当クリニックの代表。
イケメンの研修医。
優しい天然ボケの研修医。
ここ「アクセス解析5分クリニック」には、Webサイトについてさまざまな悩みを抱えた患者が、毎日のようにやってくる。研修医の来栖と綾瀬はデコボココンビだが、院長の丸山先生がとにかく名医。たった5分ですべての悩みを解決する!というのだ……。(登場人物紹介を詳しく見る)
今回のお悩み
FacebookやTwitterをやっていますが、サイトの宣伝効果はあるのでしょうか?
FacebookやTwitter、活用できている?
ゆいは、自分の担当サイトの宣伝にソーシャルメディアは使ってる?
FacebookやTwitterとか? いちおうFacebookページを設置したり、Twitterアカウントで更新をつぶやいたりとかの運用はしてるわよ。
うーん、僕もサイトの宣伝やキャンペーン告知に使ってるんだけど、イマイチ効果があると思えないんだよなあ。
えー、なんで?
Webサイトへの流入も多くないし、コンバージョンするユーザーもいないんだよ……。
ポイントは、「効果」の定義
おやおや? FacebookやTwitterの「効果」と一口にいうけど、来栖くんは何を期待しているのかな?
やっぱり「集客」と「知名度アップ」。そして「コンバージョン」ですね。そのために、更新はわりとしっかりやっていますよ。
悪くないね。でも、今回はもう一歩踏み込んでみようか。そもそも来栖くんは、なぜ、集客をFacebookでしたいのだろう? 知名度アップをTwitterでしたいのだろう?
それは、FacebookやTwitterを使えば無料で簡単に情報が拡がると思うからです。
なぜ無料で情報が拡がると嬉しいのだろう?
セミナーや自社商品の告知がしやすくなるからです。
なぜ、Facebookなんだろう? 他の媒体ではダメなのだろうか?
同じ効果があったとしても、他の媒体はお金がかかります。たとえばメルマガであれば、1メールアドレスの獲得単価が1000円程度することもあります。
なぜFacebookとメルマガを比べるのかな?
それは両者とも、ユーザーと定期的にコミュニケーションが取れるからです。
つまり来栖くんは、Facebookに期待する効果として、「自社商品に興味を持ってくれるユーザーをできるだけ無料で集めること」、および「そのユーザーと定期的にコミュニケーションを取ること」の2つが目的なんだね。
そこまで深く考えたことはなかったですが、そう言われれば、そうなのかもしれません。
じつは、いま質問したやり方は、トヨタ自動車の「なぜなぜ5回」と言って有名な手法なんだ。「なぜ?」を5回繰り返すというものだ。こうして、まず自分の期待する効果を明確にしよう。そうすると計測するべきポイントも明確になる。
FacebookやTwitterの効果を計測する
さて、来栖くんの場合、
- ソーシャルメディアを使って無料集客する
- 自社に興味を持ってくれるユーザーを集める
- ユーザーと定期的にコミュニケーションをとる
の3つが目的だったね。それは何に現れるかな?
「1.ソーシャルを使って無料集客する」では、Facebookページの「いいね」の数ですかね。Twitterではフォロワー数。でも、それだけでは、「2.自社に興味を持ってくれるユーザーを集める」が達成できているかどうかがわからないですね。
興味を持ってくれているかどうかは、何に現れるかな?
……TwitterのRT数や、情報を発信したときのURLのクリック率などですかね。
そうだね。では、来栖くんは、いいねの数の推移と、その反応率と反応数を計測していったほうがいいはずだ。さらに、「3.ユーザーと定期的にコミュニケーションをとる」も大切だね。では、それは何に現れるかな?
僕のサイトに何回も訪問してくれているリピーターの数とかですね。
では、FacebookやTwitter経由でリピーター数が増えているかどうかを計測しておきたいね。最後に、コンバージョンに貢献しているかどうかはどうだろう?
これは、現在同様、FacebookやTwitter経由のコンバージョン数を計測していけばいいですね。
これで、ひとまず効果計測ができそうなポイントが把握できたかな。こうして、理詰めでなにを計測するべきかを意識することが大切なんだ。
まとめ
TwitterやFacebookが効果があるかどうかは、自分がそのメディアに期待している役割によって変化する。だから、まずは自分が何を期待しているのかを明確にしよう。そのためには、「なぜ?」を5回繰り返す「なぜなぜ5回」などが有効だ。
一般的には今回の来栖くんのように、コンバージョンに影響するかどうかを気にするだろう。しかし、そもそも論でいうと、Facebookはファンや友達同士がつながる機能がメインであり、即時的なビジネスの効果を短期的に求めるのは本来あるべき姿とは違うと、個人的には考えている。
FacebookやTwitterは、一度運用を始めれば、直接的なコストはないかもしれないが、手間というコストがかかってくるもの。「効果はあるの?」と途中で半信半疑になるくらいであれば、もっとその目的に適したメディアがある可能性もある。そのあたりも踏まえて、FacebookやTwitterの運用は捉えていこう。
お悩みFacebookやTwitterをやっていますが、サイトの宣伝効果はあるのでしょうか?
アドバイスまずは、FacebookやTwitterに期待する効果を整理してみましょう。以下3ステップで進めます。それぞれの項目について、じっくりと考えてみて、実際に書き出してみましょう。
-
【2分】 なぜ、あなたはTwitterやFacebookを始めたのですか?
期待する役割を記述してみましょう。
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【1分】 その役割が達成されているか計測するには、何を測定したらよいと思いますか?
測定ポイントを記述してみましょう。
-
【2分】 そもそも、期待する効果があると信じられますか?
同じ手間暇をかけるならば、メルマガやブログなど、他に、もっと手っ取り早く目的を達成するメディアがあるかもしれません。もし信じられないのであれば、一度運用を見直してみてもいいかもしれません。
※キャラクターイラスト(来栖、綾瀬):「コミPo!」にて制作
- 内容カテゴリ:アクセス解析
- 内容カテゴリ:Web担当者/仕事
- コーナー:誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:FacebookやTwitterをやっていますが、サイトの宣伝効果はあるのでしょうか? [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum
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