筆者イベント参加のため、来週(6月8日)のこのコーナーはお休みとさせていただきます。
あなたのロングテールSEOが失敗する理由
記事を量産するだけでは成果は出ない (SEOとその周辺)
次のように考えていたりはしないだろうか?
間違ってはいないのだが、完全に正しいとも言い切れない。ロングテールSEOは、ただ単に記事を書き続ければいいという単純なものではない。
ロングテールSEOはあくまでもサイトの成果を伸ばす手段であるため、大切なのは、「最終的にはサイトで扱っている商材のコンバージョンにつながる可能性のある」「さまざまなユーザーが抱えているニーズ」が検索行動として表れる「幅広い検索キーワード」に対応するコンテンツを作ることが重要なのだ。
こちらの記事では、
ロングテールSEOに一番必要なのは手法ではない。
マーケティングだ。
と言い切り、検索ユーザーを想像し、検索される可能性のある複合キーワードが含まれる記事の書き方を、具体例を挙げて指南している。参考になるはずだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
【SEOビギナー向け】ロングテールSEOをおさらいしてみよう
誰も予期できないキーワードを待ち伏せる (パシのSEOブログ)
検索されうるキーワードを含んだ記事コンテンツで勝負するのが「ロングテールSEO」だ。この戦略に長けている竹内氏が、初級者にもわかりやすくロングテールSEOについてまとめている。
SEOにおける「ロングテールキーワード」とは、基本的には、個々のキーワードでみると検索回数は非常に少ない幅広いキーワードのことだ。検索回数の多い順から並べてグラフに表すと恐竜の「長い尻尾」のように見える部分にあたるため“Long Tail”と名付けられた。「ロング」という言葉が含まれているが、語数が多くて「長い」キーワード(キーフレーズ)を指すものではない。
とはいってもそうした「ロングテールキーワード」にもさまざまある。ロングテールSEOで狙うのは、検索者の意図が明確でコンバージョンにつながりやすいキーワードだ。下の2つ検索キーワードを比べてみてほしい。
- 海外旅行
- ハワイ オアフ島 ペット同伴 宿泊可能 ホテル オーシャンビュー
どちらが具体的で「いますぐ申し込みたい」意欲が高い検索だろうか。
後者は、年に数回しか検索されないが競争相手がほぼ皆無でかつ成約率が高いと想像できる。そういった通常では予測不能な検索キーワードも含めて待ち伏せして狙うのがロングテールSEOの極意だ。
自身が運用するアフィリエイトサイトでもロングテールSEOでじわりじわりと収益を挙げている竹内氏の手法を参考にしてみてほしい。
たった1つのブログ記事だけで2万アクセス集めるための5つの戦略
SEOにはプロモーション力も必要 (バズ部 )
どんなにいい記事を書いたとしても、読んでもらえなければ役に立ててもらえないし、多くの人に広がりもしない。ということは、被リンクが張られることもない。有益なコンテンツを作るのは大前提だとして、さらにそのうえで「人の目に留まる」ことと「共有される」ことも、中身と同じぐらい重要だ(中身なしにそれだけを追い求めるのは間違っているが)。
そこで、多くの人に読んでもらうための戦略を解説した記事を紹介する。次の5つの戦略だ。
- 読まれる記事タイトルの2大原則
- 絶対必要!アイキャッチ画像
- 読者が求めるコンテンツを追求する
- 爆発的なシェアを生む2種類の記事
- 多くの人にシェアされるための宣伝法
この5つの項目名にしても読ませるための工夫が凝らされているのがわかるだろう。「読まれる記事タイトルの2大原則」を確実に実践しているためピックアップタイトルは元記事のものをそのまま転載させてもらった。
CTRに大きな影響あり!? コンテンツ作成者の情報が検索結果に出てきた
著者情報の表示がいよいよ日本でも開始 (SEO辻正浩のブログ)
検索結果にそのコンテンツ作成者の写真と名前を表示する機能が米グーグルで2011年6月に始まった。グーグル日本の公式ブログでは11月末にアナウンスがあったが日本で導入されている形跡はなかった。
しかしついに日本向けグーグル(google.co.jp)でも著者情報の表示が始まったようだ。
筆者個人としては待ち望んでいた機能なのだが、企業のSEOをコンサルティングしている辻氏は
しかし、現段階で著者情報は個人ブロガー以外には利用しづらいものです。
と、次のような点で適切だとは言い難い機能だとしている。
- 企業サイトが参加しづらい形でクリック率を大きく変える仕様が導入されること
- 実名以外で活動している人が検索結果上で不利になる事
- Google+の登録が必須であり、ある程度の活動が被サークル数表示でさらに優遇されること
ランキングに与える影響はなさそうだが、検索結果におけるクリック率(CTR)には影響を与えることが予想される。企業サイトにとってはデメリットばかりになってしまうのだろうか?
とはいえ、個人名を出して日々コンテンツを公開しているならば、ぜひ設定することを筆者はお勧めする。設定方法はヘルプドキュメントを参照してほしい。
物事の意味を理解した検索、「ナレッジ・グラフ」を米グーグルがスタート
グーグル検索大変革への第一歩となるか (Over the Vertex of Technology by 朝山貴生)
米グーグル(google.com)は“Knowledge Graph”(ナレッジ・グラフ)という新しいタイプの検索結果機能を公開した。
Knowledge Graphは、検索結果ページの右側に検索したキーワードの存在に関する情報をまとめて表示するものだ。検索キーワードを単なる文字列としてではなく物・事としての意味を理解する、グーグルが目指しているセマンティック検索実現への大きなステップとなる。
SEO Japanさんからのピックアップとして前回紹介したが英語記事の翻訳版のためわかりづらいところがあったかもしれない。こちらの記事では具体的なサンプルを取り上げKnowledge Graphの全貌を詳細に分かりやすく解説している。
米グーグル以外へのKnowledge Graphの展開は未定だ。しかしグーグルが将来もっと発展させるであろうセマンティック検索のファーストステップがどのようなものか知っておくのもいいだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
英ロンドンで参加したSMX Londonからのセッションレポートを2つ今週はピックアップ。
-
「No」と言わせない、コンバージョンを勝ち取るためのランディングページ最適化 at #SMX London 2012
本場仕込みのLPO -
#SMX Londonから持ち帰ったSEOの重要ポイントまとめ 61+3個
役立つ情報がいたるところに
- グーグルが好むニュースサイトとは
- 装飾用画像のalt属性には何を記述すべきか
- 関連語と共起語を入れたらペナルティ? or 順位復活?
- rel="alternate" hreflang="x"をサイトマップでグーグルがサポート開始
- グーグル学院でSEOを学んでみよう
- 大手SEO業者、リンクの購入容疑でGoogleから追放
- SEO会社の正しい雇い方【2012年版】
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグルが好むニュースサイトとは
配信記事だけでなくオリジナルも (Google Webmaster Central Channel on YouTube)
スイスのグーグルで勤務するジョン・ミューラー氏の質問に対してアメリカのグーグルで勤務するマット・カッツ氏が回答した。
ニュースサイトを運営しています。グーグルは重複コンテンツが嫌いだそうですが、私は自分でニュース記事を作り出すことはできません! グーグルで有利でいるにはどうしたらいいですか。
この質問に対してマット・カッツ氏は、「どんなコンテンツを掲載するのがいいのか」について、わかりやすく解説している。
楽しい質問だ。僕たちはあなた方みんながニュースを作り上げることを期待していないし、そうすることを望んでいるわけでもない。
特にニュースにおいて重複コンテンツについて考えるときは、ニュース配信を受けて情報を掲載しているシナリオで考えてみてほしい。
通信社の配信する記事やRSSフィードから取得した記事をそのまま掲載しているサイトが多数あったとする。検索ユーザーは、そのニュースの17個もの同じコピーを検索結果に表示してほしいとは恐らく思わないはずだ。
配信された特定の記事を再利用しているサイトよりも、もっと権威があるサイトや、独自のレポートを提供しているサイトや、少なくなくとも、自分たちで書いた記事を掲載しているサイトを見たいとユーザーは思うだろう。
だから、ニュースを作り出す心配をしなくていいというのは事実だ。特定の分野について専門性のあるサイトを運営しているのならば、単にみんなと同じ記事をそのまま使うのではなく、自分で記事を書けるようにするといいと思う。
と同時に、「付加価値を提供しているだろうか?」「専門性を持っているだろうか?」と自問自答してみるといいかもしれない。
もしあなたが、単にニュースを拾ってきてそれを焼き直しているにしか過ぎないとしよう。独自の考察や違った視点を加えておらず、独自のレポートもせず、ニュースに出た人にコンタクトもとっていないのならば、そんなニュースは他の情報に埋もれてしまい人々に気付いてもらうのは少し難しいだろう。完全な重複コンテンツではないとしても、たくさんの人たちが同じ種類のニュースを書いているからね。
Techdirt(テックダート)という情報サイトを運営しているマイク・マズニック氏と以前に話したときに、彼は「人とは違った見方や独自の角度、まだ取り上げたことがないと考えた考察がなければ、何かについて書くことはない」と話していた。本当に良い哲学を持っていると思った。
さらに考えるべき問題として、「自分がいちばん得意としているところは何か」「自分の専門分野は何か」「自分が何についてたくさん知っているのか」といったものがある。
たとえば、あなたがAndroidマーケット(Google Play)のある変更について記事を書くとしよう。あなたがAndroid携帯について特に詳しいわけでもなく、他の7つの発信者と同じようなことを書いていたら、その記事は「ベストクオリティ」にはならないだろう。
しかし、あなたが健康について専門知識を有していて、ある癌のニュースを本当に深掘りして「本当にこれが癌を引き起こすのか」とったような記事を書いたとしたらどうだろうか。
自分の強みに集中したほうがいいと思う。そしてオリジナルの記事を書くといいと思う。必ず役に立つ。
もし専門知識を持っておらず他のみんなと同じ記事を取ってきて自分のサイトに置くだけなら、グーグルはおそらくそのページを1位には表示しないだろう。
それよりも、オリジナルのコンテンツだったり、オリジナルのレポートを提供していたり、その件に関して専門知識があったり、地域性があったりする、そんなサイトを僕たちは検索ユーザーに見せたいからだ。
ニュースサイトに限らず、他人が作ったコンテンツをそっくりそのまま掲載したとしてもグーグルは評価しないということになる。グーグルが評価しない理由は単なるコピー記事を見ることをユーザーが望んでいないからだ。
自分の手でコンテンツを作らず楽してアクセスを稼ごうという考えは捨てよう。ユニークでオリジナルかつ専門的なコンテンツをユーザーも検索エンジンも求めていることを理解しなければならない。そしてこれを実現できればアルゴリズムの変更にいちいち怯えることがなくなるだろう。
装飾用画像のalt属性には何を記述すべきか
空っぽでOK (WebmasterWorld)
画像をWebページに表示するとき、<img>タグにはalt属性を「必ず」記述すること。それがHTMLの仕様で定められており、文法的に正しいHTMLにするには必要なことだ。
ところが、箇条書きのマーカーや単なる装飾用に画像を使うことがある。こうした特別な意味を持たない画像では、alt属性には何を書いたらいいのだろうか?
答えはシンプルで何も記述せず空っぽにしておけばいい。すなわちこのようになる。
alt=""
間違っても上位表示を狙うキーワードを詰め込んだり関係のないテキストを入れたりしてはいけない。程度によってはキーワードの乱用としてペナルティを受ける危険もあり得る。
ちなみに、視覚障碍のためスクリーンリーダー(読み上げソフト)を使っている人のためにも、意味のない画像ならば空のalt属性にしておくのが望ましいということも知っておくといいかもしれない。
関連語と共起語を入れたらペナルティ? or 順位復活?
自然に入るのならプラス作用 (WebmasterWorld)
検索エンジンは、関連語や共に使われる言葉(SEO用語では「共起語」とも呼ばれる)も関連性を判断するときに見ていると考えられている。
したがって記事を書くときには関連語や共起語を含めるといいとされているが、この件に関してWebmasterWorldのフォーラム管理者が興味深いコメントを残している。
関連語や共起語を入れたためにペナルティを受けることもあるし、反対に下がった順位を復活させたこともある。
関連語や共起語を入れすぎるとキーワードの詰め込みとして判定されてしまうのだろう。順位が復活したケースでは優れたライターに余計な語彙を詰め込むことなく記事を書き直してもらったそうだ。
関連語・共起語を検索エンジンは見ていることを知っておいて損はない。しかしだからといってそれらを繰り返して記事を書けばいいということではない。結局のところはその分野に関して専門知識を持っていて精通していれば関連語も共起語も自然な形で自然と入り込んでくるのである。
重要なのは関連語と共起語を調べて書き込むことではなく、あなたのサイトが取り扱うテーマやトピックの専門家にあなた自身がなる、そうでなければ専門家に力を借りるということだ。
rel="alternate" hreflang="x"をサイトマップでグーグルがサポート開始
多言語・多地域向けのサイトで利用 (Official Google Webmaster Central Blog)
グーグルは、「rel="alternate" hreflang="x"」というHTML属性をサポートしている。この要素を使うと複数の言語または複数の地域を対象としてコンテンツを公開しているサイトでは検索ユーザーに適切なコンテンツを検索結果で表示させる手がかりにしてもらえる。
同等の機能を持つマークアップを、XMLサイトマップでもサポートしたことを今回グーグルは発表した。
http://www.example.com/en で英語のコンテンツを、http://www.example.com/de で独語のコンテンツを提供する場合は、サイトマップに次のように記述する。
<url>
<loc>http://www.example.com/en</loc>
<xhtml:link
rel="alternate"
hreflang="de"
href="http://www.example.com/de" />
<xhtml:link
rel="alternate"
hreflang="en"
href="http://www.example.com/en" />
</url>
<url>
<loc>http://www.example.com/de</loc>
<xhtml:link
rel="alternate"
hreflang="de"
href="http://www.example.com/de" />
<xhtml:link
rel="alternate"
hreflang="en"
href="http://www.example.com/en" />
</url>
詳細はヘルプドキュメントを参照してほしい(この記事を書いている時点では日本語版はまだ準備されていない)。ややこしかったHTML要素を使うよりは多少実装しやすそうではある。
グーグル学院でSEOを学んでみよう
日本語版が欲しい (Webmaster Tools Help )
「Webmaster Academy」(ウェブマスター・アカデミー)というウェブマスター向けの学習サイトを、グーグルが立ち上げた。
「Webmaster Academy」では、検索エンジンの仕組みやウェブマスターツールの使い方など、初級レベルのウェブマスターに役立つ情報を学ぶことができる。
英語版しかないのが残念だ。新米ウェブ担当者のために日本語版もぜひ公開してほしい。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEOを外注する際に知っておきたいことと有料リンク販売で痛い目をみたSEO会社の記事を今週はピックアップ。
-
大手SEO業者、リンクの購入容疑でGoogleから追放
有料リンクを斡旋してインデックス削除? -
SEO会社の正しい雇い方【2012年版】
SEOを外注する前に要チェック
- 内容カテゴリ:SEO
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オリジナル記事:あなたのロングテールSEOが失敗する理由 など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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