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Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
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2011年から2012年にわたる1年間、「かってに解析 」でいろいろなWebサイトをかってに解析してきた。今年からはいよいよ、アクセス解析ツールの定番となっているGoogle アナリティクスについて解説する連載を開始する。
なぜ、いま、Googleアナリティクスの連載を始めるのか?
Google アナリティクスは、無料で、かつ非常に高度な分析が可能なアクセス解析ツールだ。そのため上場企業のWebサイトの約半数近くで導入されている という調査*1 もあるくらい普及している。
*1 2012/3/25時点のGoogle アナリティクス利用率は46.4%(出所:「about:HPW 」)
日本では正式なサポートがなく、Web上の情報が日々古くなっている
一方、Google アナリティクスのデメリットとしては、Googleが無償で提供するサービスのため、正式なサポートというものが受けられない という点が挙げられる*2 。
そして、日々進化を遂げているものの、公式サイト 内の情報の改定が追いついていない。また、他にも様々な情報は流通しているものの、「最新情報」と銘打って公開されている情報の中には、すでに古くなってしまっているものも多い 。
*2 正式サポートは、日本での提供は未定だが、すでに米国では正式サポートの付いた有料版サービスの提供を開始している。日本でもGACP(Google アナリティクス認定パートナー)経由でサービス提供される模様。
有料版Premiumサービスについて:http://analytics.blogspot.jp/2011/09/introducing-google-analytics-premium.html
GACPのリスト:http://www.google.com/intl/ja/analytics/partners.html
入門書ではGoogleアナリティクスの最新情報に対応しきれない
2011年から、特にツールの進化のスピードが速くなっているため、書籍などの形で情報が整理、あるいはまとめられていない のが実態だ。新たにWeb担当者になった人にとっても、今さらGoogle アナリティクスの基本的な操作方法も聞きづらい。また、頻繁に指標名が変化する、メニューの位置が変わる、操作方法も変わっていく。知っているつもりでいても、あっという間に置いてかれている状況の方も多いだろう。
本連載では、改めてこの巨大なアクセス解析ツールの導入から、運用、活用といったところまで、初めての人でもじっくり学んでいけるようにカバーしていく。
なお本連載でご紹介するレポート画面は、新しいGoogle アナリティクス(バージョン5)に準拠している。そろそろこのバージョンに完全移行が予定されているからだ。また、データ収集のためのトラッキングコードについて言及する場合は、最新の非同期ga.jsに準拠して話をしていく。
第1回である今回は、Google アナリティクス活用の第1歩である「Google アナリティクスのアカウントの新規作成」について説明する。
昨今のWebサービスは、アカウント作成は非常に簡単にできるように、分かりやすく作られているのが普通だ。しかし、Googleアナリティクスのアカウント作成では、途中、全文英語のページが表示される箇所が出てくる。英語が苦手な人にとっては、ちょっと戸惑うだろうと思い、本解説では、適宜日本語訳をつけて、わかりやすく解説してある。
前もってGoogleアカウントが必要
Google アナリティクスの新規アカウントを作成するには、「Googleアカウント 」でログインする必要があるので、あらかじめGoogleアカウントを取得しておくことが必要だ。
今現在GmailやGoogle+を使っている人は、そのログインに使っているのがGoogleアカウントだ。Googleアナリティクスの新規アカウント作成には、そのログイン用のメールアドレスとパスワードを使えばいい。
また、すでにGoogle アナリティクスのアカウントを保有している人が、別に新規のGoogle アナリティクスのアカウントを作成したい場合については、4ページ目 で説明しているので、そちらを参照してほしい。
Googleアナティクスの公式Webサイトにアクセスする
Googleアカウントを用意できたら、まずGoogle アナリティクスの公式Webサイト にアクセスする(図1 )。
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アクセスしたら、右上の「今すぐお申し込み」のリンク(図1 赤枠部分)をクリックすると、ログインページに行く(図2 )。
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Google アカウントのメールアドレスを図2 の赤枠部分に入力、パスワードを緑枠部分に入力して、ログインボタン(図2 青枠部分)をクリックする。そうすると、Googleアナリティクスのサインアップページが表示される。
Googleアナリティクスのサインアップページへ進む
アカウント名、URL、時間帯を入力する
データの共有範囲を設定する
サービス利用規約を確認する
Googleアナティクスのサインアップページに進む
Googleアナリティクスのサインアップページ が表示された(図3 )。
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説明文が英語なので、どこかで何かを設定し忘れているのかと思うかもしれないが、これでOK。Googleアナリティクスのアカウント作成の際は、サインアップが完了するまでは、日本語バージョンはなく、英語のページしかない。このまま[Sign up]ボタン(図3 赤枠部分)をクリックして次へ進もう。
アカウント名、URL、時間帯を入力する
「Create New Account(新規アカウント作成)」ページが表示される(図4 )。
ページ上部には全般情報(General Information)の入力フォームがある。その部分を拡大したのが、下の図5 だ。
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「Account Name(アカウント名)」 は、いま作成中の新しいGoogle アナリティクスのアカウント名だ。自分で自由に決めていい。日本語でも問題ないので、サイト名などを入力すればよいだろう(図5 赤枠部分)。
その下の「Website's URL(WebサイトのURL)」 は、計測対象となるWebサイトのURLを入力する。左側のプルダウンからは、通常「http://」を選択すればよいだろう(図5 青枠部分)。セキュアサイトであれば、「https://」を選択する。右側の入力ボックスには、計測対象サイトのドメイン(サブドメイン)を入力する(図5 緑枠部分)。末尾にスラッシュは必要ない。
「Time zone(時間帯)」 は、通常日本のサイトであれば、「Japan」を選択しよう(図5 茶枠部分)。そうすれば日本標準時をベースにレポートされる。ここを適当に選択すると、計測対象Webサイトをユーザーが閲覧している時刻が正確でなくなるので注意すること。
データ共有の範囲を設定する
「Create New Account(新規アカウント作成)」ページの真ん中のブロックは、データ共有設定(Data Sharing Settings)に関する部分だ(図6 )。
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検索連動型広告であるGoogle AdWordsとのデータ連携のため、「Share my Google Analytics data…(Google アナリティクスデータを共有する)」 を選択し(図6 青枠部分)、「With other Google products only(他のGoogle製品とだけ共有する)」 (図6 赤枠部分)をチェックしておくのがおすすめだ。
一番下のチェックは、自分のGoogle アナリティクスのデータを共有することを条件に、よそのサイト平均を表示するようなレポートが昔はあって、そのメニューを利用するために必要だったのだが、現在はそのメニューもなくなったので、チェックしなくても大丈夫だろう。
サービス利用規約を確認する
「Create New Account(新規アカウント作成)」ページの一番下のブロックは、サービス利用規約(User Agreement)の確認だ(図7 )。
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「Your country or territory(あなたの国または地域)」 では「Japan」を選択する(図7 赤枠部分)。すると利用規約が日本語で表示されるので、この内容で承諾するなら、「Terms and conditions(利用規約)」の右にあるチェックボックス「Yes, I agree to the above terms and conditions(はい、この利用規約に同意します)にチェックを入れ(図7 青枠部分)、その下の[Create Account]ボタン(図7 緑枠部分)をクリックする。
ここまででアカウント作成は終了し、次からはアカウントの設定ページとなる。時間がない場合はここでいったんやめることも可能だ。
Googleアナリティクスの設定をおこなう
日本語表示に切り替える
Googleアナリティクスの設定をおこなう
図8 が新規で作成したGoogle アナリティクスのアカウントの設定画面になる。
ここでようやく日本語表示に切り替える設定が可能になる。画面右上の「Settings」 (図8 の赤枠部分)をクリックすると、「Edit User Settings(ユーザー設定を編集する)」の画面が表示される(図9 )。
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図9:ユーザー設定の編集画面
上部の「Language」 はプルダウンから「日本語」を選択する(図9 赤枠部分)。
その下の「Support access」 のチェックボックスは、Googleに対して問い合わせをしたときに、自分のGoogle アナリティクスのアカウントのデータをGoogleの人が見てもよいとするチェックだ。問い合わせをするつもりがあれば、ここはあらかじめチェックしておくのがよいだろう。
その下の「Google Analytics Email Communications」 の部分は、Googleからの各種情報のEメールを受け取るかどうかの設定項目だ。下記の4つがあり、自分の状況に応じて選択しよう。
Google アナリティクスの活用情報(Performance Suggestions and Updates)
Google アナリティクスの機能に関する更新情報(Feature Announcements)
Google製品やサービス、イベントやキャンペーン情報(Offers from Google)
GoogleのアンケートやGoogle アナリティクスのパイロットテストへの参加許諾(Feedback and Testing)
※これらの項目は、上記で「Language」を日本語に設定したあとでまたこのページにアクセスすると日本語で表示される。
これらの設定を行い、一番下の「Save User Settings」 (図9 緑枠部分)をクリックする。
これで終了。まずは新規のGoogle アナリティクスのアカウントが作成できた(図10 )。とは言っても、ここまでの作業ではまだ器を作ったに過ぎない。器の中身をどうするかについては、次回以降、順を追って解説していく。
2つ目以降のアカウントを作成する場合は?
なお、すでにGoogle アナリティクスのアカウントを保有している人が、別に新規のGoogle アナリティクスのアカウントを作成したい場合は、持っているGoogleアナリティクスアカウントでログインした上で、図10 右上の「アカウント管理」(図10 赤枠部分)をクリックすればいい。
Google アナリティクス アカウントの管理画面になるので、ここで「 + 新しいアカウント」(図11 赤枠部分)をクリックする。
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図11:Google アナリティクス アカウントの管理画面
図12 がGoogle アナリティクスの新しいアカウントの作成画面だ。
内容は「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(図4 )の日本語版だと思っていただいて結構だ。図13 ~図15 は、それぞれ、図5 ~図7 と同じ入力をした画面だ。入力内容のくわしい説明は、前のページを参照してほしい。
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図13:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(上部)
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図14:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(中部)
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図15:「Create New Account(新規アカウント作成)」ページ(下部)
今回はここまでとしたい。次回は、Googleアナリティクスのプロパティについて解説する予定だ。
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衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。
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