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スポンサードサーチ Ver.3を理想の「クリック数」「クリック率」「クリック単価」で運用する方法 [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 6 分
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「クリック課金型の広告」であるスポンサードサーチ®において、「クリック」は広告の効果やコストを決定するもっとも重要な要素だ。そこで今回は、スポンサードサーチ Ver.3への移行を機に、改めてこのクリックに焦点を当て、「クリック数」「クリック率」「クリック単価」の関係を解説する。

この記事で解説する内容
  • クリックにおける「数」と「率」と「単価」の関係
  • クリック数を上げるためのポイント
  • クリック率を上げるためのポイント
  • クリック単価を下げるためのポイント

クリックにおける「数」と「率」と「単価」の関係

「クリック数」「クリック率」「クリック単価」それぞれの意味と関係は次のようになる。スポンサードサーチの利用者にとっては基本中の基本であるが、復習として確認しておこう。

  • クリック数

    広告掲載面に表示された広告がクリックされた回数。インプレッション数(広告の表示回数)の増減に応じてクリック数も増減する傾向がある

    この数が多いほど、その広告が多くのインターネットユーザーに関心を持たれたということになる。したがって、スポンサードサーチを利用するうえでは、まずこのクリック数を増やすことが目標となる。

  • クリック率(Click Through Rate、CTR)

    「Click Through Rate」やそれを略して「CTR」とも呼ばれる。インプレッション数(広告の表示回数)に対するクリック数の割合で、「クリック数÷インプレッション数」で算出する。

    クリック率が高ければ高いほど、その広告はインターネットユーザーの関心が高いといえる

    クリック率があまりにも低いと、「広告内容とキーワードの関連性が低い=精度の悪い広告」と判断され、表示頻度や掲載順位が下がったり、クリック単価が高くなったりしてしまう。したがって、スポンサードサーチを利用するうえでは、クリック率の向上と維持が求められる。

  • クリック単価(Cost Per Click、CPC)

    「Cost Per Click」やそれを略して「CPC」とも呼ばれる。広告が1回クリックされるごとにかかるコスト(広告費)のこと。スポンサードサーチはクリック課金型広告であるため、クリックされた時点で初めて広告費が発生する。

    クリック単価は、あらかじめ設定している入札価格(1円~9,999円)が上限となるが、品質インデックス(クリック率、キーワード、広告、検索クエリーの関連性など複数の要因で決定されるキーワードの品質を表す指標)の値が高いと、低くなる傾向がある

スポンサードサーチでは、クリック数、クリック率、クリック単価の3つは密接に関連しあっているため、全体を見ながら調整していくことになる。

広告の目的とコンバージョンは広告主ごとに異なるが、より高い費用対効果を目指してスポンサードサーチを運用するという点は共通している。理想的なクリックの「数」と「率」と「単価」に近づけるためのポイントを紹介しよう。

クリック数を上げるためのポイント

広告内容を再確認する

スポンサードサーチ Ver.3への移行後に、ローマ数字などの機種依存文字や非常用漢字など、一部の文字や記号が使用できなくなった。そのため、文字化けなどで広告が意図した通りに表示されておらず、クリックされていない可能性があるので注意しよう。

さらに、文字数制限(80文字まで)や語句数制限(10語句まで)を超えているキーワードは、スポンサードサーチ Ver.3に移行されていない。以前から設定しているキーワードや広告で、表示に影響がないか、無くなっているものはないか、改めて確認しよう。

新しいマッチタイプに合わせた広告やキーワードを見直す

スポンサードサーチ Ver.3では、キーワードのマッチタイプが強化された。それにともない「完全一致」や「部分一致」の対象範囲も変更され、旧スポンサードサーチと比べてインプレッション数が減りすぎたり、増えすぎたりしている可能性がある。これらを避けるために、次のような運用を心掛けよう。

  • キーワードのマッチタイプを「部分一致」中心に運用し、基礎となるインプレッション数を一定レベル確保する

  • 不要なクリック増加で予算をオーバーさせないように、「対象外キーワード」機能でターゲットを絞り込む

「広告表示の最適化」機能を利用する

「広告表示の最適化」とは、広告グループ内に広告を複数登録した際に、システムが自動的にパフォーマンスの高い広告を高頻度で表示する機能のことだ。

「広告表示の最適化」は、「スポンサードサーチ」タブ>「キャンペーン管理」タブの「キャンペーン設定情報」内にある「その他の設定」の「編集」のリンクをクリックし、「広告表示の最適化」で「設定する」/「設定しない」を切り替えることができる。

スポンサードサーチ Ver.3への移行時、事前設定を行っていない場合は、「広告表示の最適化」は自動的に「オン」に設定されている。「オフ」に設定した場合は登録されている広告すべてがローテーションで表示されるようになる。この場合、すべての広告が均一に表示されるため、広告グループ内にクリック率の低い広告が多く含まれていると、それだけクリック数が減少する原因となる。

「広告表示の最適化」機能を利用することで、クリック率の低い広告の表示を防ぎ、クリック率の高い広告を多く表示させることで、広告グループ全体のクリック数上昇につながる

「広告表示の最適化」機能はいつでもオンにしておくべきか?

広告グループ全体のクリック数を増やすためにも、基本的には「広告表示の最適化」機能をオンにしておくことをお勧めする。ただし、次のようなケースではオフにする必要がある。

  • 新しい広告のパフォーマンスをテストする場合

  • クリック率は低くてもコンバージョン率の高い広告が含まれている場合

  • クリック率を上げるためのポイント
  • クリック単価を下げるためのポイント

クリック率を上げるためのポイント

クリック率は、表示された広告に対するインターネットユーザーの関心の高さの表れである。これは、表示された広告がユーザーの望んでいる情報(検索ニーズ)にどれだけ近いかということであり、キーワードと広告を見直して関連性を高めることで向上する。

タイトル、説明文、リンク先URLを見直す

キーワードと広告の関連性を高めるには、まず広告のタイトル、説明文、リンク先URLを見直し、訴求対象や設定されたキーワードに合うように調整しよう。これは、一度やれば良いというわけでなく、世の中の動き(流行や季節的な動きなど)によって変化していくものなので、テストを繰り返しながら常に調整し続ける必要がある。

広告グループの構成を確認する

広告グループ内のキーワードと広告を適切に組み合わせて分類することは、クリック率の改善に効果的だ。広告グループに関連性の高いキーワードと広告をまとめることで、検索ニーズに合致した広告が表示される確率が高まり、結果としてクリック率の高い広告グループとなる。

キーワードと広告の適合性が低い場合は、広告グループのクリック率だけでなく全体のクリック率までも下がってしまう。この場合、クリック率の低い広告グループから、適合性の低いキーワードを取り除いたり、他の広告グループに移したりすることで、クリック率を改善できる。

ターゲットを明確にする

広告というものは、ターゲットとしているユーザーに見てもらって初めて意味がある。キーワードと広告の関連性とは、あくまでも「ターゲットにしているユーザーにとって興味をひくものか」によって判断されなければならない。逆に、ターゲットが明確であれば、どういうキーワードや言葉を組み合わせるべきかが見えてくる。

ターゲットが明確になれば、スポンサードサーチ Ver.3のターゲティング機能を活用して、クリック率を高めることができる。

スポンサードサーチ Ver.3ではターゲティング機能が強化され、「曜日・時間帯」「地域(場所)」「デバイス(ユーザーの閲覧環境)」の指定が可能になった。地域や曜日・時間を限定したキャンペーンを展開する際に威力を発揮する。時間帯別に入札価格を変更することもできる。

さまざまなパターンで試行錯誤し、最も効果の高い設定を見つけよう。

※ターゲティングの精度(正確性)はYahoo! JAPANによって保証されるものではなく、選択した設定およびその他の要素によって精度が異なる場合があります。

  • スマートフォンやタブレット端末などデバイス別のターゲティング配信(「iPhone/iPod touch向け」「Android向け」など)

  • モバイルにおける地域ターゲティングのサポート

  • 曜日別や時間帯別(15分単位)での配信指定

曜日・時間帯、地域、デバイスの指定は、キャンペーンの新規作成時に行う。

クリック単価を下げるためのポイント

品質インデックスを改善する

クリック単価には、キーワードの品質(品質インデックス)が大きく影響しており、品質インデックスの値が高ければクリック単価は低くなる傾向がある。したがって、クリック単価を下げるためには、品質インデックスを向上させることが有効だ。
品質インデックスとは

キーワードの品質を表す指標で、キーワードごとに付与される。10段階で表され、10に近いほど品質が高いことを表す。品質インデックスは、クリック率、キーワードと広告と検索クエリーの関連性など、複数の要因で決定される。

スポンサードサーチ Ver.3では、品質インデックスの概念が大きく変わった。

従来は各広告を評価対象としていたが、スポンサードサーチ Ver.3では対象がキーワードへと変わり、品質を評価する際に広告グループ単位だけではなくアカウント全体の評価も加味するようになった。そのため、アカウント内に広告との適合性が低いキーワードが存在すると、中長期的に品質の低下につながる可能性もある

◇◇◇

以上のように、クリック数、クリック率、クリック単価が相互に関係していることがわかるだろう。品質インデックスを目安に、これらをバランスよく調整していくことで、最小限のコストで最大限のクリック数が得られる。

ただし忘れてならないのは、目標とするコンバージョンの数と率を達成することであり、クリック数はそれを前提としたものでなければならない。クリック率が高い広告でも、コンバージョンにつながらないものでは意味がないし、対応しきれない問い合わせを集めても無駄になるだけだ。

どのようなユーザーをどれくらい集めたいのかも意識しながら、スポンサードサーチの利用計画を立てるようにしよう。

スポンサードサーチのクリックについては、以下の公式ラーニングポータルの記事も参考にしてほしい。

※この記事の内容は、2012年1月現在の情報に基づいています。Yahoo!リスティング広告では、さまざまな機能改善を行っており、実際の画面やボタンの名称等は変更される場合があります。

※画面はサンプルです。実際の表示は異なることがあります。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:スポンサードサーチ Ver.3を理想の「クリック数」「クリック率」「クリック単価」で運用する方法 [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum
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