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リスティング広告では独特な略語や専門用語が多く、始めたばかりだと戸惑う人も多い。そこで今回は、リスティング広告の世界でよく用いられる略語・用語をピックアップ。スポンサードサーチ® Ver.3にも対応した新版として平易に解説する。
CPA
Cost Per Acquisition(コスト パー アクイジション)
顧客獲得(会員登録)や資料請求など、成果1件あたりのコスト=顧客獲得単価のこと。成果(売上など)を獲得するために要した広告コストを指す。リスティング広告のCPAは、「総コスト÷総コンバージョン数」で計算する。ビジネスで利益を重視する局面では、CPAは低い方が好ましい。コストを下げるか、コンバージョン数を高めることでCPAを抑制できる。
CPC
Cost Per Click(コスト パー クリック)
1クリックあたりの広告料金のことで「クリック単価」とも呼ばれる。キーワードごとに異なる。一般的には検索数が多く、競合する広告主も多い人気のキーワードほどCPCは高くなり、逆の場合は低くなる傾向がある。
CTR
Click Through Rate(クリック スルー レート)
「クリック率」とも呼ばれ、リスティング広告では、インプレッション数(広告の表示回数)に対するクリック数の割合で、「クリック数÷インプレッション数×100」で計算する。例えば、表示回数1000回の広告が、50回クリックされた場合は、CTRは5%。
CTRが高ければ高いほど、その広告はインターネットユーザーの関心が高いといえる。CTRがあまりにも低いと、「広告内容とキーワードの関連性が低い=精度の悪い広告」と判断され、表示頻度や掲載順位が下がったり、クリック単価が高くなったりしてしまう。したがって、スポンサードサーチを利用するうえでは、CTRの向上と維持が求められる。
CVR
Conversion Rate(コンバージョン レート)
ウェブサイトへの訪問者数のうち、会員登録、資料請求、購買など、成果や目的達成につながった件数の割合。リスティング広告では、「コンバージョン数÷クリック数×100」で計算する。Yahoo!リスティング広告でコンバージョン数を測定するには、ウェブサイトの取引完了ページ(資料請求やお問い合わせ、購入完了ページ)などに、コンバージョン測定タグを設置する必要がある。
KPI
Key Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)
「重要経営指標」や「重要業績指標」とも呼ばれる。SEM(特にウェブ解析)の世界ではデータから得られる多種多様な指標のうち、ROAS、CPAなど、ビジネスにおいて重要ないくつかの指標を設定して、定期的にチェックと改善を繰り返していくことが求められる。どの指標をKPIとして設定するかは、ビジネスの内容や目的によって異なる。
LPO
Landing Page Optimization(ランディング ページ オプティマイゼーション)
ウェブサイトに訪れた見込み客を逃さず、コンバージョンを高めるために、ランディングページに対してさまざまな工夫を行うこと。例えば、ある商品の広告のリンク先は、ECサイトのトップではなくその商品の説明ページや購入ページにするほうが成果に結び付きやすい。さらに、キーワードごとに、インターネットユーザーの属性や嗜好を考慮した個別のランディングページを用意することで、より効果が高まる。
PDCAサイクル
Plan Do Check Act Cycle(プラン ドゥー チェック アクト サイクル)
マネジメント手法の1つで、「計画(Plan)」「実行(Do)」「評価(Check)」「改善(Act)」を繰り返すこと。リスティング広告の運用では、このPDCAサイクルを繰り返しながら、効果測定と改善を続けていくことが大切になる。
PPC
Pay Per Click(ペイ パー クリック)
クリックされるごとに課金が発生する仕組みのこと。Yahoo!リスティング広告のスポンサードサーチ®とインタレストマッチ®はともにPPC広告。1クリックあたり1円~9999円で設定できる。
ROAS
Return On Ad Spend(リターン オン アド スペンド)
広告の費用対効果のこと。「売上額÷広告コスト×100」で計算する。オンラインで完結し、なおかつ多様な商品を取り扱っているネットショップなどの場合は、広告効果の指標としてROASが重視される。例えば、5万円の広告費用を投資し、50万の売上があった場合、ROASは1000%となる。
ROI
Return on Investment(リターン オン インベストメント)
投資したコストに対して、どれくらい利益を生み出せているかの指標。「利益÷コスト×100」で計算する。この数字が大きければ大きいほど、「利益率がよい」「効果的な投資ができている」と判断できる。特に広告に限った指標として「ROAS」がある。
SEO
Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)
検索エンジン最適化。ウェブサイトの構造やページ内のコンテンツを検索エンジンの特性に合わせて最適化し、検索結果ページでの上位表示を目指すこと。HTMLなどを最適化する「サイト内対策」と被リンクなどを増やす「サイト外対策」に分かれる。
SEM
Search Engine Marketing(サーチ エンジン マーケティング)
ネットマーケティング活動のうち、検索エンジンからの集客に特化したもの。リスティング広告の活用とSEOがメインの手法になる。ウェブ解析などを利用することで、インターネットユーザーのデータをリアルタイムでチェックでき、即座に改善策につなげられるという特徴がある。
インプレッション
広告の表示(回数)のこと。Yahoo!リスティング広告では、クリックされた時点で初めて広告料金が発生するPPC広告であるため、単に広告が表示されただけでは広告料金は発生しない。
キャンペーン
Yahoo!リスティング広告において、アカウントの次に大きな広告管理単位。1つ以上の広告グループで構成され、キャンペーンごとに予算やスケジュール、各種ターゲティングの設定ができる。
興味関心連動型広告
インターネットユーザーが現在閲覧中のウェブサイトの内容や過去の閲覧履歴、直近の検索キーワードに応じて、最適な広告を表示するYahoo!リスティング広告のインタレストマッチのこと。
クリック数
広告掲載面に表示された広告がクリックされた回数。インプレッション数(広告の表示回数)の増減に応じてクリック数も増減する傾向がある。
検索クエリー
検索キーワードのこと。インターネットユーザーが、情報や商品を探すために検索エンジンの検索窓に入力した語句。
検索連動型広告
検索エンジンの検索結果で、検索したキーワードと関連性の高い広告を表示するサービス。Yahoo!リスティング広告のスポンサードサーチもその1つ。
広告グループ
Yahoo!リスティング広告の「キャンペーン」の下にあたる広告管理単位で、キーワードと広告を登録する。広告グループ単位で入札価格を設定することも可能で、商材のジャンルや販売時期などで広告グループを分けて管理する方法が一般的。
コンバージョン測定タグ
「タグ」とは、ウェブページのHTMLなどに情報を埋め込む特殊な文字列のこと。「コンバージョン測定タグ」は、スポンサードサーチで掲載されている広告からのコンバージョン数を測定するために、サイトの購入完了ページや資料請求完了ページなどに埋め込むタグのこと。
行動ターゲティング
インターネットユーザーの行動分析に基づいて広告を絞り込んで配信すること。Yahoo!リスティング広告のインタレストマッチは行動ターゲティング広告としての一面も持っており、インターネットユーザーが閲覧中のページ内容や過去の閲覧履歴や直近の検索キーワードなどと、登録したキーワードや広告、ウェブサイトが関連した場合に広告を表示する。
最低入札価格
入札に必要な最低単価のこと。スポンサードサーチやインタレストマッチの最低入札価格は1円。
対象外キーワード
特定の検索に対して広告を表示させないように設定するキーワードのこと。対象外キーワードを設定すると、設定された対象外キーワードのマッチタイプに従い、その語句そのもの、またはその語句を含む検索クエリーでは広告が表示されなくなる。
商品の関連性が低くコンバージョンに結び付きにくいキーワードを対象外キーワードとすることで、無駄な広告コストを減らすとともに、コンバージョン率を高めることができる。
ターゲティング
広告表示対象を意図的に特定のインターネットユーザーに絞り込むことで、広告費用対効果を高めることにつながる。Yahoo!リスティング広告では、地域や時間帯、配信デバイスなどを設定できる。
入札
リスティング広告では、キーワードに対して広告を表示させる手続きは、入札によって行われる。実際に表示させるには、最低入札価格以上での入札が必要。入札価格の多寡は、広告の表示順位に影響する。
品質インデックス
キーワードの品質を表す指標で、スポンサードサーチのキーワードごとに付与される。10段階で表され、10に近いほど品質が高いことを表す。品質インデックスは、クリック率、キーワードと広告と検索クエリーの関連性など、複数の要因で決定される。
一般に、品質インデックスの値が高いと、表示される広告の掲載順位は上がりやすく、クリック単価は低くなる傾向がある。
マッチタイプ
マッチタイプは、登録キーワードに対して、検索クエリーがどのような形式で入力された場合に広告を表示するかを決めるもの(2011年11月に「検索方式」から呼称を変更)。
スポンサードサーチでは、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類があり、さらに「部分一致」の拡張として「絞り込み部分一致」がある。これらを組み合わせることで、これまで以上にきめ細かい入札キーワードへの設定ができるようになる。
ランディングページ
検索エンジンの検索結果のリンク先ページや、リスティング広告で設定したリンク先ページのこと。キーワードに合致したコンテンツのあるページ、あるいはタイトルや説明文に合致したコンテンツのあるページに設定すると効果が高くなる(LPOを参照)。
リスティング広告
一般的に「検索連動型広告」や「PPC広告」とほぼ同意で使われる。インターネットユーザーが検索したキーワードに関連する広告を表示するもの。表示されただけでは料金は発生せず、広告がクリックされることにより料金が発生する。なお、「Yahoo!リスティング広告」は、検索連動型広告「スポンサードサーチ」と興味関心連動型広告「インタレストマッチ」の総称である。
※ターゲティングの精度(正確性)はYahoo! JAPANによって保証されるものではなく、選択した設定、およびその他の要素によって精度が異なる場合があります。
※インタレストマッチのモバイル版では、地域ターゲティング機能は提供していません。
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【関連記事】
「Yahoo!リスティング広告 公式ラーニングポータル」でも、次のような用語解説コンテンツがあるので参考にしてほしい。
※この記事の内容は、2012年2月現在の情報に基づいています。Yahoo!リスティング広告では、さまざまな機能改善を行っており、今後変更される場合があります。
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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:【2012年版】リスティング広告 略語・用語集(スポンサードサーチ Ver.3対応) [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum
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