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ブラックハットSEOたち覚悟せよ、グーグルがウェブスパム対策アルゴリズムを実行した など10+2記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 7.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

ブラックハットSEOたち覚悟せよ、グーグルがウェブスパム対策アルゴリズムを実行
★★★★★ ホワイトハットSEOには大歓迎 (Inside Search)

グーグルは、スパムSEOを排除するためのアルゴリズム変更を実行することを公式にアナウンスした。

つまり、キーワードの乱用リンクプログラムなど検索エンジンのランキングを上げるための不正な行為、つまりウェブスパムで順位を上げる効果が下がる(またはなくなる)ということだ。

すべての言語でいっせいに稼働する。この記事が公開されるころには導入されているだろう。

一般的なユーザーが気付く影響は英語の検索では全検索の約3.1%になるとグーグルは見積もっている。ドイツ語や中国語、アラビア語などの言語では約3%だが、ポーランド語のようにウェブスパムが激しい言語では5%ほどになるかもしれない。

不正なSEOを行うサイト管理者、通称ブラックハットSEOのサイトが検索結果から消え去ることは、ユーザーの立場からも、まっとうなSEOを施策しているウェブ担当者の立場からも、大歓迎だと言えるだろう。

【追記】この記事を書き終えた直後に日本版の公式ブログで抄訳が公開された。詳細はそちらでご確認いただきたい。

通常は英語版の記事が出てから日本語版の記事が公開されるまで、それなりの時間がかかるものだが、これだけ早く出たということに、グーグルの意気込みが感じられる。

【追記2】渡辺隆広氏が、このアルゴリズム変更に関する初期分析の記事を公開している。まだ詳しい検証の結果は出ていないが、すでにインデックス削除や順位大幅下落の事例報告もあるということで、アルゴリズム変更の効果には期待できそうだ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

スパムリンクで順位を下げるネガティブSEOは可能なのか?
★★★★☆ 理論上は可能だけれど (SEMリサーチ)

第三者のウェブサイトに粗悪なリンクを大量に張り付けることによって、そのサイトのランキングを不正に下落させることは可能なのだろうか。

しばしば議論を巻き起こすこの問題について、渡辺隆広氏が解説した。次の2つの論点がベースとしてまず存在するとのことだ。

  1. 対象が「リンク資産を持つサイト」なのか「リンク資産を持たないサイト」なのかの問題
  2. 「技術的に可能か」と「実際にそれを実行するのか」の問題

しっかりとしたリンク資産を持たないサイトに対してはスパムリンクでランキングを下げることは可能かもしれないが、すでにナチュラルリンクをしっかりと確保しているサイトには効かないだろう。そして、技術的にはそうして攻撃することは可能かもしれないが、それを実際に実行する人間がいるかどうかはまた別問題である、ということだ。

スパムリンク攻撃によって順位を下げられることに対しては、さほど神経質になる必要はないと考えていいだろう。それを気にするぐらいならば、母数としてのナチュラルリンクをしっかりと得るほうに気をつかうべきだ。

脱 順位チェックであなたのSEOは伸びる
★★★★★ SEO≠リンク集め、SEO≠上位表示 (アフィリエイト野郎)

このコーナーのピックアップ元記事の常連、竹内氏の、「脱SEO脳」ツイートをまず紹介する。

順位チェックをやめることで次のメリットが見込めると、運営するサイトの1つに投稿した記事のなかで竹内氏は述べている。

  • 検索順位に翻弄されることがなくなる
  • サイトの目的がはっきりしてくる
  • サイトに正面から向きあうようになる
  • コンテンツを作るようになる
  • 無駄な修正をしなくなる

アフィリエイター向けのブログであるが、この記事に関しては一般のウェブ担当者にもまさしく当てはまる。ぜひ読んでいただき、「SEO脳」から解放されてほしい。

SEOを外注してはいけない6つのケース
★★★★☆ なんとなくでSEOを外注しない (SEOとその周辺)

「SEOとその周辺」ブログさんが、SEOを外注すべきではない6つのケースを説明した。

  1. 何のためにSEOをするか目的が定まっていない
  2. サイトができていない
  3. SEOすべきキーワードを理解していない
  4. 現在のアクセス数・コンバージョン数を把握していない
  5. Googleのウェブマスターツールについて理解していない
  6. SEOスパムについて理解していない

このうちのいくつか、たとえば3番目や5番目は一般企業のウェブ担当者は把握していない場合があったとしても不思議ではない。そういう場合は、自分たちに不足している情報やスキルをサポートしてくれるSEOコンサルタントの力を借りるのもいいだろう。

グーグルウェブマスターツールのクロールエラー機能がさらに便利に
★★★★☆ 初級者にも分かりやすく、使いやすく (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

ウェブマスターツールのクロールエラーのレポート機能をグーグルは大幅に改良した。

ウェブマスターツールのクロールエラーのレポート
ウェブマスターツールでサイトを選んで[診断]>[クロール エラー]でこのレポートを表示できる

次の4つの特徴がある。

  • サイト全体に影響するエラーをレポートする「サイト エラー」
  • 特定のページにのみ関係するエラーをレポートする「URL エラー」
  • 重要なエラーにフォーカスするための1,000件の上限を設定
  • 個々のエラーの詳細情報の表示

改良の詳しい内容は公式ブログをご覧いただきたい。

なお、1,000件を超えるエラー情報も、API経由であれば入手できる。元記事では「検討しています」となっているがすでに利用可能だ。

大幅に進化をとげたGoogleアナリティクス
★★★★☆ もう「新バージョン」と呼ばなくていいのでは? (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

実質的に現行バージョンとなったGoogleアナリティクスは絶えず進化を続けている。そうした最近の変更を、アナリティクスの公式ブログがまとめて紹介している。大きく分けて4つある。

  • ユーザーインターフェイスの改良
  • PDF 出力とメール配信
  • サンプリングレートの設定バーとレポートのキャッシュ機能
  • 日本語表記が変更になった用語

どれも重要な改良ばかりなので、操作に戸惑うことがないようにGoogleアナリティクスを利用するウェブ担当者は必ずチェックするようにしてほしい。

これまで管理画面の上部にあった旧バージョンへのリンクは、現在はフッターに移動している。とはいえ特別な理由がない限りは現行バージョンを使おう。現行バージョンにしかできないことが山のようにある。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

ウェブスパムに対してグーグルが起こすアクションと先週発生したランキング変動の真相に関する2つを今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 広告が多いサイトは本当にグーグル検索から消滅したのか?
  • 6.4秒 ← ページ表示速度の平均。あなたのサイトはどのくらい速い?
  • 遅ればせながらBingもrel="prev/next"を実装開始
  • サーバーは対象ユーザーの国に置くといい
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 不自然なリンクに罰を与えるGoogleの新アルゴリズム
  • エンタープライズSEOが失敗する理由

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

広告が多いサイトは本当にグーグル検索から消滅したのか?
★★☆☆☆ そうでもなさそうだけれど広告過多は避ける (WebmasterWorld)

ウェブページのファーストビューに広告が多すぎるサイトの評価を下げるアルゴリズムを、グーグルは今年の2月に導入した。

このアルゴリズム変更で影響を受けたサイトが本当にあるのかどうかという質問がWebmasterWorldで挙がった。

どうやら、この影響で下がってしまったという報告は出てきていないようだ。しかしコメントしたメンバーはみな共通の認識を持っている。それは次のようなことだ。

グーグルが導入したこのアルゴリズム以上に大切なことは、広告ばかりのサイトは訪問したユーザーの利便性を損ねるし外部のサイト管理者がリンクを張りたいとは思わなくなることだ。

グーグルが評価を下げるから広告を減らすというものではない。ユーザーにとってマイナス面が多くなるような邪魔になるほどの広告の設置は控えるべきだという考え方でいよう。

6.4秒 ← ページ表示速度の平均。あなたのサイトはどのくらい速い?
★★★★☆ 日本は世界最速の国 (Analytics Blog)

Googleアナリティクスにはウェブページの表示速度をレポートする「サイトのパフォーマンス」がある。しかし自分のサイトのスピードが速いのか遅いのかは基準がないのでこのレポートだけでは判断しづらい。

そこでGoogleアナリティクスの米国版公式ブログが、Googleアナリティクスを利用していてデータの共有を許可している世界中のサイトのデータをもとにしたウェブページの表示速度の情報を公開した。

下はデスクトップとモバイル端末におけるページの表示時間の平均を示したグラフだ。

ページ表示速度の平均グラフ
「Mean」(青色のバー)は「平均値」を、「Median」(赤色のバー)は「中央値」を表す。上がデスクトップPCの、下がモバイル端末のデータだ。横軸の単位は「秒」。

デスクトップの平均は約6.4秒、モバイルの平均は約10.1秒になっている。

ページ表示時間の分布は、デスクトップとモバイルでそれぞれ次のようになっている。

ページ表示速度の分布グラフ
茶色のバーがモバイル端末、緑色のバーがデスクトップPC

デスクトップでは約35%が1~3秒、約28%が3~7秒になっている。モバイルでは約29%が3~7秒、約27%が1~3秒だ。

自分のサイトが平均より上か下かどのあたりに位置しているかの目安としてスピード改善に取り組みたい。

また日本は世界でいちばん表示速度が速い国であるとのデータも出ている。日本だけの場合、表示時間の平均は約4.1秒、中央値は約2秒だ。

国別の表示速度グラフ

遅ればせながらBingもrel="prev/next"を実装開始
★★☆☆☆ グーグルに比べると効果が物足りない (Bing Webmaster Center blog)

米Bingは、複数のページに分割されたコンテンツを理解するためにrel="prev"とrel="next"のサポートを開始したことをアナウンスした。rel="prev/next"は、同じくページネーション処理ためにグーグルが昨年12月にすでに利用を始めている。

使い方はグーグルと同じだ。ただしグーグルとは違い分割したページの評価をまとめる効果はないとのことだ。一連のページの発見や検索結果の表示の調整に使われるらしい。

サーバーは対象ユーザーの国に置くといい
★★★★☆ 海外向けサイトを運営しているなら知っておく (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

あるウェブマスターとグーグルのマット・カッツ氏のツイッターでのやりとりを紹介する。

(質問者)

マット・カッツさん、サーバーのIPアドレスもランキングの要因としてグーグルは考慮しますか?たとえばもし私のサーバーが米国にあって対象ユーザーの国がインドだとしたらどうなりますか?

(マット・カッツ氏)

IPアドレスは影響を与えることがある。

IPアドレスによって判断されるサーバーの物理的な場所は対象となるユーザーが住む国に置いたほうがいいということになる。外国向けのサイトを運用しているウェブ担当者は知っておくといい。

ただ筆者が知る限りでは影響度はさほど大きくないはずなだ。しかしマット・カッツ氏の回答ではその度合いまではわからない。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

不自然リンク警告と大規模サイトに関するSEO記事を今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ブラックハットSEOたち覚悟せよ、グーグルがウェブスパム対策アルゴリズムを実行した など10+2記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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