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Jストリーム、スマートフォンの活用戦略と市場動向のオンラインセミナー3/7開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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映像・音声データ配信事業のJストリームは、オンラインセミナー「企業のスマートフォン活用戦略と急増するスマートフォン市場最新動向」を3月7日、Jストリームサイトで開催する。サイト運営責任者やマーケティング担当者が対象。モバイル広告のディーツーコミュニケーションズとコンテンツプロバイダのエムティーアイの担当者が講師を務める。参加無料だが、事前登録が必要。手元のパソコンやモバイル端末で視聴する。概要は次の通り。

日時:3月7日(水)午後4時~同6時5分
場所:Jストリームサイト
内容:「スマートフォンプロモーションの最新潮流(仮)」「『Simple is Best!』スマホ・ビジネスの勝ち組に共通する戦略とは」「パネルディスカッション」
詳細・申し込みサイト:
http://www.jstream.jp/seminar/20120307seminar/

Jストリーム
http://www.jstream.jp/

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デジタルベリー、HTML5で作るカタログサービス「HTML5版デジタルカタログ」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ウェブサイト用のデジタルカタログ制作代行を手掛けるデジタルベリーは、同社のデジタルカタログ制作サービスで、次世代のウェブサイト記述言語のHTML5で制作するサービス「HTML5版デジタルカタログ」を2月10日始めた、と同日発表した。「iOS」「Android」の標準ブラウザで閲覧でき、パソコンだけでなくスマートフォンでも円滑な動きを再生できることが特長になる。

ブラウザで動作するデジタルカタログは、「Flash」で作られることが多いが、再生にプラグインが必要なうえ、スマートフォンが普及する中、モバイル版Flashが開発中止となったことから、HTML5.0で制作することにした。デジタルカタログは、ウェブ上でページをめくりながら見ることができるコンテンツ。基本料設定費2万円、16ページまでは1ページ2000円。

デジタルベリー
http://www.d-berry.jp/

デジタルカタログ
http://www.digital-catalog.jp/

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Webマネジメント・センターによる集中管理とBCP対策 | 最終回 [WebサイトのBCPとクラウド型CMS 〜震災や事故でもサイトを動かし続けるために〜] | Web担当者Forum

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WebサイトのBCPとクラウド型CMS ~震災や事故でもサイトを動かし続けるために~

Webマネジメントのさらなる管理強化のために

大企業を除けば、Webマスターは基本的に一社に1人存在するかどうか、さらに言えば、兼任されている場合がほとんどでしょう。複数のグループ企業によって構成される場合でも、グループ全体を管理するような組織体系を設けている企業は少なく、一社に1人Web担当者が存在していることがまだまだ多いです。これは、一社に1つのコーポレートサイト単位でWeb担当者が配置されるという発想です。配置といっても専業者ではなく、グループ企業の場合はほとんどが他の業務との兼任ではないでしょうか。

また、2010年の調査データ(パワー・インタラクティブ)によると、サイトの更新業務を外注しているのは約3割、つまり残り約7割の企業は社員で管理していることになります。グループ企業といえども、全体比率では社外の人材に任せることはあまりないようです。しかし、そのままで本当に良いでしょうか。

そこで提案したいのが、組織を横断してWeb担当者がサイトを管理していく、Webマネジメント・センターの立ち上げです。

余談になりますが、計算センターなど、●●センターというのは30年以上前から存在していました。人事・経理センターなども存在しましたが、当時はグループ企業内であっても、人事や会計などの管理部門を共有することはグループ内のセクショナリズム的にも進めにく、経営層には抵抗があったものです。

しかし、Web担当者を共有することのリスクはほとんどありません。そもそもWebで公開される内容は、公開情報なので隠しておく必要がありません。また、Webサイトから得られるアクセス解析データなどを共有できるようになれば、顧客満足度やCVRの向上、営業アプローチの効率化など、グループ企業としての強みを生かせるでしょう。

一般的にWebサイトの運用管理にはそれなりのスキルが必要なので、グループで専任部隊を設置し、専念させることにより、個々の企業は本来的な業務(コアコンピタンス)に集中できるはずです。このようにWebマネジメント・センターを立ち上げることにより、会社にとってもWeb担当者にとっても、良い環境を作ることができます。

Webマネジメント・センターの実現へ

Webマネジメント・センターを実現するに当たっては、以下の施策が重要になります。

  1. 複数のサイトを一元管理できるマルチテナント方式のCMSを採用
  2. プライバシーポリシーなどの各種ポリシーの統一
  3. 有事対応などのルール化・HTMLベースでのマニュアルの共有化

それぞれの詳細を説明していきます。

1. 複数のサイトを一元管理できるマルチテナント方式のCMSを採用

グループ企業それぞれのコーポレートサイトを、異なったCMSなどの環境で管理することは管理効率上あまりよくありません。ドキュメント、コンテンツの共有化、サイト間のリンク誘導など、複数のサイトを1枚岩のように連携し管理するためには、1つのCMSで複数のCSSを管理でき、それぞれに管理権限を設定できるマルチテナント方式(複数の企業、ユーザーで利用できる方式)のCMSが効率的です。これはOSS系のCMSや、小規模サイト向けのCMSではほとんど実現されていない機能であり、エンタープライズ系のCMSならではの機能だといえます。

グループ会社のサイトを効率よく管理するには、それぞれに権限を設定し、複数のサイトを一元管理できるマルチテナント方式のCMSが必要

2. プライバシーポリシーなどの各種ポリシーの統一

各社のサイト間をWeb利用者が行き来する場合は、各種ポリシーの統一をする必要があります。なぜなら、サイトを訪れる利用者はどこからどのページがどの会社のポリシーで適用されるかなど、常に見ているわけではないからです。グループ会社の関係を知っているとも限りません。

サイト間を移動するたびに個別のポリシーに対して利用者の確認をとらなければならない場合は、使い勝手は著しく落ちてしまいます。そのため、大きな作業がともないますが、ポリシーは統一することが好ましいでしょう。ただし、同時に情報を管理するWeb担当者に対しても、情報閲覧の権限設定や利用範囲の徹底など、責任を明確にする必要があります。

3. 有事対応などのルール化・HTMLベースでのマニュアルの共有化

これはWebマネジメント・センターにとって必須の機能ではありませんが、管理を集約した後、Webサイトをより生かすための施策になります。グループ各社の統合的マルチテナントWebサイトとして存在するために、有事の際はグループの社員が、モバイル環境や他人のPCを使って情報を共有・閲覧できるように、あらかじめ対応ルールを決め、BCP対策マニュアルなど有事用の社員向け対応コンテンツを準備しておく必要があります。

有事の際は回線事情が悪化するため、Word(doc)やPDFのような容量の大きいコンテンツではなく、シンプルなテキスト形式のコンテンツが良いです。それらの有事用のコンテンツを簡単なIDとパスワードで閲覧できる環境を用意しておくことが大切です。

Webマネジメント・センターのBCP対策

Webマネジメント・センターの基本は一極管理ですが、BCP対策の基本原則の1つにシングルポイントを作らないことがあります(第1回参照)。一極管理を進めれば管理効率は上がりますが、Webマネジメント・センターが停止すれば、Webサイトの管理システムが停止してしまうようでは問題です。そこで重要なのは、Webマネジメント・センターの配置先を複数個所に設置し、それぞれのサイト障害、活動停止時を想定した、組織構築と習慣的な予行練習が必要です。

有事を想定し、対策と予行演習を行うことが重要

BCP対策としてクラウドCMSが有効なことは第3回で述べているため、あえてこの場では説明しませんが、3.11の東日本大震災でも停止した仙台市内データセンターは1か所もありませんでした。これが日本のデータセンターの堅牢性が証明された1つの事象となりました。

一般的な企業の拠点内に設置したWebサーバーよりも、データセンターに預けたWebサーバーの方が、BCP対策としても万全なケースが多いでしょう。しかし、上図のとおりクラウドCMS自体がシングルポイントになっている場合があるため、想定外の事態に備え、クラウドCMSのBCPオプションなどを活用し、クラウドCMSが有事の際に遠隔リカバリできるようにするべきです(たとえば、筆者が所属する鈴与シンワートではこのようなBCPオプションを提供しています)。

企業サイトのBCP対策はこれから

最後に、Webマネジメント・センターおよびクラウドCMSの今後の進化について述べておきます。

これだけ世のなかでインターネットが普及し、活用されているなかでもWebサイトを取り巻く環境は他の情報システムと比べるとまだまだ見劣りしています。基幹業務システムやメールサーバーは企業の業務を直接運営するものであるため、BCP対策も含めて、しっかりとしたシステム環境で運営されつつあります。一方でWebサイトは企業の顔であるにもかかわらず、老朽化したPCで社内の環境に設置されていることも多いようです。

特にグループ企業においては、コーポレートガバナンスの観点からもマルチテナント型CMSをツールとして統合管理と効率的運用を目指しているところも増えてきています。今後はさまざまなクラウドCMSに、遠隔地のバックアップ復旧などBCP対策が盛り込まれてくるのではないでしょうか。

◇◇◇

4回にわたり、BCP対策とクラウドCMSをテーマに連載してきましたが、いかがでしたでしょうか。このコラムを書こうと思ったきっかけは、3月の震災時に、あらゆる情報網が寸断され、とりあえず帰宅するか、その場で待機するしかない状況のなかで、「誰でも閲覧できるWebサイトで情報を発信していたら」と思ったことです。

有事なので、社員に対するメッセージをWebに記載してもよいですし、有事用の書き込みの伝言板もあらかじめ用意しておけば、もっと混乱がなくて済んだように思えます。これだけ活用されているインターネットですが、WebサイトについてはBCP対策がほとんど考えられておらず、次の改善点はそこにあると思います。BCP対策としてコストも安く、手軽であるため、ぜひ実践していただきたいと思います。みなさまのBCP対策に少しでもお役にたてれば幸いです。

鈴与シンワート株式会社
マーケティングアドバイザー 吉政忠志

バックアップソリューションベンダーに在籍中にエバンジェリスト的な活動を行い、年間40回以上のBCPソリューション関連の講演を行う。その後、独立しマーケティング・コンサルティング会社を設立し、BCPやクラウドセキュリティガイドライン、人材育成、OSSなど幅広く講演・執筆活動を行う。現在、鈴与シンワートにてマーケティングアドバイザーを兼務。

鈴与シンワート株式会社:http://www.shinwart.co.jp/

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どれだけ忙しくても“自分がもう1人いれば”を言っちゃオシマイだよ [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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どれだけ忙しくても自分がもう1人いればを言っちゃオシマイだよ

今日は、Web担当者の仕事の進め方について。「あぁ、忙しい。自分がもう1人いれば仕事がもっと進むのにな」と思うことはありませんか? でも、その方向に考え方が向いてしまうのは危険なのですよ。

仕事が忙しくて回りきらずアップアップしてるとき、上司に「大変そうだな、どうすれば工数をオーバーせずに回せるようになる?」と聞かれて、「そうですねー、もう1人僕がいればなんとかなるんですが」と言ったことはありませんか?

気持ちはわかります。Web担当者というものは、あれもこれもとやらなきゃいけない作業は多いし、社内調整のための資料や書類もたくさん作らなきゃいけない、大変なものです。

また、明文化されていないいろんな暗黙の決まりがあり、それを整理するだけでも大変なので、なかなか他人に頼むというのもしづらいんですよね。

そもそも、誰にでもできる仕事ではないし……

だから、つい「自分がもう1人いれば」と思ってしまうのです。

しかし、それでは仕事は回りません。現実的にあなたのクローンを作ることは不可能なのです。「自分がもう1人いれば」というのは、仕事を「自分がする」ことを中心にした考えであり、組織でまわす仕組みづくりを考えない、極端な言い方をすれば無責任な考え方なのです。

昔のWeb担当者の仕事は、一部のスキルのある人が率先してがんばってやるやり方でできていましたが、今はそういう時代ではありません。企業にとってWebは重要なものになっていますから、1人ががんばってやるだけでなく、責任者や関係者と情報を共有して意識の摺り合わせをし、必要なルールを守り、ちゃんと組織で回せるような仕組みにしていかなければいけない時代です。

だから、忙しくてしかたがないあなたのするべきことは「自分がもう1人いれば」と嘆くことではないのです。どうすれば自分以外の人間を含めて業務を回せるようにするのか、どうすれば仕事を仕組みとして回せるようにするのか、それを考えて進めるべきなのです。

  • レポート作りや定型業務で、いつも手作業でしているけれども自動化すると作業を短縮できてミスも減らせる部分はありませんか?

  • 自分の頭の中にだけあるルールを明文化することでみんなが仕事を進めやすくなる部分はありませんか?

  • チーム内で情報やノウハウを共有することで、あなたにとって今は能力が足りないと感じている他のスタッフに協力してもらうようにできませんか?

  • あなたが、「これは自分にしかできない」と思っていることは、ホントにほかの人にはできませんか?

「自分が」どう仕事を進めるかは大切なことです。でも、もう一歩視点を引き上げて、「組織としてどうすればうまく仕事が進められるようになるか」を、考えてみませんか。

「そういったことは上司のするべきこと」だと思いますか? では、上司が仕組み作りをしやすいように、いろんな提案を出してみるのはどうでしょう。なぁに、いずれあなたもそうした仕組み作りをしなきゃいけない立場になるんですから、今からやっておいて損はないですよ。

少なくとも、「自分がもう1人いればな」とこぼしているよりは、かなり生産的に物事を進められるはずですよ。

自分の仕事を振り返り、自戒を兼ねて。

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ガイアックス、楽天のポイントを活用した「Facebook投票コンテストアプリ」を開発 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソーシャルメディア関連事業のガイアックスは、楽天のポイントサービス「楽天スーパーポイント」を活用した「Facebook投票コンテストアプリ」を開発した、と2月14日発表した。楽天スーパーポイントが投票のインセンティブに利用でき、「Facebook」で実施するキャンペーンの活性化につながる。第1弾として、森永乳業の「森永のおいしい牛乳ミルクレシピ人気投票キャンペーン」に導入された。

Facebook投票コンテストアプリには、コンテスト参加者のファン度を解析する「ファン解析」機能があり、キャンペーンの効果測定が容易なほか、オプションで投稿監視代行やアプリのデザインカスタマイズ、自社サイトとの連動開催なども可能。森永乳業のキャンペーンは、楽天が運営するレシピサイトで実施し、先着1万人の投票者に楽天スーパーポイントが当たる仕組み。

ガイアックス
http://www.gaiax.co.jp/

Facebook投票コンテストアプリ
http://solution.gaiax.co.jp/socialmedia/asp/vote

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アカマイ、ネット現状レポートで平均最高接続速度の世界トップ10に日本の7都市 [ニュース] | Web担当者Forum

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クラウドプラットフォームのアカマイ・テクノロジーズは、2011年第3四半期(7-9月)のインターネットの現状レポートを2月14日発表した。平均最高接続速度の都市別ランキングで日本の7都市が世界のトップ10に入り、国別で日本は世界4位だった。平均接続速度では世界3位、高速ブロードバンド接続は世界6位、インターネット普及率は世界3位となった。

平均最高接続速度で日本は前年同期比7.3%増の32.9Mbpsで、韓国、香港、ルーマニアに次いで4位。都市別では、下妻の3位(55.4Mbps)をはじめ神奈川、横浜、東海、浦和など10位までに7都市がランクインしたほか、上位100位に日本の59都市が入った。平均接続速度では、日本は前年同期比5.8%増の8.9Mbpsとなり、韓国、香港に続き3位。都市別でみると、下妻の6位(15.5Mbps)を最高に4都市がベスト10入りした。

5Mbps以上の高速ブロードバンド接続の利用率では、日本は前年同期比5.8%減の57%で5位。アカマイのネットワークに接続するユニークIPアドレス数で見たインターネット普及率は、日本は前年同期比17%増の4401万4718と、米国、中国に続き3位だった。調査は、1日の世界中のウェブトラフィックのうち最大30%を処理するアカマイ独自のネットワークから収集したデータをまとめた。

アカマイ・テクノロジーズ
http://www.akamai.co.jp/

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中国人観光客で広がるビジネスチャンス。日本人に有利な市場 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の弐百伍十壱

林明美さん

話題の焼鳥屋で「とりあえずビール」と注文します。グビグビと喉を湿らせ、おつまみを注文しようと笑顔の可愛い20才ぐらいの女性スタッフ、林さんに声をかけます。名前は胸に挿した名札が教えてくれました。

ヤキトリィワァ、シオ? タレ?

名札と顔を交互にみて、彼女が「はやし」ではなく、「リン」さんだと気がつきます。テレビアニメ「超時空要塞マクロス」のヒロイン「リン・ミンメイ」の漢字表記が「林明美」ではないかと、当時のアニメ雑誌の読者投稿欄で揶揄されていた四半世紀前の記憶が蘇り、我が人生の重ねた年月の永さを思い、もれた微苦笑をビールで流し込みます。ちなみに「リン・ミンメイ」の正しい漢字表記は「鈴明美」とはウィキペディア情報。

今年、1月末のワイドショーを賑わせたのは「春節」を利用して日本観光に来た中国人たちでした。大胆にお金を使い、ショッピングに興じる姿を切り取ります。そんな中華圏の客が今回のテーマです。

小規模店にも商機が

日本観光に訪れる中国人(海外観光客)の多くは、事前にネットで情報をチェックします。あるレストランの社長夫人は台湾出身で、知人の紹介で来店した香港人を母国語で接待しました。そして香港人が自身のブログで「言葉が通じる」と紹介したところ、ブログをみた見知らぬマカオ人が後日来店したといいます。つまり、中華圏への情報発信によって、海を渡って客が来る……かもしれないということ。

観光地や、繁華街にリアルの店舗を持っているなら、取り組む価値はあります。以前はパックツアーの団体客が主流でしたが、「旅行慣れ」した層の増加によって個人旅行も増えているようで、小規模店でも商機が見込めるからです。

翻訳ソフトの誤訳に注意

対応の一歩は、ホームページに「いらっしゃいませ」の言葉と、代表的なメニューを中国語で掲載するだけでもOKです。「挨拶」があれば、なおよしとします。ちょっとした作業だけで近隣店舗に差をつけるのが本稿の狙いだからです。

それぐらいで効果があるのか

という問いは立場を変えればわかることです。海外を旅行する前に「ネットで検索」をして、現地語ばかりのサイト上に「日本語(母国語)」を見つけたときの喜びは万国共通でしょう。

実際に来店したときに、中国語を話せるスタッフがいなくても焦ることはありません。対面ならばそこは人間同士。身振り手振りで意思の疎通は可能ですし、あらかじめ「ホームページ」をみて来店しているのですから、あなたの店が「何屋」かは、客が知ってくれています。また、「漢字」による筆談ができるのも中国人観光客ならではです。

中国語ホームページの作り方

グーグルやエキサイトが提供する無料の「翻訳サイト」を使うのがもっとも手軽ですが、誤訳も多いので注意が必要です。「いらっしゃいませ」を中国語で書くと「歓迎光臨」や「歓迎涖臨」ですが、グーグル翻訳は「不歡迎」と正反対の意味の言葉を提示しました(2月8日現在)。

そこで中国語を理解できる人を探すことをオススメします。Facebookやツイッターで探せば苦もなく見つかることでしょう。そのとき「中国語」ではなく「簡体字」と「繁体字」で探します。「簡体字」は中国本土やシンガポール、「繁体字」は台湾や香港、そしてマカオで使われています。

微妙なニュアンスを知りたいときや、その後の展開まで考えると、リアルの人脈で探してみるのもオススメです。足立区に引きこもっている弊社の取引先でも、台湾人、中国人とのハーフ、上海人の奥さんを持つ方などがいて、近所で探すのはそう難しくはありませんでした。シャイな人は、TwitterやFacebookの会話のなかから、利用例を見つけてみてもいいでしょう。

ピンインができないと

ホームページ作成の実務においての注意点は「文字コード」です。いまどきのCMSやオーサリングソフト(ホームページ作成ソフト)なら、多言語対応の「UTF-8」となっているのであまり気にすることはありません。しかし、日本語を表す「Shift-JIS」などで作成されているページでは文字化けすることがあります。

新しいソフトやシステムの導入を検討中なら買い換えも賢明な選択ですが、該当ページを文字コードが指定できるエディタで開き、文字コードをUTF-8に変更し、charset(HTMLの文字コード指定)も「utf-8」にすると一時しのぎにはなります。また、イラストレーターやフォトショップといった、画像編集ソフトで繁体字や簡体字を加工する際は、対応した「フォント」が必要となります。

文字入力に関しては「OS名+中国語」で検索すると紹介するページがいくつもヒットするので参考にしてください。ただし、日本語のローマ字入力にあたる「ピンイン(中国語の発音表記)」を理解していないと使えません。たとえば「ニーハオ」は「nihao」とタイプして「你好」となるように。このあたりを考えると、現地語に詳しい方の存在が重要となってきます。もっとも、簡単な挨拶などは「日本語の漢字」でもなんとく意味は伝わるので、それでもOKです。

中国人客を取り込める条件

繁体字を使うか、簡体字か、併記にするか。これはビジネス戦略的な視点で決定します。大きく分ければ中国大陸と台湾で、どちらの地域をターゲットにするかということです。ちなみに、中国大陸は国外サイトへのアクセスを制限しているのは、政治的な理由から。サイトからリンクしたブログで「法輪功」や「天安門」について記述していた場合、ブロックされる可能性は否定しきれません。

冒頭の「林さん」のようなスタッフがいるなら、

中国語を話せるスタッフがいます

とサイトに掲載しておくべきでしょう。圧倒的なセールスポイントとなりますので。

世界第2位の経済規模を誇る中国。そして日本の「お隣さん」であり同じ「漢字文化圏」。漢字に多少の違いはあっても、中国人向けにメッセージを発しやすいのは、世界を探しても日本人だけ。日本に訪れる中国人客をビジネスに取り込まないのはもったいない話です。

今回のポイント

漢字を並べるだけでもなんとなく意味は通じる

簡単にできる差別化

宮脇睦

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、『月刊宝島』などに寄稿。

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[ユーザー投稿] 硬派なTwitterアカウントはお嫌いですか?「会社として取り組める Twitter、Facebookによる超ニッチメディア構築術」~<EC事業者向け情報発信>実験編~ | Web担当者Forum

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※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

■TwitterやFacebookを会社として使うということ■「自分がしてもらいたいことを他人にしなさい」が基本■EC事業者向け情報発信としてSNS活用に取り組んだ■検証結果から導き出されるのはなんなのだろう

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ニューズ・ツー・ユー、「ベスト・ニュースリリース大賞2011」で8件をノミネート [ニュース] | Web担当者Forum

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ネットPRのニューズ・ツー・ユーは、自社が運営するニュースリリースサイト「News2u.net」で公開した企業などのニュースリリースの中から優れたリリースを表彰する「ベスト・ニュースリリース大賞2011」で、8件をノミネートした、と2月14日発表した。大賞は2月21日に公表する。8件は、2010年7月~2011年12月の間に毎月1本選んだ「月間ベストリリース賞」の18件から選出した。

ベスト・ニュースリリース大賞2011の対象は2万1574件。月間ベストリリース賞は毎月1本、印象的で模範となるリリースを選出して表彰する制度で、その中から最も優れたリリースをベスト・ニュースリリース大賞とする。審査員は、同社の神原弥奈子社長、インプレスビジネスメディア「Web担当者Forum」の安田英久・編集長らが務める。ノミネート8件のリリースを出した企業は次の通り。

パナソニック▽ケンコーコム▽富士フイルム▽阪急阪神交通社ホールディングス▽日本イーライリリー▽ブラステル▽エイチ・アイ・エス▽NEC

ニューズ・ツー・ユー
http://www.news2u.co.jp/

News2u.net
http://www.news2u.net/

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ビービット、広告効果測定の「ウェブアンテナ」でスマートフォン計測機能を強化 [ニュース] | Web担当者Forum

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デジタルマーケティング支援のビービットは、同社の広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」で、スマートフォンの計測機能を強化し、自然検索やソーシャルを含めた全ての流入を計測する機能を搭載して2月中に提供を始める、と2月15日発表した。従来のパソコン、携帯電話にスマートフォンが加わり、それぞれで全流入の計測が可能になった。「iPhone」「iPad」と「Android」端末に対応する。

これまでもスマートフォンのネット広告計測機能はあったが、広告に加えて自然検索やソーシャルからの流入を考慮することが重要になると考え、強化した。スマートフォンアプリのダウンロード後の初期起動やアプリ内の成果地点をコンバージョンに設定し、ブラウザ上でのネット広告や自然検索流入とひも付けて計測することも可能。パソコン版の追加オプションとなる。

ビービット
http://www.bebit.co.jp/

ウェブアンテナ
http://www.bebit.co.jp/webantenna/

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IMJモバイル、2011年の調査結果をまとめた「Digital Marketing Data Book 2012」公開 [ニュース] | Web担当者Forum

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モバイル関連ビジネスのIMJモバイルは、2011年に1年間実施してきたスマートフォン、ソーシャルメディアに関するユーザー動向、ユーザー意識に関する市場調査レポート7件の結果を集約し、「Digital Marketing Data Book 2012」のタイトルでデータをまとめて公開した、と2月15日発表した。全75ページのPDFファイル。2011年に注目されたスマートフォンとソーシャルメディアのユーザーについて知ることができる。

1年間の調査からIMJモバイルは、スマートフォンでのECサイト利用の拡大が期待され、専用サイトを用意することがユーザーの好感度や満足度につながることから、使い勝手のよいサイトの提供が望ましい、と分析。ソーシャルメディアでは、企業の「Facebook」ページが増え、7割の企業が購買促進の効果を実感。今後ソーシャルメディアを活用したマーケティングに力を入れる企業が増える、と見ている。

IMJモバイル
http://www.imjmobile.co.jp/

Digital Marketing Data Book 2012
http://www.imjmobile.co.jp/news/file/pdf/report/imjm20120215.pdf

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ビルコムがFacebook向けショップ開店ツール「ReBuy」提供開始 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

PR事業などを行うビルコム(本社東京都、太田滋社長)は2月2日、フェイスブック上にネットショップが開店できるツール「ReBuy(リバイ)」の提供を開始した。フェイスブック上の友人とのつながりを活用し、顧客を増やしていくのが特徴。開始時点でユニクロや東急ハンズなど27社が導入しており、来年3月までに200社の導入を目指す。

クチコミを促進する機能として複数の「いい!」ボタンを搭載。消費者が「かわいい!」「欲しい!」などのボタンを押すと、自動的に友人のニュースフィードにその商品が表示される。「いい!」ボタンを押すと割引価格で販売する仕組みも設けた。

どのユーザーの「いい!」から購入が何件発生したかなどのアクセス統計機能を備えた。このほか、商品情報一括登録、顧客管理、オートメール設定などの機能も付けた。今春には各種受注管理システムとの連携も行い、簡単に受注処理できるようにする予定。

フェイスブック上で決済処理まで可能な「開店プラン」と、フェイスブックから自社のサイトに誘導する「集客プラン」を用意。開店プランは4%の成果報酬方式となり、初期費用と月額費用は無料。集客プランは、初期費用5万円、月額9800円、1送客あたり60円のクリック課金となっている。

・Facebook用ソーシャルコマースアプリReBuy
http://www.rebuy.jp/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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オリジナル記事:ビルコムがFacebook向けショップ開店ツール「ReBuy」提供開始 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum
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動画のつかみは1分30秒以内に。視聴率を上げるための工夫 | 第3回 [15万円でゼロから始める動画マーケティング] | Web担当者Forum

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15万円でゼロから始める動画マーケティング

企業サイトで動画を利用する方法をイチから解説するこのコーナー。今回は、制作した動画コンテンツを実際に見てもらうためのノウハウを、演出面、施策面から紹介をしていきます。

動画を見てもらうための導線

動画を見てもらうためには導線設計が重要です。コンテンツを制作した側としては、「サイト内のこの場所で動画へと誘導しておけば、みんなが見てくれるだろう」と思ってバナーやボタンを配置しますが、初めてそのサイトを訪れたユーザーは、どこにどんなコンテンツがあるかわからずに、理解に時間がかるものですし、優先順位も把握しづらいことがあります。

そこで大事なのは「わかりやすい位置に大きく表示すること」です。サイトを開いたときの「ファーストビュー」で目立つ場所(一番は画面上部・中央)に動画へのリンクを置けるかがとても大事です。訴求力の高い動画コンテンツですから、縦長のWebページのずっと下にリンクを設けて、発見されないままに終わるのはもったいないです。

トップページのファーストビューなど、目立つ位置で動画を訴求できるとベスト
トップページのファーストビューなど、目立つ位置で動画を訴求できるとベスト

しかし、厳格な社内ルールよって任意の場所にリンクボタンを配置できない事情もあるでしょう。その場合は、別途ランディングページを設けるのが有効です(詳細は後述)。

どんな動画で何を得られるのかわかりやすく伝える

次に大事なのは「どんな内容の動画なのかを明記すること」です。動画コンテンツを見たいと思ってもらうためには、リンクボタンを置くだけではなく、その先にどんなコンテンツがあるのかを具体的に知らせる必要があります。

たとえば「~を動画で解説」と表記してあるものより、「~の魅力を2分で紹介」と表記してある方が「2分の視聴で疑問が解決するなら見てみよう」と視聴の敷居を下げることができるでしょう。

化粧品や化粧品器具の製造・販売を扱う株式会社ミックコスモの動画活用は、その好例といえます。同社で展開する、簡単に二重まぶたが作れるメイク用品「リーズンダブルエッジ」は、8年も続くロングセラー商品です。リピーターが多い一方で、「商品の使い方がよくわからない」「うまく二重にならない」という疑問や質問も毎月あり、顧客サポートの点から、わかりやすい情報提供手法を模索していました。

そこで、商品の使い方手順とポイントを2分でまとめた「How to 動画」を企画・制作し、公式サイト上に公開したのですが、動画冒頭のキャッチに「誰でも2分でぱっちり二重になる方法」とうたっている点が秀逸です。ユーザーが2分の動画視聴で何を得られるのかが、実に端的に示されています。なお、動画公開後半年間で、疑問の声をゼロにまで改善できたそうです。

ミックコスモの「リーズンダブルエッジ」の動画では、2分で簡潔にわかることを冒頭で明示している
ミックコスモの「リーズンダブルエッジ」の動画では、2分で簡潔にわかることを冒頭で明示。
http://www.miccosmo.co.jp/blandlist/r_w/r_w.html

動画の目的を明確に伝えるという視点で言えば、キャンペーンやプロモーションでクイズやプレゼント企画を行い、「答えは動画でご紹介」「動画の中で出てくるキーワードを記入してください」といった手法も増えてきています。

動画公開のタイミングを考える

ある新製品の魅力を伝える動画を撮影したとします。特徴ごとに5つの動画があるとすると、その動画は一気に公開したほうがよいでしょうか、それとも期待感を煽りながら間を空けて順次公開していくべきでしょうか。

コンテンツの内容や特性、Webサイトの構造などにも左右されると思いますが、基本的には一気に公開したほうがより多くの人に見てもらう確率が高くなります

たとえば、5つのコンテンツを毎週1つずつ予告しながら公開した場合、視聴者側からすると、そのサイト自体にある程度の頻度で訪れている人でない限りは、運営者が思っている以上に次の公開日を忘れてしまいがちです。せっかくサイトに訪れてくれた数少ないチャンスを逃さないためにも、もったいぶらずにすべて視聴できる形で公開したほうが視聴者のストレス軽減にもつながります。

集客手段は欠かせない

自社サイトで動画を公開する以上、検索連動型広告や広告バナーなど、通常のWebサイトと同様の集客施策も欠かせません。

すでにメールマガジンなどを発行している場合は、ぜひ動画コンテンツのお知らせを載せるようにしましょう。毎回同じような体裁で内容を更新していては、新しくコンテンツを公開しても、その告知自体が目立たなくなってしまいますから、サイトと同じく上部の目立つ位置になるべく具体的な解説(映像の長さや内容、特典など)を添えてしっかりとアピールします。

そして前述した社内のルール上、自社サイトの目立つ箇所に好きなようにリンクを張ることができない場合は、このメールマガジンやリスティング広告などからまずは簡易的なランディングページに飛ばします。そこからコンテンツページに飛ばしてしまえば、複雑な自社サイト内を視聴者が迷うことなく見てほしいページに誘導できます。

最近では、TwitterやFacebookなどを利用してコンテンツが公開・更新されたことを告知するという方法がありますが、一定数以上のファンを獲得していないと効果は薄いでしょう。情報の流れが早く、こちらの伝えたい情報がすぐに埋もれてしまい、見逃されやすい点にも注意が必要です。

  • 最適な映像の長さは来訪者の目的によって異なる
  • 動画コンテンツのプロに頼むメリット
  • ターゲットに合わせた配信ノウハウ

最適な映像の長さは来訪者の目的によって異なる

動画コンテンツでは、視聴者を飽きさせずに伝えたい情報を効率よく伝えることがポイントになります。検索やバナーなどを通じてサイトに訪れた視聴者は、ある程度その情報について知りたいというモチベーションが高いので、なるべく少ないクリック数、短時間で目的の情報を得たいと思っています。そんな状態で、仰々しくて長いオープニング映像やなかなか本題に入らない映像を見せられたらどう感じるでしょうか。おそらく、すぐに映像を閉じて他のページに行ってしまうでしょう。

動画マーケティングの業界では、映像の長さについて次のようなことが言われています。

映像は5分以上あると飽きられる
興味があれば何分でも視聴者は見る

どちらも正しいとも言えますし、間違っているとも言えます。大事なのは、制作した動画が見る人にとってどれぐらいの意味を持っているかです。

動画のなかで語られていることに関してまったく興味のない人は別だとしても、ある程度興味がある場合、その少しの興味を増幅させるためには短い時間で本質部分を語る必要があるでしょう。動画内の内容についてある程度関心があり、より深く知りたいと思っている視聴者ならば、しっかりと時間を使ってでも情報を得たいと思っているはずです。

たとえば、前述のミックコスモの商品動画の目的は、ユーザーが「これなら、簡単に、きれいに二重にできる」と確信し、安心して購入ボタンを押せることにあります。ユーザーはサイトの商品情報を見て、すでに機能や価格、スペックなどは把握しており、購入検討をしています。価格は、税込みでも1,680円とお手ごろですし、良い品なら早く買って試してみたい、二重になってみたいと思うでしょう。ですから、説明は簡潔に行うほうがユーザーのニーズにあっています。

また、筆者の所属するJストリームでも動画を活用しています。各商品のページに載せる動画は、初めての方におよそどんなサービスかを理解してもらうことが目的なので、短く概要のみでまとめています。一方、商品知識などがある程度ある方に対して、具体的な活用方法や事例などを詳しく情報提供する場合は、30分、60分といった長尺の動画を公開することもあります。

そういったことを見極めながら、映像の長さを決めていく必要があります。リソースに余裕があるのなら、短い時間でダイジェスト的に情報を伝えるものと、それでは物足りない人のためにしっかりと解説したものという2段階でコンテンツを制作するというのも1つの手です。

ただし、映像の長さに関して1つ大切なこととして、次のポイントを知っておいてください。

映像が始まって1分30秒以内が勝負

さらに言えば、特に最初の30秒は「つかみ」として大事になってくるでしょう。こちらも弊社の例ですが、(ネット動画にある程度共通の傾向としてあえて、ここでは商品紹介以外の動画を例に出しますが)以前にIR情報の映像を公開した際の視聴動向を示した資料を2つ紹介します。

1つ目のグラフは、2分間のIR情報の映像を見た視聴者がどの部分で見るのを止めたのかということを示したグラフですが、一番多くの人が観るのをやめた箇所は、ひときわグラフの山が高くなっている映像が始まって1分30秒の箇所です。

ある映像(2分程度)を見た場合の視聴データ
ある映像(2分程度)を見た場合の視聴データ

次のグラフでは、さっきの倍の4分の映像を見た視聴者の動向を示しています。映像の長さは違いますが、やはり始まって1分30秒までに多くの人が視聴をやめています。ただし、1分30秒以降の視聴数は大きく変化していません。

ある映像(4分程度)を見た場合の視聴データ
ある映像(4分程度)を見た場合の視聴データ

この2つの映像は、ともにIR情報の映像ということで、担当者がたんたんと説明を行うという、画的には特に変化の少ないもののため、視聴者は1分30秒の間に見ている映像が自分にとって必要かどうかをある程度判断していると思われます。つまり、映像が始まって1分30秒以内にこちらが伝えたい情報をきちんと伝えておかないと、視聴者はさっさと見るのをやめてしまうということです。

逆に言えば、1分30秒の間(さらに言えば冒頭30秒)のつかみまでに見ている映像を有益と判断すれば、視聴者は比較的長い映像でも見続けてくれるということです。具体的にどんな演出にするかについては、個々の条件に合わせることになるため、プロに依頼することも有効でしょう。

動画コンテンツのプロに頼むメリット

我々を含めて映像制作のプロというのは数多く存在していますので、映像制作が必要な場合は、ぜひプロにお任せくださいと言いたいところなのですが、よく相談を受ける話として「どのように仕事を依頼したらよいかわからない」といった内容や、「依頼する側がどこまでやればよいのかわからない」というのがあります。

ここで大切なのは、映像を使ってどのような情報をどんな人に伝えたいかということです。第1回でも説明したように動画活用の目的が最も重要です。逆に、ターゲットと目的がはっきりしていれば、コンテンツ制作作業に取り掛かれるため、細かいヒアリングなどを経てコンテンツの構成やシナリオ、コンテンツの仕様や公開の方法など、具体的な提案を行うことができます。

プロに頼む場合は予算が気になるところですが、必ずしも「プロに頼む=大きな予算がかかる」ということではありません。制作する立場からすれば、もちろん予算が潤沢にある方が、さまざまな選択肢が考えられるかと思いますが、予算をかけなくても最大限の効果を生むようなコンテンツを提案できるというのもプロに頼むメリットです。

たとえば、採用コンテンツ案件で、ある社員の1日を映像で紹介したいという目的があった場合、カメラマンや音声、照明、現場でのディレクター、撮影した後の編集などを考えるとそれなりに予算がかかってきます。しかし、全体の企画や編集はプロに頼み、動画は社内で撮影するといった方法なら、ある程度予算を抑えることができます。カメラの映像は少々揺れたりしていても、臨場感や親近感のある映像が撮影できるでしょう。

さらにMCとして依頼する出演者などもプロのタレントに頼めばよいというわけではありません。前述のように採用コンテンツでのナビゲータなどを決める際、少々話し方がたどたどしくなったとしても、本物の社員が登場したほうがより社内の雰囲気や親近感を持ってもらえる可能性があるからです。

つまり、すべては予算ではなく、アイデア次第ということです。

ターゲットに合わせた配信ノウハウ

PCやモバイル端末で映像が見られることは一般的になりました。しかし、同じ映像でも映画やテレビ番組と同列に扱うことは避けるべきです。優劣があるわけではなく、役割が違うと捉えるべきでしょう。

ネット動画ならではの利点も非常に多くあります。表現の自由度においては他の媒体をはるかに上回る魅力を持っています。放送などの規格に準じなくてもよく、表示するモニターに対して、横長でも縦長でも大きくても小さくてもよいので、映像以外の素材(画像やテキスト)との相性は抜群であり、他には真似できないでしょう。またFlashやJavaScript、PHPなどのプログラムや各種ASPなどを絡めてインタラクティブ性などの付加価値を持たせることもできます。

Web上の映像であれば画面サイズによる表現の制限は少ない。Flashアニメーションを組み合わせ、商品に合わせてモデルを動かすなど、インタラクティブ性の高いコンテンツも展開できる。
http://www.jstream.jp/pip/part2/

このように自由度が高く、表現の幅も無限の可能性を秘めているネット動画ですが、動画配信の特性において注意すべき点として大きく次の2つがあります。

  1. ネット動画ならではの視聴特性
  2. 1人でも多くの人に見てもらうための施策

それぞれ詳しく説明していきましょう。

1. ネット動画ならではの視聴特性

インターネットで観る動画というのはライブでない限り、長いと途中で飽きられることが多い傾向にあります(ライブと要求に応じて配信するオンデマンドでは、視聴傾向も、それにともなって構成や画作りなども異なりますが、この連載では、まずオンデマンドに絞って解説します)。

これは、映画であれば映画館にお金を払っている上に、映画に集中するしかない場づくりになっているからです。テレビでもいわゆる「ながら見」などの行為はあれ、結局はテレビの内容に集中しているため、テレビ以外に目線があまり動かないですし、借りてきたDVDを観るのであれば、これはもう映画と環境は同じです。

しかし、PCのインターネット動画視聴の場合だと、画面上に魅力的なものがたくさん散りばめられています。広大なインターネットの情報量は、テレビ番組の番組数の比ではありません。チャンネルをガチャガチャと切り替えるのと同様に、飽きたらすぐにどこかに飛んだり、閉じたりすることがテレビより遥かに自由自在です。そうして、一度離れると戻ってくることはあまり考えられません。これは、みなさんも経験はあるのではないでしょうか。このように同じ「映像を見る」ということでも環境によって視聴時間やモチベーションが異なってくることに注意する必要があります。

弊社でも動画ストリーミングのホスティングを基幹業務としているので、ユーザーの視聴動向について統計をとったことがありますが、やはり短いほうが好まれる傾向にあります。繰り返しになりますが、動画冒頭の「つかみ」は非常に重要です。

PCでのインターネット動画視聴は、動画だけに集中しているわけではない。

2. 1人でも多くの人に見てもらうための施策

2-1. 閲覧環境に合わせた容量に

メルマガのお知らせなどを経由してダウンロードで動画を配信する場合は、コンテンツ容量にも配慮が必要です。ダウンロード配信というのは、すべてのデータをユーザーの端末側に保存し終わらないと、視聴ができないという方式になります。そのため、高画質だったり、時間が長尺だったりするなどの理由でコンテンツのデータ量が大きい場合は、ダウンロードに多くの時間を要します。つまり視聴するまでに時間がかかってしまい、視聴者をいらいらさせてしまうといったリスクがあるのです。ダウンロード配信を行う場合は、動画ファイルの容量に注意しましょう。

2-2. 対応端末の範囲

モバイル向け動画は、OSやキャリア、端末により、準備すべき動画ファイルの種類が細かくわかれますので、目的とそれにかかるリソースを考えて、どこまで対応するかを考える必要があります。当然、対応端末を増やそうとすれば、それだけ工数や予算が必要になります。

不特定多数に対して広めたいという場合は、動画共有サイトを利用するとよいでしょう。代表格としてYouTubeやニコニコ動画などがあります。競合他社の広告や商材が乗ってしまうなどのリスクも考えなくてよいのであれば、これらのサービスを無料で利用してコンテンツをアップし、視聴対象者にURLを伝える、もしくは自社ホームページに埋め込むなどしてもよいでしょう。ただ、YouTubeでは2012年1月現在、毎分60時間分の動画アップロードがあり、1日あたりの視聴回数が30億回を超えるなど(YouTube日本版公式ブログより)、特別な契約を結ばない限りアップロードしてもすぐに埋もれてしまうため、YouTubeにアップして以上終了としても、告知を伝達できたターゲット以外は誰も見てくれないでしょう。

YouTubeやニコニコ動画などの無料でかつ認知度も高いプラットフォームを利用して、マスに対して動画を公開することができますが、果たして載せるだけで視聴対象者が見てくれるかというと、そうではないことを予め認識しておきましょう。“動画公開さえすれば”ユーザーに見てもらえる(伝わる)と思い込んで、公開することだけに一生懸命になり失敗するケースは結構多いのです。

◇◇◇

動画を公開すること自体は極簡単ですが、目的が1人でも多くの人に見てほしいとなった途端に非常に難しくなります。おそらく映像を作ることより難しいのではないでしょうか。いかにすばらしく、面白みがあり、人に伝えたくなるような内容でも、広めるための仕込みは重要です。前述でも述べたとおり、それほどネット上の情報は膨大で、あっという間に埋もれてしまうためです。

それらを回避するために、バナーを出稿したり、シーディングなどを行う場合があります。告知のための告知にコストを掛けることは一見本末転倒な感じではありますが、本質的には役割が違うので非常に有効な手段です。

今回の趣旨は「15万円で始める」なので、集客施策まで含めてプロに依頼するのではなく、これらの施策に近いことを自分たちで行うことになるでしょう。まずは自社ホームページのなるべく目立つ所にバナーやリンクを載せる、Facebookやmixi、TwitterなどSNSを利用して地道に広げる、Web系ニュースサイトに取り上げてもらうなど、できる範囲でチャレンジしてみるとよいでしょう。

株式会社Jストリーム
http://www.jstream.jp/

  • リッチコンテンツ・マーケティング情報局
    Jストリームでは、動画やリッチコンテンツに関する最新ニュースを満載した情報ポータルを運営しています。
    http://www.richcontent.jp/

営業本部
西日本営業所
所長
北庄司 英雄(第4回、第5回担当)

新卒でマーケティング会社の株式会社ヤラカス舘入社、ヤフー株式会社へ転職し、7年間インターネット広告の営業に従事した後、2007年にJストリームへ転職。西日本における動画マーケットの開拓のために、ビジネス、メディア、広告代理店など、多種多様な企業へ向けて「動画マーケティング」の提案活動を行う。最近は、製薬会社や製造機器メーカーなど大手BtoB企業における動画活用の啓蒙に注力するほか、大手通販会社のV(Video)コマースプロジェクトの立ち上げにも参画。趣味はアウトドアと旧車でのドライブ。

制作・システム開発事業統括本部
プロデュース・インテグレーション部
Web映像プロデュース課
専任次長
伊東 達夫(第2回、第3回担当)

株式会社クロステレビの編集マン、株式会社イニットを経て、Jストリームへ。PIP(Person in Presentation)の大流行前の2004年からをPIPのクリエイティブを多数手がけ、PIP向けスタジオ再構築なども手がける。企業プロモーションのみならず、医療系コンテンツやCM、Webドラマ、Flashインタラクティブムービーなど、ジャンルを問わず多数制作。最近では映像コンテンツ制作以外に、WebコミックやスタティックなFlashコンテンツなどのディレクション、プロデュースも行い、コンテンツ全般に幅広く対応する。「第6回東京インタラクティブ・アド・アワード」での『アデランス ヘアシーダ 直電ライブ「ディランに訊け!」』の制作統括なども担当。

制作・システム開発事業統括本部
プロデュース・インテグレーション部
Web映像プロデュース課
専任課長
岩崎 悟志(第1回、第3回、第4回担当)

大学卒業後、映像制作・CD-ROM制作を行う株式会社オルカビジョンに入社。「世界の車窓から」などのCD-ROM制作と共にIT関連のCS放送の番組制作などに関わった後、Web用ストリーミング番組の制作に携わる。7年後の2003年、Jストリームへ入社後は、主にWeb向けの映像制作・自社スタジオ運営に従事。現在まで、製品プロモーションやサービス説明、ライブ配信番組など、動画・コンテンツの制作およびディレクションを多数手がける。得意分野は取材ものやドキュメンタリー映像、採用系の映像制作など。趣味はカーリングとサイクリング。

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もしも、「外務省」を解析するなら(後半)[第53回] [有名サイト、かってに解析!] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 7 分

誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。

有名サイト、かってに解析!

毎週・木曜9時は「かってに解析!」。誰もが知っている有名サイトをかってに取り上げ、「もしもアクセス解析をするならば、どこに目をつけるか?」という視点で、サイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。

今回も、前回に続き、「外務省」を取り上げる。国の行政機関のサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者はさまざまな行政機関やそのサイトが直面している課題や役割を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい(以下、カギ括弧付きで「外務省」と書くときには、外務省自体ではなく、外務省のWebサイトを指す。他の省庁や行政機関も同様)。

「外務省」の閲覧シチュエーションを想定

閲覧シチュエーションは、前回同様だが、念のためおさらいをしておこう。今回のWebサイト利用シナリオは、「エジプトに旅行しに行こうと考えている人が、今行っても安全なのかを確認し、パスポートやビザを申請する」というものだ。

誰が エジプト旅行を企画している人
何の目的で 安全情報の確認と手続きの確認
具体的には 渡航情報のチェック、ビザの要不要の確認、パスポート申請方法の調査

「外務省」をエキスパートレビュー!

前回のおさらい(エジプトに対する渡航情報の発見まで)

前回は、閲覧目的の1つである「エジプトの渡航情報(安全情報)の確認までをおこなった。その過程は以下のとおりだ。

図8で、1つめの目的である「エジプトの危険情報」を見ることができた。著名な観光地以外は現在それほど安全ではないということがわかった。さてそれでは「外務省」のトップページに戻ろう。

トップページに戻って、ビザの確認へ

図8右上の「外務省ホームページ」の部分をクリックして、いったん図3の「外務省(日本語)」トップページに戻る。

図3(再掲):「外務省」(日本語版)トップページ
図3(再掲):「外務省」(日本語版)トップページ
  • エジプトへの渡航にビザが必要なのかを調べたい

「外務省」をエキスパートレビュー!(続き)

エジプトへの入国はビザが必要なのか?

次は、エジプトへの入国に際して、ビザの取得が必要なのかの調査だ。トップページの右側「渡航者、海外在住者向け」の情報のカテゴリーにある「ビザ」(前ページ図3の緑枠で囲んだ部分)をクリックして進もう。

すると、「ビザ(査証)」というページに飛び、いきなり次のような文章が表示される(図9の赤枠で囲んだ部分)。

日本国籍の方が海外へ渡航する際のビザ(査証)については、渡航先国・渡航目的・滞在期間等によってビザ(査証)の要否・種類が異なり、また、国によっては事前通告なしに手続きが変更される場合もありますので、詳細は日本国内にある渡航先国の大使館・総領事館に確認し、最新の情報を入手してください

肩透かしを食らった形だが、要するに、外務省のWebサイトでは、ビザの要不要が確認できないということだろうか?

図9:「外務省」の「ビザ(査証)」ページ
図9:「外務省」の「ビザ(査証)」ページ

指示どおりに、赤枠で囲んだ部分にある「渡航先国の大使館・総領事館」のリンクをクリックして、駐日外国公館リスト(図10)へ移動する。

図10:「外務省」の「駐日外国公館リスト」ページ
図10:「外務省」の「駐日外国公館リスト」ページ

駐日外国公館がある国がすべてリストアップされているようだ。地域ごとに五十音順に並んでいる。ここで、「アフリカ」の中から、今回のお目当ての国である「エジプト」をクリックする(図10の赤枠で囲んだ部分)。

すると、アフリカの駐日外国公館リストが50音順に表示されているリストのページに移動した上で(図11)、ページ内リンクで該当国(今回はエジプト)が一番上に表示される(図12)。

図11:「外務省」の「駐日外国公館リスト アフリカ」
図11:「外務省」の「駐日外国公館リスト アフリカ
図11:「外務省」の「駐日外国公館リスト アフリカ」ページで、「エジプト」にジャンプしたところ
図12:「外務省」の「駐日外国公館リスト アフリカ」ページで、「エジプト」にジャンプしたところ

図12の赤枠で囲んだ部分が、エジプトの在日外国公館に関する情報だ。住所と電話番号しかないので、個別に問い合わせが必要だということだろう。大使館に直接電話をするというのは、一般人にとってはかなりハードルが高い。がっかりだ。これならむしろ旅行会社に聞いた方が早そうだ

もし駐日エジプト大使館のWebサイトがあるなら、せめて、URLぐらいは記してほしいものである。調べてみたところ、「エジプト大使館・観光局」というWebサイトが存在しており、サイト内には、「ビザ」というページも見つかった。

  • パスポート取得情報のところに、ビザの情報もあるのではないか?

「外務省」をエキスパートレビュー!(続き)

パスポート経由でビザの情報を取得できないか調べてみる

さて、エジプトへの入国に際して、ビザの要不要は「外務省」のサイトでは確かめられなかったので、「外務省」トップページに戻り、今度は「ビザ」の左隣にある「パスポート」のテキストリンクをクリックする。もしかすると、ビザに関しても情報が掲載されているかもしれない。

図13のように「パスポート」のページに飛ぶ。しかし、旅券(パスポート)の申請についてのパート(図13の赤枠で囲んだ部分)はファーストビューぎりぎりの一番下に見えている程度だ。

図13:「外務省」の「パスポートのページ」のページ
図13:「外務省」の「パスポート」のページ

「パスポートの申請から受領まで(初めてパスポートを申請するとき等の例)」と書かれたリンクをクリックして、「パスポートの申請から受領まで」のページ(図14)へ進む。

上から、

  • 書類を揃える
  • 申請する
  • 受領する

という流れで説明してあり、わかりやすい。ただ申請は各都道府県の申請窓口にしなければならないようだ。そのリンク(図14の赤枠で囲んだ部分)をクリックすると、図15の「パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク」ページへ進む。

ここでは、筆者の居住地である「神奈川県」を選択する(図15の赤枠で囲んだ部分)。図16が「神奈川県のパスポートセンター」になる。ここからは当然、各都道府県でバラバラなので、以下の手続きは、今回は取り上げない。

  • エジプトの鳥インフルエンザ関連情報を調べたい

「外務省」をエキスパートレビュー!(続き)

エジプトの鳥インフルエンザ関連情報を調べる

今の時期、海外旅行にはいろんなリスクがあるが、そのうちの1つである鳥インフルエンザ関連情報を調べてみよう。

前回も取り上げた図7の「エジプトに関する感染・スポット・危険情報」の一番上にある「感染症関連情報はこちら」(下の図7の緑枠で囲んだ部分)をクリックする。

図7(再掲):エジプトに関する「感染・スポット・危険情報」
図7(再掲):エジプトに関する「感染・スポット・危険情報

すると、「感染症関連情報のページ(図17)に移動するので、ここで「検疫所ホームページ」(赤枠で囲んだ部分)のリンクをクリックする。

図17:「感染症関連情報」
図17:「感染症関連情報

ここからはドメイン名が変わって、「厚生労働省検疫所」のWebサイトへ移動する(図18)。

図18:「厚生労働省検疫所」のWebサイト
図18:「厚生労働省検疫所」のWebサイト

この地図で「アフリカ地域」(図18の赤枠で囲んだ部分)をクリックすると、図19のようにアフリカ地図に絞られる。

図19:「厚生労働省検疫所」の「アフリカ地域」のページ
図19:「厚生労働省検疫所」の「アフリカ地域」のページ

このページで、エジプトのある「アフリカ サハラ以北」のエリア(図19の赤枠で囲んだ部分)をクリックする。すると、「国別情報:エジプト」のページ(図20)に移動する。

図20:「厚生労働省検疫所」の「国別情報:エジプト」のページ
図20:「厚生労働省検疫所」の「国別情報:エジプト」のページ

エジプトへの渡航に際しての感染症情報は、このページで十分提供されている。じつは、「外務省」のサイトにも、「世界の医療事情」というページがある。見せ方に何の工夫もないテキストだらけのページで、愚直ではあるが、必要な情報は網羅されている。とはいえ、世界各国の情報でも、情報の入手経路や管轄が異なるので、ユーザーの立場から考えて、省庁を横断して情報のリンクがされているのは当然だろう

  • 前回+今回のまとめ&アクセス解析的視点でのチェックポイント

前回+今回のまとめ&アクセス解析的視点でのチェックポイント

最後にアクセス解析的な視点で見るべきポイントをまとめておこう。

  1. トップページについて

    本文中でも触れたが、「外務省」を利用する人たちの目的は様々だろう。どのような目的で訪問しているかは、大雑把にどういったコンテンツがどのくらい利用されているのかというデータから判断すべきだ。その上で、ある程度類似したコンテンツをグルーピングして同種のカテゴリーとして括ってコンテンツを見せるといった方法がよいと思われる。

    提供したいと思っているコンテンツと、実際に見られているコンテンツのギャップはあるだろうが、実際に見られているコンテンツを見やすいようにグルーピングして強弱をつけて提示するのが望ましい。新着情報やお知らせが本当にクリックされているのであればこのままでよいかもしれないが、もしそうでないならユーザー本位なトップページがどうあるべきかを考えた方がよいだろう

    各種コンテンツページから「外務省」のトップページに戻りたいときには、左上の「外務省」という文字のあたりをクリックすればトップページに戻ることができる。この際についているURLがhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/index.htmlとなっている。何が言いたいかというと、ファイル名(index.html)が付いているURLと、付いていないURLの2通りが存在しているということだ。

    アクセス解析ツールによっては、この2つのURLを同じとみなして集計するような設定をしないと、別々に集計されてしまうことになってしまうので、要注意だ。もちろんSEO(検索エンジン最適化)の観点からも同じページに2つの表示方法があるのは不利なので、本来なら1つのURLに統合するのが望ましい

  2. 各ページの閲覧状況

    情報が多いのは仕方ないと思うので、様々なページで関連リンクや各種機能などが多く配置されている場合は、どのリンクがクリックされているのかというデータを、リンク先のコンテンツのグルーピングや順番を決める判断基準として利用するのがよい

    本文で触れたところでは、例えば図4の「渡航関連情報」、図5の「海外安全ホームページ」、図9の「ビザ」、図13の「パスポート」、図17の「感染症関連情報」といったページだ。けっこう情報ニーズは偏っていると思うので、実態に即したリンクの配置構造にするのが望ましいだろう

  3. 検索結果ページ

    情報量が多いこともあり、Webサイトの右上には基本的にフリーワード検索の入力窓が設置されている。適切なキーワードを入れれば、おかしな結果が表示されることはなさそうだが、検索結果から速やかに目的のページへ移動しているかどうかは大事なポイントだ

    まずはどのページで何を検索されているのかということを把握し、何が検索されているのか、それはどこで検索されているのかという事実から、ニーズに対するリンクの配置の参考にしよう。また検索でヒットしない場合に、代替案の表示などはなさそうなので、結果を1件も返せなかったクエリーがどのくらいあったのかとか、その場合のキーワードは何だったのかといった情報も取得できるようにしておくとよいだろう

    その他としては、サブドメインとインターフェイスについて。外務省管轄のWebサイトは様々なサブドメインで運用されているようだし、他省庁管轄のサイトへのリンクも多い。他の省庁や都道府県などの管轄するサイトへ飛んで行った場合に、ユーザー体験が異なるのは仕方ない面はあるだろうが、同じ外務省管轄のWebサイト群でインターフェイスが異なるのは、ユーザーとしてはとまどうのではないか。外務省管轄のWebサイトで、ユーザー体験がそれほど異ならないようなユーザーインタフェイスの統一をもう少し推し進めることはできるような気もした。

◇◇◇

さて、約1年のあいだご愛読いただいたこの連載も、来月(2012年3月)いっぱいをもって終了することなった。本連載では、連載開始時から変わらず、

  • Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
  • 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論

を募集してきた。実際にご応募いただいたことがきっかけで、取り上げさせていただいたサイトもいくつかある。しかし、本連載も残るところあと5、6回。「かってに解析」希望者は、早めに(web-tan@impressrd.jp)まで、リクエストをお寄せいただきたい。

衣袋 宏美

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Web Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
Web担当者Forumでの連載:
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ARプラットフォーム「Aurasma(オーラズマ)」の日本展開が本格化、まずナレッジワークスが提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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「Aurasma(オーラズマ)」は、ヒューレット・パッカードグループのソフトウェア部門 オートノミーが開発した、拡張現実(AR)プラットフォーム。iPhone 3GS以上やiPad 2、Android端末に対応したフリーアプリケーションで、先進の画像およびパターン照合テクノロジーを内蔵し、現実世界の画像や対象を人間の脳と同じ方法で認識するという。

Aurasmaを体験するユーザーは、App StoreやAndroid Marketで専用アプリ「Aurasma Lite」をダウンロード。「Auras」と呼ばれる、リッチメディアが印刷された画像や商品パッケージなどにスマートフォンやタブレットをかざすことで、埋め込まれた動画などを再生できる。印刷物だけでなく、実在する場所ともシームレスに融合でき、ユーザーによる共有・作成もできるという。

日本では、まずデジタルマーケティングのナレッジワークスが初のパートナーとして導入を進め、アトレ吉祥寺のバレンタインデーキャンペーン、パナソニックや毎日新聞などで採用されている。

Aurasmaを取り入れたアトレ吉祥寺のバレンタインキャンペーン
毎日新聞とパナソニックの事例

Aurasmaは、世界70カ国以上で各企業やパートナーのキャンペーンやアプリにフリーテクノロジーとして組み込まれており、Panasonic、Mazda、Virgin Atlantic、Sky、BMW、Procter & Gamble、NET-A-PORTER、BBC Worldwide、Hyundai、Schroders、Universal Picturesなど、グローバルで300万以上ダウンロードの実績を誇る。

Aurasma
http://www.aurasma.com

ナレッジワークス
http://www.knowledge-works.co.jp/

オートノミー
http://www.autonomy.co.jp

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ヤマトキャリアサービス、通販アプリ自動生成サービス「タッチパネルECアプリ」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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運送大手のヤマトホールディングス傘下でウェブマーケティング事業を展開するヤマトキャリアサービスは、楽天市場の出店者向けに、楽天のショップの商品情報からスマートフォン・タブレット端末用の通販アプリを自動生成するサービス「タッチパネルECアプリ」を始めた、と2月16日発表した。アプリは「iOS」の5.0以上と「Android」2.3以上で動作する。アプリ審査機関の「AppStore」「Androidマーケット」への申請も代行し、アプリを公開した後の販促支援も実施する。

タッチパネルECアプリは、楽天ショップに掲載されている商品写真、説明文、価格、在庫数などを自動取得してアプリ画面を生成。アプリの更新や商品情報登録作業が不要で、アプリ用の商品データベースを構築する必要もない。スマートフォン・タブレット端末に適した画面となり、利用者は直感的に操作できる。「iPad」だとカタログのイメージで表示される。依頼から最短10日でアプリ配信が可能。初期費用10万5000円から、月額2万6250円から。今後、楽天市場以外でも展開する。

ヤマトホールディングス
http://www.yamato-hd.co.jp/

ヤマトキャリアサービス
http://www.yamato-career.com/

タッチパネルECアプリ
http://www.yamato-career.com/nekopalette/package/touch-panel-ec-appli/

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ミネルヴァHD おもちゃECから撤退、「オタクの電脳街」など売却へ [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト
オタクの電脳街

ミネルヴァ・ホールディングス(ミネルヴァHD)は1月30日、ネット通販子会社のナチュラム・イーコマース(ナチュラムEC、本社大阪府)が手掛ける玩具のネット通販事業「おもちゃ事業」からの撤退を決めた。収益性の悪化が主因。従来からの取引先である玩具関連企業に2月29日、1800万円で売却する。ミネルヴァHDは主力商品のアウトドア・フィッシング用品に経営資源を集中しており、不採算事業の撤退に踏み切る。

同日開いた取締役会で決議した。売却するのは玩具の通販サイト「オタクの電脳街」と、関連ブログサイトの「オタクの電脳Blog」。

同サイト関連の前期(11年1月期)売上高は3億3500万円で、ミネルヴァHD連結実績の5.1%を占める。売上総利益は5700万円。近年の価格競争で収益性が悪化、てこ入れを狙って始めた送料無料化で不採算事業に陥っていた。

売却先はオタク向け玩具の商品企画・開発、製造を手がけるワイ・シー・トイズ・ラボ(YCTL、本社大阪市、土岐清次社長)。08年5月にナチュラム(当時)と事業提携した商品の仕入れ先で、通販サイトとブログの運営をYCTLが引き続き行う。

ミネルヴァHDは昨年7月、仏スポーツ・アウトドア用品大手のオキシレングループと資本・業務提携し、スポーツ分野に経営資源を集中する方針を掲げている。

・ミネルヴァ・ホールディングス株式会社
http://minerva-hd.com/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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流入元別コンバージョン指標 2011年12月 [インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア] | Web担当者Forum

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インタラクティブマーケティング統計データ

ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。

目次

PCサイトにおけるスマートフォン利用動向を中期で俯瞰

今回のインタラクティブマーケティング統計レポートは、2011年11月度レポートのテーマをさらに展開し、2011年10月~12月の3か月間を比較し、純然たるPCサイトにアクセスしたスマートフォンユーザーの動向を探っていきます。

まずは、2011年の最終データである2011年12月度のレポートから見ていきましょう。

アクティブユーザーを示す基本指標

UUあたりPV 4.24
セッションあたりPV 3.23

流入元ごとの効果を示す指標

流入比率 直帰率 CV比率 流入別CVR
検索エンジン 17.30% 58.08% 11.70% 1.73%
クチコミ 1.63% 55.42% 0.60% 0.95%
PR 1.81% 41.77% 1.54% 2.18%
リスティング 17.30% 63.93% 2.01% 0.30%
アフィリエイト 2.23% 47.65% 1.46% 0.84%
純広告 0.19% 57.26% 0.13% 0.91%
その他 59.54% 61.47% 82.55% 3.55%
全体 - 60.39% - 平均 2.56%

全体コンバージョン率

ランディングページからのCVR 2.56%
エントリーフォームからのCVR 47.36%

SEM経由のコンバージョン比率

リスティング SEO
単一ワードCV数比率 72.64% 71.38%
複合ワードCV数比率 27.36% 28.62%

SEM経由の単一/複合ワード別コンバージョン率

リスティング SEO
全ワードCVR 1.55% 1.30%
単一ワード流入を母数としたCVR 2.10% 1.53%
複合ワード流入を母数としたCVR 0.61% 1.14%

CGMからのクチコミ流入を示す指標

CGM
CGMからの流入比率 3.11%
CGMからのCV比率 2.19%
CGMからのCVR 1.94%

SEOのロングテール対応状況を示す指標

SEOにおけるランディングページ数 808.33
SEOにおけるランディングページがトップの割合 41.65%

エントリーフォームの流入元別コンバージョン率

SEO 38.05%
クチコミ 41.61%
PR 55.82%
リスティング 49.68%
アフィリエイト 45.32%
純広告 40.00%
その他 46.54%
セッション比率 CV比率 CVR
Yahoo! 47.29% 47.36% 1.73%
Google 40.34% 43.20% 1.85%
Bing 1.59% 2.89% 3.15%
その他検索エンジン 10.78% 6.55% 1.05%
合計値/平均値 100.00% 100.00% 1.73%

主要リスティング別コンバージョン率

セッション比率 CV比率 CVR
Yahoo!リスティング広告 54.33% 33.91% 0.19%
Google AdWords 45.67% 66.09% 0.44%
二社合計値/平均値 100.00% 100.00% 0.31%

PCサイトアクセスのスマートフォン比率は徐々に増加

各キャリアが提示する次世代高速通信サービスの純増にともない、この春には対応端末が多く発表され携帯端末ユーザーのシフトが引き続き進むことが考えられます。では、サイトアクセス傾向もその兆候が見られるのでしょうか。

10月から12月の3か月間という比較的短期での比較ではありますが、流入に関しては10月の10.94%から12月の13.26%へと増加しています。また、CV比率も10月は2.95%、12月は3.88%と上昇しており、プロモーションの実施有無などによってムラが出ることもあるとはいえ、PCサイトにおいてスマートフォンユーザーの占める割合が徐々に増えつつあることを示しています。

しかしその一方、ユーザーのアクティビティを示すセッション辺りPVやCVRに関してはほとんど変化がありません。サンプリング対象のサイトでは、スマートフォン向けサイト構築など、最適化施策についてこの3か月間ではほとんど行われておらず、この結果についてはむしろ順当なものだと言えるでしょう。

デバイス別のセッションあたりPV

セッションあたりPV 期間(2011年) 10月 11月 12月
PC 2.62 2.70 2.76
スマートフォン総合 1.70 1.65 1.66
Android 2.32 2.26 2.29
iPhone 1.02 1.04 1.03
その他
デバイス
1.03 1.07 1.05

PCサイトへのデバイス別流入元効果指標

全流入からの比率 全CVからの比率 流入別CVR
期間(2011年) 10月 11月 12月 10月 11月 12月 10月 11月 12月
検索エンジン PC 22.61% 22.80% 18.98% 21.88% 24.97% 22.42% 2.19% 2.52% 2.64%
スマートフォン総合 2.32% 2.54% 2.58% 0.45% 0.76% 0.68% 0.44% 0.69% 0.59%
クチコミ PC 0.60% 1.37% 2.27% 0.79% 1.10% 1.08% 2.98% 1.86% 1.06%
スマートフォン総合 0.04% 0.25% 0.07% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
PR PC 1.61% 1.67% 1.08% 2.59% 3.08% 2.27% 1.82% 2.13% 2.34%
スマートフォン総合 0.12% 0.16% 0.16% 0.07% 0.04% 0.09% 0.67% 0.30% 0.63%
リスティング PC 3.99% 2.96% 2.90% 3.58% 3.11% 2.30% 1.02% 1.21% 0.89%
スマートフォン総合 0.67% 0.53% 0.61% 0.04% 0.09% 0.09% 0.07% 0.20% 0.16%
アフィリエイト PC 2.47% 2.26% 3.06% 3.60% 2.94% 2.84% 1.65% 1.50% 1.04%
スマートフォン総合 0.15% 0.18% 0.30% 0.04% 0.13% 0.14% 0.30% 0.86% 0.51%
純広告 PC 0.28% 0.25% 0.11% 0.07% 0.06% 0.09% 0.55% 0.55% 1.73%
スマートフォン総合 0.07% 0.16% 0.03% 0.00% 0.01% 0.01% 0.00% 0.14% 0.93%
その他 PC 57.49% 56.26% 58.32% 64.56% 61.14% 65.12% 2.54% 2.50% 2.50%
スマートフォン総合 7.59% 8.63% 9.51% 2.35% 2.56% 2.88% 0.70% 0.68% 0.68%
総計 PC 89.06% 87.56% 86.74% 97.05% 96.41% 96.12% 2.47% 2.53% 2.48%
スマートフォン総合 10.94% 12.44% 13.26% 2.95% 3.59% 3.88% 0.61% 0.66% 0.66%

デバイス別主要検索エンジン別流入比率・コンバージョン率

全流入からの比率 個別デバイス別比率 流入別CVR
期間(2011年) 10月 11月 12月 10月 11月 12月 10月 11月 12月
Android Yahoo! 8.04% 7.47% 8.08% 15.40% 14.80% 16.40% 0.48% 0.86% 0.66%
Google 42.95% 40.77% 38.99% 82.23% 80.79% 79.15% 0.92% 1.53% 1.30%
Bing 0.02% 0.00% 0.00% 0.04% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
その他検索エンジン 1.22% 2.23% 2.19% 2.34% 4.41% 4.45% 0.00% 0.00% 0.49%
iPhone Yahoo! 14.23% 14.64% 15.99% 44.89% 42.69% 44.30% 0.00% 0.00% 0.00%
Google 16.47% 17.18% 17.88% 51.96% 50.09% 49.54% 0.06% 0.00% 0.00%
Bing 0.03% 0.00% 0.03% 0.09% 0.00% 0.09% 0.00% 0.00% 0.00%
その他検索エンジン 0.97% 2.47% 2.19% 3.07% 7.21% 6.07% 0.00% 0.00% 0.00%
その他デバイス Yahoo! 6.72% 6.33% 5.53% 41.81% 41.53% 37.76% 0.00% 0.00% 0.39%
Google 8.94% 8.13% 8.62% 55.62% 53.31% 58.80% 0.00% 0.00% 0.00%
Bing 0.07% 0.05% 0.12% 0.42% 0.36% 0.81% 0.00% 0.00% 0.00%
その他検索エンジン 0.35% 0.73% 0.39% 2.15% 4.81% 2.64% 0.00% 0.00% 0.00%
スマートフォン全体 Yahoo! 28.99% 28.44% 29.60% - - - 0.13% 0.23% 0.25%
Google 68.36% 66.07% 65.48% - - - 0.59% 0.94% 0.77%
Bing 0.12% 0.06% 0.15% - - - 0.00% 0.00% 0.00%
その他検索エンジン 2.54% 5.43% 4.77% - - - 0.00% 0.00% 0.23%

ここで考えなければいけないのは、CVRに変化のないまま(低いまま)スマートフォンの流入数が増えていることです。つまり、そのままの傾向であれば、全体アクセスのCVRが徐々に下がっていくことを意味しています。2011年12月時点のスマートフォンの流入は、全体アクセスの13%前後と低めの割合ですが、現在のCVRのまま今後さらにスマートフォンの流入が増加するならば、大きな機会損失が発生していると考えられるため、スマートフォン対策は無視できない存在となるでしょう。

上記事態を予防・改善しサイトの収益を上げるためには、PCサイトへの施策を強化し、ユーザーのリピート率やロイヤリティを高めるのも1つの手です。しかしそれ以上に、増加しつつあるスマートフォンユーザーに対し、サイト最適化などでユーザビリティを向上させることがより効果的と考えられます。

これまでのフィーチャーフォン(ガラケー)と異なり、PCユーザー/スマートフォンユーザーに対し、アクセス時点で厳密な切り分けを行うことは、デバイスの性質上得策とは思われません。むしろその特性を生かし、いずれのデバイスでもユーザーがコミュニケートできるチャネルを準備しておくのが、今後の企業サイト対応として視野に入れるべきポイントではないでしょうか。

調査概要

ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した

株式会社ユニメディア
株式会社ユニメディア

マルチデバイス時代に沿ったコミュニケーション戦略構築とマーケティングROIの可視化を強みとし、インタラクティブマーケティングを支援する、ソリューションカンパニー。飲食チェーン、不動産、通信、コンテンツプロバイダーなど、様々な業種にて大手企業のマーケティングをサポートしています。

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企業の文脈にユーザーを押し込めるのはNG。コンテキストを意識したウェブKPIを ~アクティブコアのユーザー会に潜入! [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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アクセス解析やLPO、レコメンドなどのツールを提供するアクティブコアは、同社のツールを利用しているユーザーを対象としたユーザー会を2月9日に開催した。「KPI」というテーマで開催された同社のユーザー会に潜入してきたので、その様子をレポートする。

今回で3回目となる同社のユーザー会の全体タイトルは「ウェブKPIについて語ろう」。会場となった新橋の第一ホテル東京には、同社のユーザー約90名が参加した。

ユーザー会は、アクセス解析やWebサイト運営に関するセミナーと懇親会の2部構成。第1部として開催されたセミナーは、次のようなプログラムで進められた。

  • ページビュー至上主義の終焉?
    ~コンテキストを意識した効果的なウェブKPIについて
  • サイト訪問者をセグメント化して、成果に繋げる手法
    ~アクティブコア 新ソリューション・リリース計画
  • ウェブKPIについて語ろう!(パネルディスカッション)

各セッションについて、ポイントを絞ってレポートしていこう。

ページビュー至上主義の終焉?
~コンテキストを意識した効果的なウェブKPIについて

講師: 増井 達巳 氏
(キヤノンマーケティングジャパン株式会社 コミュニケーション本部 ウェブマネジメントセンター センター長)

基調講演として登壇したのは、ご存じキヤノンマーケティングジャパンの増井氏。「ページビュー至上主義の終焉?」というメッセージから、企業サイトをどうとらえ、どのように評価指標を定めていくべきかの考え方を、「コンテキスト」という切り口を中心に説明していった。

以前は企業サイトというと「検索エンジンから自社サイトに集め、そこでコンバージョンしてもらう」というストーリーで考えられていたが、ソーシャルメディアやスマートフォンなどによる環境の変化で、企業側の想定する枠組みにとどまらない生活者の動きが増えてきている。

そうした状況では、すでに生活者と企業の関係が変わってきており、「エンゲージメント」という言葉で示されるような、顧客主導のマーケティングの重要性が高まってきている。

顧客主導のマーケティングにおいて重要なのは、顧客が主語となる文脈(コンテキスト)。それを企業が主語となるものにねじ曲げてしまわないことが大切」だと語る増井氏は、企業の考えた文脈にユーザーを合わせる(押し込めようとする)のは間違いだと指摘する。スイッチングコストが高くなる仕組みで自社の製品を使い続けてもらうように囲い込むという発想ではなく、さりげないキズナづくりの視点という考え方を含めていくべきだと述べた。

そのうえで、KPIについて説明する増井氏が最初に説明したのが、「経営層がWebサイトに期待することは何か」という点。企業Webサイトという場において、経営層の理解を得ることは重要だ。現場のためのKPIはもちろん重要なのだが、まず、経営サイドがどんなことをWebサイトに期待するかを解説した。

その観点では、自社サイトで定義している3つの価値要素「機会」「保証」「共感」を説明したうえで、それ以外に経営サイドへの説明資料として使いやすい指標として、日本ブランド戦略研究所の算出による「Webサイト価値」や、「のべ接客人分」を表すepm、BtoBサイトの売上貢献度などを紹介した。

自社はどんな企業か? コンテキストは?

企業Webサイトでどんな価値を提供できるのかを考えるためには、「そもそも自社はどんな企業か」を見極めることが必要だ。

自社のこと、商材、顧客を分析していく切り口を紹介した増井氏は、「世の中でいわれる“標準のKPI”にとらわれるのは、まったく意味がない。今自分たちが何をできているのか、そしてステップアップするにはどんな情報が必要なのかによってKPIは変わってくる」のだという。

アクセス解析の具体的な部分としては、

  • 本当に必要ではない指標は、あえて気にしない
  • コンバージョンは、「誰にどうなってほしいのか」から考えて設定する
  • 最終ゴールよりも、その手前で複数のコンバージョンを設定して長期で追う

といったコツを示したうえで、スコアリングや分析を自動化していくことの重要性を説明した。

コンセプトダイアグラムで考えるコンテキストとKPI

そのうえで、KGIやKPIの設定の前段階として、コンセプトダイアグラムという手法を使って情報を整理するやり方を紹介した。

コンセプトダイアグラムでは、「誰に何をしてほしいのか」をビジュアルに整理していく手法。ゴールやその手前の過程でユーザーがどんなニーズやモチベーションをもってどんな行動をするのかを図で書き、それぞれの行動に対してサイトで提供する機能を当てはめていくことで、最終的なゴールに至る手前のそれぞれの過程でどんなKPIを設定してくのがいいのかが決めやすくなるのだという。

ゴールが何であり達成できているかどうかがKGI(ゴール達成度、結果)であり、そのゴールを達成するために必要な中間指標としてKPIを定め、そのKPIの要因を分解していくことで、KPIの変動に応じて「アクションできる」、意味のあるKPIを定められるのである。

そうした一連の流れを考えるのに、コンセプトダイアグラムは使いやすい手法だ。

単なるアクセス解析データとしてのKPIではなく、自社の状態やポジション、商材の性質、顧客のニーズや行動といった「コンテキストを意識する」ことで、さらに効果的なKPIとなっていく。その考え方や方法論を解説したセッションだった。

  • サイト訪問者をセグメント化して、成果に繋げる手法
  • ウェブKPIについて語ろう!

サイト訪問者をセグメント化して、成果に繋げる手法
~アクティブコア 新ソリューション・リリース計画

講師: 山田 賢治 氏(株式会社アクティブコア 代表取締役)

続いて登壇したアクティブコアの代表である山田氏は、同社の全製品のエンジン設計や開発を担当する技術者でもある。その山田氏が、同社のサービスについて、過去1年のアップデート情報や今後の動きを含めて解説するとともに、「セグメント化」をキーワードにノウハウを解説した。

アクティブコアの主力製品は、次の3つ。それぞれの製品について、2011年にどんな機能を実装したか、アップデートしたかを解説した。

  • エーシークルーザー(アクセス解析・広告効果測定)
  • アドインサイト(行動ターゲティングLPO)
  • エーシープロポーザ(レコメンドASP)

Facebookページ対応やスマートフォン対応といった環境の変化に対応したアップデート内容や、Web担当者がより使いやすく業務に活用できるようにするためのアップデートなど数十項目が2011年に実装されている。

そして、セッションの本題「サイト訪問者のセグメントとは?」に入る。

そもそもセグメントとは、「全体を分割したうちの1つ」という意味で、マーケティング分野では顧客(ターゲット)を属性ごとに区分した分類を指す。

サイト訪問におけるユーザー行動は、認知 → 情報収集/比較検討 → 顧客化という流れをファネル(じょうご)型でとらえることが多い。しかし、実際のユーザー行動は1つのファネル型では表現できないものであり、ユーザーは認知・情報収集・顧客化のそれぞれのステップで何回もサイトを訪れており、各訪問にファネルがあるイメージで考えるべきだと山田氏は言う。

実際に、同社のもつデータによると、ECサイトでもBtoBサイトでも初回訪問でコンバージョンに至るのは約35%程度。何度もサイトを訪れた後にコンバージョンする傾向が見られる。

また山田氏は、同様に同社のもつデータから、「新規訪問者とリピート訪問者」やECの「会員と非会員」でセグメント分けしてみると直帰率や平均滞在時間が大きく異なる状況を示し、サイト全体でこうしたデータを見た場合と姿が違って見えてくることを示した。

セグメント分けのパターンとしては、次のような例が紹介された。

  • ECサイト: 非会員(新規顧客) vs 会員(リピーター)
  • B2Bサイト: 新規(認知) vs 比較検討 vs 既存顧客
  • コーポレートサイト/ブランドサイト: 認知がない vs ブランド認知がある vs ファン

セグメント化のステップとしては、次のような進め方を提案。

  1. 自社の訪問者の傾向を理解する。
  2. 重要な指標とアクションを洗い出す。
  3. コンバージョンに貢献する訪問者の行動を分析する。
  4. 訪問者をセグメント化して計測項目を決定する。
  5. 効果を検証し改善する。

コンバージョンに貢献するユーザー行動を見つけてそのアクションからセグメントを作成する方法や、機会損失セグメント(コンバージョン手前の行動はしたがコンバージョンには至らなかったパターン)を見つける方法を解説した山田氏は、「KPIを定める際には、全体平均でのデータで見るだけでなく、“セグメント+指標”で見るKPIも定める」ことの価値を強調した。

山田氏によると、同社のアクセス解析ツール「エーシークルーザー」では、次期バージョンで、自由にセグメントを作り、そのセグメントに限定してデータを確認したり分析したりする機能を搭載予定だという。また、そうしたセグメントは、同社の行動ターゲティングLPOツール「アドインサイト」やレコメンドツール「エーシープロポーザ」でも利用できるとして、活用する際のセグメントの組み合わせ方などの具体例を示した。

パネルディスカッション「ウェブKPIについて語ろう!」

  • パネリスト:
    • 君野太郎氏(サントリーホールディングス株式会社 広報部 デジタルコミュニケーション開発部)
    • 福士哲司氏(キヤノンマーケティングジャパン株式会社 コミュニケーション本部 ウェブマネジメントセンター コンテンツマネジメントグループ)
    • 松谷彰子氏(株式会社阪急交通社 企画統括本部 営業企画部 ウェブ戦略課 係長)
  • 進行: 安藤洋介氏(株式会社アクティブコア シニアコンサルタント)

続いてのセッションは、パネルディスカッション。サントリー、キヤノン、阪急交通社のそれぞれで、KPIをどのようにとらえているのか、具体的にどんなデータを見ているのかといったことについて各社が話した。

「KPIという表現で指標について明確に語ることは少ない」「事業部のWeb担当者と話していると、どういったマーケティング効果を求めるのかの目的定義がなされていない場合も意外にある」といったように、控えめに自己紹介をした各社だが、実際に現場で見ている指標の話になると、さまざまなデータをかなり詳しく見て分析していることがわかる。

広告では「特定のポータルサイトに出稿した広告からの最終的なコンバージョン・離脱・CPA」を担当者がかなり細かく見て広告予算配分を調整していたり、費用が発生しないメルマガでも購買に紐尽くプロセスとして細かくブレイクダウンし、「購読解除、開封数、クリック数、コンバージョン率、どの商品が売れたか、収益にどう反映したか」などを調べていたりといった様子だ。

また、ユーザー中心のセグメント分けによるマーケティング手法として興味深い例も示された。実際に購入しているユーザーへの調査結果を製品別・用途別にクロス分析することで選び方・購入ポイント・評価ポイントを多面的に分析し、それによって見えてきた「どんな用途で製品をどう利用しているのかの具体的なイメージ」から顧客をセグメント分けして、そのセグメントを広告クリエイティブに反映したり、コミュニケーションのシナリオを作ったりといったこともしているという事例だ。

取得できるデータからは見えてこない価値に関する悩みなども語られた。広告も種類によっては、単純な費用対効果だけを見ると悪く見えるものがある。しかし、単純な数値には表れない価値があると信じて活用している担当者としては、経営層にその「現時点で取得できる数値には表れてこない価値(貢献価値)」をどう伝えるのかが難しい場合があるのだという。

◇◇◇

セミナー終了後は、会場を移しての懇親会。「コア会」と名付けられたこの懇親会では、アクティブコアのスタッフがユーザー企業のなかに入りコミュニケーションした。

会場では、ユーザー企業との窓口となる営業スタッフはもちろん、代表の山田氏が積極的に各社の話を聞いていたほか、顧客サポートのスタッフも参加しており、企業のWeb担当者と「いつもメールでやりとりしていますが、お会いするのは初めてですね」といったコミュニケーションが広げられていた。

アクティブコアのツールは使いやすいという魅力があるが、ユーザー企業の1社に聞いたところ、同社ツールの魅力として「実現したいことをリクエストすると、かなり積極的に実現してくれる」点を挙げていた。アクティブコアのツールは、ASPサービスであるにもかかわらず、個別企業のリクエストに対応してカスタマイズしていたり、他のユーザーにも価値があるものならば機能追加としたりといったことが頻繁に行われているのだという。

そうした顧客のニーズに応えようという姿勢がにじみ出ている懇親会だった。

懇親会の会場では、アクティブコアの新人スタッフが、同社のイメージカラーである赤色のハッピを着て、盛り上げ役として活躍していた。
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オリジナル記事:企業の文脈にユーザーを押し込めるのはNG。コンテキストを意識したウェブKPIを ~アクティブコアのユーザー会に潜入! [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum
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第12回Web担100人オフ会、Web担+a2i+eVar7共同「アクセス解析 新年会」(1/26)レポート [編集部ブログ―池田真也] | Web担当者Forum

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Web担当者Forum恒例のWeb担100人オフ会、第12回Web担オフラインミーティングを、Web担+a2i+eVar7共同の「アクセス解析 新年会」として1月26日に原宿で開催しました。会場を拡大したこともあって、155名と非常に多くの方にご参加をいただきました。ありがとうございます。

この記事では当日の様子をご紹介します。まだ参加したことがないけど気になるという方、スケジュールがあわずに参加できなかった方にも、当日の様子が伝わると幸いです。ご参加いただいた方も、当日の様子を思い出してみてください。

写真で振り返るWeb担オフラインミーティング

今回のオフ会は、アクセス解析の協議会「アクセス解析イニシアチブ(a2i)」と、SiteCatalystユーザー会「eVar7」に協力をいただき、アクセス解析 新年会として原宿のベニーレベニーレを会場に開催しました。今回もWeb担らしからぬ(?)オシャレな会場です。

会場は原宿のベニーレベニーレ。テラスも完備されています。
ビュッフェ形式の料理は会場目の前の厨房で。
開始10分過ぎぐらいから受付がピークに。早めに到着された方の間では交流が始まっています。
オフ会の挨拶は各代表から。写真左の右から、アクセス解析イニシアチブ 代表 大内 範行さん、eVar7 代表 清水 誠さん、Web担編集長 安田 英久。乾杯の音頭は大内さんにお願いしました。
乾杯のあとは、いよいよオフ会本番。あちこちで交流が始まっています。
写真右は、アクセス解析イニシアチブの事務局長 衣袋 宏美さん(右)、副代表の安川 洋さん(中央)、アユダンテの江沢 真紀さん(左)。
赤がまぶしい写真左のお2人は、グーグル サーチクオリティーチームの金谷 武明さん(左)と、Levi Strauss Japanの熊村剛輔さん(右)。
男性ばかりでなく、女性参加者の方もいらっしゃいます。写真右はWeb担女子会のみなさん。
恒例のじゃんけんプレゼント大会。あいこじゃんけんの相手は、編集長の無茶振りでグーグルの金谷さんに(すいません)。
プレゼントをゲットしたみなさん。Web担ブログ掲載のおまけがついてきます。

参加者の方々からいただいた、これから参加される方へのメッセージ

ここでは参加された方にアンケートでいただいた、まだ参加したことがない方へのメッセージをご紹介します。

実際に顔を合わせることで、はじめて取り払われる壁があります。とてもフランクで話しやすい場です、ぜひ参加してみてください、きっと世界が広がると思います(^_^)
参加者が非常に多いので、しっかりと目的を持って参加されると有意義な時間を過ごすことができます。私もWeb担を探していて良い方と知り合えることができました。
WEB担当者で会社で孤独な思いをしている方は本当に参加すべきです(笑)。WEBのことで悩んでいる方は、ぜひ参加して、同じ立場の発注側や受注側の方にいろいろお話きいてみることをおすすめします。迷っているなら、参加すべし。ですね♪
社内でWeb担当ってまだ少ないと思います。このような会に参加することによって情報交換だけでなく、楽しさ・大変さを共感できる仲間もできますよ。
喫煙所がテラスなので冬場は暖房が欲しいですw 2時間はすぐ過ぎてしまうので、2次会に使えるお店を教えてもらえるともっといいですね。
一人で頑張っているWebデザイナーさんなど、立場の違う方に会えて刺激になりました。
◇◇◇

初めての共同開催となった第12回オフ会、いかがでしたでしょうか。今回も多くの方にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました、ありがとうございます。

会場全体では割とスペースに余裕があったようですが、ドリンクや料理、受付周辺へと移動が集中する関係から、想定していたよりも手狭になってしまったようで、不便を感じられていた方もいらっしゃったようです。次回、同様の会場で開催するときには、導線改善ができるように相談いたします。また、喫煙スペースがテラスのため移動にお手間をかけてしまいましたが、会場の関係でご理解いただけると幸いです。冬の暖房、雨の日対策は必要ですね。

会場はやはり、都内だと山手線圏内ぐらいが足を運びやすく、人気のようですね(個人的にはお台場も恋しいのですが)。いろいろと試行錯誤しながら、ランディング先を探してみたいと思います。

次回の予定は、定常どおりですと夏休み前になると思います。今後は、定期的にテーマを設けて開催していこうと考えておりますので、ご意見ご要望がありましたら編集部までお寄せくださいませ。

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オリジナル記事:第12回Web担100人オフ会、Web担+a2i+eVar7共同「アクセス解析 新年会」(1/26)レポート [編集部ブログ―池田真也] | Web担当者Forum
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