしい記事だ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグル社員がアドバイスする、SEOを外注するときにおさえておくべきこと
グーグルはSEOを否定していないんですね (グーグル ウェブマスター 公式ヘルプフォーラム)
グーグル社員のKyotaroさんが、「SEO施策を外部に発注する際に気をつけたいこと」をテーマにした豆知識を、公式ヘルプフォーラムで説明してくれた。
以下の点を特におさえておいてほしいそうだ。
ウェブマスター向けガイドラインについて知識を身につけておく
どのような施策がガイドライン違反となるかを把握しておくことで、SEO 業者に提案された施策が適切かどうか、リスクのあるものではないか判断がしやすくなります。
ウェブマスター ツールでサイトの状況を確認できるようにしておく
一部の悪質な SEO 業者では、実際に発注されていない悪質なリンク施策をクライアントの許可なくおこなうケースがあるようです。ウェブマスター ツールにサイトを登録し、ご自身でサイトへのリンクの状況を随時把握することで、こうした悪質な施策を発見することが容易となります。
外部にSEOを委託しているWeb担当者もこのコーナーの読者には相当数いるに違いない。残念ながら現状では、世の中に悪質なSEO業者が少なくない。信頼できるSEOの専門家を見つけるためにも、Kyotaroさんのアドバイスを参考にしてほしい。
SEOに役立つ関連キーワード発掘ツール×18
KW発掘のヒントとして (makitani.com)
SEOで「キーワード」は重要だ。しかしグーグルがWebページを判断するときには、単にキーワード1つではなく、「あるテーマに関連する用語」や「よく同時に用いられる言葉」なども含めて見ていると考えられている。
また、検索エンジンを抜きに考えても、あるトピックに関するコンテンツを書くときに、さまざまな表現の言葉を使って文章を作れると、表現力に厚みが増す。
こちらの記事では、関連用語や類義語を探すときに役立つ18個のツールを紹介している。
気を付けてほしいのは、「むやみやたらと関連用語を詰め込めばいい」というものではないことだ。あくまでも自分が知らなかった関連用語を発見するヒントとして利用し、ボキャブラリーを増やして表現豊かな記事を書くために使うべきである。検索エンジンのコンテンツ理解を助けるだろうし、ロングテールキーワードでの流入が増えることも期待できる。
Googleアナリティクスのウェブセミナーが録画で一般公開
GAの目標設定をオンラインで学習 (アナリティクス 日本版 公式ブログ)
3月7日に開催されたGoogleアナリティクスのオンラインウェブセミナーの録画ビデオが一般公開されている。セミナーテーマは「目標設定」だ。
コンバージョンを測定するために「目標」は必ず設定しておくべき項目である。この動画では基礎から説明しているので、目標の使い方や設定方法を知らないウェブ担当者には確実に役立つはずだ。
参加者から受けた質問への回答もブログ記事に公開している。目標をすでに利用している人にも参考になるので必ず読んでほしい。
ちなみに、Q&Aにある「イベントトラッキングのデータを、現在のゴールフローのような形式で見ることはできますか?」に対応する機能は、すでに「イベントフロー」として実装されているようだ。
スマホサイトで好まれるデザインとUIは性別・年代によって違いがある
ユーザビリティ調査から判明 (IMJモバイル)
「スマートフォンサイトの情報表示方法に関するユーザビリティ調査」を株式会社IMJモバイルが実施し、その調査結果を公表した。
調査によると次のような傾向が見られたとのこと。
- メインバナーの表示方法では、年代が高くなるに連れて操作を必要とない縦積みが好まれる
- メインメニューの表示方法は、全性年代を通じてグローバルメニューへの支持が高い
- 複数コンテンツを表示する場合、性年代によって好まれる表現に差がある
- カテゴリ選択時の表示方法は、アコーディオン/サブウィンドウが共に支持が高い
- リンク表示をする場合、ブロック全体ではなく、タップ箇所を明確にした表現に支持が高い
- 商品画像の表示方法では、フリック操作での切り替え表現が女性20代で特に好まれる傾向がある
詳細はPDFでダウンロードできる。スマホサイトのユーザビリティ向上の参考にしたい。
・パンダ・アップデートに備えて今からできること
・これをやったら過剰SEO
・不自然リンク警告の原因はコメントスパムか
・コピペコンテンツが原因でインデックス削除
・URL変更でトラフィックが5割増し
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・Googleの来たるべき検索改革に備えるには?
・Google、Google+の最新の投稿とプロフィールを検索結果に表示
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
パンダ・アップデートに備えて今からできること
パンダが来なくてもやる価値あり (Expedia Affiliate Network Blog)
パンダ・アップデートでコンテンツの質が低いと判断されないようにするための施策を簡潔にまとめた記事。6つの項目を取り上げている。
重複するコンテンツを減らす
内容が薄っぺらいコンテンツをなくす
直帰率を下げページビュー数を増やす
検索結果でパーソナルブロックされないようにする
多すぎる広告をファーストビューに置かないようにする
付加価値のない、型にはまったサイトにしない
「パンダ・アップデートに備えて」と書いたが、どれもパンダ・アップデートと関係がなくても実行するべき施策である。今週のピックアップで紹介したグーグルのアルゴリズム変更の解説記事にあったパンダ・アップデートの事前対策と併せて、今から取り組むことを勧める。
これをやったら過剰SEO
アルゴリズム変更に怯えないSEOを目指す (SEOgadget Blog)
「過度なSEOを施策しているサイトの評価を下げる」これは、グーグルのマット・カッツ氏が以前に発言したものだ。
過剰なSEOになりがちなSEOを、SEOgadgetブログが推測している。
- キーワードの詰め込み
- 相互リンク
- アンカーテキスト(の狙いすぎ)
- 不自然なリンク形態
そしてアルゴリズム更新に左右されない、安定した順位のための施策と取り組むべき施策を挙げている。
コンバージョン率とユーザーエクスペリエンスの向上と併せたSEOへの取り組み
ユーザーの検索意図を理解したコンテンツと解決策の提供
グーグルが存在しなかったとしてもやるだろう最適化
検索者だけではなくソーシャルメディアのユーザーも意識し、シェアしたくなるような記事を書くこと
検索順位を上げることで頭がいっぱいになっていると、ついうっかりと過剰SEOに突き進んでしまう可能性がある。ユーザーを置き去りにしたSEOは最終的に必ず失敗するものだと心得ておくのがいいだろう。
不自然リンク警告の原因はコメントスパムか
本人の仕業か? (Google Webmaster Central Help Forum)
ランキングの不正な操作を目的とした不自然リンクに対する警告をグーグルは世界規模で送っている。
この警告メッセージを受け取ったものの、リンク購入はもとより該当するようなことは自分は一切犯していないとウェブマスター向けヘルプフォーラムで主張してヘルプを求めたサイト管理者にグーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした。
あなたのサイトへのリンクを見たところ、あちらこちらのブログにスパム的なコメントを残してそこからのリンクになっている。
さらに使い回したコンテンツをユニークに見せかけるために文字をエンコードするテクニックも使っている。
どのようにしてこんなことをやったのか, もう少し詳しく説明してもらないだろうか。
この記事を書いている時点では質問者からの返答は書き込こまれていない。やましいことはしていないと言いつつ、スパムコメントでリンク集めをしていたのだろうか。
ちなみに筆者の知っている別の事例では、不自然リンクの警告をグーグルから受け取った原因が、委託した外部のSEO会社が、見るに耐えかねない様相のスパムコメントを海外のブログや掲示板に大量に残して被リンク獲得する施策を行っていたことだったというものがある。こんな悪徳SEO業者に引っかからないように十分に注意してほしい。
コピペコンテンツが原因でインデックス削除
不自然リンクとともにご法度なウェブスパム (Google Webmaster Central Help Forum)
あなたのサイトがインデックスから削除された原因は、
他のサイトからコピーしてきたコンテンツだ。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏が公式ヘルプフォーラムで質問者に指摘した。
コピペコンテンツの例として、Yahoo! Answers(日本の「ヤフー知恵袋」に相当)から複数のQ&Aを引っ張ってきていることを暴いている。
不自然リンクの警告と並んで、ヘルプフォーラムに投稿された質問で目立つのがコピーコンテンツなどオリジナル性のない薄っぺらいコンテンツが原因のランキング下落だ。これは国内外を問わない。もはや手抜きではグーグルをだませないことに気付いていなければならない。
URL変更でトラフィックが5割増し
URL変更は上手にやればSEO効果ありかも (High Rankings Forum)
このコーナーでたびたびピックアップ元となっているHigh Rankingsフォーラムがつい最近URLを変更した。その結果、Googleからのトラフィックが変更前に比べ50%アップしたそうだ。
いちばんの大きな変更はURLにスレッドのタイトルを使うようにしたことだ。URLにキーワードが含まれることになる。検索エンジンはランキングの指標に、微々たるものではあるがURLも考慮していると考えられている。
以前のURLから新しいURLへは当然のことながら301リダイレクトを設定している。
URLは極力変更しないというのがSEOの世界では鉄則だ。前のURLの評価が完全には引き継がれなさそうなことがあるし、数が多いと処理が完了するまでに長い時間がかかることがあるためだ。
しかしHigh Rankingsのケースでは301リダイレクトを使ったURL変更により2週間でトラフィックが50%アップするという嬉しい変化が生じた。一時的な上昇ではなく今後も継続するのか気になるところだ。またドメイン名の変更を伴わない同一サイト内のURL変更だったのも関係しているかもしれない。あくまでも、一事例として知っておいて損はないかもしれない。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
グーグルのセマンティック技術に関する記事とGoogle+とウェブ検索の統合を解説する記事を今週はピックアップ。
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Googleの来たるべき検索改革に備えるには?
アップルのSiriと対決? -
Google、Google+の最新の投稿とプロフィールを検索結果に表示
米グーグルではGoogle+がウェブ検索を浸食中
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:パンダ・アップデート日本の現状と対策&不自然リンクのチェックポイント など10+2記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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