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1700以上のいいね!と1000以上のはてブを集めた人気記事「企業がFacebookページを始める時に押さえておきたい28個の手順 【準備&プランニング編】」の続編です。前回の記事では、Facebookページの「準備フェーズ」と「プランニングフェーズ」を解説しました。
この記事では「制作フェーズ」として、2012年3月31日の大幅仕様変更(タイムライン化)対応版のFacebookページの制作手順としてお届けします。
すでにFacebookページを作った人も、これから作る人も、
備忘録としてお使い下さい!
- Facebookページのアカウントを取得する
- Facebookページを、いったん非公開にする
- 他の管理人を追加する
- 権限の管理を設定する
- 「基本データ」を設定する
- 「基本設定」を確認する
- 「プロフィール写真」を作成・設定する
- 「掲載コンテンツ」を設定する
- 「ウェルカムページ」を作成・設定する
- キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する
- ソーシャルメディアポリシーを用意する
- アプリタブ用の画像を制作・設定する
- カバー写真を制作・設定する
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
1 Facebookページのアカウントを取得する
最初に、Facebookページのアカウントを取得しましょう。
すでにユーザーアカウントをもっている人でも、Facebookページのアカウントは改めて作る必要があります。というのも、Facebookでは、次の4つは全て別々のアカウントになっているからです。
- ユーザーアカウント
- Facebookページアカウント
- 広告アカウント
- Facebookアプリアカウント(アプリの管理人)
ユーザーアカウントを取得したうえで、ページ自体のアカウントも必要になります。
Facebookページアカウントを取得するには、次のようにします。
1Facebookページの作成画面にアクセスする。
まず、Facebookページの作成画面にアクセスします。この画面への導線はいくつかありますが、リンクがわかりにくいので、下記URLより直接アクセスして下さい。
2カテゴリーを選択する。
Facebookページの作成画面で、自分が作りたいカテゴリーをクリックして下さい。
ここでは下記6つのカテゴリーしかありませんが、この後さらに詳細なカテゴリーを選択できます。
- 地域ビジネスまたは場所
- 会社名または団体名
- ブランドまたは製品
- アーティスト、バンドまたは著名人
- 芸能・エンタメ
- 慈善活動またはコミュニティ
カテゴリーは後で変更できますので、ここでは悩まず一番近いと思うものを選んでしまいましょう。
※以降の解説では、「ブランドまたは製品」を選択したものとして解説を進めます。どのカテゴリーでも制作の流れは同じです。記入する項目が異なるだけです。
3カテゴリーの一次情報を選択・記入する。
この後の画面で詳細情報の入力はできますが、いったんここで「詳細カテゴリー」「Facebookページ名」を記入します。「私はFacebookページ規約に同意します。」にもチェックを入れて下さい。
※「私はFacebookページ規約に同意します」の代わりに「I agree to Facebookページ規約」となっている場合もあります。
-
注意ページ名は「最初は」当たり障りのない名前を!
Facebookページ名は後で編集できるので、まずは「テストページ」などの当たり障りのない名称にしておきましょう。
Facebookページアカウントを作成しただけでは友達にフィードは飛びません。しかし、作成後はデフォルトで公開になってしまいますので、特にクライアント企業のFacebookページを作る際は、いったん別の名称で作成するほうが良いでしょう。
-
注意Facebookページの名前の変更はファン数が200人未満のうちに。
後述しますが、Facebookページの名前は、ファン数が200名以上になると変更できなくなります。ページ名を変更しようと思っている場合は注意して下さい。
4「プロフィール写真設定」画面をスキップする。
前の画面で[スタート]ボタンをクリックすると、「プロフィール写真設定」画面が表示されます。後で設定できますので、ここではスキップします。
5「基本データ」設定画面をスキップする。
次の「基本データ」画面もスキップしましょう。もしWebサイトのURLや情報が固まっていれば、ここで入力しても問題ありません。
-
注意最初は「いいね!」を押さないように!
上記の設定が終わると、以下のような画面に遷移して、チュートリアルが始まります。
ここで「いいね!」を押してしまうと、あなたの友達に「●●さんが▲▲のページにいいね!と言っています。」というフィードが飛んでしまいます。
最初は、「いいね!」を押さないように注意しましょう(他にもチュートリアルで、「友達を招待します」「メールの連絡先を招待」などなどの案内が出てきますが、一通りスキップして下さい)。
これでFacebookページの初期設定は終わりです。次に、Facebookページのアカウントができてからの設定をご紹介します。
- Facebookページを、いったん非公開にする
- 他の管理人を追加する
- 権限の管理を設定する
- 「基本データ」を設定する
- 「基本設定」を確認する
- 「プロフィール写真」を作成・設定する
- 「掲載コンテンツ」を設定する
- 「ウェルカムページ」を作成・設定する
- キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する
- ソーシャルメディアポリシーを用意する
- アプリタブ用の画像を制作・設定する
- カバー写真を制作・設定する
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
2 Facebookページを、いったん非公開にする
Facebookページアカウントを作成すると、デフォルトで公開状態になってしまいます。未完成の状態で他のユーザーに見られないように、いったん管理者だけが閲覧できる状態に設定します。
また、この段階で万が一他のユーザーに見られる可能性があります。ですので、最初にプロフィール画像などを設定するのは好ましくありません。
非公開にするための作業は、次の流れで進めていきましょう。
1「Facebookページを編集」の画面へ行く。
作成したFacebookページの上部に表示されている管理者用パネルの右上にある[Facebookページを編集]ボタンをクリックして、編集画面へ行きます。
※Facebookページ上部に管理者用パネルが表示されていない場合は、右側に表示されている[管理者用パネル]ボタンをクリックすると、ページ上部に管理者用パネルが表示されます。
2「非公開」指定して保存する。
[権限の管理]タブが表示されているはずです。この画面の一番上にある[公開範囲]のチェックボックスをチェック状態にしましょう。
これで、作成したFacebookページが非公開状態になります。
3非公開状態になったことを確認する
非公開設定は以上です。以下のように、編集画面の右上にある[Facebookページを見る]ボタンをクリックして、Facebookページの表側画面にいき、非公開設定が成功しているか確認しましょう。
3 他の管理人を追加する
おそらく皆さんが作成するFacebookページは、複数のスタッフで運営していくことでしょう。他のメンバーも管理画面に入れるように、ここで管理人の追加をします。
1「管理人」タブをクリックする。
左側タブに「管理人」というタブがあるのでクリックします。
2管理人を追加する。
管理人の追加画面が表示されるので、追加したいユーザーを指定してください。
複数人登録したい場合は、「管理人を追加」をクリックすると入力欄が増えます。
-
補足管理人の追加方法(サジェスト)
入力欄にユーザー名を入力すると、候補ユーザーがサジェストされます。そのサジェスト内容をクリックして下さい。
↓こういった表示になれば成功です。
-
補足管理人に追加するには?
管理人には自分の友達しか登録できません。まずは登録したい人と自分の個人アカウントで友達になっておきましょう。
管理人の追加フォームに「メールアドレス」でもOKというようなコメントが出ています。
メールアドレスで指定する場合でも、管理者に追加したい方と友達になっておきましょう。
終わったら[保存]ボタンをクリックしましょう。
3パスワードを記入する。
[保存]ボタンをクリックすると、セキュリティチェックの画面になります。
あなたのパスワードを入力して[承認]ボタンをクリックしてください。画面は変わりませんが、追加した管理者の設定が保存されます。
これで管理画面の追加設定は完了です。
これでFacebookページの初期設定は終わりです。次に、Facebookページのアカウントができてからの設定をご紹介します。
- 権限の管理を設定する
- 「基本データ」を設定する
- 「基本設定」を確認する
- 「プロフィール写真」を作成・設定する
- 「掲載コンテンツ」を設定する
- 「ウェルカムページ」を作成・設定する
- キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する
- ソーシャルメディアポリシーを用意する
- アプリタブ用の画像を制作・設定する
- カバー写真を制作・設定する
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
4 権限の管理を設定する
次に、「権限の管理」から各種登録情報を設定していきましょう。
基本的にはデフォルト設定でも大丈夫ですが、皆さんの会社の状況に合わせて設定してみて下さい。
-
公開範囲
前述のようにFacebookページを一般公開するか、管理人だけに公開するかを選択できます。
-
国別の制限事項
Facebookページをどの国のユーザーに表示するかを選択できます。
「指定した国のユーザーにだけ表示」と、逆に「指定した国のユーザーに非表示にする」を設定できます。
設定すると、非ログイン状態でそのFacebookページが閲覧できなくなってしまいますので、全公開をお勧めします。
-
年齢制限
Facebookページの閲覧に年齢制限を付けられます。
国別の制限事項と同様に、非ログイン状態でFacebookページを閲覧できなくなるので、基本的には全公開をお勧めします。しかし、アルコールを扱っている会社の場合は、プルダウンの中にある「アルコール関連」に設定する必要があります。
-
投稿の設定
他のユーザーからのウォール投稿の可否を設定します。
以下の2項目をそれぞれオン・オフで設定可能です。
- タイムラインへの投稿を許可する
- タイムラインへの写真や動画のアップロードを許可する
-
投稿の共有範囲
ユーザーからFacebookページに対するウォール投稿を、タイムライン上に表示するかどうかを設定します。
以下の2項目を設定可能です。
- 上部に「ユーザーからの最近の投稿」ボックスを表示する
- タイムラインへのユーザーからの投稿を
-
タグ付けの権限
Facebookページの写真にユーザーがタグを付けられるかどうかを設定できます。
多くの場合は「許可する」にしておくのがいいでしょう。そのほうが、口コミをタイムラインに集約することにつながるからです。
「投稿の設定」「投稿の共有範囲」「タグ付けの権限」は、エッジランク的にも許可しておくほうがいい設定です。ユーザーに写真を投稿してもらうと、「エッジランク」(その中でも「親密度」)が上がります。そもそもFacebookページはユーザーとの双方向コミュニケーションの場ですので、できるだけ制限をつけないようにするのが望ましいでしょう。
「エッジランク」と「親密度」については、「Facebookの『エッジランク』の3要素と、各要素の優先順位」の記事を参照してください。
-
メッセージ
Facebookページ上に[メッセージ]ボタンを設置するかどうかを設定できます。
基本的にFacebookページはファンとのコミュニケーションのための場ですから、ファンがメッセージを送信できるようにしくほうがいいでしょう。
ですが、ユーザーからのメッセージに対応できないなどの事情がある場合は、ここの設定で非表示にしておきましょう。
ユーザーからメッセージは送れるが管理者がだれもメッセージに対応しない状況は避けるべきです。
-
禁止語句リスト
ウォール投稿の禁止ワードを設定できます。
設定したキーワードを含む投稿は自動でスパムと判定されウォールに表示されないようにできます(このあとの「不適切表現のブロック」も合わせて設定する必要があります)。
複数ワードを設定する場合は、半角カンマ(「,」)で区切りましょう。
Facebookのヘルプでは、「不適切投稿も管理人にはグレーで表示される」と記載がありますが、私がテストした限りは、管理人にも表示されないです。
-
不適切表現のブロック
先ほどの「禁止語句」は語句の設定だけです。「禁止語句」を設定するだけでは禁止ワードをブロックできません。
禁止語句を指定したうえで、「不適切表現のブロック」を設定する必要があります。「強」「中」「なし」の3種類があり、デフォルトが「なし」になっています。
心配な方は「強」に設定しておきましょう。
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Facebookページを削除
おそらく使う機会はないかと思います。ここでFacebookページを削除できます。
「Facebookページを削除」をクリックしても、一応上記のような確認画面が出てきますが、誤って削除してしまわないように気を付けて下さい。私の知る限り復活させる方法はありません。
5 「基本データ」を設定する
次に、「基本データ」を設定しましょう。
基本データの入力項目は、Facebookページのカテゴリーによって大きく異なります。皆さんが選択したカテゴリーに合わせて入力して下さい。
ここでは、参考までに「ブランド・製品」>「プロダクト/サービス」の場合の入力内容についてご紹介します。
-
カテゴリー
Facebookページアカウント作成時に設定したカテゴリーがあらかじめ選択されています。
このカテゴリーはいつでも変更できます。
-
公式ページ
これは入力しなくても大丈夫です。第三者が特定のブランド・芸能人のファンページを作成する際に利用します。
たとえばここに「アルベルト・アインシュタイン」と入力します。
そうすると、以下のようにユーザー側から見えるカテゴリーが変わってしまいますのでご注意ください。
ちなみに、ただ「アルベルト・アインシュタイン」のように文字を入力するだけでは適切に公式ページ設定がされません。入力に対してFacebookからサジェストされるものを選ぶ必要があります。
-
ユーザーネーム(ユニークURL)
「ユーザーネーム」とありますが、ページのURLのことです(詳しくはFacebookページのウェブアドレスのFAQを参照)。
ファン数が25名以上になると、ここからFacebookページのURLを変更できます。
Facebookページを作成したばかりの頃はこのようにURLは長くなってしまいます。
http://www.facebook.com/pages/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/308658632488666
これを、たとえば以下のように変更できます。
http://www.facebook.com/socialmedia.gaiax
以前はファン数が25名未満のときはURLを変えられなかったのですが、現在はファン数が25名未満でも、自分のアカウントでまだユーザーネームを変更したことがなければ、以下の手順でURLを変更できます。
-
ユーザーネームを入力する。
-
利用可能であれば承認する。
-
名前
Facebookページの名前を変更できます。
そのFacebookページのファン(いいね! しているユーザーの数)数が200人未満の場合は何度でも変更可能です。ただし、200人以上になると固定されて変更できなくなります。気を付けて下さい。
Facebookページの名前に関しては、次のようなガイドラインがありますので注意してください。
不適切な言葉: Facebookページの名称に不適切な言葉やフレーズを含めることはできません。
大文字の適切な使用: (英字表記の場合)Facebookページの名称において英字表記を用いる場合、大文字は文法的に適切な方法で使用する必要があります。大文字を過剰に使用したり、すべての文字を大文字で表記することはできません。
記号の使用不可: Facebookページの名称に、!や®、TMなどの記号を用いることはできません。句読点は論理的かつ正しい方法で使用する必要があります。不要な句読点を挿入したり、句読点を繰り返すことはできません。
簡潔な名称: Facebookページの名称に、非常に長い名前を使用したり、キャッチフレーズや過剰な説明、不要な修飾語句を含めることはできません(「公式」など)。キャンペーン名や、地域を示す修飾語句はこれに当たりません(「Nikeサッカー東京」など)。
「Facebook」という言葉やその変形: Facebookページの名称に、「Facebook」という名称またはその変形を含めることはできません。
補足Facebook内検索や、外部検索エンジンからの流入対策を考えて、企業名&ブランド名を適切に使うのがいいでしょう。完結で自然な形ならば、そのFacebookページの内容に関連性のある検索ワードを含めた名前で登録するのもいいでしょう。
-
その他
「設立年月日」「会社情報」「説明」など、ここに記載されている項目はできるだけ記入しておきましょう。
ここに情報があればあるほど、ファンになってもらうときの安心感につながります。
- 未記入にすればユーザー側には表示されません。必要ない項目は空白のままにしておきましょう。
- URLを入力すれば自動的にリンクとして表示されます。
6 「基本設定」を確認する
「基本設定」では特に新規で設定するものはありません。
デフォルトで「投稿の設定」「メールによるお知らせ」にチェックがついているはずです。もし外れていればチェックを入れておきましょう。
特に、「メールによるお知らせ」は必須です。これがあるおかげで、ウォール投稿にファンからコメントの確認漏れがなくなります。
これでFacebookページの初期設定は終わりです。次に、Facebookページのアカウントができてからの設定をご紹介します。
- 「プロフィール写真」を作成・設定する
- 「掲載コンテンツ」を設定する
- 「ウェルカムページ」を作成・設定する
- キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する
- ソーシャルメディアポリシーを用意する
- アプリタブ用の画像を制作・設定する
- カバー写真を制作・設定する
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
7 「プロフィール写真」を作成・設定する
次にプロフィール写真を設定します。
プロフィール写真は160ピクセル四方で表示されますが、アップロードする写真は180ピクセル四方以上であるようにとのルールになっています。サイズは4MBまでです。
8 「掲載コンテンツ」を設定する
「掲載コンテンツ」では、Facebookページの左下に表示される「お気に入り」「ページオーナー」を登録できます。
-
お気に入りを追加
そのFacebookページと関連のある他のFacebookページを登録する仕組みです。登録したFacebookページの一覧がユーザーに表示されます。
一度「お気に入り」を登録すれば、「お気に入りを追加」からお気に入りを追加できるようになります。
最初の1回だけ、Facebookページ人格になり、お気に入り登録したいページに「いいね!」を押しにいきましょう。
※「Facebookページ人格」になるには、以下のようにFacebook画面右上の「ホーム」ボタン横の「▼」をクリックして、「ページまたはユーザーとしてFacebookを利用」から、他のページをお気に入りする主体としてのFacebookページ(つまりあなたが今作って管理しようとしているFacebookページ)を選びます。
これを選ぶと、「いいね!」やコメントなどの動作を、そのFacebookページ(というユーザー)が行っていることになります。Facebookページのお気に入り追加の作業が終わったら、また同じく「ページまたはユーザーとしてFacebookを利用」から、元のユーザー(つまりあなた)に戻ってください。
-
ページオーナーを追加
「ページオーナーを追加」ボタンをクリックすると、自分と友達の一覧が表示されます。追加したいユーザーを選択し保存すれば追加は完了です。
ページオーナーは、そのFacebookページの所有者として、基本データのページに表示されます。
◇◇◇
この他にも「リソース」「モバイル」「ヘルプ」のタブメニューがありますが、いまは特に気にしなくても大丈夫です。
9 「ウェルカムページ」を作成・設定する
あなたのFacebookページを初めて訪れたユーザーに、以下のような事を伝えるページを作りましょう。
- ファンになるメリット
- この企業、ブランド、Facebookページの簡単な紹介
- 友達の中でファンになっているユーザーのプロフィール写真
例としては、ガイアックス ソーシャルメディア ラボのウェルカムページを参考にしてください。
ウェルカムページはツールを利用して作成する
ウェルカムページを作るには、外部のツールを使うのがいいでしょう。自分で簡易的なFacebookアプリを作ってタブを作ることもできますが、既存のウェルカムページ作成ツールを使うのが楽です。無料ですし、サーバーの設置やアプリIDの取得も必要ありませんので。
作成ツールは無料のものがいくつかありますので、気に入ったものを使うといいでしょう。
「デフォルトタブ設定はない」がその他の誘導先で使う
タイムライン化前のFacebookページでは、「非ファンが訪れた場合は、指定したページに誘導する」という機能がありました。ですが、タイムライン化された現在はそういったものはありません。
ではウェルカムページが無意味になったのかというと、そうではありません。Facebookページに対して外部から誘導する以下のような場合には、ここで作成したウェルカムページをリンク先として用いましょう。
- Facebook広告
- メールマガジン
- 自社サイト
- その他の告知
経験からも、タイムラインに誘導するよりもウェルカムページに誘導するほうがファン化率が高くなります。さらに言うと、ウェルカムページよりも懸賞キャンペーンを実施して、懸賞タブへ誘導したほうが明らかにファン化率が高くなります(ガイアックスでもFacebook上で懸賞キャンペーンを行うアプリASP「Fantastics」を提供しています)。
10 キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する
Facebookページを作成すると、「写真」「いいね!」など無料で利用できるタブも付いてきます。
それ以外の機能をFacebookページにつけたい場合は、アプリを設置する事になります。
外注してオリジナルのアプリを開発する事も可能ですが、内容によって100万円~数百万円はかかってしまうと思います。頻繁なFacebookの仕様バージョンアップについていくのも大変なので、ASPを利用すると良いでしょう。
いくつかアプリをご紹介します。
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管理画面に追加されているFacebookネイティブアプリ
Facebookページの管理画面の「アプリ」タブをご覧頂くと既にいくつかのアプリが追加されています。
- 「写真」アプリ
- 「ノート」アプリ
- 「イベント」アプリ
- 「動画」アプリ
-
サードパーティ製のFacebookアプリ
Facebook以外の会社も、Facebookが公開している仕様・APIを使ってFacebookページ用のアプリを提供しています。
高機能なものは基本的に有料になりますが、いくつかピックアップしてご紹介します。
懸賞を実施する際は、以下の記事もご参考までにご覧下さい。
これでFacebookページの初期設定は終わりです。次に、Facebookページのアカウントができてからの設定をご紹介します。
- ソーシャルメディアポリシーを用意する
- アプリタブ用の画像を制作・設定する
- カバー写真を制作・設定する
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
11 ソーシャルメディアポリシーを用意する
次に、ソーシャルメディアポリシーを用意します(「ソーシャルメディアガイドライン」と呼ばれることもあります)。
原稿を作成した後は、ウェルカムページのところで紹介したような、Facebook用の無料CMSを利用してタブに追加しておきましょう。
-
ソーシャルメディアポリシーは必ず作るべき?
いくつかの企業Facebookページをご覧いただくとわかるように、ソーシャルメディアポリシーを設置していない会社もあります。
ですが、ポリシーを持っておかないと、「ファンに対するFacebookページのルール提示」「ファンからの何かしらの要望・クレームに対する説明」ができません。
また、ソーシャルメディア利用に関する社内ルールがないことによって、「従業員が原因の炎上」につながる可能性もあります。
そういった問題を避けたい場合は、何らかの形でのポリシーを作成することをお勧めします。
-
ソーシャルメディアポリシーには何を書けば良い?
以下の2つの記事で詳しく紹介してくれています。こちらを参照頂いた上で、皆さんの会社の法務担当者と相談して決めると良いでしょう。
もし自社だけで準備しきれない場合は、ガイアックスでも提供している簡易なソーシャルメディアポリシーのパッケージを利用するか、独自のポリシーをまとめたい場合は、ループス・コミュニケーションズさん、トライバルメディアハウスさんなどのコンサルティング会社に相談するといいでしょう。
12 アプリタブ用の画像を制作・設定する
これまでの流れでいくつかタブを設置していると思います。見せたいタブの優先順位などに合わせて、並べ替えてみましょう。
アプリタブページごとに、画像を設定できます。サイズは111px×74pxです。サイズが微妙に間違った情報も出ているようなのでご注意下さい。
ASPサービスのアプリも画像を変えられる!
これまでアプリタブの画像は、アプリASPごとに決まっていました。
たとえば、ガイアックスで提供している「Fantastics」というキャンペーンアプリASPは、以下のようにタブ画像が設定されており、利用企業側では変えられませんでした。
それがタイムライン化により、自由に変更できるようになっています。
タブの画像変更例
今までより目立つ!
Facebookページのタイムライン適応で、「タイムラインが全てだ!タブページは意味がない!」といった声を聞く事もあります。が、むしろタブページはむしろ見られやすくなりました。
ファーストビューで来訪者の視線に入りますし、これまでのように「タブ名=テキスト」ではなく、画像で訴えかける事ができますので。
たとえば、American ExpressのFacebookページでは、非常に綺麗なタブ画像の見せ方をしています。
画像変更の手順はこちら
以下の4ステップで簡単に変更可能です。
Facebookページの編集画面を開き、左側のメニューから[アプリを]選びます。画像を変えたいアプリの「設定を編集」リンクをクリックして表示したい画像を選ぶという手順ですね。
16px × 16pxのアイコン画像もこれまで通り使われている
タブとしての表示に使う画像は111px×74pxのサイズですが、これ以外にも16px×16pxのアプリアイコン画像も実は使われています。
これは、アプリごとに共通で、タイムライン移行によって新規で追加する必要もありませんが、16px×16pxのアイコン画像もこれまで通り使われているということだけ知っておいてください。
13 カバー写真を制作・設定する
次に、カバー写真を作って設定しましょう。サイズは851px×315pxです。
クリエイティブなカバー写真を作る!
タイムラインでは「カバー写真」と「プロフィール写真」を組み合わせて作ると目を引きます。
▼例:「カバー写真」と「プロフィール写真」を組み合わせた例
こうしたカバー画像を作りたい場合は、以下の記事で紹介されているテンプレート(Photoshop用またはGIMP用)を使うと簡単でいいでしょう。
上記記事で紹介されているテンプレートを使うと、以下の参考画面のように、Photoshop上で1枚の写真から、カバー写真とプロフィール画像を作れます。
また、次の記事ではさまざまなカバー写真+プロフィール写真のおもしろい事例が紹介されています。眺めているだけでも、いろいろとアイデアが浮かんでくるかもしれません。
Creative Facebook Timeline Covers
素材集からカバー写真を持ってくる!
時間がなくてまだカバー写真を作れない、という方もいらっしゃると思います。そんな時は以下の記事でまとめたサイトをご利用下さい。無料でオシャレな写真が一杯あります。
規約に注意!宣伝はNG!
Facebookページのガイドラインでは、宣伝やユーザーに何かしらのアクションを促してはいけないと書かれています(参考)。
つい宣伝したり誘導したりしたくなる気持ちはわかりますが、アカウント停止の危険性もありますので注意しましょう。
- 金額や購入に関する情報を書いてはいけない。
例:40% OFF、ここからダウンロードしよう!
- 基本情報で書くべき内容を書いてはいけない。
例:WebサイトのURL、Eメール・メーリングリストのアドレス
- Facebookの機能やそれを用いたアクションを言及してはいけない。
例:いいね!してね、シェアしてね
- アクションを呼びかけてはいけない。
例:これを今すぐ手にいれよう!友達に教えてね!
これでFacebookページの初期設定は終わりです。次に、Facebookページのアカウントができてからの設定をご紹介します。
- 解析ツールを設定する
- ウォールに何件か投稿しておく
- タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
- 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
- 告知・集客する
14 解析ツールを設定する
Facebookには「インサイト」という公式の解析ツールがあります。ただ、Facebookインサイトだとファン全体でのリーチなど概要の情報しか見られません。
Facebookページ対応した解析ツールを利用すれば、さらに多くの情報を分析できます。
ガイアックスが提供している「Fantastics」は、インフルエンサーやコアファンは誰かといった人軸での調査もできるため、ロイヤリティ(ファン度)やコアファンの抽出なども可能です。
15 ウォールに何件か投稿しておく
Facebookページを立ち上げたら必ずいくつか投稿をしておきましょう。
新しく流入して来たユーザーには、ウォール投稿の中身を見てファンになるか判断する人もいます。何も投稿がなければ放置されているFacebookページだと思われてしまいます。
「ファンになったらこんな投稿が見られるんだ!」ということがイメージできるように、あらかじめいくつか投稿しておきましょう。
16 タイムラインの投稿内容をトップ表示・ハイライト表示する
これまでのウォール投稿の中から、どれをトップ表示し、ハイライト表示にするか決めましょう。
トップ表示とは?
タイムラインは基本的には時系列で並び、古いものは下に落ちていきます。ですが、以下のように「トップに固定」を選択すると、その投稿をタイムラインの一番上に表示し続けられます。
同じ投稿をトップ表示し続けると、動きがないページのようにも思われます。設定するとしても定期的に変更するようにしましょう。
固定は7日間だけ有効で、その後は元の日付の場所に戻ります。
ハイライト表示とは?
タイムラインの中での表示場所ではなく、表示面積を変える方法です。各投稿にマイスオーバーすると「★ボタン」が出るので、クリックするとその投稿がハイライト表示になります。
一括で「ハイライト表示」を選択したい場合は、管理者パネルから行えます。
17 過去の大事な出来事用の画像・文言を制作・登録する
ユーザーのタイムラインと同様に、Facebookページにも、過去の大事な出来事を登録できます。
人はその企業やブランドの歴史に触れると親近感が湧いたり、惹きつけられたりしますよね。そうした意味あいをもつ内容を登録しましょう。
画像はなくてもかまいませんが、画像を入れる場合は843px×403pxのサイズを用意しましょう。縦はこれ以上高くてもいいのですが、表示は843px×403pxになってしまいます。
最初は開始日しか設定できないけど、実は……
大事な出来事を設定しようとすると、最初は「設立日」「開業日」「リリース日」「誕生日」などしか設定できません。
ですが、一度だけ開始日など最初に指定された項目を設定すると、好きなイベントを登録出来るようになります。
どんな過去の出来事を投稿するといいのか、参考になる切り口や他社の事例をまとめました。皆さんのFacebookページでもどういった過去の大事な出来事を設定するか、考えてみて下さい。
- 会社設立
- ブランド設立
- アメリカ進出
- ○○に移転
- ○○に新しい店舗誕生
- 大ヒット商品○○の発売が開始
まだしっかりと設定している会社は少ないのですが、以下の2ページは参考になります。
こちらも英語ですが、バーバリーやファンタも、歴史の見せ方で参考になります。
正確に言うと「過去の出来事」ではなく「通常投稿」として投稿しているのですが、ブランドの歴史をコレクション的に並べていくのもファンに喜ばれるコンテンツになると思います。
過去の大事な出来事の設定手順
操作は簡単ですが、念のために流れをご紹介します。以下の手順で進めるだけです。
Facebookページのタイムラインの上部にある投稿欄で「イベント、大事な出来事など」をクリックする。
最初は、開始日などをまず登録する。
開始日を日付で指定する(年だけや月だけの指定でも可)。
投稿された開始日のエントリの右上の鉛筆アイコンをクリックして編集する。
詳細や写真などを登録する。
完成。
18 告知・集客する
Facebookページは、作成しただけではファンは増えません。ファンを増やすには、必ず何かしらの告知をして集客する必要があります。
広告は有料ですが、無料でできることも結構あります。また、Facebookの外でできることもあります。予算感やファン数の目標に合わせて実施しましょう。
無料施策既存会員へのご案内
まずは皆さんがすでに持っている会員組織に告知するのが最優先でしょう。
- メルマガ
- Twitter
- mixiページ
- Google+
- DM送付
無料施策プレスリリース
「Facebookページを開始しました」というプレスリリースを出すのもいいでしょう。
ネット系のメディアに掲載されれば、普段接点を持てていない人にも知ってもらえる可能性があります。
無料施策Likeボックス
Likeボックスとは、Facebookページの一部機能を外部サイトに設置する、ブログパーツのような機能です。
Facebookが公式に用意している仕組みで、そのFacebookページに対する「いいね!」ボタンや「ファン」の一覧を並べられます。
以下の、Facebook公式のソーシャルプラグイン解説ページ(開発者向け)に記載されている情報を参考に、自社サイトやブログなどに設置しましょう。
無料施策Facebook上のお友達に知らせる。
Facebook上の友達に対して、個別に案内できます。
導線はいくつかありますが、告知したいFacebookページの管理者用パネルを開き、上記の2か所から行うのがわかりやすいでしょう。
無料施策Facebook以外の知り合いに知らせる。
皆さんが普段使っているメール経由での案内も出来ます。
「au」「Windows Live メッセンジャー」「Yahoo!」などのメールサービスに登録しているメールアドレスをインポートして、Facebook上から送信します。
その他、「Outlook Express」「Thunderbird」「Apple Mail」なども可能です。
こちらも導線はいくつかありますが、上記の管理者用パネルからたどっていきましょう。
有料施策Facebook広告
Facebook内のセルフ広告サービスを利用しましょう。リスティング広告のような広告サービスで、Facebookアカウントを持っていれば誰でも出稿できます(広告費用はクレジットカード払い)。
導線はFacebookページの管理者用パネルからたどるといいでしょう。
有料施策他の広告手段への入れ込み
最近少しずつ増えてきていますが、CM・雑誌・新聞などのマス広告や、店頭SPツールでFacebookページの案内をしましょう。
「Facebookページをやっています」と触れておくだけで、普段そのブランドが好きな方はFacebookを使っていれば自分で検索してファンになってくれます。
有料施策バイラル要素のあるアプリ
本記事の「9.キャンペーンなどのオリジナルアプリを作成・設置する」で紹介したような、キャンペーンや診断・検定などのエンタメ系のアプリを利用することにより、口コミでのファン獲得にもつながります。
国内でも「お江戸、いいね! I like EDO」「ポカリスエット」など、アプリでファン獲得に成功している事例もいくつかあります。
◇◇◇
以上、タイムライン対応版の、「企業Facebookページ制作マニュアル:18個の手順」を「制作編&集客編」としてお届けしました。
※※本記事は、ガイアックス・ソーシャルメディア・ラボに掲載された「【タイムライン対応版】Facebookページを制作する時の18個の手順、総まとめ」をWeb担当者Forum用に加筆・修正して掲載しています。
井出 一誠(いで かずあき)
株式会社ガイアックス GaiaXソーシャルメディア ラボ 編集長
株式会社ガイアックスに入社後、大手企業へのWebプロモーション、コミュニティサービスの提供などに従事。その後、GaiaXソーシャルメディア ラボを立ち上げ、企業のFacebook活用支援を目的とした研究・啓発活動を行い、その成果をブログにて公開している。現在ではそれ以外にも企業向けのFacebook関連サービスの立ち上げを行っている。
著書に『Facebookページ プロフェッショナルガイド』『ポケット百科 facebook 知りたいことがズバッとわかる本』(いずれも共著)がある。
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オリジナル記事:企業Facebookページ制作マニュアル:18個の手順 【タイムライン対応・制作編&集客編】 [Facebookページ活用 実践ガイド] | Web担当者Forum
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