今日は、ページのタイトル(title要素)は何文字ぐらいにするのが最もビューを稼ぐのに良いのかを、既存の記事のデータから調べてみました。
ブログ記事やWebページのタイトルは、何文字ぐらいに収めるのがいいのでしょうか?
結論は記事の最後に出していますが、まずは背景やデータから。
SEOを意識するなら、検索結果ページでタイトル全体が収まる文字数にするのがいいでしょう。グーグルでは、だいたい35文字(日本語メインの場合)~58文字(英語メインの場合)にしておくと、途中で切れずに表示されるようです。
そのため、以前からSEO界隈では「title要素の文字数は30文字~32文字程度に収めるのが良い」とされてきました。
また、ニュース系サイトではタイトルを必ず13文字以内にするという厳しいルールのところもあるようです。こちらは人間が一目でざっと理解できる文字数ということ。
ところが、最近ではその逆、次のように言われることもあります。
TwitterやFacebookで共有されるときにはタイトルが中心になるので、多少長くても、タイムラインでざっと見てどんな内容か把握できる説明的なタイトルのほうが良いのではないか。
これは、検索結果にどう表示されるのかを考えたタイトルよりも、より多くの人にソーシャルメディアを通じて知ってもらうためのタイトルのほうが良いのではないかという考え方ですね。
私も最近はこちらの意見に賛成の方向です。実際にページで見ると「え?」というぐらい長いタイトルの記事もあります。
さて、実際のところはどうなのでしょうか。
Web担当者Forumの記事について調べてみました。過去に公開した記事について、横軸をタイトルの文字数(日本語・英語を問わず1文字で計算)、縦軸を累積PV数として散布図にしてみました。
何らかの理由でアクセス数が極端に少ない記事を除き、対象は解説記事4581本、ニュース記事4362本です。
記事によってPV数は大きく変わるので、縦軸は対数目盛で示しています。
これを見ると、結論としては「タイトルの文字数を何文字にするといいという明確なしきい値はない」となりますね。
たしかにタイトル文字数が30文字前後から40文字程度の範囲に高アクセス数のものがありますが、その範囲内の文字数でもアクセス数が少ない記事は山ほどありますし、50文字を越えるタイトル文字数でも、高アクセスを獲得している記事があります。
最終的に記事がどれぐらいのPV数を獲得するかは、タイトルの文字数よりも他の要因(タイトルのキャッチーさ、記事の内容など)のほうが重要だということなのでしょうか。
Web担で強いてタイトル文字数に関して何らかのルールを作るとすると、こんな感じでしょうか。
記事タイトルの文字数は、可能ならば32文字以内、それが厳しい場合は50文字以内に収めることが望ましい。
ただし、文字数にこだわりすぎてわかりづらいタイトルになっては本末転倒である。
ソーシャルメディアで流通したときに「おっ」「読んでみよう」「知人に教えてやろう」と思うタイトル作りを心がけること。
御社のサイトではどんなルールにしていますか?
- 内容カテゴリ:SEO
- 内容カテゴリ:ユーザビリティ/ペルソナ/IA
- コーナー:編集長ブログ―安田英久
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:記事タイトルのベストな文字数は? 8943記事のデータから探ってみた [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum
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