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SEOプロセス構築に役立つ3つのポイント [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 6 分

[海外情報]
SEOmoz
検索マーケティングのニュース&テクニック

この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。

SEOに関してWeb担当者が抱えている最大の課題の1つは、正しいSEOプロセスをきちんと構築し、問題があれば深刻化する前に原因を突き止められるようにすることだ。

今回は、サイトの技術的基盤をより強固なものにするためのプロセス合理化を図る際に考慮すべき3つのポイントを紹介したい。

どれも「手っ取り早く」できるものとは思えないだろうし、必ずしも簡単にメリットが得られるわけでもなく、最初は相当な時間がかかるが、長い目でみれば、サイトのSEOをより効率的にモニタリングするのに役立つだろう。それによって、サイトの問題を特定し修復するのにかかる時間が短縮され、リンク構築やコンテンツ戦略など、SEOの他の側面に集中する時間が増える。時間が経つにつれ、その効果がサイトに現れて、大きな見返りが得られるはずだ。

① Googleアナリティクスのアノテーションをうまく使う

今のところ、Googleアナリティクスのアカウントを持つ顧客の多くは、そのアノテーション(注釈)機能をまったく利用していない。利用している場合でも、せいぜい電子メールやリスティング広告、ソーシャルキャンペーンに注釈を付けたり、検索エンジンのアルゴリズム変更(パンダアップデートなど)を追跡したりするのに使う程度だ。

しかし、サイトに技術的な変更を加えた際に、Googleアナリティクスのアノテーション機能で記録しておけば、より効率的な内部プロセスを策定できる。

Googleアナリティクスのアノテーションをうまく使う
現在のGoogleアナリティクスでは、折れ線グラフの頂点をクリックすると、過去に入力したアノテーションとアノテーションの入力ボックスがグラフの下に表示される。

シナリオ1たとえば、トラフィックの急な増加や減少を通知するように、Googleアナリティクスのアラートを設定しているとしよう。その場合、技術的な変更についてGoogleアナリティクス内で注釈をつけていくようにしておけば、後になってアラートが発せられた際にトラフィックの増加や減少の原因特定に何時間も費やすことなく、より迅速に、しかも簡単に原因をはっきりと把握できる。それに、何か重大な技術的問題が(SEOの観点から見て)不適切に持ち込まれてしまうリスクが生じるのは、単に考慮すべき問題が多すぎるからだ。

Googleアラートの設定方法に関するさらに詳しい情報は、こちらを参照していただきたい。

※Web担編注 上記リンク先は英語なので、検索エンジンからの誘導の変化をとらえるカスタムアラートの例を紹介しておく(下図を参照)。

シナリオ2開発チームにとってSEOが技術的優先事項にならないことは多々あるが、その大きな理由は、往々にして相当な時間と労力を要する割に、その投資利益率(ROI)を測定するのが困難だからだ。だが、Googleアナリティクスのアノテーション機能を利用すれば、このプロセスが楽になる可能性がある。

たとえば、トラフィックの急激な増加が起きたとして、それがサイトに加えた技術的変更のおかげであることを何らかの方法で示すことができれば、開発チームが変化の原因を作ったということが正しく評価されるかもしれない。

② サイトマップ ―― グーグルやBingのウェブマスターツール

SEO担当者は、少なくとも月1回はGoogleウェブマスターツールをチェックし、サイトマップの処理やロボットのクロールに大きな問題がないことを確かめる内部プロセスを作るべきだ。サイトマップが役立つのは唯一、最新の状態に保たれ、きちんと整備されている場合に限られる。

なぜこれが重要なのか? Bingの上級製品マネージャを務めるデュアン・フォレスター氏は以前、こんなことを語っていた。

サイトマップはきれいにしておかなければならない。
サイトマップ内にあっても許されるゴミは、全体の1%までだ。

フォレスター氏が定義する「ゴミ」には、404や500のようなステータスコード・エラーやリダイレクトが含まれている。フォレスター氏はさらに次のようにも続けて語っている。

1%レベルを超えるゴミがあると、われわれはそのサイトマップへの信頼を失い始める。

ベストプラクティスとしては、新しいサイトマップを定期的に作成することが考えられる。そのペースは、サイトに新しいコンテンツが加わる頻度による。ニュース系サイトなら数時間ごと、Eコマースのサイトなら毎週、比較的変更の少ないサイトなら毎月、サイトマップを更新する必要があるだろう。

サイトマップは、最低でも月に1度ウェブマスターツールでチェックし、そこに問題がないことを確認しておくべきだ。

確認する内容には以下のものがある。

  • エラーメッセージのチェック
  • 公開されたページとインデックス化されたページの数をチェック
  • マルウェアのチェック(見つかったら、すぐに対処すること!)
  • クロールエラー(4XX系や5XX系の問題)のチェック
サイトマップ――グーグルやBingのウェブマスターツール

Screaming Frogを利用する

SEOスパイダーツール「Screaming Frog」のアカウントを持っているなら、それを使ってGoogleウェブマスターツールのエラーを検証するといい。何しろ、Googleウェブマスターツールは、常に自らのエラーをアップデートして修復するわけではないのだから。誰だって、すでに修正済みの404エラーを探し回りたくないだろう。

Screaming Frogを使えば、サイトマップをチェックしてエラーを見つけることも可能だ。Screaming FrogにXMLサイトマップをアップロードし、クロールさせるだけでいい。Distilledのクレイグ・ブラッドフォード氏は、Screaming Frogを使ってこうしたタスクを実行する方法などをテーマとしたすばらしいブログ記事を書いている。

Googleウェブマスターツールを定期的にチェックしていないと、エラーの数がとんでもないことになる可能性がある。Googleウェブマスターツール内で見つかる圧倒的な数のエラーの修正法については、ジョー・ロビソン氏がSEOmozですばらしい記事を書いてくれている。

③ 自動化スクリプトを作成する
・200番台のHTTPステータスコードを返す404ページ
・SEOスコアカード
結論

③ 自動化スクリプトを作成する

200番台のHTTPステータスコードを返す404ページ

SEO業界で有名なSearch Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏は、404ページが200番台のHTTPステータスコードを返す(ソフト404)べきではないという内容のブログ記事を書いた。その理由について、確かに存在してはいるがコンテンツのないページをクロールすることになり、スパイダーを混乱させてしまうからだとしている。

※Web担編注 ソフト404ページに関する日本語の解説としては、Web担の記事「ソフト404ページはウェブマスターとして微妙に恥ずかしい」も参照。

こうした状態がサイトに存在していると、時間が経つにつれて検索順位にも影響を及ぼす可能性がある。なぜなら、ロボットが同じコンテンツを持つ異なるURLを何回も繰り返しクロールするので、膨大な量の重複コンテンツを作り出してしまうからだ。

シュワルツ氏はさらに、このタイプの問題をチェックするために、自動化スクリプトの作成も提案している。

しかし、自分のサイトでこの問題がどの程度まで広がっているかをまず判断し、200番台のステータスコードを返す404ページの数をざっくりと把握するには、グーグルで次のような検索クエリを打ち込めばいい。

site:example.com/ "page not found"
※Web担編注 日本語サイトならばこうだろうか(「example.com」の部分を自分のサイトのドメイン名に変える)。
site:example.com/ "ページが見つかりません"

このクエリで結果が返ってきたら、自分のサイトにある404ページが200番台のHTTPステータスコードを返しており、修正する必要があるとわかる。

SEOスコアカード

私は以前にも、SEOスコアカードの作成について記事を書いたことがある。

※Web担編注 Web担でも日本語でのSEOスコアカードに触れた記事としては、「SEOサイト状況レビュー(監査)ドキュメント作成における4つのポイント」がある。スコアカードの一部しか例示していないが、参考にしてほしい。

つい先日も、何十万というURLを持つ顧客に対して、記事で紹介したのとは少し違うSEOスコアカードの作成を薦めた。この顧客が苦労していたのは、高品質の重複していないコンテンツのみを確実にインデックス化してもらうことだ。Eコマースサイトを運営する顧客だったので、そのサイトには似たような製品が山のようにあった(そのせいで、サイト内にまったく同じような製品説明やコンテンツがたくさん掲載されていた)。

そこで私が提案したのは、毎月自動的に実行される内部スコアシートを作成することだ。これによって、現在インデックス化されているページが高品質という評価を保っていることを確認すると同時に、一度は低品質だと判断されたページを定期的に見直す機会も得られる。低品質だと判断されたページも、質が上がれば、自動的にインデックス化されることになる。

このプロセスはサイトマップの生成にも利用できる。けれども、目標はあくまでも、サイトの全体的なドメイン・オーソリティを向上させつつ、検索エンジンの将来的なアルゴリズム変更に備えて、サイトを変化に耐えられるものにしておくことだ。

SEOスコアシート作成時に注意すべき項目はいくつかあるが、そのなかでも「noindex」を指定したページの扱いには留意したい。特に時間が経った場合、そのせいでサイトのインデックス化率が下がってしまう可能性があるからだ。最初のスクリプトができたら、結果をチェックして本当にnoindex指定すべきページかどうかをよく確認しよう。そうなっていないなら、そのスクリプトは書き直しが求められるかもしれない。

究極の目標は、質の高いページだけを確実にインデックス化してもらう一方で、サイト上にユニークなコンテンツを必要とするページがどれだけあるかを把握することだ。こういうことを知っておけば、サイトのリンク構築戦略やコンテンツ戦略を練るときに役立つ、ということがわかってくるだろう。

結論

全体としての目標は、サイトをテクニカルに監査する合理化されたプロセスを構築することだ。そのプロセスは、目に見える記録として残り、社内で情報を共有できるものでなければならない。より効率のよいプロセスができれば、他の重要な要素、たとえば質のよいコンテンツ作りやオンラインコミュニティの構築、ソーシャルメディアの利用などに、より多くの時間をかけられることになる。

この記事は、Daily SEOmoz Blog に掲載された以下の記事を日本語訳したものです。
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原文:「Building a Technical SEO Process」by Stephanie Chang(2011/02/06)
記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ
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オリジナル記事:SEOプロセス構築に役立つ3つのポイント [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum
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