Quantcast
Channel: Web担当者Forum
Viewing all 1122 articles
Browse latest View live

日本レジストリサービス、「地域型JPドメイン名」の新規登録受け付けを3月31日で終了 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 1分弱

ドメイン名の登録管理とドメインネームシステム(DNS)運用の日本レジストリサービス(JPRS)は、「地域型JPドメイン名」の新規登録受け付けを3月31日をもって終了した、と4月2日発表した。1993年に登録を開始した地域型JPドメイン名は、「長い」「複数登録できない」などの指摘があり、検討の結果、新たなドメイン名空間として「都道府県型JPドメイン名」の新設を決定し、地域型JPドメイン名の新規受け付けを終了することにした。現在の地域型JPドメイン名は継続して利用することができる。

都道府県型JPドメイン名は「○○○.tokyo.jp」や「○○○.osaka.jp」のように、ドメイン名の構造に全国47都道府県の名称を含むため、Webサイトやメールアドレスから地域とのつながりを示すことが可能で、日本国内に住所を持つ組織や個人であればいくつでも登録が可能。登録受け付けの開始は2012年後半を予定している。

日本レジストリサービス
http://jprs.jp/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:日本レジストリサービス、「地域型JPドメイン名」の新規登録受け付けを3月31日で終了 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.


アイレップ、Googleの警告に対応する「Emergency SEO for Google~ウェブマスターツールメッセージプラン」を提供 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 1分弱

検索エンジンマーケティングのアイレップは、Googleの「ウェブマスター向けガイドライン」に違反する恐れがあるとのメッセージを同社から受信したサイト運営者に、対応策を提示して問題解決を支援する「Emergency SEO for Google~ウェブマスターツールメッセージプラン」サービスを、4月3日から提供開始する、と同日発表した。Googleの警告メッセージを受信後、適切に対応しなければ検索結果順位の大幅な下落、サイトのインデックスからの削除が行われる。サイト運営者がガイドライン違反の原因を特定することが困難なケースも多いため、問題解決支援サービスを開始することにした。

Emergency SEO for Google~ウェブマスターツールメッセージプランは、Googleから警告メッセージを受けたサイト運営者をサポートするためのコンサルティングを行う。サイト分析、検索エンジンの動向調査、警告が出た原因の特定を行い、必要な対策を提案。必要に応じてGoogleへの再審査リクエストの文面作成も代行する。サービス期間は最短1ヵ月からで、PCサイト、スマートフォンサイト、従来型携帯電話サイトが対象。価格はその都度の見積もりとなる。

アイレップ
http://www.irep.co.jp/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アイレップ、Googleの警告に対応する「Emergency SEO for Google~ウェブマスターツールメッセージプラン」を提供 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

サイバーエージェント、スマホ向けサービス企画を競う「モックプランコンテスト」を開催 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 1 分

インターネット広告のサイバーエージェントは、社会人および学生を対象としたスマートフォン向けサービス企画コンテスト「モックプランコンテスト」を開催する、と4月3日発表した。審査は画面の推移やシミュレータ動画で行い、決勝プレゼンテーションではサービスの試作品(モックアップ)を基に入賞作品を決定する。社会人を対象とした一般部門と学生を対象とした学生部門を設け、個人・チームを問わず応募を受け付ける。両部門とも入賞者には最大で賞金200万円を贈呈するほか、サービスの事業化支援、サイバーエージェント入社内定パスを付与する。コンテストの概要は次の通り。

テーマ:スマートフォン向けサービスであればテーマ不問
応募条件:個人もしくはチームでの応募であること(法人不可)、リリース前の作品であること(AppStore、Google Playなどへの申請中作品は不可)、決勝に進んだ場合にモックアップでのプレゼンテーションが可能なこと
一次選考応募締め切り:5月25日(金)午後11時59分まで
決勝プレゼン日時:学生部門・6月30日(土)午後3時~同6時半/一般部門・7月7日(土)午後3時~同6時半
入賞特典:金賞200万円、銀賞50万円、銅賞10万円(一般部門・学生部門とも)、事業化支援およびサイバーエージェントの入社内定パスを付与
詳細:
https://www.cyberagent.co.jp/list/mockplan.html

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:サイバーエージェント、スマホ向けサービス企画を競う「モックプランコンテスト」を開催 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

ヤフー 中国向けモール「淘日本(タオジャパン)」5月に閉鎖 法規制や震災で流通額伸びず [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 1 分
日本ネット経済新聞ダイジェスト

ヤフーと、中国のECモール大手、淘宝網(タオバオ)が共同運営している中国人向けECモール「淘日本(タオジャパン)」が5月17日に閉鎖することが明らかになった。「タオジャパン」は「タオバオ」のユーザーが「ヤフーショッピング」に掲載している商品を中国語で購入できるモールとして10年6月に開設。当初から自動翻訳の精度が低く購入しにくいと指摘されていたのに加え、両国間の法規制の問題で取り扱える商品が制限されていた。さらに東日本大震災による放射能汚染への不安から、日本商品を購入するユーザーが減少し、流通額を伸ばせなかった。

「タオジャパン」は「ヤフーショッピング」の約3000万点の商品のなかから、ブランド品、家電製品、ファッション商品など800万点を中国語に自動翻訳して掲載。注文が入った商品はアリババが代理購入し、中国の消費者に届ける仕組みをとっている。

開始直後に発生した尖閣諸島中国漁船衝突事件をめぐって、中国各地で反日デモが始まるなど反日感情が高まった。この影響で、日本から入ってくる商品の多くが税関で止まった。現金化に時間がかかることから、中国向けの販売を中止するEC事業者が増加。掲載商品点数の拡大を目指していたが、逆に減少する状況となっていた。

「タオジャパン」の開設と同時に「ヤフーショッピング」内に開設していた、「タオバオ」の商品が日本語で購入できるサイト「ヤフーチャイナモール」も5月17日にサービスを終了する。「ヤフーチャイナモール」も自動翻訳の精度の低さにユーザーから不満が上がっていたほか、送料が高く中国商品の低価格性が発揮できなかったことから流通額が伸びなかった。

ヤフーはモールの相互連携は中止するものの、タオバオとの提携は続けていく考え。中国向けECについても再度取り組んでいく予定だ。「現状のシステムではうまくいかないことが分かったため、早期に打ち切ることにした。仕切り直して、再度中国ECに挑戦したい」(広報)としている。

・淘日本
→ http://japan.taobao.com/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ヤフー 中国向けモール「淘日本(タオジャパン)」5月に閉鎖 法規制や震災で流通額伸びず [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

成功する明日のためのWeb担当者の心得。切磋琢磨という秘策 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 3.5
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の弐百伍十八

月商3万円で生き残る

先日、老舗サクセス誌「ビッグトゥモロウ」の取材を受けました。本連載の「私がTwitterを止めた理由」を見て話を聞きたいということでしたが、話題は創業当時に脱線します。

創業当時の手持ち資金は30万円で、一時期は「月商3万円」となり、いつ沈んでも不思議ではない小舟ながらも、徹夜どころか残業も滅多にしないという仕事ぶりでした。そしていま、下請け仕事を一切せずに10年目となり、中古のボロ屋を購入できるぐらいは稼いでいる話を面白がってくれたのです。

最近では執筆による収入もだいぶ増えましたが、弊社のメインの収入源は中小企業の「Web担当者」からの受注にあります。企業サイト運営の実務全般です。そんな「Web担当者 ミヤワキ」が、新年度のはじまりにあたり「ミニトゥモロウ」をゲットした「現場の心得」を紹介します。

Web担当者とはなんぞや

まず、本稿においてWeb担当者をこう定義します。

ネット支店の店長、あるいはネット支社の支社長

サイトの運営について、ある程度の権限が委譲されているという意味です。私の経験則から、制作業務だけを委託される「下請け業者」という扱いでは結果を出すことは困難です。能動的に動ける前者に対して、後者は確認や指示待ちとなり、すべてが後手に回ってしまうからです。

社内のWeb担当者でも同じです。「支店長」の権限をあらかじめ確認し、「裁量の範囲内」でサイトを更新できるようにしておきます。サイト更新のたびに稟議書を作成し、上長の判子を受け所属長に周り、担当役員を経て、社長決裁を仰ぐようでは、時間の流れの速いネットの世界で戦うのは困難だと、本稿を見せて説明してください。

ミッションの確認

商売用のサイトには必ず開設した「目的」があります。通販サイトなら「販売」ですし、それ以外の企業なら「広報」や「告知」といった「媒体(メディア)」としての役割などですが、現代のWeb担当者は、より具体的な目的を確認しておく必要があります。ちなみに、企業がWeb上に「メディア」をもてるのは、ソーシャルメディアが普及する前の「ホームページ」時代からの常識で、ここでの「媒体(メディア)」とはソーシャルメディアに限定されません。

現在のWebで結果を残すには、いわゆる「ホームページ」だけでは難しく、各種メディアなどとの連動が必要となります。たとえば、「(大卒以上)新卒採用」が目的ならば「Facebook」の併用が定番ですが、「即戦力の技術系職員」なら「Linkedin」は見逃せず、不特定多数への「拡散」ならばTwitterに分があります。

つまり、それぞれのネットサービスを使い分けるために、より具体的な目標設定が不可欠なのです。反対にぼんやりとした目標のために、すべてのネットサービスに手を出せば、戦力は分散し、効果のでないまま残業時間だけが増えることでしょう。限られた戦力で成果を上げるため、戦い方を見極めることが必要です。

現状分析をする

サイトを引き継いだ場合、権限と目的の確認を同時に行う作業が「現状分析」です。前々回に紹介した「引き継ぎの作法」とは、引き渡す側の視点から見たものですが、引き継いだ側の最初にすべき仕事は、その時点でのサイトの実力を検証することです。

サイトの実力は「目的」により評価基準が異なりますが、基本は以下の5項目でしょうか。

  • 訪問者
  • PV
  • 人気ページ
  • キーワード
  • 売上

訪問者数とPVはサイトの集客力の指標で、人気ページとキーワードは訪問者からの評価、そして売上は言わずもがなで、あなたが手を加える前の数値を把握しておきます。仮に引き継ぎ資料にこれらの数字があったとしても、かならず自分で確認するのは「Web担当者」にとって重要な資質です。提示された数字を鵜呑みにするようでは、Web業界の「風説(宣伝ともいう)」に踊らされてしまいます。

Webの黄金法則

サイト運営開始時にはノートを一冊用意します。そこに更新目的と日時、作業内容と、作業にかかった時間を書き込みます。そして一週間後、1ヶ月後といった一定の期間の後、更新による数字の変化を記しながら成果と反省を記入し、それらを踏まえたうえで、次の目的と作業内容を書き加えていきます。つまり「PDCAサイクル」で、更新しようとした目的と方法が「計画(Plan)」で、作業が「実行(Do)」、数字の変化が「評価(Check)」、それを踏まえた次回の目的と方法が「改善(Act)」です。

Webにおいて1つだけ存在する「黄金法則」が、

手を加えただけ正解に近づく

ということ。良い悪い、いずれかの結果が必ず出ますし、変化がなければそこに答えはなかったということです。記録を残すのは、記憶や感覚はいい加減で、結果にあわせて目的をすり替える……つまり言い訳に逃げることがあるからです。

再現性と自己研鑽

ノートではなくルーズリーフでも表計算ソフトやワープロでも結構です。私は、ルーズリーフに書いたものをファイリングして管理しています。そしてこれが月商3万円から生還した理由の1つで、記録することで「再現性」を高めることができます。

コンテンツやサイトを新設する際に、「成功例」を盛り込めば成功確率は高まり、「作業時間」がわかれば「損益分岐点」が計算しやすく、赤字仕事を避けることができます。これは社内Web担当者にも当てはまります。特にWebだけで商売が完結しない「非IT企業」では、Webと営業/業務/開発など、他部署との連動がなければ利益に結びつきません。こうした連動の際、「成功例」はプロジェクト自体に、「作業時間」は予算とスケジュールに大きな影響を与えることができるのです。

さらに、中小企業ではWeb担当者は1人であることが多く、ときに「独りよがり」に陥ってしまいます。クオリティにこだわり時間をかけ過ぎたり、情報収集にかまけて生産性が低下したりと、己を律し続けるのは口で言うほど簡単ではありません。そこで登場するのが「ノート」です。同種の成功例、作業時間という過去の自分と「切磋琢磨」できます。

その結果、ぼちぼち働きながらもマイホームを購入しました。ちなみに私がTwitterをやめた理由の1つも、記録した作業時間から明らかに生産性が低下していたことを、昔の自分に教えられたからです。

今回のポイント

権限、目的を確認し、現状分析からはじめる

記録を残すことの重要性はWebも政府も同じ

宮脇睦

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、『月刊宝島』などに寄稿。

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:成功する明日のためのWeb担当者の心得。切磋琢磨という秘策 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

アトリビューションの概念 | 書籍『アトリビューション』特別公開1-2 (全5回) [アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 4 分
アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法
アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法
この記事は、書籍 『アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法』 の第1章「アトリビューションとは」を、Web担の読者向けに特別に公開しているものです(本書について)。

ユーザーが最終的に購入決定(コンバージョン)するまでには、さまざまな広告施策に触れている。これは、スポーツの「アシスト」という考えによく似ている。

ラストクリック以外の広告も貢献している

広告・マーケティング業界におけるアトリビューションについて、具体的な例を使って分かりやすく説明しよう。

リスティング広告

検索結果の画面で、検索キーワードに連動して表示される広告。検索連動型広告やSEMとも呼ばれる。Googleが運営するGoogleアドワーズ、Yahoo! JAPANが運営するYahoo!リスティング広告などがある。

アクセス解析

ユーザーがどういう経路でWebサイトに訪れたか、どのリンクをクリックしたのかなどを分析するためのツール。

例えば、あるインターネットユーザーがECサイトでパソコンを購入したとする。このユーザーはインターネットでパソコンを購入しようと考え始めたときに、ちょうどあるニュースサイトでメーカーA社の新型パソコンのバナー広告を見かけ、興味を持ったのでクリックし、新型パソコンのWebページに訪問した。その後、比較検討をした結果、そのA社のパソコンが最もいいと判断し、その製品名をキーワードとして検索エンジンで検索した。その検索結果で、リスティング広告の1位に掲載されていたA社の広告をクリックし、再度A社のページに訪問して購入を完了したとする。

この場合、旧来のアクセス解析やコンバージョン解析の考え方だと、最終的に購入するに至った施策(ラストクリック)は、リスティング広告ということになる。仮にこのパターンで1,000台売れたとすると、その成果はリスティング広告にしか割り振られず、最初に見かけたバナー広告がどれだけクリックされ、訪問客をサイトに送り込んだとしても、何の成果も挙げなかったことにされてしまう(図1-2-1)。

これまでの評価方法。仮に3回クリックが発生していても、ラストクリックのみが評価されていた。
図1-2-1 これまでの評価方法。仮に3回クリックが発生していても、ラストクリックのみが評価されていた。

そうすると、リスティング広告はコンバージョンの獲得効率がよく、バナー広告は悪いと判断される。その結果、広告全体の予算の中でリスティング広告に多く予算が割り振られ、バナー広告は少ない予算が割り当てられるか、まったく予算が割り当てられないというケースも出てくるだろう。しかしながら、実際はリスティング広告で購入に至る前に、バナー広告が購入行動に対して間接的に貢献していると考えられる。

つまり、今まで見過ごされていた「ラストクリックよりも前にユーザーに接触した施策」(このケースでは最初のバナー広告)に対しても貢献度を与え(アトリビュートし)、適切な施策の選定と予算配分を行うことで全体のコンバージョンを最大化する取り組みが「アトリビューション・マネジメント」ということである(図1-2-2)。

アトリビューションを考慮した評価方法。コンバージョンに貢献した施策を正しく評価できる。
図1-2-2 アトリビューションを考慮した評価方法。コンバージョンに貢献した施策を正しく評価できる。

スポーツにおける「アシスト」という考え方

より分かりやすい例で説明しよう。アトリビューションはスポーツを使って説明されることが多い。サッカーやアイスホッケー、野球といったスポーツにおいては「アシスト」というものが存在する。サッカーやアイスホッケーのアシストとは、試合での得点に結びつく有効なパスなどのプレーやそのパスを提供したプレーヤーに対して与えられる記録項目である。野球のアシストは、アウトが成立した場合、これに至る過程で有効な送球を行うなど、そのアウトの成立を補助したプレーやそのプレーを行った野手に対して与えられる。

特にアイスホッケーの場合は、複数のアシスト(2人まで)が公式記録とされるなど、アトリビューションに最も近いと思われるため、ここではアイスホッケーを例にとって説明する。

アイスホッケーの試合で得点が入ると、得点者とアシストが明確にアナウンスされる。アシストは得点が入ったときに決定的なパスなど明らかに手助けをしたと思われる場合に認められ、個人の成績としても記録される。また、パスを受けて直ちに放ったシュートがゴールキーパーにはじかれたとき、直後に別の選手がゴールにたたき返して得点した場合、結果的にははじかれてしまった最初のショットを放った選手に2人目のアシストが記録される。この連係プレーを生んだ2つのアシストを「ダブルアシスト」と呼ぶ。

まさに、これがアトリビューションの考え方である。

松井は偉くてイチローはだめか?

日本人メジャーリーガーを例にとってみよう。イチローはシングルヒットを大量に打つバッターで、松井は打点を稼ぐのが得意なバッターである。ラストクリック重視の考え方だと、打点が多い松井の評価が高くなる。それでは、もしイチローをメンバーから外したらどうなるだろうか? イチローのようなシングルヒットを確実に打つバッターもいないと、効果的に得点をあげることはできないはずだ。また、そのように正しく評価されているからこそ、イチローは起用され続けているのだ。

チームには松井のようなバッターも必要で、イチローのようなバッターも必要であり、それぞれのコンビネーションで得点力を高めていく。広告においても同様で、バナー広告やリスティング広告のコンビネーションでコンバージョン力を高めていくことができる。そのためには、ラストクリックだけを評価する現在のフレームワークを捨てて、初回、中間、ラストのそれぞれの貢献度を正当に評価するアトリビューションの考え方を採用することが必要となるのである。

アシストも重要であると認識する

前述のECサイトでパソコンを購入した例を再度考えてみよう。ユーザーがあるブログサイトでA社のパソコンのバナー広告を目にしたとする。ここでは見ただけで、クリックはしていない。そこで商品への認知があった後、ニュースサイトで再度A社のバナー広告を見て、今度はクリックし、A社のパソコンのページに訪問する。その際は購入には至らなかったが、その後、A社のパソコンが最もいいと判断し、以前バナー広告や商品ページで見た製品名をキーワードとして検索エンジンで検索。リスティング広告の1位に掲載されていたA社の広告をクリックして再度A社のページに訪問し、購入を完了したとする。バナー広告を見たこと別のサイトでのバナー広告のクリック。この2つがダブルアシストを行った結果、リスティング広告がラストクリックとなって購入(コンバージョン)に寄与したのである。

アイスホッケーでは、アシストも得点を入れることと同じくらい重要視されている。なぜなら、得点を入れるのも難しいが、得点を他人に入れさせるプレーも同等に、またはそれ以上に難しいと認識されているからである。アイスホッケーの世界の最高峰リーグであるNHLのプレーヤーに与えられる最高の栄誉の1つである「アート・ロス記念賞」は、シーズンにおいて最多ポイント数(ゴール数とアシスト数の合計)に贈られるトロフィーであることからもそれが理解できる。

アトリビューションにおいても同様で、ラストクリックの多かった施策ももちろん重要だが、購入決定に至るまでに接触したほかの施策についても記録や評価を行い、効果が認められた施策にはきちんと予算を配分することで、より多くの効果を期待できる

実際には、貢献した施策をどの程度重要視するかは、業種やビジネスモデル、接触施策の内容、接触期間などによって変わってくる。そのため、いくつか異なる重み付けをしたモデルを設計する必要がある。アトリビューション・モデルについてはChapter3で解説するが、まずはアシスト(貢献した施策)も重要であるということを認識することが肝要だ

本書冒頭部分をPDF形式で無料配布中!
本書の発売を記念し、第1章のPDFを無料で公開しています。
★第1章無料版PDFのダウンロードはこちらから(1.32MB)

このトピックに興味をもった方は書籍でさらに詳しくご覧ください。

アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法
  • アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法
  • 著 田中弦 佐藤康夫 杉原剛 有園雄一
  • ISBNコード
    978-4844331841
  • インプレスジャパン
    書籍詳細情報
インプレスダイレクトで購入

この記事は、書籍 『アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

「貢献度」でネット広告を再評価してコンバージョンを最大化

頭打ちコンバージョンへの最適解。新たな指標である「貢献度」でリスティング広告やバナー広告を再評価すれば、コンバージョンはもっと伸ばせる。世界で注目される「アトリビューション」国内初の解説書。

ラストクリック偏重主義からの脱却。
もう「アトリビューション以前」には戻れない。

今、インターネット広告業界で強く注目されている「アトリビューション」。

アトリビューションとは、ユーザーがどのような経路をたどって最終的に購入に至ったのかを分析し、 それぞれの媒体に「貢献度」を割り振ることで広告効果の最大化を図る取り組みのことです。

一体、何がユーザーに態度変容を起こさせたのか? コンバージョンに貢献している「見えない」功労者は何なのか? インターネット広告のCPAを見ているだけでは分からない真実がそこにあります。

米国で生まれ、世界で注目されている「アトリビューション」。 「Attribution Night 2011」主催のインターネット広告を知り尽くす著者陣による、 国内初のアトリビューション解説書です。

すでに実際にアトリビューションに取り組んでいる、豪華執筆陣9人によるコラムも掲載。

インターネット広告にかかわる、すべての方へ。

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アトリビューションの概念 | 書籍『アトリビューション』特別公開1-2 (全5回) [アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

[ユーザー投稿] アイルの複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」が、ショッピングモール「CROOZMALL」に対応。 | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

 システムソリューションプロバイダの株式会社アイル(本社:大阪市北区・
東京都港区、代表取締役社長:岩本哲夫、証券コード:3854)のネットショップ
一元管理ソフト「CROSS MALL(クロスモール)」は、CROOZ株式会社
(本社:東京都港区、代表取締役社長:小渕宏二、証券コード:2138)が
運営するショッピングモール「CROOZMALL(クルーズモール)」に対応いたし
ました。

続きを読む (2,372 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

超縦長デザインの東京スカイツリー公式サイト、その急増アクセスを支え続けるNTTPCの「WebARENA」 | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 6.5
[PR]
東京スカイツリー公式サイト
http://www.tokyo-skytree.jp/
東京スカイツリー公式サイト

東京スカイツリーの公式Webサイトを見たことがあるだろうか? 全長7500ピクセルを超えるその“高さ”が話題のWebサイトだが、5月の開業に向けてアクセスが急増し続けている。

日本だけでなく世界中から注目されるであろうWebサイトの担当者は、インフラを選ぶ際に何を重視するのか? 今年15周年を迎えたNTTPCコミュニケーションズのホスティングサービス「WebARENA」のユーザー事例として、東京スカイツリー公式Webサイトの構築事例を紹介する。

“今年開業”の注目サイトを支える
15年の歴史をもつ老舗ホスティングサービス

2012年5月22日に開業する東京スカイツリーの公式Webサイトは、縦長の独特のデザインが印象的だ。

スカイツリーの建設中から情報を発信しており、2012年2月24日にはサイトをリニューアルオープンして、チケットの予約方法やアクセスなどの基本情報から、お知らせやイベントなどの最新情報も随時追加、更新している。

このサイトを支えるインフラとして東京スカイツリーが選んだのは、今年15周年を迎えた老舗のNTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)が提供するホスティングサービス「WebARENA」だ。

決め手は「高い信頼性」「技術・ノウハウ」「サポート力」
東京スカイツリー公式サイト担当者が選んだWebARENA

WebARENAを選んだ理由を、スカイツリーの担当者は「WebARENAの信頼性」だと言う。

アクセスがどれくらい伸びるか分からなかったので、当初はクラウドサービスの利用なども考えました。

ですが、最終的には安定した専用サーバーでかつ柔軟に拡張できるサービスが良いという結論になり、その上で、さらに信頼性の高さと強力なバックボーンも魅力の専用サーバー「WebARENA Solo」を選びました。

確かにクラウドであれば柔軟に構成を変更していくことでアクセスの増減に対応できる。しかし、重要なのはトラフィックも含めた「信頼性」だった。WebARENA Soloは、安定した専用サーバーで、1台から複数台構成まで柔軟な拡張性を持つ。さらに強力なバックボーンで快適なアクセスが可能なことも選択の決め手となった。

リニューアル直後はスモールスタート。当初はアクセスもそれほど多いわけではなかったものの、建築中の東京スカイツリーの高さが東京タワーの高さを超えたあたりから、公式Webサイトへのアクセスが急増した。これに対して、NTTPCではロードバランサを用いた冗長構成を提案。アクセスしにくい状況はすぐに改善され、その後は安全かつ快適にWebサイトを運用できているという。専用サーバーながらも柔軟性、拡張性の高さを伺わせるエピソードだ。

なにかあったときには、連絡がつくまで電話してもらえますので安心ですね

さらに監視サービスの充実も高く評価する。

注目を集めているサイトですので、なにかあったときにはすぐに対応することが必要です。アラートを検知したときには、連絡がつくまで電話してもらえますので安心ですね。

24時間のPING監視サービスが標準で提供される他、サービス監視、プロセス・リソース監視などのサポートオプションも充実している。

地域と連携し、世界中へ日本の魅力を発信、新しいランドマークのカタチを目指す東京スカイツリー。その公式サイトは、単なる情報発信サイトとしてだけではなく、誰もがプロジェクトに参加できるWebサイトとして今後も拡大していく。WebARENAはその基盤として、これからも東京スカイツリーの事業戦略を支えていくだろう。

15周年を迎えたホスティングサービスの老舗
NTTPCの「WebARENA」

NTTPCのホスティングサービス「WebARENA」は、2012年3月でサービス開始15周年を迎えた。

「コンサートホールに匹敵する情報発信環境を」ということで名付けられたWebARENAが誕生したのは1997年。当時はインターネット黎明期で、NTTPCも1995年から提供を開始したインターネット接続サービス「InfoSphere」でインターネットビジネスに参入したばかりだった。

WebARENAのコンセプトは「バックボーンを利用するユーザーがストレス無くWebブラウジングでき、インターネットの全方位的に高速で安定した情報発信を行うことができるサービス」。当初はISPに対しネットワークやサーバーなどの設備を提供する事業として始まり、1997年にはインターネットデータセンターを建設。このインフラをベースとしてサーバーアウトソーシングサービスの提供が始まった。

初期のWebARENAのカタログ
初期のWebARENAのカタログ。快適なコンサートホールのアリーナ席がイメージされている。

WebARENA最初のサーバーアウトソーシングサービスは、「WebARENA Gold」と「WebARENA Silver」。Goldは、ラック貸しのハウジングサービス。Silverが今で言うホスティングサービスだ。NTTグループの強力なバックボーンと、独自ドメイン名を利用できることが特長だった。このSilverが現在のWebARENAのホスティングサービスの源流となっている。

その後、ホスティングサービスは、1999年にリリースされた共用ホスティング「WebARENA Suite」で市場を拡大。HDD容量25MBで月額3,000円という当時としてはかなりインパクトのある低価格でユーザー層を拡大。2003年にはアカウント数2万数千という、大規模なホスティングサービスへと成長した。Suiteは2003年、Suite2にグレードアップ。さらに、専用サーバーサービスの「WebARENA Solo」、共用サーバーサービスの「WebARENA SuiteX」と分かれて、現在に至っている。

また、2005年にはVPS(仮想専用サーバー)サービスの先駆けとなる「WebARENA SuitePRO」をリリース。2007年にはV2タイプ、2010年には現行のV3タイプへバージョンアップ。高機能で、コストパフォーマンスの高いVPSサービスとして人気を集める。4月からは低価格な「WebARENA VPS エントリー」を提供スタート。ディスク容量10GB、メモリ2GB、ネットワーク1Gbps共有の快適なVPSが、月額1450円(税込)から利用可能となった。IPアドレスを変更せずに上位サービスの「VPS ハイスペック(SuitePRO V3)」に移行することもできるので、スモールスタートにも最適だ。

ハウジングサービスは1999年にGoldから「WebARENA Symphony」と名称を変更。現在では都心を中心に5つの自社データセンターを構え、信頼性の高いデータセンターサービスとして、特にECビジネス事業者やコンテンツ提供者の人気を集めている。

2012年3月21日から提供開始した新サービス「WebARENA メールホスティング」は、ウィルス/スパム対策や、システムの故障対策など、負担の大きいメールサーバーの運用を一括ですべて預かるサービス。システム故障に備えてメールサーバーやネットワーク機器を二重化。専門スタッフによる24時間365日監視運用で、中小企業のビジネスをサポートする。

WebARENAの主なサービス一覧
サービス名 サービス種別 特長
WebARENA SuiteX 共用サーバー HDD容量30GBで月額相当 1980円からという低価格が魅力の共用サーバーサービス。メールアドレス数無制限、迷惑メールフィルタ・ウイルスチェック、MySQL5、ファイアウォール、バックアップなどが標準装備で、コストパフォーマンスに優れたサービスとなっている。
WebARENA VPS
ハイスペック
(SuitePRO V3)
VPS・仮想専用サーバー ハイスペックなroot権限付き仮想専用サーバーが月額8820円から利用できる。ディスク容量やメモリ、CPUは後からオンデマンドで増減可能。強力なバッ クボーンに、フェイルオーバー機能搭載、ストレージやネットワークも冗長化されているので、安全で快適なコンテンツ配信環境を構築可能だ。
NEW!
WebARENA VPS
エントリー
VPS・仮想専用サーバー 4/12 からスタートのエントリー向け、低価格な仮想専用サーバー。メモリ2GB、ネットワーク1Gbps共有の快適なVPSが、月額1450円から利用可 能。Root権限付き。セキュリティ機能も標準提供。IPアドレスを変更せずにVPSハイスペック に移行することもでき、スモールスタートにも最適。
WebARENA Solo 専用サーバー スペック別にエントリー、スタンダード、ハイスペックの3種類の専用サーバーを提供。1台から複数台構成まで幅広く対応する高い拡張性が特長。状況に応じて後からサーバーを追加して構成を拡張することもできる。負荷分散機能を提供するロードバランサもオプションで提供。
WebARENA Symphony データセンター “実績と信頼”のデータセンターサービス。高いレベルの安全性とセキュリティを誇る自社データセンターで、ハウジングからフルマネージドまで幅広いサービスを提供。
NEW!
WebARENA
メールホスティング
メールサーバーの運用 メール機能に特化した高信頼のホスティングサービス。メールサーバーはもちろん、ストレージやネットワーク機器などシステムの冗長化を図り信頼性を高めた。ニーズの高いBCP対策にも対応できるクオリティを実現。
価格はすべて税込み

15年――必ずしも順風満帆というわけではなかったが、黎明期からホスティングサービスを提供し続け、現在でも多くの企業の情報発信の基盤となっているWebARENA。常に最新の技術を取り入れ、快適なネットワークと高い信頼性を特長とするWebARENAは、さらに加速していくインターネットビジネスを支えるインフラとして成長を続ける。

小規模なネットビジネスや、スモールスタートのWebサイト構築にも最適!
「WebARENA VPS エントリー」登場!

4月から提供開始された新VPSサービス「WebARENA VPS エントリー」。最大の特長は月額1450円(税込)からという低価格。これまでのVPSの提供実績から機能や設備構成をシンプルにし、リーズナブルな価格設定を実現ものだ。

しかし、安かろう悪かろうでは意味がない。「WebARENA VPS エントリー」は、メモリ2GB、ディスク容量10GBというハイスペックな仮想マシンに、回線は高速なIPバックボーンに最大1Gbps回線を冗長化してアップリンク。

オンラインサインアップから最短3分で利用開始。OS初期化などの操作もコントロールパネル上で行うことができる。急なキャンペーンサイトの立ち上げや、サイトの開発・検証用にも最適なVPSサービスとなっている。

最初は小規模に「WebARENA VPS エントリー」でスタートして、サイトの成長・拡大やアクセス数の増加にあわせ、「WebARENA VPS ハイスペック」に移行するといった拡張も、IPアドレスの変更やDNSの再設定無しに容易に行うことができる。

WebARENA15周年

NTTPC「サーバーお乗り換えキャンペーン」を展開中!

NTTPCではWebARENA15周年を記念して、WebARENAのVPSや共用サーバーの初期料金や月額利用料金が無料になる「サーバーお乗り換えキャンペーン」を実施中だ。(2012年5月14日まで)

株式会社NTTPCコミュニケーションズ

株式会社NTTPCコミュニケーションズ

WebARENAインフォメーションセンター
フリーダイヤル 0120-725-861
(9:30~18:00 土日祝日・年末年始を除く)
http://web.arena.ne.jp/

東京スカイツリーは東武鉄道株式会社、東武タワースカイツリー株式会社の登録商標です。
WebARENAはNTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:超縦長デザインの東京スカイツリー公式サイト、その急増アクセスを支え続けるNTTPCの「WebARENA」 | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.


[ユーザー投稿] Google アナリティクス入門講座、4月18日開催決定! | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

Google アナリティクス初心者のための入門講座、全国各地にて開催決定!

続きを読む (934 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:[ユーザー投稿] Google アナリティクス入門講座、4月18日開催決定! | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

[ユーザー投稿] リスティング広告入門講座、5月16日開催決定! | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

初心者を対象としたリスティング広告の運用講座、5月16日開催決定!

続きを読む (1,129 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:[ユーザー投稿] リスティング広告入門講座、5月16日開催決定! | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

[ユーザー投稿] アイル、「スマートデバイス・Web活用戦略セミナー」を名古屋にて開催。 | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

 システムソリューションプロバイダの株式会社アイル(本社:大阪市北区・
東京都港区、代表取締役社長:岩本哲夫、証券コード:3854)は、「スマートデバイス・
Web活用戦略セミナー」を、4月20日に名古屋で開催いたします。中堅・中小企業での
スマートデバイス・Webの活用方法をわかりやすくお話します。また、具体的な効果に
繋がったWeb活用事例もご紹介します。

続きを読む (2,188 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:[ユーザー投稿] アイル、「スマートデバイス・Web活用戦略セミナー」を名古屋にて開催。 | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

[ユーザー投稿] 4/13セミナー「スマートフォン時代のメールマーケティングと広告効果測定」 | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

これまで「メール配信」「広告効果測定」において業界を牽引してきたエイケア・システムズとロックオンは共同でセミナーを開催いたします。「スマートフォン時代のメールマーケティングと広告効果測定」と題し、企業のマーケティング施策にどのようにスマートフォンを活かしていくかを考えます。
また、両社が有するソリューション「MailPublisher」「アドエビス」が実現するスマートフォン対応についてもわかりやすくご紹介します。是非ご参加ください。

続きを読む (1,346 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:[ユーザー投稿] 4/13セミナー「スマートフォン時代のメールマーケティングと広告効果測定」 | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

エイケア・システムズ、スマートフォンのメール受信形式調査で「画像添付型」の割合は72% [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 1 分

メール配信システムのエイケア・システムズは、2006年10月から2012年2月まで発売のスマートフォン105機種におけるメールの受信形式調査を実施。4月4日、調査結果を発表した。スマートフォンのメールの画像表示方法は端末によってフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)のデコレーションメール(デコメ)と同じ形式の「画像添付型」と、PCのHTMLメールと同じ「画像読み込み型」の2種類ある。105機種のスマートフォンがどちらに該当するかを検証したところ、画像添付型が72%で画像読み込み型は28%だった。キャリア別ではドコモが添付型92%、読み込み型8%と添付型の比率が高かった。auは添付型63%、読み込み型37%で、ソフトバンクは添付型60%、読み込み型40%だった。

auとソフトバンクは添付型と読み込み型の比率がほぼ6対4となっているものの、出荷台数の多い機種では読み込み型が採用されており、実質的なシェアはそれほど差がないと推測できる。スマートフォンに対するメール配信は、端末の画像表示方法の違いによってデザインが崩れたり、画像が表示されないといった問題が発生する。画像読み込み型は、メールサイズの軽量化や表現力といったメリットから、今後は割合が増加することが予想できる。エイケア・システムズはメールマーケティング活性化のため、今回の調査結果を同社のメール配信サービス「MailPublisher」に反映していくという。

エイケア・システムズ
http://www.a-care.co.jp/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:エイケア・システムズ、スマートフォンのメール受信形式調査で「画像添付型」の割合は72% [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

GMOクラウド、クラウド基盤の仮想専用サーバー「GMOクラウドVPS」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 1分弱

GMOインターネットグループのGMOクラウドは、同社のホスティングサービスブランド「GMOクラウド」において、クラウドを基盤とした仮想専用サーバー(VPS)サービス「GMOクラウドVPS」を4月11日から提供する、と4月4日発表した。GMOクラウドVPSは、仮想マシンを効率よく実行できる「KVM(Virtual Private Server)」技術を採用し、障害が発生しにくく、自由度の高いサーバー環境を構築することができる。

GMOクラウドVPSでは用途に合わせ月額1480円の「マイクロプラン」から月額1万480円の「グランデプラン」まで5種類のプランを提供。「スモールプラン」はメモリ4GB、CPU4コアの環境を月額2980円で利用できる。仮想OSテンプレートと開発者パッケージは各4種類あり、組み合わせて利用可能。独自ドメイン名の登録、設定などをサーバー管理ツールから設定することもできる。また、サーバーに障害が発生した際、代替サーバーがデータを引き継ぐ「フェイルオーバー機能」も備えている。

GMOクラウド
http://www.gmocloud.com/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:GMOクラウド、クラウド基盤の仮想専用サーバー「GMOクラウドVPS」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

IMJモバイル、スマホサイトの情報表示に関するユーザビリティ調査で、20代女性は「アコーディオンでの開閉」を評価 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 1.5

モバイル関連ビジネスのIMJモバイルは、全国のスマートフォンユーザーを対象に「スマートフォンサイトの情報表示方法に関するユーザビリティ調査」を実施。3月30日、調査結果を発表した。スマートフォンサイト内でユーザーの選択に応じて表示内容が変化するインタラクティブなユーザーインターフェース(UI)が登場していることから、今回の調査では複数のインタラクティブUIに対するユーザーの印象についての調査を行った。商品カテゴリを選択する際の階層情報を表示する表現では、20代男性の場合「アイコンタップ後にサブウインドウで表示するサイト」「横タブで表示するサイト」が好まれた。これに対し20代女性は「アコーディオンの開閉によるサイト」が54.2%と半数以上の支持を集め、20代男性の40.7%が支持した「横タブで表示するサイト」は33.9%と低い評価だった。調査は3月2~3日に、20~49歳の男女で、iPhone(iOS3.0以上)またはAndroid(Android1.6以上)を保有するユーザーに対し、インターネットを利用して実施。有効回答数は826だった。

メインバナーの表現方法によるユーザー操作印象の変化を調査するため、ユーザーに4パターンのサイトにアクセスしてもらい、使い勝手を評価してもらったところ、20~30代では男女共に「フリック+自動送りでバナーを切り替えるサイト」「フリック操作のみでバナーを切り替えるサイト」への支持が40代に比べて高かった。「自動送りのみでバナーを切り替えるサイト」は年代性別を問わず評価が低く、すべての年代で評価が高かったのは「縦積みでバナーをすべて表示するサイト」だった。特に40代男性の62.4%、40代女性の55.3%が「縦積みでバナーをすべて表示するサイト」を支持しており、年代が高くなるにつれ、操作を必要とせず、すぐに押せる表現が好まれていることがわかる。商品詳細ページへのリンク表現方法によるユーザー操作印象の変化を調査するため、ユーザーに3パターンのサイトにアクセスしてもらったところ、使い勝手について高い支持を得たのは、すべての年代性別で「『詳細を見る』ボタンのあるサイト」だった。次いで商品詳細ページへのリンクが「画像+下線付きテキストのあるサイト」で、評価がもっとも低かったのは「ブロック全体をリンク対象とした表現のサイト」だった。このことから、リンク表現に関しては、スマートフォンの場合でも、明確な誘導表示が必要だと推測できる。

IMJモバイル
http://www.imjmobile.co.jp/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:IMJモバイル、スマホサイトの情報表示に関するユーザビリティ調査で、20代女性は「アコーディオンでの開閉」を評価 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.


Yahoo!ショッピング、刷新を来春に延期。2008年不具合の再発避ける [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 1分弱
日本ネット経済新聞ダイジェスト

ヤフーは今夏に予定していた「ヤフーショッピング」のサイトリニューアルを来春に延期することを決めた。今夏を予定していたがシステム開発が計画通りに進まなかった。ヤフーは08年に行ったサイトリニューアルにおいてシステムの不具合が発生し、多くのショップで受注ができないなどトラブルになった。システム構築を万全にするため、来春に延期することにした。

リニューアルは、出店者が利用する出品・受注管理ツールをオークションと一本化させ、オークションに出品しやすくする内容。出店プランも一本化してオークション、ショッピングのいずれも利用可能にしていく。ショッピングとオークションのユーザーを相互誘導することで、これにより流通額の拡大を図っていく計画。

今回の延期について、ヤフーショッピングの出店者は「不具合を起こさないようにという出店者への配慮からの決断だったと思うが、システム面が弱いことを証明したようなものでもある。今後に不安が残る」(雑貨ECサイト店長)と指摘している。

・Yahoo!ショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Yahoo!ショッピング、刷新を来春に延期。2008年不具合の再発避ける [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

Googleアナリティクスの新規アカウントを作成する[第1回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 7.5

Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

2011年から2012年にわたる1年間、「かってに解析」でいろいろなWebサイトをかってに解析してきた。今年からはいよいよ、アクセス解析ツールの定番となっているGoogle アナリティクスについて解説する連載を開始する。

なぜ、いま、Googleアナリティクスの連載を始めるのか?

Google アナリティクスは、無料で、かつ非常に高度な分析が可能なアクセス解析ツールだ。そのため上場企業のWebサイトの約半数近くで導入されているという調査*1もあるくらい普及している。

*1 2012/3/25時点のGoogle アナリティクス利用率は46.4%(出所:「about:HPW」)

日本では正式なサポートがなく、Web上の情報が日々古くなっている

一方、Google アナリティクスのデメリットとしては、Googleが無償で提供するサービスのため、正式なサポートというものが受けられないという点が挙げられる*2

そして、日々進化を遂げているものの、公式サイト内の情報の改定が追いついていない。また、他にも様々な情報は流通しているものの、「最新情報」と銘打って公開されている情報の中には、すでに古くなってしまっているものも多い

*2 正式サポートは、日本での提供は未定だが、すでに米国では正式サポートの付いた有料版サービスの提供を開始している。日本でもGACP(Google アナリティクス認定パートナー)経由でサービス提供される模様。 有料版Premiumサービスについて:http://analytics.blogspot.jp/2011/09/introducing-google-analytics-premium.html
GACPのリスト:http://www.google.com/intl/ja/analytics/partners.html

入門書ではGoogleアナリティクスの最新情報に対応しきれない

2011年から、特にツールの進化のスピードが速くなっているため、書籍などの形で情報が整理、あるいはまとめられていないのが実態だ。新たにWeb担当者になった人にとっても、今さらGoogle アナリティクスの基本的な操作方法も聞きづらい。また、頻繁に指標名が変化する、メニューの位置が変わる、操作方法も変わっていく。知っているつもりでいても、あっという間に置いてかれている状況の方も多いだろう。

本連載では、改めてこの巨大なアクセス解析ツールの導入から、運用、活用といったところまで、初めての人でもじっくり学んでいけるようにカバーしていく。

なお本連載でご紹介するレポート画面は、新しいGoogle アナリティクス(バージョン5)に準拠している。そろそろこのバージョンに完全移行が予定されているからだ。また、データ収集のためのトラッキングコードについて言及する場合は、最新の非同期ga.jsに準拠して話をしていく。

第1回である今回は、Google アナリティクス活用の第1歩である「Google アナリティクスのアカウントの新規作成」について説明する。

昨今のWebサービスは、アカウント作成は非常に簡単にできるように、分かりやすく作られているのが普通だ。しかし、Googleアナリティクスのアカウント作成では、途中、全文英語のページが表示される箇所が出てくる。英語が苦手な人にとっては、ちょっと戸惑うだろうと思い、本解説では、適宜日本語訳をつけて、わかりやすく解説してある。

前もってGoogleアカウントが必要

Google アナリティクスの新規アカウントを作成するには、「Googleアカウント」でログインする必要があるので、あらかじめGoogleアカウントを取得しておくことが必要だ。

今現在GmailやGoogle+を使っている人は、そのログインに使っているのがGoogleアカウントだ。Googleアナリティクスの新規アカウント作成には、そのログイン用のメールアドレスとパスワードを使えばいい。

また、すでにGoogle アナリティクスのアカウントを保有している人が、別に新規のGoogle アナリティクスのアカウントを作成したい場合については、4ページ目で説明しているので、そちらを参照してほしい。

Googleアナティクスの公式Webサイトにアクセスする

Googleアカウントを用意できたら、まずGoogle アナリティクスの公式Webサイトにアクセスする(図1)。

図1:Google アナリティクスの公式Webサイト
図1:Google アナリティクスの公式Webサイト

アクセスしたら、右上の「今すぐお申し込み」のリンク(図1赤枠部分)をクリックすると、ログインページに行く(図2)。

図2:Googleアナリティクスのログインページ
図2:Googleアナリティクスのログインページ

Google アカウントのメールアドレスを図2の赤枠部分に入力、パスワードを緑枠部分に入力して、ログインボタン(図2青枠部分)をクリックする。そうすると、Googleアナリティクスのサインアップページが表示される。

  • Googleアナリティクスのサインアップページへ進む
  • アカウント名、URL、時間帯を入力する
  • データの共有範囲を設定する
  • サービス利用規約を確認する

Googleアナティクスのサインアップページに進む

Googleアナリティクスのサインアップページが表示された(図3)。

図3:Googleアナリティクスのサインアップ画面
図3:Googleアナリティクスのサインアップ画面

説明文が英語なので、どこかで何かを設定し忘れているのかと思うかもしれないが、これでOK。Googleアナリティクスのアカウント作成の際は、サインアップが完了するまでは、日本語バージョンはなく、英語のページしかない。このまま[Sign up]ボタン(図3赤枠部分)をクリックして次へ進もう。

アカウント名、URL、時間帯を入力する

「Create New Account(新規アカウント作成)」ページが表示される(図4)。

図4:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」
図4:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ

ページ上部には全般情報(General Information)の入力フォームがある。その部分を拡大したのが、下の図5だ。

図5:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」
図5:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(上部)

「Account Name(アカウント名)」は、いま作成中の新しいGoogle アナリティクスのアカウント名だ。自分で自由に決めていい。日本語でも問題ないので、サイト名などを入力すればよいだろう(図5赤枠部分)。

その下の「Website's URL(WebサイトのURL)」は、計測対象となるWebサイトのURLを入力する。左側のプルダウンからは、通常「http://」を選択すればよいだろう(図5青枠部分)。セキュアサイトであれば、「https://」を選択する。右側の入力ボックスには、計測対象サイトのドメイン(サブドメイン)を入力する(図5緑枠部分)。末尾にスラッシュは必要ない。

「Time zone(時間帯)」は、通常日本のサイトであれば、「Japan」を選択しよう(図5茶枠部分)。そうすれば日本標準時をベースにレポートされる。ここを適当に選択すると、計測対象Webサイトをユーザーが閲覧している時刻が正確でなくなるので注意すること。

データ共有の範囲を設定する

「Create New Account(新規アカウント作成)」ページの真ん中のブロックは、データ共有設定(Data Sharing Settings)に関する部分だ(図6)。

図5:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)ページ(中部)」
図6:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(中部)

検索連動型広告であるGoogle AdWordsとのデータ連携のため、「Share my Google Analytics data…(Google アナリティクスデータを共有する)」を選択し(図6青枠部分)、「With other Google products only(他のGoogle製品とだけ共有する)」図6赤枠部分)をチェックしておくのがおすすめだ。

一番下のチェックは、自分のGoogle アナリティクスのデータを共有することを条件に、よそのサイト平均を表示するようなレポートが昔はあって、そのメニューを利用するために必要だったのだが、現在はそのメニューもなくなったので、チェックしなくても大丈夫だろう。

サービス利用規約を確認する

「Create New Account(新規アカウント作成)」ページの一番下のブロックは、サービス利用規約(User Agreement)の確認だ(図7)。

図7:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(下部)」
図7:Google アナリティクスの「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(下部)

「Your country or territory(あなたの国または地域)」では「Japan」を選択する(図7赤枠部分)。すると利用規約が日本語で表示されるので、この内容で承諾するなら、「Terms and conditions(利用規約)」の右にあるチェックボックス「Yes, I agree to the above terms and conditions(はい、この利用規約に同意します)にチェックを入れ(図7青枠部分)、その下の[Create Account]ボタン(図7緑枠部分)をクリックする。

ここまででアカウント作成は終了し、次からはアカウントの設定ページとなる。時間がない場合はここでいったんやめることも可能だ。

  • Googleアナリティクスの設定をおこなう
  • 日本語表示に切り替える

Googleアナリティクスの設定をおこなう

図8が新規で作成したGoogle アナリティクスのアカウントの設定画面になる。

図8:Google アナリティクスのアカウント設定画面
図8:Google アナリティクスのアカウント設定画面

ここでようやく日本語表示に切り替える設定が可能になる。画面右上の「Settings」図8の赤枠部分)をクリックすると、「Edit User Settings(ユーザー設定を編集する)」の画面が表示される(図9)。

図9:ユーザー設定の編集画面
図9:ユーザー設定の編集画面

上部の「Language」はプルダウンから「日本語」を選択する(図9赤枠部分)。

その下の「Support access」のチェックボックスは、Googleに対して問い合わせをしたときに、自分のGoogle アナリティクスのアカウントのデータをGoogleの人が見てもよいとするチェックだ。問い合わせをするつもりがあれば、ここはあらかじめチェックしておくのがよいだろう。

その下の「Google Analytics Email Communications」の部分は、Googleからの各種情報のEメールを受け取るかどうかの設定項目だ。下記の4つがあり、自分の状況に応じて選択しよう。

  • Google アナリティクスの活用情報(Performance Suggestions and Updates)
  • Google アナリティクスの機能に関する更新情報(Feature Announcements)
  • Google製品やサービス、イベントやキャンペーン情報(Offers from Google)
  • GoogleのアンケートやGoogle アナリティクスのパイロットテストへの参加許諾(Feedback and Testing)
※これらの項目は、上記で「Language」を日本語に設定したあとでまたこのページにアクセスすると日本語で表示される。

これらの設定を行い、一番下の「Save User Settings」図9緑枠部分)をクリックする。

これで終了。まずは新規のGoogle アナリティクスのアカウントが作成できた(図10)。とは言っても、ここまでの作業ではまだ器を作ったに過ぎない。器の中身をどうするかについては、次回以降、順を追って解説していく。

  • 2つ目以降のアカウントを作成する場合は?

2つ目以降のアカウントを作成する場合は?

なお、すでにGoogle アナリティクスのアカウントを保有している人が、別に新規のGoogle アナリティクスのアカウントを作成したい場合は、持っているGoogleアナリティクスアカウントでログインした上で、図10右上の「アカウント管理」(図10赤枠部分)をクリックすればいい。

図10:Google アナリティクス アカウント ホーム画面
図10:Google アナリティクス アカウント ホーム画面

Google アナリティクス アカウントの管理画面になるので、ここで「 + 新しいアカウント」(図11赤枠部分)をクリックする。

図11:Google アナリティクス アカウントの管理画面
図11:Google アナリティクス アカウントの管理画面

図12がGoogle アナリティクスの新しいアカウントの作成画面だ。

図12:新しいGoogle アナリティクスのアカウント作成画面
図12:新しいGoogle アナリティクスのアカウント作成画面

内容は「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(図4)の日本語版だと思っていただいて結構だ。図13図15は、それぞれ、図5図7と同じ入力をした画面だ。入力内容のくわしい説明は、前のページを参照してほしい。

図13:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(上部)
図13:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(上部)
図14:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(中部)
図14:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(中部)
図15:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(下部)
図15:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(下部)

今回はここまでとしたい。次回は、Googleアナリティクスのプロパティについて解説する予定だ。

衣袋 宏美

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
Web担当者Forumでの連載:
この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Googleアナリティクスの新規アカウントを作成する[第1回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

[ユーザー投稿] 4/12代理店様・ベンダー様向けセミナー 「MailPublisher連携で実現!最新Webマーケティングソリューションと成功事例」 | Web担当者Forum

$
0
0


※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

メール配信システムベンダーとして4年連続のシェアNo.1(※)を獲得するエイケア・システムズでは、MailPublisherを最新のWebマーケティングツールと連携させることにより、画期的なソリューションを多数生み出して参りました。
高速配信、高性能なエラー解析、デバイスレス配信が可能なエンジンなど高精度なメール配信と、テキストマイニング、CRM、行動ターゲティング、アクセス解析などの各社の強みを融合させることで、お客様企業のマーケティング活動が加速・発展した事例を多数有しています。

そこで、このたび、MailPublisherと各社の強みを融合させて生まれた最新のWebマーケティングソリューションとその成功事例をご紹介するセミナーを開催いたします。

新たなソリューションに関する情報収集や今後のお客様企業へのご提案に活用いただければ幸いです。

続きを読む (1,945 文字)

この記事に関連する他の記事を見る

SiteCatalystよりも多面的&深くデータを掘り下げられる「Discover」がセッション越えユーザー単位分析「Cross-Visit」でさらに強力に/サミットレポート [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 約 6.5

デジタルマーケティングに関する大規模イベント「アドビ デジタル マーケティング サミット」のレポート第2弾をお届けする(サミット関連の他の記事は「Adobe Digital Marketing Summit 2012」タグでチェック)。
今回は、SiteCatalystよりもさらに深くデータを分析できるデータマイニングツール「Discover」についてのレポートで、データ分析上級者向けの濃い内容になっている。

※筆者はアドビ システムズ社の招待を受けてこのイベントに参加していることを開示しておく。ただし、招待がなくても参加する意志があったことを付け加えておく。

上位版の行動データ分析ツール「Discover」

サミット開催中には、統合スイートである「Adobe Digital Marketing Suite」のなかでオンライン行動データ分析ツールの上位版である「Adobe Discover(ディスカバー)」のメジャーバージョンアップが発表され、新機能「Cross-Visit」に注目が集まっていた。

サミット会場でアメリカの企業担当者と話をしていても、Discoverは当然のように利用されており、中にはWebアナリストだけでなく担当副社長が自ら利用している企業もあるほどだ。

Discoverの製品デモブースに集まる人々

今回のバージョンアップではユーザーインターフェイスも一新されている。これまでのオムニチュア製品としてのDiscoverからアドビ製品として新しく生まれ変わったといってもいいだろう。日本語のローカライズも進んでおり、4月下旬には世界で同時にリリースされる予定である。

リリースに先立ち、カスタマー・アナリティクスのグループプロダクトマネージャーであるティム・ロット氏とシニアソフトウェアエンジニアであるカイル・スミス氏にDiscover 3.0の新機能について話を伺った。

ロット氏(左)とスミス氏(右)

まず、インターフェイスだが、従来のものからAdobe Insightのような色調に変わっている。これはSiteCatalystとは異なり「Discoverでは長時間使用することが多い点を踏まえ、目への負担を軽減するための配慮」だという。

ただし、メニューやワークスペースなどのレイアウトはほぼ従来通りであり、現バージョンを利用しているユーザーも、とまどうことなく使い始めることができるようになっている。

現バージョンのDiscoverのインターフェイス
新バージョン(Discover 3.0)のインターフェイス

SiteCatalystよりも多面的にクロス&ドリルダウンできるDiscover

Discoverの新機能を紹介する前に、DiscoverとSiteCatalystとの違いについて簡単に触れておこう。

SiteCatalystではバージョン15からセグメントの作成や変数同士のクロス分析がデフォルトで可能になっている。これにより、Discoverをご存知ない方には両ツールの違いがわかりにくいかもしれない。

SiteCatalystでもクロス分析が可能ではあるが、2つの変数に限定されているため多面的にデータを把握するのには向いていない。一方Discoverでは、複数のデータを自由にクロスしてドリルダウンできる。これにより、たとえば、

B2Bサイトで特定の商材の資料請求を行ったユーザーに絞り込んだうえで、
それらのユーザーが
・いつ(時間帯も含め)
・どこから(どのようなキーワードで)
・どのページに流入し・
・何を閲覧したうえで
・最終的にどこから離脱しているのか
・トータルでどの程度サイトに滞在していたのか
・何回目の訪問であったのか

といった一連の流れをドリルダウンしながら簡単に調べられる。さらに会員IDなどで特定したうえで、資料請求時だけでなく過去における一連の訪問についても同様のデータを抽出し、資料請求にいたるまでの流れを把握することも可能だ。

この他にも、各会員の属性データ(業種業態、年商、役職など)と組み合わせることで、対象セグメントに限定した行動データを抽出したり、過去に資料請求した商材をもとに商材同士の関連性を属性別に見たりといった用途にも使える。

ECサイトであれば、検索キーワードのランクレポートに初回訪問者、複数回目の訪問者、購入者といった各セグメントを横並びで表示し、それぞれのセグメントにおける各キーワードの利用割合を比較することで、たとえば「初回訪問では周辺キーワードの割合が多く、来訪回数が増えるにつれ社名やブランド名での割合が増加している」といった傾向も俯瞰してみることができる。

また同様にECサイトで、ユーザーレベルでのセグメントを適用したうえで、特集ページで掲載している商品ごとに会員ランク別の購入金額を並列することで、トータルでの商品売上に対する特集ページの販売効果を会員ランク別に見ることもできる。

SiteCatalystでは、資料請求や会員登録、申し込みなどの指標となる対象を「event変数」であらかじめ設定しておく必要があるが、Discoverでは(条件にもよるが)セグメント機能を利用して後から指標として追加し、過去にさかのぼって効果を確認することも手軽にできる。

主要なKPIでない限り、事前に見るべきデータをすべて設定しておくというのは現実的ではなく、データを調べているなかで新たな発見や気づきを得て、そこから別の切り口で見る必要がでてくるというのが一般的だろう。Discoverでは、このように後からデータを多面的に、そしてその場で分析できる点が大きな強みだ。

・新機能「Cross-Visit」でセッションを越えた分析を
・ワークスペース内に複数セグメントを適用
などを画面でわかりやすく解説

新機能「Cross-Visit」でセッションを越えた分析を

Discover 3に新しく追加された「Cross-Visit」とは、その名の通り、セッション(Visit)を越えた一連の訪問をユーザー単位で分析する機能だ。

バージョンアップで大きく変わったのが、「フォールアウトレポート」だろう。

従来のフォールアウトを設定できるのは、「ページ」「サイトセクション」「prop」などのトラフィック変数のみで、しかもそれらの個々の変数の中でしかフォールアウトを設定することができなかった。しかし、新バージョンでは、「マーケティングチャネル」「ページ」「サイトセクション」「prop」「eVar」「event」など異なる変数同士をさまざまな形で組み合わせることができる。設定の自由度が格段に広がっているのだ。

たとえば、下図を見てほしい。この図は、「ソーシャルメディアから流入し、サイト内検索を行った後、子供・おもちゃのカテゴリへ遷移、商品購入に至る一連のフロー」を示している。左側が従来のvisit(訪問単位)であり、右側が今回から新しく追加されたvisitor(ユーザー単位)となっている。

図でわかるように、訪問単位(左側)では購入件数は0件となっているが、ユーザー単位(右側)で見てみると指定した期間においてソーシャルメディア経由の来訪から29件の購買に結びついていることがわかる。

このようにプルダウンで、訪問(visit)とユーザー(visitor)の単位をすぐに切り替えられるだけでなく、2つのレポートを画面上に並べて表示することで差異を簡単に把握できるようになっている。

このような自由度の拡張とvisitor単位での分析機能は、フォールアウトレポートだけでなく、サイト分析にも実装されている。

現バージョンのサイト分析はあくまでも、「訪問中におけるサイト内の行動を対象に、『X軸』『Y軸』『シリンダーの幅』『高さ』『色』といった5つの次元でコンテンツ間の関連性を可視化する」、といったものだが、今回のバージョンアップで、「マーケティングチャネル」「ページ」「event」などをサイト分析1つのキャンバス内に取り込むことが可能になった。これにより、「ソーシャルメディア」「Eメール」「自然検索」「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「他サイト」などのさまざまなチャネルと、サイト内での行動、とりわけコンバージョンポイントとを結び付けて、それぞれの前後関係や量的関係をも把握できるようになっている。

ジェネラルセッションでは、このようなチャネル間の関係図に対して、さらに男性と女性というセグメントを適用することで性別によるチャネル接触の差異を、「購入件数」「1人当たりの累計購入金額」という視点から俯瞰するデモが紹介されていた。

左が女性、右が男性

この他に、event変数のパーティシペーションにもvisitorレベルの指標が追加されたことで、従来であればセッション単位でしかコンバージョンに対する貢献を把握できなかったのに対し、流入元と間接効果と直接効果を含めたトータルの効果も評価できるようになっている。

ワークスペース内に複数セグメントを適用

Cross-Visit関連以外では、ワークスペース内に複数のセグメントを適用できるようになっている点も大きな特徴といえるだろう。

たとえば下図では、①「モバイル」で、かつ、②「リスティング広告から来たユーザー層」に絞り込んだうえで、「流入元別」に、③「ロイヤル訪問者と初回訪問者」という2つのセグメントに関する検索数と購入件数を示している。

このように計3箇所でセグメントを設定し、さらに3つ目の箇所には複数適用することで、同一の指標に対するセグメントごとの差異を把握できるのだ。従来でも①と③のセグメント設定は可能であったが、②の機能が追加されたことで、より柔軟なセグメンテーションができるようになっている。

また、主要指標の期間ごとの推移もテーブル形式で表示できるようになっている。

下図は、初回訪問者における4半期ごとの売上を商品別に示したものである。

セグメントの編集もより簡単にできるようになっている。Discover利用者は決まったデータを見るのではなく、その都度切り口を変えながらさまざまなセグメントを作成することが多いだろう。そうした利用者にとって、Discover 3では作業効率が大幅に高まっている。

たとえば、現バージョンではセグメントの単位をVisitレベルからVisitorレベルへ変更する際には一から作成しなおす必要がある。しかし前述のように、今回の機能拡張によりプルダウンから選択するだけでレベル変更ができるようになっているといった点は大きい。

また、セグメントの条件式を一画面内で確認できるようになった点も、細かいながらも利用者に配慮された仕様だ。

プルダウンから選択するだけでレベル変更、セグメントの条件式を一画面内で確認できるようになった。
◇◇◇

以上、Discover 3.0の主な新機能を紹介したが、今後も別途紹介する予測マーケティングの機能拡張の一環として、クラスター分析などさまざまな機能の追加が予定されているとのことだ。

中島 直樹(なかじま・なおき)

ネットイヤーグループ株式会社
アナリティクス&オプティマイゼーショングループ アナリティクスチーム

2008年よりネットイヤーグループに参画。SiteCatalystのほか、GoogleアナリティクスやWebTrendsなどのエンタープライズ分析ソリューションを用いて、コーポレートサイトやECサイトにおけるユーザーセグメント別行動分析、キャンペーンサイトにおける効果検証などによるWebマーケティング支援やコンサルティングを手がける。

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:SiteCatalystよりも多面的&深くデータを掘り下げられる「Discover」がセッション越えユーザー単位分析「Cross-Visit」でさらに強力に/サミットレポート [イベント・セミナー] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

ヤフー、「Yahoo!リスティング広告」の広告管理ツールを5月中旬に変更 [ニュース] | Web担当者Forum

$
0
0


この記事を読むのにかかる時間: 1分弱

Yahoo!JAPANを運営するヤフーは、「Yahoo!リスティング広告」広告管理ツールの利便性の向上と、機能拡充のため5月中旬に広告管理ツールの変更を予定している、と4月2日発表した。変更内容は利用するサービスが「スポンサードサーチ」か「インタレストマッチ」かによって異なり、「スポンサードサーチ」のみ利用の場合は5月12日までに必要に応じて設定の変更を行う。現在インタレストマッチを利用しており、「インタレストマッチアカウントに過去入金したことがある」「キーワードやタイトル、説明文、URLの登録がある」「過去13ヵ月以内にインプレッションが発生している」のすべての条件を満たすアカウントの場合、事前設定の必要はない。

Yahoo!リスティング広告の新しい広告管理ツールでは、スポンサードサーチとインタレストマッチのタブを統合し、1つのアカウントで両方のサービスに配信設定したり、予算管理できるようになる。スポンサードサーチを利用している場合、「広告配信および入金割合の事前設定」画面から必要な設定を行う。初期設定ではインタレストマッチに「配信する」「入金割合10%」が設定されており、「配信する」を選択した場合、5月下旬~6月上旬ころからインタレストマッチへの広告配信が始まる。

Yahoo!JAPANビジネスセンター
http://business.yahoo.co.jp/

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ヤフー、「Yahoo!リスティング広告」の広告管理ツールを5月中旬に変更 [ニュース] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

Viewing all 1122 articles
Browse latest View live