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転職の前のひとり春闘。現場だからこそ積める実戦経験 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

転職を考える

ゴールデンウィーク明けに「転職」を考える人が多くなると聞きます。まとまった休みにいろいろ考える時間ができるからだといわれていますが、それに加えてゴールデンウィーク以降、7月の海の日までの2か月以上、祝日がないことが勤労意欲を減退させるのではないかと見ています。ゴールデンウィーク明けからの2か月半(今年は10週間)は、1年間で最も永い「無祝日」なのです。

会社員なら一度ならず「転職」を考えたことがあるでしょう。人間関係、待遇、職務内容など、理由を挙げればキリがありませんが、イヤなら辞めればよいと考えます。会社の規模や知名度に固執しなければ、Web担当者の再就職はそれほど困難ではありません。別業界に転身する際も「ホームページを作れます」は「特技」として評価されますし、Web業界ではだれもが知っている知識が、一般社会では尊敬の対象になることが多いからです。

繰り返しになりますが、会社はいつ辞めてもよいのです。だからこそ、転職を上司に切り出す前に試してほしいことがあります。

「辞めぐせ」という病

そもそも「転職」にはデメリットがあります。まず「経歴」が汚れます。いまだに「新卒信仰」があるように、日本社会では「一途」な社員が好まれる傾向にあります。また、経営者は転職を繰り返すものを嫌います。

採用活動にはコストがかかります。求人サイトへの出稿にはじまり、採用面接にかける人件費、入社後の研修、それが簡単な説明であっても人手を割いて指導しなければなりません。「求人」しているということは、人手が不足している状態です。そこでさらに人手をかけるのが採用という業務です。それなのに、すぐに退社されれば大損です。

次に安易に転職を繰り返すと「辞めぐせ」がつきます。退職を申し出る心苦しさも感じなくなり、採用面接にも打ち合わせぐらいの気楽さで挑める心が身につきます。この「図太さ」は別の意味では財産となりますが、「辞めぐせ」がつくと「実戦経験」が減ってしまいます。

乏しくなる実戦経験

どんな会社でも入社したその日から重要な仕事を任されることはありません。経歴書に輝かしいキャリアが書いてあっても、しばらくは「様子見」で、退社が決まったあとも同様です。また、退社から再就職までの期間もあり、転職の前後は「実戦」から遠ざけられるのです。同僚が仕事に没頭している間に就職活動に追われるので、両者の経験値に開きがでるのは当然です。

さらに、いまだに日本では年齢による雇用制限が事実上存在します。25歳、30歳と5年刻みに門戸は狭くなり「40歳」以降は余程の技能や経験がなければ、「ガテン系」へのジョブチェンジも視野に入れなければなりません。つまり転職を繰り返し、年齢を重ねれば、就職そのものが難しくなるのです。

もちろんこれは「安易な転職」の話です。こうしたデメリットとメリットを天秤にかけ、さらに転職後の自分の立ち位置まで計算して、転職を決断……するまえにもう一考、というのが本日のテーマ。

中小企業の雇用実態

公務員の給料は各種法律による制限があり、簡単に変更することはできません。しかし、民間企業は簡単に変更できます。厳密には労使の話し合いが必要ですが、中小企業において良くも悪くもコンプライアンスは曖昧です。

営業マン時代の話です。この会社では業務上のミスはペナルティとして給料が減額されました。職務上のミスを個人弁済させるのは違法行為ですが、上積みして支給している形式の「手当」から減額するのはグレーゾーンで、納得して結んだ雇用契約なら違法性を問うことは困難です。有給休暇を取ると給料が減る会社も実在します。

減らすことができるのですから、増やすことも簡単にできます。そもそも「契約」とは両者の合意があれば、いつでも内容を変更できるもので「雇用契約」もこれにあたります。

ひとり春闘の醍醐味

つまり「条件交渉」が可能ということです。あなたは勤務先に、

給料を上げてくれ

と交渉したことがあるでしょうか。私はあります。新規事業立ち上げ前夜、多忙を極めました。会社の規定で「営業マン」の給料は営業成績による歩合で決まります。つまり、新しいことに取り組んでもそれを評価する仕組みがなかったのです。肉体的、精神的な限界を感じ「転職」を考えたころ、上司に「ひとり春闘」を挑みます。

請求は棄却されましたが、替わりに極秘情報を告げられます。「年功序列」を人事政策の柱としていた会社で、序列を飛び越して「主任」とする話が進んでいるというのです。出世には興味はないと告げると、「手当」が付くというのでしばらく様子を見ることに。序列が崩れることに難色を示す意見もあったそうですが、「ひとり春闘」は役員の知るところとなり昇進が確定したといいます。

係長の代わりに5,000円

これで味をしめた、というのは冗談ですが、築き上げた人間関係と信頼を捨て去り「転職」するよりも、よりよき職場環境のためと「条件交渉」する方が楽だと打算が働きます。

新規事業が立ち上がると、次には「営業部改革」や「IT化推進」と、さらに受け持ちが増やされます。結果を出すと仕事が増えるのは、会社員もフリーランスも同じです。「タダ」は無理ですと条件闘争にはいります。「主任」になった翌年に「係長」へ昇進させることはできないと見送られましたが、「プロジェクトリーダー」なる新たな役職が新設され、月額5,000円が手当としてつきました。

他にも自宅で作業をする代わりに、遅れて出社する「遅出」や、休日出勤で溜まった代休の「平日連続消化(これで年に2回沖縄旅行に行っていました)」など、交渉により勝ち取った条件は少なくありません。

大きな組織では難しいかもしれませんが、中小企業なら交渉次第で条件変更は可能です。特に給料以外の部分なら、社則を変更せずとも、上司による「現場の判断」で黙認されるものです。転職はいつでもできます。しかし、職場との交渉は在職中しかできません。また、その企業だからこそ積める経験というのはあるものです。

今回のポイント

転職の前に条件闘争

転職のデメリットは想像以上にでかい

宮脇睦

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、『月刊宝島』などに寄稿。

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“アクティブサポート”は名前で損をしている。顧客満足度向上に効くその基本とは?/ドコモ・ドットコム主催セミナーレポート [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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河野 武 氏

「アクティブサポート」というと顧客サポートの話だと思われがちだが、アクティブサポートの本質は顧客満足度の向上にあり、既存の「サポート」の枠で考えられる範囲を超え、マーケティング的な側面も含めて企業にとって大きな価値を提供する施策なのではないだろうか。

そんな感想をもったのは、4月20日に開催されたソーシャルメディア活用マーケティングセミナー「実践者が語る、やってみてわかったアクティブサポートの反響と効果」。

アクティブサポートのコンサルティングサービスを提供する株式会社ドコモ・ドットコム主催のセミナーで、書籍『Twitterアクティブサポート入門』の筆者でありアクティブサポートに関して国内第一人者であるsmashmediaの河野武氏と、サイボウズとアスクルの現場でアクティブサポートを担当する実践者が講演した。

その内容をレポート形式でお届けする。

アクティブサポートとは、
「ソーシャルメディアを使って“接客”をバージョンアップ」すること
~40分でわかるアクティブサポート(河野 武 氏)

さまざまな会社でさまざまな立場を経験してきた河野氏が、サポート・マーケ・広報・経営の経験がある立場からみて「大切だ」と思ったのがアクティブサポートだとして、アクティブサポートの基本的な考え方を解説した。

×サイレントマジョリティ ○インビジブルマジョリティ

「サイレントマジョリティ」という言葉がありますが、本当はそんなものは存在しない。実際には「インビジブルマジョリティ」がいるだけ。

まず河野氏は、ブログ・ソーシャルメディア時代の消費者について解説した。

「大半の物言わぬ消費者」を意味する「サイレントマジョリティ」という言葉があるが、実際には企業からその声が見えないだけで、その人は周りの知人には感想や意見を伝えている。だから、「サイレント」なのではなく「インビジブル(透明)」なのだ。そして今、そうした声がブログやソーシャルメディアでインターネット上を流れている。

本当にサイレント(意見や感想を言わない)なのならば、そうした層が抱えている不安や不満に対して企業が積極的にできることはない。しかし、単に企業から見えていないだけならば、それを見えるようにしてアプローチできるようにすればいいのではないか、それがアクティブサポートなのだ。

アクティブサポート=接客のバージョンアップ

河野 武 氏
河野 武 氏

河野氏は、「アクティブサポートとは、ソーシャルメディアを使って“接客”をバージョンアップすること」だという。

従来のサポートは「パッシブ(受け身の)サポート」であり、消費者が企業にコンタクトをとってくるのを待つしかなかった。

しかし、疑問や不安、ときには不満を抱えている消費者をソーシャルメディア上で発見し、そうした人たちに企業自らが能動的に直接語りかければ、問題解決や改善を図ることができる。それがアクティブサポートなのだ。

使い方がわからない」のようなことから、「店舗に行きたいが道がわからない」「店員の対応が悪かった」「届いた商品に問題がある」などの問題まで、ソーシャルメディアを検索すれば、問題を抱えている人を見つけられ、コールセンターに届かないような小さな不満まで把握・解決できるのだ。

また、アクティブサポートで実現できるのは、問題解決だけでない。より顧客と企業の距離を近くして、顧客のロイヤルティを向上させることもできる。

たとえば、「使ってみてよかったよ」と製品に良い評価を表している人を見つけてお礼を言う。満足している声は、コールセンターにはなかなか入ってこない情報なので、アクティブサポートならではの施策だ。

また、何らかの要望の声を拾って「製品開発チームに伝えます」と伝えることで、要望に耳を傾けていることを知ってもらったり、なんとなく「使ってみようかな」とつぶやいた人に有益な情報を提供して一歩前に進んでもらったり、「これ欲しい」という声に「いいですよね、私も自宅で使っていますが、こういう風にいいですよ」と同調したりということもできる。

アクティブサポートとは、単なる「サポートをソーシャルメディア上で積極的に行うこと」ではなく、これまでは行えなかった次元での顧客対応(接客)を、主にソーシャルメディアを活用して行うことなのだ。

そうした観点から考えると、アクティブサポートは企業規模や業種に関係なく実施する価値があるものだと考えられる。

アクティブサポート5つの目的

河野氏は、アクティブサポートを行う理由、逆の観点からいうとアクティブサポートで達成する目的を5つに分けて解説した。次の5点だ。

  • 顧客を理解する
  • 離反する顧客への対策
  • 顧客満足度の向上(クチコミの促進)
  • 広報(風評管理)
  • 「伝わらない問題」の解決

それぞれについて説明していこう。

  • 顧客を理解する

    ソーシャルリスニングで消費者の発言を「ポジティブ」「ネガティブ」に分析するツールもあるが、河野氏は「そのポジ・ネガのレポートを見て、そこから何かアクションできますか?」と問い掛けた。

    たとえばTwitterでは「おもしろい」「つまらない」「わからない」といった漠然としたツイートが多く、その情報だけでは企業は何もアクションできない。しかし、そのツイートに対して「何がおもしろかったのか」「何がわからないのか」を問いかけて聞くことで、具体的なアクションにつなげられる形に顧客の問題を特定できるのだ。

  • 離反する顧客への対策

    問い合わせをするわけでもない「使い方がよくわからない」「この店はこういう問題があるのではないか」といったツイートも見られる。

    何もせずに放っておけば、その顧客は「よくわからない」「何となくいやだ」と感じたまま、物言わずに去っていってしまう。大半の顧客は、「(企業に対しては)何も言わずに(でも周りの知人には言って)去っていく」ものなのだ。そして、その不満の原因が勘違いや誤解であることも多々ある。

    しかし、使い方がわからないのならば、操作方法やわかりやすい説明を提示したり、勘違いや誤解を正したりできれば、そうした顧客が離れていくのを防げるのだ。

  • 顧客満足度の向上(クチコミの促進)

    商品やサービスを気に入っている(満足している)人に対して、企業からお礼を伝えられれば、さらにその人の満足度が高くなり、さらに良い口コミを広げてくれる可能性が高くなる。

    河野氏は、「口コミ促進のための“仕組み”はいろいろあるが、そこに注力しすぎると“ステマ”の方向に行く。そうではなく、目の前にいる当人の“良かった”の思いを高め、まわりに伝えようと思う気持ちの元を高める、そこにフォーカスするのがソーシャルメディアマーケやクチコミマーケの肝であるはず」と、口コミの本質を説く。

    多くの顧客は、ちょっとしたつぶやきに企業が反応するとは思っていないため、サプライズな対応や迅速な対応ができれば、それが感動を生み、満足度を高め、結果としてRTなどのクチコミになるのだ。

  • 広報(風評管理)

    何か問題があったときに、単に対応するだけでなく、そのことがちゃんと伝わるようにすることも、アクティブサポートの力だ。

    たとえば、ソフトウェア製品の利用規約にプライバシーへの配慮が足りないなどの問題があった場合など、今はすぐにそれが話題になり、追求の声が「まとめ」や「ブログ記事」などの形で作られてしまう。

    もちろん、問題があれば企業はそこに対応する。この場合は利用規約を修正することだろう。

    その先がアクティブサポートの出番となる。迅速に利用規約を修正したことを、問題の声を挙げている人たちに積極的に伝えるのだ。そうすることで、当人が矛先を収めるだけでなく、修正を知らずに続いている指摘の声に反論し、まとめ記事やブログ記事を修正してくれることにもつながる。

    実際に現場を担当した経験があり、さらに現在も多くの炎上をウォッチしている河野氏の「ネガティブな情報も、真摯に対応すればポジティブになる」という表現には、説得力が感じられた。

  • 「伝わらない問題」の解決

    少しわかりづらいが、「マーケティングコミュニケーションの足りない部分を補う」効果だととらえるとわかりやすい。

    テレビCMにしても広告にしても、多くの広告・宣伝の目的は「興味関心をもってもらうこと」であり、伝えられることは限られている。価格・購入できる場所・材料・安全性など、多様な情報を消費者にすべて伝えるのは難しいだろう。

    中には能動的にそうしたことを検索してくれる人もいるが、ほとんどの人はそこまではしない。

    しかし、たとえば「この商品、安全性はどうなんだろうね」といったツイートを拾って適切に情報を提供すれば、既存のマーケティングコミュニケーションで伝えきれない点を補足できるのだ。

    そうしたつぶやきをしている人は、すでに興味をもっている人なので、正しく伝えられれば、コンバージョンへの後押しをできる。つまり、マーケティングコミュニケーションの効果を最大化できるのだ。

河野氏は40分のセッションで具体的な例を多数挙げながら、こうしたことをわかりやすく解説した(ここではかなり詳しくレポートしているが、実際にはもっと多くの情報が伝えられていた)。

現場を知り、実践している河野氏ならではの充実したセッションだった。

サイボウズとアスクルによる
「やってみてわかったアクティブサポートの反響と効果」

その後、ドコモ・ドットコムの瀧島氏、サイボウズの野水氏、アスクルの岩崎氏と大石氏が、消費者の現状やアクティブサポートの実践についてそれぞれ解説し、最後に改めて河野氏が登壇した。

この記事ではすべてを詳細にレポートすることはしないが、それぞれのセッションについて要点を紹介しておこう。

マーケティング的視点から観たサイボウズのアクティブサポート大図解!
(サイボウズ株式会社 野水 克也 氏)

サイボウズ株式会社 野水 克也 氏
サイボウズ株式会社 野水 克也 氏

サイボウズでは、社長・副社長をはじめ、社の各スタッフがそれぞれソーシャルメディア上で活動しており、そのフォロワー数の合計は公式アカウントのフォロワー数よりもはるかに多い。

同社ではサポートとマーケの境目を自由に動き回れる「軟式アカウント」を中心にソーシャルメディア上で活動しているのだが、その背景にあるのは、「マニュアルにない例外対応を受けたときや、仕事だけではない愛情を感じたときなど、予想以上のサービスを受けたときに感動が生まれる。そのために、マニュアルを整備して公式アカウントで対応するよりも、個別対応や軟式アカウントでの対応のほうが効果が出る」(野水氏)という考え方。

1日あたり50件~100件の対応をしており、各スタッフは対応前に他のスタッフが対応していないかチェックしてから行動しているのだという。

ソーシャルコミュニケーションには炎上や情報漏洩などのリスクがあるが、上場企業としてのIR系の社員教育をベースとして社員の理解を深めている。

同社がそうしたソーシャルメディア上での活動をするベースにあるのは、「マスではなくソーシャルメディア上での情報流通量がブランドを決める」という考え方だ。

アクティブサポートの実現
(アスクル株式会社 岩崎 淳 氏、大石 いづみ 氏)

アスクル株式会社 岩崎 淳 氏
アスクル株式会社 岩崎 淳 氏
アスクル株式会社 大石 いづみ 氏
アスクル株式会社 大石 いづみ 氏

Twitterアカウントでは、当初はその目的として「販促」を想定していたが、試行錯誤の結果、目的を「アクティブサポート」へと転換。

公式アカウント「@askul_cr」は、「アスクルお問い合わせセンターで働いている女性社員がゆるく対応する」というペルソナを設定し、2名(他業務との兼務)体制で、交代でアカウントを運用。原則として全件に対して1時間以内での返信を行っている。

Twitterアカウント運用は、お問い合わせセンターの対応ガイドラインに沿っているのだが、それだけでなく、「親しみ」をプラス。「問題を解決する」「ファンになってもらう」ことを目的として運用している。

運用上の留意点として定めているのは、次の2点。

  • 常に迅速に対応し、拡散の防止に努めること
  • 不満の投稿を無視しないこと

対応上の留意点としては、次の点を定めている。

  • 対応を望まない人には対応しない(以前の対応履歴から、対応を望んでいるかを判断)
  • お客さまの背景を読む(まじめな対応、やわらかい対応、以前の対応を踏まえた対応)
  • 公開されていることを常に意識する(イレギュラーな対応はDM・電話・メールに切り替える)
  • 担当に権限・裁量を与え、自己判断で行えるようにする(最低限のコンプライアンスは保つ)

スマホ×SNSのトレンドとドコモ・ドットコムが提供するアクティブサポートについて
(株式会社ドコモ・ドットコム 瀧島 一郎 氏)

瀧島 一郎 氏
株式会社ドコモ・ドットコム 瀧島 一郎 氏

アクティブサポートの舞台となるのはソーシャルメディアだが、その利用の伸びと時を同じくして、スマートフォンの普及も伸びている。

2012年3月のドコモ・ドットコムの調査によると、スマホ普及は全国平均で25%。普及の高い東京や滋賀では27%、普及の低い地方でも19%であり、すでにスマホはキャズムを超えている

スマホとソーシャルメディアは親和性があり、その双方の利用の伸びによって世の中はますます「つぶやかれる」状態になり、企業にとって価値のある顧客とのコミュニケーションの場となる。

そうしたことを背景に同社が2011年11月に提供し始めたアクティブサポートのコンサルティングサービスでは、「耳を傾け」「話をする」「支援する」、そしてその情報を分析・フィードバックするサービスを提供しており、全体のプロモーションや、社内の運用やルールや教育などもワンストップで行うことを解説した。

アクティブサポートにコンサルティングが必要な理由
(河野 武 氏:再登壇)

アクティブサポートを開始するのは、さほど難しいことではないのだが、アクティブサポートを適切にちゃんと行うのは、実は簡単なことではない

  • 企業から突然話しかけられることを望まない人もいる
  • 丁寧な話しかけ方をすると、よそよそしく感じられてしまう場合もある

といった相手を理解し、適切に行動しなければいけない状況や、

  • 対象ツイートをしっかりと読まず、ツイートの本題から外れたテンプレート対応をしてしまう
  • 過去のツイート内容や前後のコンテキストを読まずに、なれなれしいツイートをしてしまう
  • 相手の状況にかかわらず、全ツイートがテンプレートのコピペでの謝罪(しかもフォームへの誘導)
  • アクティブサポートはがんばるけれども、メンション(「@」付きで話しかけられること)はスルーしている

などのミスの例を挙げながら、アクティブサポートに必要な資質や、組織としてアクティブサポートを行う際の体制などに関して解説した。

◇◇◇

ドコモ・ドットコムでは、このセミナーの全登壇者のスライドと講演映像を抽選で50名にプレゼントするキャンペーンを実施している。より詳しく知りたい方は、そちらに応募してみるといいだろう。

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[ユーザー投稿] メール配信における「確認」の重要性 | Web担当者Forum

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※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

メールコミュニケーションを行う上で、毎回の配信を滞りなく事故なく配信するためには、気をつけるべきことが多くあります。キャンペーンや新製品のお知らせなど、せっかくサイトの内容をしっかり準備しても、たったひとつの誤字でクレームにつながることもあります。このコラムでは、アルトビジョンで実際に利用しているチェックシートの中身を紹介しながら、メール配信時に押さえておきたい確認のポイントをご説明します。

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ラック、安全なWebサイトを実現する「セキュアWebパートナーシッププログラム」を提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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セキュリティソリューションのラックは、Webサイトを運営する企業とWebサイト開発者を対象に、安心で安全なWeb環境の実現を支援するためのセキュリティサービス「セキュアWebパートナーシッププログラム」を5月9日から提供する、と同日発表した。安全なWebサイト運営に必要なセキュリティ対策を、設計段階から運用開始後まで総合的に支援する。

セキュアWebパートナーシッププログラムで標準的に提供するサービスには、ネットワークやサーバーを検査する「プラットフォーム診断」、Webサーバーで稼働するプログラムを検査する「Webアプリケーション診断」、プログラムのミスを検査する「ソースコース診断」がある。サービスの導入により、セキュリティ対策に要するコストの抑制、セキュリティインシデント発生リスクの削減効果があるという。

ラック
http://www.lac.co.jp/

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IMJモバイル、「シニアのインターネット利用に関する調査」で世代による大きな違いなし [ニュース] | Web担当者Forum

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モバイル関連ビジネスのIMJモバイルは、全国の20~89歳の男女を対象に、シニアがどのようにインターネットを利用しているか、若い世代とどう違うかを把握するため、「シニアのインターネット利用に関する調査」を実施。5月9日、調査結果を発表した。習慣的に接触しているメディアは、「インターネット」が20~30代は95.0%、40~50代は93.9%、60~80代は90.3%と各世代のトップで、世代ごとに大きな違いはなかった。このほか他世代とシニア世代の共通点としては「インターネットを信頼している」「スマートフォンの保有意向が高い」などがあった。調査は3月29~30日に全国の20~89歳の男女に対しインターネットを利用して実施。有効回答数は1038だった。

シニア世代と他世代との共通点はこのほか、「パソコンでのインターネット利用頻度と利用時間が高い」「インターネットでの商品購入率が高い」などがあった。シニア世代の特徴としては、「メールマガジンの閲読率が高く、内容について信頼している人が多い」「パソコンでのインターネット利用率が高い」「パソコンでのインターネット利用は午前中が多い」「インターネットの利用目的は『連絡手段』『応募』が多い」「閲覧している『旅行』『健康』『資産運用』サイトの利用率が他世代に比べて高い」などがあった。

IMJモバイル
http://www.imjp.co.jp/

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ソフトバンクとペイパル、グローバルモバイル決済ソリューション「PayPal Here」を発表 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソフトバンクとオンライン決済のペイパルは、デジタル決済を推進する合弁会社「PayPal Japan」を設立し、日本でグローバルモバイル決済ソリューション「PayPal Here」を開始する、と5月9日発表した。PayPal Hereはスマートフォンを使ってクレジットカードやデビットカード、PayPalによる支払いを受け付けできるサービス。サービスを利用することで中小規模事業者もスマートフォンを使ってクレジットカードなどの決済が可能になる。

PayPal Hereは、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンに親指大のカードリーダーを取り付け、モバイル・アプリケーションを使ってクレジットカードでPayPalによる支払いを受け付ける。支払いはすぐにペイパルアカウントに入金し、資金状況はアプリケーションを通して確認が可能。カードの情報はカードリーダーが暗号化し、取引はペイパルのセキュリティと不正防止システムが保護する。

ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/ja/

ペイパル
http://www.paypal.jp/jp

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プロファイルの目標を設定する[第5回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

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Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

今回も引き続き、Googleアナリティクスの導入に際しての設定を解説していく。これまでの4回で、アカウントの作成、プロファイルの作成、プロファイルの初期設定について解説してきた。

今回はいよいよ、プロファイルの中でもっとも重要である「プロファイルの目標」を設定する方法を取り上げる。

「目標」タブを開く

まずは、第2回 2ページ目の操作手順に従って、「プロファイルA」を開こう。

※読者の環境では別のプロファイル名かもしれないので、自分が作ったプロファイルを選ぼう。大元のデータを使うプロファイルではなく、データを加工して使うために作成した新しいプロファイルを開くこと(詳細は第2回を参照)。

「プロファイルA」のメニュータブは、左から「アセット」「目標」「ユーザー」「フィルタ」「プロファイル設定」と並んでいるが、このうち、左から2つ目の「目標」(図1赤枠部分)をクリックしたところが、下の図1だ。

図1:「プロファイルA」の情報編集画面
図1:「プロファイルA」の情報編集画面

「目標」タブには、「目標(セット1)」から「目標(セット4)」までが表示されている。それぞれに目標を5つ指定することができるので(図1緑枠部分)、合計20個の目標設定が可能ということだ

目標を設定するには「+目標」をクリックする。ここでは、一番上の「目標(セット1)」の「+目標」(図1青枠部分)をクリックしよう。すると、目標の設定画面になる(図2)。

図2:目標の設定画面
図2:目標の設定画面

青枠部分には、「問い合わせ」「資料請求」「購入完了」など、わかりやすい目標名を記入する。

この画面の「Goals(set1)」とは、「目標(セット1)」のことで、その後の「Goal1」は、「目標(セット1)」の中の1つ目の目標ということだ。Googleアナリティクスには、ところどころこうした用語や和訳の不統一箇所が散見される。徐々に修正されていくとは思うが、現時点では想像力(+英語力)で対応していこう。

ちなみに、赤枠部分の「目標」をクリックすると、図1の画面に戻る。

  • 目標タイプは4種類ある
  • 1. URLへのアクセス
  • 2. 訪問の滞在時間
  • 3. 訪問別ページビュー
  • 4. イベント

目標タイプは4種類ある

「目標名」を付けたら、次は「目標タイプ」を選ぶ。「目標タイプ」は、次の4つのタイプから選択できる(図2緑枠部分)。

  • URLへのアクセス
  • 訪問の滞在時間
  • 訪問別ページビュー
  • イベント
図2:目標の設定画面
図2(再掲):目標の設定画面
  • 「URLへのアクセス」では、指定したページへの訪問があるたびに、1回ずつ目標が達成されたとカウントされる。

  • 「訪問の滞在時間」では、指定した滞在時間を超える訪問があった場合に、1回目標を達成したとカウントされる。

  • 「訪問別ページビュー」は、1訪問あたりのページビュー数を意味しており、1訪問で指定した閲覧ページ数を超えた訪問があった場合に、1回目標を達成したとカウントされる。

  • 「イベント」は、「イベントトラッキング」というGoogleアナリティクスの仕組みを目標設定に利用するもので、いろいろなケースが考えられる。たとえば、PDFをダウンロードしたり、提携している外部サイトへの送客だったり、マウスオーバーのような行為を別途「イベント」として計測するように設定しておいて、特定のイベントが発生したときに目標としてカウントすることができる。

Googleアナリティクスが使えるようになった当初は、「URLへのアクセス」しかなかったが、その後、「訪問の滞在時間」や「訪問別ページビュー」も指定できるようになり、直近では「イベント」を指定できるようになった。

このように目標設定することで、レポート上で、設定した目標に対してのコンバージョン率や平均目標値(金額換算値)を確認できるようになる。

たとえば、図3は「すべてのトラフィック」のレポートだが、「目標セット1」を設定すると、「目標セット1」のタブ(図3赤枠部分)が表示されるようになる。

「目標セット2」にも設定した目標があれば、レポート上では図3の赤枠部分の「目標セット1」の右隣に「目標セット2」のタブが追加される。

図3:目標セットのタブ
図3:目標セットのタブ

この「目標セット1」タブを選択した場合、レポートの下方の一覧表形式のデータ部分には、「参照元/メディア」別に、「目標セット1」の平均コンバージョン率(図4赤枠部分)、平均目標値(図4青枠部分)、各目標別のコンバージョン率(図4緑枠部分)などが表示されるようになる。

図4:「目標セット1」のタブを選択したレポート画面
図4:「目標セット1」のタブを選択したレポート画面

なお、この目標設定は4セット各5つで合計20個設定できるが、上から順番に詰めて設定する必要はない。「目標セット1」は1個だけ目標設定し、次に「目標セット2」に3個設定しても問題ないし、それぞれの目標セットに1個ずつ目標を設定するのもアリだ。4セットあるので、似た目標をグルーピングしておくとよいだろう

それでは、4つの目標タイプ、「URLへのアクセス」「訪問の滞在時間」「訪問別ページビュー」「イベント」の詳しい指定のしかたを、順に説明していくことにしよう。

  • 「URLへのアクセス」を指定した場合の設定

「URLへのアクセス」を指定した場合の設定

最初は「URLへのアクセス」の指定のしかただ。目標タイプで「URLへのアクセス」を選択すると、設定画面が次のように変化し、「目標の詳細」と「目標達成プロセス」が表示される(図5)。

図5:「URLへのアクセス」設定画面
図5:「URLへのアクセス」設定画面

「目標の詳細」の設定のしかた

「目標URL」図5赤枠部分)には、たとえば、訪問者に資料請求をしてもらうことが目的のWebサイトであれば、「製品/サービスの資料請求を完了したページ」のURLを入力する。いわゆる「サンキューページ」のURLだ。

「マッチタイプ」は、プルダウンから「完全一致」「前方一致」「正規表現一致」の3種類を選択できる(図5青枠部分)。前方一致や正規表現一致が指定できるということは、ある1ページでなくページ群を指定できるということだ。

WebサーバーにWindowsサーバーを利用しているなどでURLの大文字/小文字が区別されるのであれば、「マッチタイプ」の下の「大文字と小文字を区別」にチェックを入れておこう。

「目標値」には、「目標1回達成」を金額に換算した値を入力する。目標を1回達成するごとに得られると期待される売上を入力するのだ(図5緑枠部分)。

ここは大切なので、もう少し詳しく説明しておこう。

たとえば、資料請求サイトの場合で考えてみよう。サイトを訪問して資料請求した人のうち、最終的に商談まで行って成約する確率が10%で、成約した場合の平均売上額が10万円だという経験値があったとする。この場合、資料請求1件あたりで期待できる売上額は、10万円×10%=1万円と計算できるので、「目標値」には「10000」と入力する。

もちろん、価値換算が難しいこともあると思うが、「目標セット」の中の目標設定が1つだけの場合は、とりあえず「1000」円など、何らかの数値を「目標値」に入力しておくことをお勧めする。なぜなら、この値を設定しておくと、各訪問の価値を集計する「平均目標値」という指標(図4青枠部分)が集計されるからだ。そうすれば、訪問別の価値を相対的に把握できる。

逆に、1つの「目標セット」に複数の目標が設定されている場合は、適当な数字を入力するのはやめておいた方がよい。それぞれの「目標値」にいい加減な数字を入力しておくと、平均目標値はこれらの加重平均になるので、相対比較にも使えないデータになってしまう。使えるデータを作るには、ある程度正確な金額を入力しておく必要がある。

「目標達成プロセス」の設定のしかた

「目標到達プロセスを使用」のチェックボックスにチェックをすると(2つ下の画像図7赤枠部分)、目標到達プロセスの機能が有効になる。そうすると、目標に到達するまでの各段階で達成度が集計される。集計データは、「標準レポート」の左サイドバーに表示されているメニューから、「コンバージョン」>「目標」>「目標到達プロセス」(図6)を順にクリックすると表示されるレポート画面(図6)で確認できる。

図6:コンバージョン系のレポートメニューの「目標到達プロセス」の場所
図6:コンバージョン系のレポートメニューの「目標到達プロセス」の場所

たとえば、ユーザーからの問い合わせを目的とするWebサイトの場合で説明すると、問い合わせページ(目標URL)までにたどるページが2ステップあって、それぞれのページのURLが「/」→「/about」と遷移し、最後に「/contact」(目標URL)で目標達成となる場合の入力例は以下の通りだ。

URL 名前
ステップ1 / トップページ
ステップ2 /about 本サイトについて
図7:目標到達プロセスの設定画面
図7:目標到達プロセスの設定画面

このステップは最大10URLまで指定することができ、「+目標到達プロセスのステップ」(図7青枠部分)をクリックすると、入力可能なステップが最大10個まで出てくる

なお「必要な手順」図7緑枠部分)をチェックすると、ステップ1を経由した訪問だけに絞り込まれたデータが表示されるようになる。つまり途中のステップから入ってコンバージョン(目標URLに到達)した訪問はこの目標到達プロセスのレポートでは対象外となる。

実際の目標到達プロセスのレポート画面例が図8だ。左上のタイトルおよび一番下に「目標名」が表示される(図8赤枠部分)。ステップ1で記入した「名前」が「トップページ」(図8青枠部分)で、ステップ2で記入した「名前」が「本サイトについて」(図8緑枠部分)ということになる。

図8:目標到達プロセスのレポート表示例
図8:目標到達プロセスのレポート表示例
  • 「訪問の滞在時間」を指定した場合の設定
  • 「訪問別ページビュー」を指定した場合の設定
  • 「イベント」を指定した場合の設定

「訪問の滞在時間」を指定した場合の設定

次は目標タイプが「訪問の滞在時間」の場合だ。「訪問の滞在時間」を選択すると(図9赤枠部分)、「目標の詳細」が表示される(図9)。

条件のプルダウンは「超える」「未満」のどちらかから選択し、あとは「時間」「分」「秒」の項目にそれぞれ値を入力する(図9青枠部分)。

たとえば「滞在時間が2分を超える訪問に1,000円の価値を設定したい場合」は、「超える」「0」「2」「0」として、オプションの「目標値」は1000と入力する。

図9:「訪問の滞在時間」設定画面
図9:「訪問の滞在時間」設定画面

「訪問別ページビュー」を指定した場合の設定

次は目標タイプが「訪問別ページビュー」の場合だ。「訪問別ページビュー」とは、1訪問あたりの閲覧ページ数を意味する。訪問別ページビューを選択すると(図10赤枠部分)、図10のような設定画面になる。

図10:「訪問別ページビュー」設定画面
図10:「訪問別ページビュー」設定画面

「条件」のプルダウンは「超える」「等しい」「未満」の3つから選択できる(図10青枠部分)。たとえば「10ページを超える閲覧があった訪問に対して1,000円の価値を付与する」ような目標設定としたい場合は、「条件」「表示されたページ数」「目標値」を順に、「超える」「10」「1000」と入力する。

「イベント」を指定した場合の設定

最後は目標タイプが「イベント」の場合だ。「イベント」を選択すると(図11赤枠部分)、図11のような画面になる。

「イベント」を利用するには、トラッキングコードをカスタマイズしてイベントトラッキングを行っていることが前提になる。イベントトラッキングについては別項で詳しく解説するが、そこで付与される変数である、「カテゴリ」「アクション」「ラベル」「値」から目標を指定できる。

図11:「イベント」設定画面
図11:「イベント」設定画面

「カテゴリ」「アクション」「ラベル」のプルダウンでは、「先頭が一致」「等しい」「一致」の3つから選択できる。恐らく意味合いとしては、それぞれ前方一致、完全一致、部分一致だと思われる。一番下の「値」のプルダウンでは、「上回る」「未満」「等しい」の3つから選択できる。各変数の右側の入力ボックスは、各変数の値を入れる(図11青枠部分)。

「目標値」は、「実際のイベント値を使用する」か「定数値を使用する」かのどちらかを選択できる。「実際のイベント値を使用する」場合は、イベント発生時にトラッキングコードに付与されている数字を入力し、「定数値を使用する」場合は、固定の金額をその横の入力ボックスに入力することになる(図11緑枠部分)。

紹介した4つの目標タイプから1つを選んで、詳細を入力すれば、1つの目標設定は完了となる。よくばって最初から一度にたくさん設定する必要はない。とりあえず、一番重要で、絶対に欠かせない目標を1つ設定しておき、運用しながら様子を見て、徐々に必要になったら、目標を追加していけばいいだろう。

衣袋教授の丸2日でアクセス解析を徹底的に学ぶ講座アクセス解析ゼミナール」を2012年7月4日と7月11日に開催します。主催はアクセス解析イニシアチブ。6月15日までの申込には早割あり。 → http://a2i.jp/activity/training

衣袋 宏美

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
Web担当者Forumでの連載:
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[ユーザー投稿] URLの「-(ハイフン)」と「_(アンダースコア)」はどちらを使用すべき!? 調査してみた。 | Web担当者Forum

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※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

URLを付ける時に毎回気になる「-(ハイフン)」と「_(アンダースコア)」のどっちが良いのか。クライアントさんからも頻繁に聞かれるポイントなのでまとめました。

続きを読む (1,460 文字)


電通と電通国際情報サービス、マーケティング・プラットフォームサービス「iPLAss」提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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電通とITソリューションの電通国際情報サービス(ISID)は、共同で業務を支えるITの仕組みを提供するマーケティング・プラットフォームサービス「iPLAss(アイプラス)」を5月9日に提供開始する、と5月8日発表した。電通グループの顧客企業をはじめ、ビジネスの立ち上げに取り組むあらゆる業種の企業を対象に提供する。

iPLAssは、販売管理・促進、決済、顧客情報管理、ビッグデータを活用した販売動向分析など、業務を支えるITの仕組みを迅速に提供し、ビジネスの早期立ち上げを実現する。共通の基盤となる「iPLAss Framework」を中心に各種の機能をAPI(特定の機能を持つプログラム部品)として提供。業務の流れに合わせて機能を組み合わせることで、最適なマーケティング活動を行うことができる。

iPLAssの適用シーンとしては、デジタルコンテンツ配信、金融業界のBtoCコンタクトポイント、消費財メーカーの顧客分析、Web会員サイトの販売データ分析、スマートフォンやGPSなどの組み合わせによる商業施設でのコミュニケーション促進などがあるという。

電通
http://www.dentsu.co.jp/

電通国際情報サービス
http://www.isid.co.jp/

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ヤフー、中小企業向けクラウドサービス「中小企業向けBCPソリューション」を提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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Yahoo!JAPANを運営するヤフーは、法人向けクラウドサービス「中小企業向けBCPソリューション」を開発し、ストレージと業務アプリケーションをパッケージ化してBCP(事業継続計画)を低コストで実現するクラウドサービスとして提供を開始する、と5月10日発表した。予期せぬ出来事が発生したときに、最低限の事業活動を継続するためのBCPに対する関心が高まっているものの、中小企業にとっては技術面やコスト面のハードルが高い。ヤフーは中小企業向けソリューションをアプリケーションサービス配信プラットフォームを提供するきっとエイエスピー(KitASP)と共同で開発した。

中小企業向けBCPソリューションは、ストレージサービスとシンクライアントサービスをパッケージ化して提供し、勤怠、給与、営業支援などの通常業務に必要な各種アプリをそろえている。スケジュール管理や会議室予約、ファイル共有などオープンソースのグループウエアを自社業務向けにカスタマイズし、最適化して利用することもできる。災害復旧対応バックアップサービスでは、ストレージ容量の増減を1GB単位で変更可能。VPN(公衆回線を専用回線のように利用する仮想プライベートネットワーク)を通じての接続となっており、信頼性と安全性の高い暗号方式を採用した。月単位の契約が可能で、初期費用は5万円、月額7500円から。

Yahoo!クラウド
http://cloud.yahoo.co.jp/

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キノトロープがCMS導入セミナー「大企業のビジネスを成功させる次世代Web構築のポイント!」東京で5/24 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webサイト構築・Webブランディングのキノトロープは、CMS導入セミナー「大企業のビジネスを成功させる次世代Web構築のポイント!」を東京で5月24日に開催する。事前登録制で参加費は無料。

今や企業のビジネス戦略にWebは欠かせない存在であり、コンテンツを戦略的かつ有効活用するにはCMSの導入が必須。一方で、CMSの導入が単にページ更新の簡便化だけでは意味がなく、CMSの導入には全体を見据えた方針や設計など、戦略的な運用が重要なポイントになる。

本セミナーでは、企業のあるべきWebサイトを考え、CMSを導入し成果を出すWebサイトのポイントを、変化するインターネットユーザーの動きの特長を交えながら解説する。

  • 日時:5月24日(木)15:00~17:00(受付開始14:30)
  • 場所:株式会社キノトロープ 1F会議室(東京都渋谷区大山町45-14)
  • 定員:10名
  • 参加費:無料
  • 対象:Web戦略室、広報、マーケティング、情報システム部などで、ECサイト・コーポレートサイト・サポートサイトなどのWebサイト戦略を計画立案、または意思決定する担当者
  • 詳細・申し込み:http://www.kinotrope.co.jp/seminar/120524/index.html
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  • 内容カテゴリ:CMS

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TwitterとFacebook利用のきっかけ、若年層は友人、年代が高くなるほどメディアが影響 | ソーシャルメディア白書2012 ハイライト #7 [ソーシャルメディア白書2012 ハイライト] | Web担当者Forum

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ソーシャルメディア白書2012 ハイライト

この記事では、一般消費者1万人と企業400社への調査データから、日本のソーシャルメディアの利用実態を明らかにした、書籍『ソーシャルメディア白書2012』のなかから、Web担の読者向けに注目データをピックアップし、全9回にわたってお届けします。

この記事で紹介しているデータのハイライト
  • 若い女性の利用も進むTwitterとFacebook
  • 性・年代間で大きく異なる利用のきっかけ
  • ユーザーと企業とのコミュニケーションは発展途上

若い女性の利用も進むTwitterとFacebook

インターネットユーザーのTwitter利用率を性・年代別で比較すると、男女ともに若い年代ほど利用率が高いことがわかります。また、若年層では女性の利用率が男性を上回っており、10代女性では60%弱がTwitterを利用しています(図1)。

図1 インターネットユーザーにおける性・年代別Twitter利用率
図1 インターネットユーザーにおける性・年代別Twitter利用率
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

Facebookの利用率を性・年代別で比較すると、10代では女性の利用率が男性を上回っていることがわかります。しかしながら、Facebookの利用率はTwitterと比べ全体的にまだ低く、最も利用率の高い20代男性でも25.5%にとどまりました(図2)。

図2 インターネットユーザーにおける性・年代別Facebook利用率
図2 インターネットユーザーにおける性・年代別Facebook利用率
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

Twitterユーザーのうち、他のソーシャルメディアを重複利用しているユーザーの割合を見ると、Twitterユーザーの60%以上がBlogも利用しており、両サービスの親和性の高さがうかがえました。また、Twitterと同様に女性若年層の利用率が高いmixiについてもTwitterユーザーの50%以上が利用しています(図3)。

図3 他のソーシャルメディアとの重複利用率(Twitter)
図3 他のソーシャルメディアとの重複利用率(Twitter)
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

一方で、Facebookユーザーについて他のソーシャルメディアとの重複利用状況を見ると、Facebookユーザーの半数以上がBlog、Twitter、mixiのいずれか(あるいは複数)を利用していることがわかります。中でもTwitterはFacebookユーザーの68.6%が利用しており、非常に高い割合となっています(図4)。

図4 他のソーシャルメディアとの重複利用率(Facebook)
図4 他のソーシャルメディアとの重複利用率(Facebook)
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

Twitterユーザーの利用デバイスを見ると、80%のユーザーが自宅のパソコンを使ってTwitterを利用していることがわかります(ただし、この調査はインターネット調査であり、自宅のパソコンで利用しているユーザーの割合が高くなりがちであることには注意が必要です)。それに対してフィーチャーフォンやスマートフォンなどのモバイルデバイスを利用しているユーザーは25%にも達しませんでした(図5)。

図5 利用デバイス(Twitter)
図5 利用デバイス(Twitter)
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

Facebookユーザーの利用デバイスについても、Twitterと同様に80%以上のユーザーが自宅のパソコンを使っていることがわかります(図6、Twitterと同じくインターネット調査であることに注意が必要です)。

また、モバイルデバイスを利用しているユーザーが25%にも満たないこともTwitterと同傾向にあります。ただし、スマートフォンでの利用がフィーチャーフォンでの利用を上回っている点は1つの特徴だといえます(Twitterでは両デバイスの利用率に差はなく、白書内で紹介しているmixiはFacebookとは逆にフィーチャーフォンでの利用がスマートフォンでの利用を上回りました)。

図6 利用デバイス(Facebook)
図6 利用デバイス(Facebook)

性・年代間で大きく異なる利用のきっかけ

Twitterユーザーに利用のきっかけを調査したところ、性・年代で大きく異なることがわかります(図7、図8)。若年層ほど友人経由での利用開始が多く、年代が高くなるほどテレビや雑誌、Webニュースなどメディアの影響を受けて利用を開始したユーザーの割合が高くなっています。男女間でも異なる傾向が見られ、男性はWebニュースの影響が大きく、女性は友人および芸能人や著名人の影響でTwitterの利用を開始したユーザーが多いことがわかります。

図7 Twitter利用のきっかけ(男性)
図7 Twitter利用のきっかけ(男性) ※グラフは原著まま
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.
図8 Twitter利用のきっかけ(女性)
図8 Twitter利用のきっかけ(女性) ※グラフは原著まま
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

Facebookユーザーが利用を開始したきっかけも同じく男女で大きく異なっています(図9、図10)。男性は年代によっても傾向が異なっており、若年層では友人経由で利用を開始したユーザーの割合が高く、年代が高くなるほどメディアの影響を受けて利用を開始したユーザーの割合が高くなっています。一方で、女性は年代を問わず「友人がやっていて興味を持ったから」「友人に薦められたから」という友人経由のきっかけでFacebookの利用を開始したユーザーが多いことがわかります。

図9 Facebook利用のきっかけ(男性)
図9 Facebook利用のきっかけ(男性) ※グラフは原著まま
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.
図10 Facebook利用のきっかけ(女性)
図10 Facebook利用のきっかけ(女性) ※グラフは原著まま
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

ユーザーと企業とのコミュニケーションは発展途上

Twitterユーザーの企業公式アカウントフォロー状況を見ると、66.2%のユーザーが企業公式アカウントをまったくフォローしていないことがわかります(図11)。

図11 Twitter公式アカウントフォロー数(利用頻度別)
図11 Twitter公式アカウントフォロー数(利用頻度別)
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

第6回でも紹介したように、フォローしている企業アカウント数は、Twitterの利用頻度が高いユーザーほど多くなり、1日に5回以上Twitterを利用している超アクティブユーザーでは約20%が4個以上のアカウントをフォローしています。

一方、4個以上の企業アカウントをフォローするユーザーは、週に1回以上Twitterを利用しているアクティブユーザーでは約10%に、週に1回以下の一般ユーザーにいたっては5%未満にまで下がることから、利用頻度の高いユーザーほど企業やブランドとのコミュニケーションに積極的であることがうかがえます。

それに対してFacebookユーザーの企業ページフォロー状況を見ると、企業ページをまったくフォローしていないユーザーはTwitterよりも約10ポイント高く75.9%に達することがわかります(図12)。

図12 Facebookページフォロー数(利用頻度別)
図12 Facebookページフォロー数(利用頻度別)
『ソーシャルメディア白書2012』(翔泳社)(c)2012 Tribal Media House, Inc. & Cross Marketing Inc.

また、Twitterと同様、企業ページのフォロー数はFacebookの利用頻度が高いユーザーほど多くなり、1日に5回以上Facebookを利用している超アクティブユーザーのうち、4個以上のアカウントをフォローしているユーザーは12.3%となっています。

一方、4個以上の企業アカウントをフォローするユーザーは、週に1回以上Facebookを利用しているアクティブユーザーで5.5%に、週に1回以下の一般ユーザーにいたっては2.6%にまで下がります。

◇◇◇

ソーシャルメディア白書2012からのデータ紹介、第7回は「Twitter、Facebookそれぞれのユーザーの利用実態」を比較しました。

TwitterとFacebookを利用するユーザーのサービス浸透度や企業とのコミュニケーション状況をみると、Facebookよりも早く注目を浴びたTwitterに一日の長があるようです。このようなTwitterがFacebookを先行するという現象は、世界的にも稀なケースですが、それだけTwitterが日本では受け入れられているといえるのではないでしょうか。

ただ現状では似たような形で利用されていることが多いTwitterとFacebookですが、利用のきっかけに「芸能人や著名人」の影響が挙がったTwitterと、友人が大きな影響力を発揮しているFacebookは利用方法が本質的には異なるサービスであり(Twitterは情報ネットワーク、Facebookはソーシャルネットワークを自称している)、今後はすみ分けが進んでいくものと思われます。

次回は「企業におけるソーシャルメディア活用の現状」についてご紹介していきます。

調査概要:一般消費者編
  • 調査目的:一般消費者のSNS利用状況の把握
  • 調査期間:2011年10月3日(月)~2011年10月10日(月)
  • 調査手法:インターネット調査(クロス・マーケティング アンケートモニター)
  • 調査対象:全国15~69歳までの男女
  • サンプル数:10,715サンプル
回収サンプル数
10代 20代 30代 40代 50代 60代
男性 387 924 1089 938 1105 905
女性 370 886 1053 928 1141 989
『ソーシャルメディア白書2012』
ソーシャルメディア白書2012 ハイライト
著:株式会社トライバルメディアハウス、株式会社クロス・マーケティング
出版社:翔泳社
定価:9,800円+税

日本では本格的なソーシャルメディアに関連したデータ集が圧倒的に不足しており、提案の現場では海外調査データや簡易的なウェブ調査などが多数引用されている状況である。そこで本書は、消費者や企業のソーシャルメディアの日本での利用実態を多様なデータとともに明らかにする。今後、ソーシャルコマース、ソーシャルCRM、ソーシャルゲームなど、さらにソーシャルメディアは存在感を増していくなか、本当に使えるデータを網羅する!

『ソーシャルメディア白書2012』の購入はこちらから。

株式会社トライバルメディアハウス
アナリスト
西村 顕一

慶應義塾大学商学部卒業後、トライバルメディアハウスに入社。ソーシャルメディアに関わる各種調査・分析、ソーシャルメディアマーケティングの戦略策定、効果測定などに携わる。現代ビジネス[講談社]にて連載執筆中。

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ペンギン・アップデート情報:ペンギンは不自然リンクを嫌う など10+2記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

筆者イベント参加のため、来週(5月18日)のこのコーナーはお休みとさせていただきます。

今週のピックアップ

ペンギン・アップデート情報:ペンギンは不自然リンクを嫌う
★★★★☆ 明らかなウェブスパム (SEOのホワイトハットジャパン)

グーグルは、ウェブスパムを犯しているサイトを検索結果から排除するために「ペンギン・アップデート」と呼ぶアルゴリズム更新を実行した。ペンギン・アップデートによりスパム行為が見つかり評価を下げられたサイトがすでに続出しているようだ。

こちらの記事では、ペンギン・アップデートが標的にしたウェブスパムのタイプと対処方法を分析している。次の4パターンが目に付くとのことだ。

  • 有料リンク購入
  • サテライトサイトからの自演リンク
  • 過剰な相互リンク
  • 低品質なディレクトリサービスへの登録

記事でもYomi-Search利用の野良ディレクトリ登録を例に書かれているが、以前ならば「効果がない」「効果が低い」だけだった施策でも、今はペナルティの原因となる可能性がある

管理サイトの順位が下がったとしたら、記事を参考にチェックして対処するといいだろう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

ペンギン・アップデートのカギはウェブマスター向けガイドラインにあり
★★★☆☆ ガイドラインを守っていればペンギンは怖くない (More Access,More Fun!)

こちらも、ペンギン・アップデート関連の記事。

アフィリエイト プログラムに参加している場合は、サイトを訪れるユーザーにとって価値のある内容であることを確認

意味の無い相互リンク自体ははっきり悪影響だと書いてあるわけですよ。

など、SEOに明るくない人にはイメージしづらい点を明確に示していてわかりやすい。

「自分はSEOの専門家ではないけど」と断っているが、グーグルのウェブマスター向けガイドラインを丹念に読んで正しいSEO理解している方だ。

ペンギン・アップデートに限らず、まずガイドラインを暗記するくらいよく読むといい。テクニック的なSEOを求めたり、リンクを売ることしか考えないSEO業者と契約したりする前に、「まずガイドライン」だ。そうすれば、アルゴリズムの変更など気にせずにユーザー本位のSEOが実践できるだろう。

不自然リンク警告ペナルティの解毒薬はナチュラルリンク
★★★★☆ 毒を消し去ってからオーガニック食を (SEO Imagination)

以前のSEO会社での同キーワードの順位が3位くらいだったそうです。

……

以前のSEO会社では、被リンクの警告を無視する様に伝えられていたそうで、僕から警告への対応が必要だと伝える事で不信感を持たれる事となりました。

しかもグラフの通り、40位前後で推移していた順位が100位圏外まで下がります。

同時にサイトへの流入が約6割減の状況になりました。

というような、不自然なリンクの警告をグーグルから受けて順位が下落したところから、違反を修正し回復傾向が見られたところまでのケーススタディを記録した記事。

完全回復には至っていないが再審査リクエストをパスできない事例が増えている今、間違いなく役に立つ情報だ。後半部分の自然なリンクを獲得するプロセスは警告を受けていないサイトでもぜひ実践したい。

グーグル社員が解説、「再審査リクエストにまつわる 3つの誤解」
★★★★★ 再審査リクエストの処理を透明化 (グーグル ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)

グーグルウェブマスター向け公式ブログで、社員のKyotatoさんが「再審査リクエストにまつわる 3 つの誤解」を豆知識として投稿した。

次の3つだ。

  1. 再審査リクエストを確認しているのはアルゴリズムではなく人です。
  2. 再審査リクエストの対象となるのは、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反した場合のみです。
  3. 違反箇所が残っていてはリクエストを送信していただいても意味がありません。

公式ブログの記事にしてほしいと思うくらいの貴重な情報なので、必ず目を通しておきたい。

ウェブマスターツールでデータ参照期間が90日に延長
★★★☆☆ 検索のSSL化も怖くない? (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグル ウェブマスターツールの「検索クエリ」レポートに3つの改良が施された。

  • 検索クエリデータの参照期間が90日に延長
  • 上位のクエリが2,000まで増大
  • サイト登録直後にデータの参照が可能

グーグル ウェブマスターツールの「検索クエリ」は全言語においてウェブ検索がSSL化された今でもトラフィックを生んだキーワードを取得できる唯一のツールになるので機能改善は頼もしい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

エントリフォーム最適化、いわゆるEFOと不自然リンク警告の対処方法についての記事を今週はピックアップ

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • あなたは大丈夫? 隠しテキストとキーワードの乱用はペンギン・アップデートの餌食に
  • グーグルが公式にレスポンシブ・ウェブデザインを推奨!?
  • 【グーグル公式】画像検索最適化のコツ
  • HTML5を使え! グーグルが定めるHTML&CSSコーディング
  • テキストの画像置換よりウェブフォントをオススメ
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleの4月アップデートからSEO的に気になる点をまとめてみた。
  • ペンギンとパンダを乗り切るSEOのあるべき姿

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

あなたは大丈夫? 隠しテキストとキーワードの乱用はペンギン・アップデートの餌食に
★★★★☆ 悪意がなくても危険 (SEO Braintrust)

ペンギン・アップデートでウェブスパムと判定されたと思われ順位を大きく落とした6つのサイトを分析した記事だ。知る人ぞ知る、米国のSEOエキスパートのダン・シーズ氏によるものだが、次のようなスパムの痕跡を発見できたそうだ。

  • 隠しテキスト ―― 検索エンジンをだます意図があるなしにかかわらず、明らかに隠されているテキスト

  • alt属性とtitle属性の乱用 ―― 画像のalt属性と、画像またはリンク(aタグ)のtitle属性に詰め込んだキーワード

  • フッターリンク ―― フッター部分に設置したキーワードリンクの塊。多くのケースでは小さかったり灰色だったりユーザーが気づかないようにしていた。

  • 偽装リンク ―― マウスを乗せないとリンクであることがわからないようにしているリンク(通常のテキストと同じにしてある)

  • ひどいコンテンツ ―― キーワードのリンクを詰め込んだ、読むに値しないようなブログや記事コンテンツ。リンクを隠しているケースもあった。

同じサイト管理者が運営する2つのサイトのうち、1つはペンギンにやられたがもう1つは影響を受けなかった。違いは隠しテキストやキーワードの詰め込みだったようだ。背景色に似せたテキストやキーワードリンクを詰め込んだブロックを設置していたらしい。

本人はユーザーに隠すつもりや検索エンジンをだますつもりはまったくなかったと言い張っているが、問い詰めるとユーザーには見せる必要がないから外見上は目立たなくしたと白状した。

結局のところ、「検索エンジンのランキングを上げるため」、ただそれだけの理由で取り入れた手法はウェブスパムに該当する確率がきわめて高いのだ。心当たりがないか振り返ってみてほしい。ペンギンに捕獲されてからでは遅い。

グーグルが公式にレスポンシブ・ウェブデザインを推奨!?
★★★★★ ウェブデザインの視点から (Official Google Webmaster Central Blog)

スマートフォン向けのサイトの構築方法にはいくつかあるが、グーグルは、レスポンシブ・ウェブデザインを英語版ウェブマスター向け公式ブログで推奨した。

レスポンシブ・ウェブデザインは簡単にいえば、端末デバイスのスクリーンサイズに応じてウェブページのデザインを変化させる技術だ(詳しくはこちらの記事を参照してほしい)

公式記事では、レスポンシブ・ウェブデザインのために使われる技術として、次の要素を紹介している。

  • リキッド・レイアウト(Liquid Layout)
  • ビューポート(Viewports)
  • メディア・クエリ(Media Queries)

グーグルが運用するサイトでもレスポンシブ・ウェブデザインを採用しているものが増えている。下のサイトにアクセスしてウィンドウのサイズを小さくしたり大きくしたり変更してみてほしい。表示されるコンテンツやレイアウトがウィンドウの大きさによって変化するのが分かるはずだ。

グーグルのウェブマスターセントラルに従事しているマイケル・ウィゾミエルスキー氏は、レスポンシブ・ウェブデザインを勧める理由を次のようにGoogle+でコメントしている。

  • デバイスごとにコンテンツを作成する必要がなく1つで済むため管理が楽
  • URLが1つなので正規化を考えなくてよい
  • ユーザーエージェント(UA)で振り分ける技術を必要としない

いっぽう同じグーグル社員でユーザーサポートに献身的なジョン・ミューラー氏は、公式記事を書いた執筆者はウェブデザインの観点から述べておりクローリングやインデックス、ランキングは意識していないと、こちらもGoogle+でコメントし、「ゆくゆくは検索エンジンの視点からもアドバイスしたい」と付け加えている。

スマートフォン普及の勢いが続いている。スマートフォンからのアクセスが急激に伸びているサイトも多いことだろう。スマートフォンの表示に最適化したサイトの作成はもはや避けては通れなくなってきているのではないだろうか。

レスポンシブ・ウェブデザインがすべておいて優れているということでもないのだが、管理のしやすさと将来性を考えると採用を前向きに検討すべきだと筆者も個人的に思う。

【グーグル公式】画像検索最適化のコツ
★★★★☆ 嬉しい公式アドバイス (Official Google Webmaster Central Blog)

グーグルは、画像検索と相性の良い画像コンテンツについてアドバイスする公式ブログ記事を公開した。主要なポイントを簡潔にまとめると、次のようになる。

  • 画像が埋め込まれたHTMLと画像そのものをクロールする。

  • BMPとGIF、JPEG、PNG、WebP、SVGをサポートする。

  • 画像のファイル名を内容に関係するものにする。

  • ユーザーに分かりやすいようにalt属性を記述する。

  • 画像の周囲に画像を説明するテキストを書く。

  • 画像サイズに上限はない。

  • EXIFデータも使うかもしれない。

  • 画像サイトマップを送信する。

上のなかのいくつから、検索順位を決定するのに重要な要因を順に並べると次のようになるそうだ。

  • alt属性
  • 画像サイトマップ
  • EIXFデータ
  • 画像のファイル名

画像が主要なコンテンツで画像検索からのトラフィックを期待するサイトの管理者は、参考にしてほしい。なお、日本語のファイル名もグーグルは認識していることを筆者は確認している。

HTML5を使え! グーグルが定めるHTML&CSSコーディング
★★★☆☆ かなり先進的? (Google HTML/CSS Style Guide)

HTMLとCSSのコーディング・ガイドラインの最新版をグーグルは公開した。

HTML5の使用を推奨しXHTMLを使わないようにするべき」というのがいかにも最新版っぽく感じられる。

ガイドラインの例をいくつか紹介しよう。

  • 外部から読み込む要素のURLからプロトコル名を削除する。

    非推奨(NG)
    <script src="http://www.google.com/js/gweb/analytics/autotrack.js"></script>
    推奨(OK)
    <script src="//www.google.com/js/gweb/analytics/autotrack.js"></script>
  • インデントはスペース2文字でタブは混在させない。

    推奨(OK)
    .example {
      color: blue;
    }
  • UTF-8で記述していれば「&mdash;」「&rdquo;」「&#x263a;」などの文字エンティティは不要(「<」などを除く)。

    非推奨(NG)
    ユーロの記号は &ldquo;&eur;&rdquo;。
    推奨(OK)
    ユーロの記号は “€”。
  • CSSのセレクタ指定では、IDやクラスで指定している場合、必要がなければ要素名は省略し、さらに不要な上位要素の指定も省略する。
    非推奨(NG)
    ul#example {}
    div.error {}
    推奨(OK)
    #example {}
    .error {}
  • CSSのプロパティ指定では短縮形を使う。

    非推奨(NG)
    border-top-style: none;
    font-family: palatino, georgia, serif;
    font-size: 100%;
    line-height: 1.6;
    padding-bottom: 2em;
    padding-left: 1em;
    padding-right: 1em;
    padding-top: 0;
    推奨(OK)
    border-top: 0;
    font: 100%/1.6 palatino, georgia, serif;
    padding: 0 1em 2em;
  • CSSの値指定では、「0」の場合は単位(emやpxなど)を省略する。

    非推奨(NG)
    margin: 0px;
    padding: 0px;
    推奨(OK)
    margin: 0;
    padding: 0;
  • CSSの値指定で「0.5」などを指定する場合、「0」を省略する。

    非推奨(NG)
    font-size: 0.8em;
    推奨(OK)
    font-size: .8em;
  • ID名やクラス名は単語をハイフンでつなぐ。

    非推奨(NG)
    .demoimage {}
    .error_status {}
    推奨(OK)
    .demo-image {}
    .error-status {}
  • CSSではすべての指定の最後にセミコロンを付ける。

    非推奨(NG)
    .test {
      display: block;
      height: 100px
    }
    推奨(OK)
    .test {
      display: block;
      height: 100px;
    }

ガイドラインは英語版のみだが、ウェブデザインの業務に携わっているウェブ担当者は読んでみてほしい。英語が苦手でもグーグル翻訳を使えば、完璧ではないがほぼ意味が理解できるだろう。

なおレスポンシブ・ウェブデザインのピックアップ同様、こちらもデザイン・開発面からの推奨でありクローリングやインデックスといった検索エンジンの観点は考慮していないと思われる。

テキストの画像置換よりウェブフォントをオススメ
★★★☆☆ ウェブフォントで代替できればいいのだけれど (Google Webmaster Central Channel on YouTube)

テキストの画像置換(Cufon、sIFR、FLIRなど)をグーグルはどのようにみなしますか?

この質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

基本的に、ユーザーとGooglebotに同じコンテンツを見せたいと思っているはずだ。可能な限り同じ実際のコンテンツを見せたいだろう。

sIFRのような手法を使うのは大丈夫だと僕たちは言ってきた。でも、この世界に現れている新しいものに意識を向けてみてはどうだろうか。

今なら、たとえば「web fonts」(ウェブフォント)で検索すれば、100種類以上のウェブフォントがあるディレクトリをグーグルは持っていると思う。

では、話の核心に入ろう。これらの一般に公開されていて入手できるフォントを使えば、sIFRのような従来の置き換えのテクニックを使わなくてすむ。ブラウザで選択してコピーして張り付けることができる実際の文字だからね。

画像置き換えによる悪用や乱用をたくさん見ているわけではない。ロゴがあってその下に「安いバイアグラ購入」や「借金一本化」のようなテキストをもし隠していたとしたら偽装だとみなすだろう。だけど置き換えられているテキストとロゴに入っているものが同じならそれはとてもいい状態だ。

とはいえ、ウェブフォントのような新しいことを調べてみることを僕は勧める。というのも、そのほうが置き換えのような“テクニック”を使わなくていいし、本当の文字でマークアップに別の方法を利用しているにすぎないからだ。ブラウザでも見栄えがいいし同時にテキストはきちんとそこにある。すなわち検索エンジンは、通常のテキストのようにインデックスして処理できる。

sIFRなどは、日本語環境ではほとんど普及してこなかったのでご存じない方も多いと思うが、テキストで書かれている特定の部分を、ページ表示時に希望のフォントでの表示に自動的に置き換える手法だ。

それも悪くないのだが、最新の技術としてウェブフォントを使うことをマット・カッツ氏は推奨している。たしかに魅力的な手段なのだが、日本語フォントはファイルサイズが大きくなるという欠点があり、残念ながらまだ実用的ではない。日本語サイトのウェブ担当者にとって画像置き換えには依然としてこれといった明確な解決策がないのが実情だ。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

グーグルが4月に実行した検索品質改善とペンギン&パンダ・アップデート対策の記事を今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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[ユーザー投稿] 【HTML5×スマホ】ハイブリッド&Webアプリ開発セミナー〜変化する世界観と開発手法〜 | Web担当者Forum

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HTML5は次世代アプリケーション開発の基幹となる技術です。
対応ブラウザの課題等は残るものの、スマートフォンに限定した開発では、その課題も解決することができます。
ネイティブアプリと呼ばれるスマートフォンアプリは、iPhoneではObjective-C、AndroidではJavaを利用し、各プラットフォームごとに別々に開発する必要があります。
HTML5を利用したアプリ開発は、Webアプリはもとより、ハイブリッドアプリと呼ばれるWebベースのネイティブアプリなど展開方法は様々です。

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博報堂と博報堂コンサル、トップ広報コンサルティングサービス「経営する言葉」の提供を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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博報堂と博報堂グループのコンサルティング会社である博報堂コンサルティングは、共同で企業トップ広報に関するコンサルティングサービス「経営する言葉」の提供を開始する、と5月1日発表した。経営コンサルタントやコピーライター、企業PRの専門家で組織した専門チームがサービスを提供する。

経営する言葉は、生活者調査分析や報道論調分析、社員インタビューを行い、受け手の期待を踏まえた人を動かすメッセージを開発。トップメッセージに実績を持つコピーライターや企業PRの専門家により開発するメッセージは、平易な表現や強調すべきポイントに留意しつつ、伝わりやすさや分かりやすさを備えている。また、経営トップのインタビューを入念に繰り返すことで、具体性や独自性を備えたメッセージが開発できるという。

博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/

博報堂コンサルティング
http://www.hakuhodo-consulting.co.jp/

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ミツエーリンクス、日本製品の海外展開を支援する「グローバルユーザー調査」サービスを開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webインテグレーション事業のミツエーリンクスは、日本の製品やサービスの海外展開を支援するサービス「グローバルユーザー調査」を開始した、と5月11日発表した。海外展開の際に必要な製品やサービスのローカライズをそれぞれの国の文化や価値観を把握した上で支援する。展開先でのユーザー調査はユーザビリティのプロで構成する国際ネットワーク「UXalliance」を通じて実施する。

グローバルユーザー調査は、調査計画の立案、参加者のリクルーティング、各国の調査協力企業の専門家による調査実施とレポート作成をサポートする。また、オプションとしてドキュメントの翻訳、調査映像のストリーミング、同時通訳、発話記録の作成、説明会開催なども行う。

ミツエーリンクス
http://www.mitsue.co.jp/

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クロス・マーケティング、生活者の深層心理を発見する「オンライン型インサイト発見サービス」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットリサーチのクロス・マーケティングは、インサイトリサーチのデコムと共同で、オンライン上で生活者の深層心理やインサイト(意識していない本音の部分)を発見し、企業のアイデア開発を支援する「オンライン型インサイト発見サービス」の提供を5月10日開始した、と5月11日発表した。商品ごとの差異が少なくなり、生活者のニーズが見えにくくなっている現代において、アイデア開発における新たな視点として生活者が無意識に商品に求めていることや、無自覚の購入要因など「生活者インサイト」を明らかにする。

オンライン型インサイト発見サービスは、クロス・マーケティングのネットリサーチのシステムを活用し、そこにデコムの対面インタビューによる生活者インサイトの発見手法を再現した。オンライン上でテーマに合わせて選定した画像ファイルを刺激物として、対象者の深層心理にアクセス。対象者の質問の回答を分析し、見つけ出したインサイトから、アイデア開発の参考となる例を提示する方法で、生活者の居住地域を問わず、低コストで実施することができる。

クロス・マーケティング
http://www.cross-m.co.jp/

デコム
http://www.decom.org/

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[ユーザー投稿] 6月開催決定!ウェブ解析×リスティング広告成功の鉄則セミナー | Web担当者Forum

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前回の小川卓さんによるアクセス解析成功の鉄則セミナーに続く第2弾!SEM-LABOやWEB担のコラムでもおなじみの阿部圭司さんと著書「繁盛するWebの秘訣!ウェブ解析入門」がロングセラー中の江尻俊章さんを講師としてお招きし、現場ですぐに使えるリスティング広告とウェブ解析のテクニックについて学ぶ4時間のセミナー!開催が近づいてますので、お申込はお早めに。

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ソーシャルリスニングツール7種を徹底比較/人気記事ランキング2012-4-28~5-11 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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アクセス数上位ランキング

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※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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動画コンテンツによるリンクビルディング #1 SEO効果、テキストコンテンツなど [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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[海外情報]
SEOmoz
検索マーケティングのニュース&テクニック

今回から3回にわたり、動画コンテンツによるリンクビルディングを解説していく。

この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。

たとえば、こんな状態を想像してほしい。

ducks-in-a-row

君は、インターネット史上例のない、最高にすばらしい動画を完成させた。それは、バイラル性と壮大さを兼ね備えた動画だ。つまり、レベッカ・ブラックの歌声のような何となく人に教えたくなるような要素と、『Game of Thrones Season 2』の予告編のような疑いようのない壮大さを併せ持っている。

すぐにみんなに電話して、この動画はきっとヒットすると教えなくては!

優れたコンテンツの中には、大した労力もなしに話題が広がっていくように見えるものもある(背後で何がしかのマーケティングが行われているにせよ)。

しかし、君は工数をかけた極上のコンテンツで賭けに出るようなタイプの人ではない。

そんな君が今、みんなに見てほしいと思える美しいHD動画コンテンツを作り上げて、それにふさしい評価を得たいと思っている……。

上に紹介したような状況を、僕自身がつい最近体験した。優れた動画を作ったはいいが、そこから相応の費用対効果(ROI)を得るにはどうするべきかがよくわからなかったのだ。

自作のかわいいコンテンツたちを世に送り出す前に、僕は、そのコンテンツたちがちゃんと進んでいけるようにしたかった。だから、スキルに磨きをかけるべき時に信頼できるSEO担当者なら誰でもすることを実施した――大がかりな調査だ。動画マーケティングへの進出を契機に僕が得た、すぐに使えるヒントのいくつかを、ここで披露してみようと思う。

「動画コンテンツによるリンクビルディング17のノウハウ」目次

動画コンテンツがSEOにもたらすメリット

グーグルがサイトをクロールする場合、実際には、ページの品質や関連性、含まれるキーワードといった指標を探している。マルチメディア・オブジェクトは、これら3つの指標すべてに価値を付加してくれる。

また動画は、ユーザーのページ滞在時間を増やしてもくれる。これはページ品質の重要な指標であり、その重要性は日々高まっているようだ。ケイシー・ヘンリー氏がSEOmozに投稿した「被リンクを集めやすい記事とは? タイトルや本文などを分析してみた(日本語記事)」という記事の中で示したように、コンテンツにマルチメディアが含まれていると、リンクされやすくなることは言うまでもない。

メディアの種類別に見た平均被リンク元ドメイン名数(ILD)
「ILD」はリンク元ドメイン名数(Inbound Linkking Domains)を表す

アパレルと靴の通販サイトZapposは、1年間に5万本の製品紹介動画を制作し、それによってリンクしてくれるルートドメイン名の数を2倍に増やした。

Eコマースサイトは、製品紹介ページなどの場所に動画を置くことを真剣に考えるべきだろう。製品紹介ページにユーザーを長く留める要素が加わってページ品質が向上するほかに、動画のサムネイルが加わることで検索結果表示ページ(SERP)で目立つのにも役立つ。

グーグルの検索結果に動画を表示させる方法については、こちらの記事を参照してほしい。

良いもののそばに良いものを

グーグルは、君のページをクロールするときに、与えられたクエリとコンテンツが関連することを示すシグナルを探す。

たとえページに動画を置いていても、h1要素と動画の埋め込み用コードしかページのHTMLになければ、そのページにすばらしくできた関連性の高いコンテンツがあるというメッセージをグーグルに送れない。実際問題として、グーグルは動画の内容をまったく読み取れないのだから、すばらしい動画の周辺には、同じくらいすばらしい画像やテキストを置くことで、グーグルに対して発するアルゴリズム的シグナルをもっと良いものにするべきだ。こうすることで、望ましいキーワードをターゲットにする機会も得られる。

また、そうすることでサイトを訪問してくれた人たちに、リンク先として選んだ見出しに関するさらに詳細な情報を得るためのリソースを提供できる――つまり、動画にリンクする理由をもっと多く与えるわけだ。動画の制作秘話や内容を要約するだけでも構わない。より多くを望むユーザーをできるだけ引き付けておくために、ほかの関連動画にもリンクしよう。ページを、いつでも閲覧できて将来的にも人々が引き続き参照するような、そして内容が豊富でリンクしたくなるような、そのトピックに関するオーソリティ・ページにしていこう。

どこに動画を投稿するか
―― YouTube? Wistia? Vimeo? 自社ドメイン名?

いつでもどこでも視聴できる点とあっという間にウェブ上に動画が広まっていく効果、そして傘下の動画配信サイトを恥ずかしげもなくひいきするグーグルの姿勢によって、多くの人が動画の投稿先としてYouTubeを選んでいる。

YouTubeを使うつもりなら、まずバディー・モーガン氏による手引きを読んで、これまでに自分がYouTubeにアップした動画から貴重なリンクジュースをまだ得るためにはどうすればいいか、ヒントを貰うといい。

サービス側のサーバーで動画をホスティングしながら、グーグルに対しては動画が君のドメイン名上にあるように見せかけてくれる有料サービスもある。たとえばWistiaは月額24ドルという低価格でそうしたパッケージを提供していて、動画のサイトマップまで生成して送信してくれる(詳しいことは後で説明しよう)。予算が気になるなら、年間199ドルというお手頃な値段で動画のホスティングをしてくれるVimeo Proもある。

自分のドメイン名から動画を提供するのに役立つ選択肢をいくつか紹介しておく。

もっと技術的なことや動画制作における留意点に関しては、先日Distilledがロンドンで開催した会議でフィル・ノッティンガムの発表したプレゼンテーションを見てほしい。

※Web担編注 日本語で読める動画制作やマーケティング利用の情報として、Web担のサイトでも「15万円でゼロから始める動画マーケティング」という記事(全5回)を掲載しているので参考にしてほしい。

動画の内容を全部文章に起こす

動画を含むページのコンテンツを充実させる方法の1つとして、動画の内容をすべて文章に起こして見せるというものがある。

Wistiaの文字起こしサービス(動画1本につき5ドル)のようなプログラムを使ってもいいし、誰かに実際に動画を見せ、手作業で書き起こしてもらってもいい。CaptionTubeを使えば、YouTubeにアップした動画の文字起こしができる。

そうして動画の内容をテキスト情報としてページに記載しておけば、何らかの理由で音声を聞くことができない人などにも有用だろう(職場にいる時やバスでの移動中、聴覚に障害がある場合、動画を見るのに特殊なデバイスを使っているときなど)。

この記事は、3回に分けてお届けする。次回以降も引き続き、動画コンテンツによるリンクビルディングのヒントをご紹介する。(第2回は5月21日公開予定)

この記事は、Daily SEOmoz Blog に掲載された以下の記事を日本語訳したものです。
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原文:「Building Links with Video Content」by Jacob Klein(2012/03/25)
記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ
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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:動画コンテンツによるリンクビルディング #1 SEO効果、テキストコンテンツなど [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum
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