日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、事務局東京都)は4月6日、「医薬品の安全で円滑に提供方法を考える有識者会議」の意見を集約し、現在禁止されている風邪薬など第2類医薬品のネット通販を限定的に許容すべきとの報告書をまとめた。医薬品のネット通販に否定的だったJACDSがネット通販を容認する考えを示したことで、厚労省の方針にも影響が出そうだ。
報告書では、ネット販売なども含めた大衆薬の通販に対して、営業する店舗を保有し、初回は対面で購入することなど一定の条件を満たすことを前提に、「第2類薬まで許容することが望ましい」としている。
JACDSは今後、行政や会員企業、関係団体などにも報告書を示す予定。「この報告書を軸に、さらなる議論を進めてほしい
」としている。
有識者会議は中立的なもので、JACDSが結論の方向性を誘導したものではないとしている。
報告書を受けて、ケンコーコムなど、医薬品のネット通販の再開を求めている日本オンラインドラッグ協会(事務局東京都)では声明を発表。「医薬品のネット販売再開が提言されたことは、これまでの状況にくらべると一歩前進した
」としながらも、初回購入は対面販売が必要とされたことや、再開を求める医薬品が第2類医薬品に限定されたことに対し、合理的ではないと批判している。
・日本チェーンドラッグストア協会
→ http://www.jacds.gr.jp/
・「医薬品の安全で円滑な提供方法を考える有識者会議 報告書」に対する声明(日本オンラインドラッグ協会)
→ http://www.online-drug.jp/2012/04/post-b64a.html
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オリジナル記事:日本チェーンドラッグ協、風邪薬などネット通販再開の賛成に転じる [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum
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