ブライトコーブは、クラウドを活用したコンテンツ配信関連のサービスを日本で拡充し、4月12日より販売を開始した。
今回発表されたのは、モバイルアプリ関連と動画関連の2つのクラウド型サービス。
スマホ・タブレット向けアプリをHTML5+CSS3+JavaScriptで構築し
管理・配信する「Brightcove App Cloud」
アプリ関連では、スマホ・タブレット向けのアプリケーションを構築・管理・配信・更新できるプラットフォーム「Brightcove App Cloud」を日本語版としてサービス開始した。
すでに提供されていた英語版では、米国国務省やFOXニュースなどが利用している。
App Cloudは、iPhone・iPad・Androidなどのスマートフォンやタブレット向けのアプリケーションを企業が提供する際のプラットフォームとなるサービス。アプリケーションの構築や公開、その後の運用や効果測定、そして更新メインテナンスまでをサポートするもの。
次のような機能が含まれており、同社では「アプリライフサイクルを総合的にサポートするプラットフォーム」だとしている。
- アプリケーションを開発・構築し、
- アプリ内から参照されるコンテンツを同社のクラウドを通じて配信したり(キャッシュや転送最適化も行う)、
- サーバー側からプッシュ通知を配信したりしたうえで、
- インストール数・セッション数・プッシュメッセージの反応・コンテンツへのアクセスなどの効果測定を行ったり、
- すでにインストールされているアプリを動的にアップデートしたり
App Cloudでは、ネイティブコードによるアプリ内からHTML5を利用してコンテンツを表示する「ハイブリッドアプリ」を基本とするため、開発者はHTML5・CSS3・JavaScriptの知識があればアプリケーションを開発できる(Androidの開発スキルは必要ない)。
App Cloudが提供しているSDK(開発キット)を使って開発することによって、ワンソースでiPhone向け・iPad向け・Android向けなど各種のデバイスに対応できる。また、OS側のアップデートにもSDK側で随時対応するとしている。FacebookやTwitterとの連携機能も備えている。
デベロッパー版と商用版が用意されている。デベロッパー版は無償で利用できるが、アプリを公開することはできない。アプリ公開ができる商用版の価格は要問い合わせ(同社による直販に加えて、同社パートナーからも提供される)。
→ http://www.brightcove.com/ja/コンテンツアプリプラットフォーム
同社の調査によると、中規模のカスタムアプリでは、iPhone向けの開発に3万5,000ドル、それをAndroid向けに移植して3万ドル、配信のためのサーバーインフラに8000ドルかかり、さらに以後は更新・管理に年間2万ドルほどかかるという。複雑なアプリではさらに高額になり、iPhone向けの開発に10万ドル、Android向け移植に8万ドル、インフラに3万ドル、以後の更新・管理に年間6万ドルほどとなるという。
同社では、ハイブリッドアプリを開発・配信・管理できるApp Cloudによって、こうしたコストを大幅に削減できるとしている。
動画プラットフォームの低価格版
「Brightcove Video Cloud Express」
動画関連では、同社がこれまで提供してきた企業向けオンライン動画の管理・配信サービス「Brightcove Video Cloud」の小規模サイト向け低価格版「Brightcove Video Cloud Express」を日本語版としてサービス開始した。
株式会社東映の京都撮影所「一休さんの故郷 京都へおこしやす」や株式会社文學の森「俳句界News」などが、すでに提供されていた英語版のVideo Cloud Exprewwを利用して動画を配信している。
以下の3つの料金プランが用意されている。
- 月額9,900円(動画50本、月間転送データ量40GB、管理ユーザー数1名)
- 月額1万9,900円(動画200本、転送データ量100GB、管理ユーザー数2名)
- 月額4万9,900円(動画500本、転送データ量250GB、管理ユーザー数3名)
また同社では、Video Cloud Expressのリリースを記念して、月額500円でVideo Cloud Expressを利用できるキャンペーンを行っている(提供期間は6か月の予定)。
- 月額500円(動画1本、転送データ量5GB)(キャンペーン)
従来のサービス(Enterprise版やProfessional版)は同社の営業を通してしか購入できなかったが、Express版ではオンラインサインアップで利用を開始でき、クレジットカード決済が可能。また、Express版内での上位プランへの移行もオンラインで行える。
低価格版だが、これまでEnterprise版やProfessional版で提供してきた動画の管理・エンコード・配信・プレイヤーなどの主な機能が備えられている。
→ http://www.brightcove.com/ja/オンライン動画プラットフォーム
・ブライトコーブ株式会社
→ http://www.brightcove.com/ja/
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オリジナル記事:スマホアプリをHTML5+CSS3+JSだけで構築しアプリへのコンテンツ配信や解析もできる「App Cloud」をブライトコーブが日本で展開 [ニュース] | Web担当者Forum
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