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ビジネスイベント「ゲーミフィケーションカンファレンス2012」、東京ミッドタウンでで6/28 [ニュース] | Web担当者Forum

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モバイルサービス企画・開発のゆめみが運営スポンサーとして後援するビジネスイベント「ゲーミフィケーションカンファレンス2012」が6月28日、東京都港区の東京ミッドタウンで開かれる。ゲームの要素を他のことに取り入れる手法、ゲーミフィケーションに関するパネルディスカッションや講演、ワークショップを実施する。主催は、ゲーミフィケーションカンファレンス運営委員会。定員約250人。参加費は2万500円(ランチ付き)。サイトから申し込む。概要は次の通り。

日時:6月28日(木)午前10時半~午後7時
場所:東京ミッドタウン内ヤフーセミナールーム(東京都港区赤坂9-7-1)
内容:第1部:これまでの「ゲームの力を使う」という取り組み=「ソーシャルゲームは最強のゲーミフィケーション?」「ゲーム研究的な視点から見たゲーミフィケーション(仮)」▽第2部:ゲーミフィケーションの実際=「ゲーミフィケーションの本質的な理解(仮)」「ゲーミフィケーションで仕事を楽しくする方法」「今までのマーケティングじゃもうダメだ!?『来たくなる』気持ちを揺さぶるゲーミフィケーション」▽第3部:ゲーミフィケーションの可能性、今後=「ミニワークショップ:Yahoo!ロコをゲーミフィケーションしてみよう」「ゲーミフィケーションは壊れた現実を救うか?」「2020年のゲーミフィケーション」
詳細・申し込みサイト:
http://gconference.jp/

ゆめみ
http://www.yumemi.co.jp/

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アサツーディ・ケイ、スマートフォン向けの動画広告配信「mobile DADA」を本格スタート [ニュース] | Web担当者Forum

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広告大手のアサツーディ・ケイは、スマートフォン向けの動画広告配信サービス「mobile DADA(モバイル・ダダ)」を5月31日に本格的に始めた、と同日発表した。無料アプリを使って広告を配信し、会員登録したユーザーが広告を見るとポイントがたまり、現金や提携するショッピングサイトの商品と交換できる仕組み。広告主には、確実に視聴された分だけ課金される。「Android」版で始め、7月中に「iPhone」用を加える予定になっている。

動画広告は事前に配信され、ユーザーは待つことなく視聴できる。視聴後、商品・サービス紹介ページに移り、ボタンを押すことで気になる商品・サービスのサイトにアクセスできる。認知、理解促進、販促プロモーションのほか、マーケティングデータにも活用可能。今後は、品質の高い動画配信や、GPS機能の活用、EC機能、SNS連携など、サービスを拡張する。2014年度に20億円以上の売り上げを目標にすると同時に、若者を中心に会員数拡大を図り、5年後には1000万人の会員獲得を目指す。

アサツー ディ・ケイ
http://www.adk.jp/

mobile DADA
http://www.dada.jp/

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タイムライン対応版、企業Facebookページ制作マニュアル/人気記事ランキング2012-5-26~6-1 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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アクセス数上位ランキング

2012年5月26日~2012年6月1日の、Web担でアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

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※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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楽天 米SNS3位のピンタレストに出資 「楽天市場」との連携も視野に [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト
Pinterest(ピンタレスト)

楽天は5月17日、写真共有のSNS「Pinterest(ピンタレスト)」を展開する米Pinterest社に出資したと発表した。今後、ピンタレストの日本進出を手助けしていくほか、「楽天市場」との連携も図っていく。

Pinterest社が実施する合計金額1億ドル(約80億円)の第三社割当増資の一部を引き受ける。出資額は非公開。「ピンタレスト」はサイト上で写真を収集・共有できるSNS。登録ユーザー数は順調に拡大しており、12年1月時点で1170万人。米国第3位のSNSに成長しているという。

日本は写真愛好家が多くいるため、ピンタレスト社は日本人と同社のSNSは相性がいいと見ており、早期のサービス開始を目指す。楽天と組んで日本進出を図る。

将来的にはECとの連動も図っていく。ピンタレストは写真を共有することでユーザーが交流することから、アパレルや雑貨など写真表現が重要な商材と相性がいいされている。また、女性ユーザーが半数以上を占めることも通販購入に直結しやすいとみている。

・Pinterest
http://pinterest.com/

・楽天株式会社のニュースリリース
http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2012/0517.html

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

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GoogleアナリティクスPremiumの魅力「アトリビューションレポート」機能はここがスゴい! [GoogleアナリティクスPremium【短期集中連載】] | Web担当者Forum

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短期集中連載(全3回)目次
  1. 第1回 GoogleアナリティクスPremiumとは? 有料版GAの特徴・機能・対象を解説!
  2. 第2回 GoogleアナリティクスPremiumの魅力「アトリビューションレポート」機能はここがスゴい!
  3. 第3回 GoogleアナリティクスPremiumに関する6つの疑問とその答
※この短期集中連載は、筆者小川氏のブログ「リアルアクセス解析」で公開された記事をWeb担当者Forum用に加筆・再編集して掲載しています。

GoogleアナリティクスPremiumに関する情報を、全3回でお届けする短期集中連載、第2回では、GoogleアナリティクスPremiumの独自レポートである「アトリビューションレポート」(通常版GAにはない機能)を紹介します。

※2012/04/22時点の、GoogleアナリティクスPremiumに関する公式ヘルプやドキュメントなどの情報を元に作成しています。

「アトリビューション」とは

まず、「アトリビューション」について簡単にふれておきます。

アトリビューションとは、「寄与」あるいは「分配」を意味する言葉で、アクセス解析の世界では「成果の流入元分析と配分」という観点で使われる用語です。

たとえば、ある人がWebサイトに1回目はリスティング広告から訪れ、2回目はメールマガジンで訪れ、3回目は自然検索で訪れて、コンバージョンに至った(成果を達成した)としましょう。

この場合、多くのアクセス解析ツールでは、直接成果に結びついた最後の「自然検索」のみを成果に貢献した施策として評価をしていました。

そういった効果測定に対して「他の流入元にも一定の評価を与えてもいいのではないか?」という考え方で分析するようになったのが「アトリビューション」です。

アトリビューションについてより詳しく理解したい方は、「アトリビューション分析」連載 その1「アトリビューションとは?」をご覧ください。

Googleアナリティクス(通常版)におけるアトリビューション分析

さて、そんなアトリビューション分析ですが、Googleアナリティクス(通常版)では、2011から「マルチチャネル」というレポート群が用意されています。

「マルチチャネル」のなかの「アシストコンバージョン」レポート

こちらのレポート群では、流入施策ごとにコンバージョンした訪問者の「初回流入」「アシスト流入」「最終流入」の数や経路を分析できます。

しかし、あくまでも用意されたルールでのレポートしか見ることができません。したがって、「最初と最後の流入に貢献の重み付けをおいて考えると、各流入元はどれくらいの売上に貢献をしているとみなされるのか?」といった分析を行うことはできません。

さまざまな分配ルールで効果を確認するために、「マルチチャネル」内に用意されたのが「アトリビューションレポート」になります。

マルチチャネルの機能や活用方法に関しては、Google アナリティクスの新機能「マルチチャネル」 5つのレポートとその活用方法を紹介!(前編)の記事をご覧ください。

GoogleアナリティクスPremiumの「アトリビューション」レポート

さて、ここからがこの記事の本編になります。GoogleアナリティクスPremiumの大きな特徴の1つとして、通常版のGoogleアナリティクスよりも高度なアトリビューション分析ができる「アトリビューションレポート」が追加されていることが挙げられます。

GoogleアナリティクスPremiumのアトリビューションレポートでは、デフォルトで5つの分配モデルが用意されています。

Googleアナリティクスの「Attribution Playbook」の内容をもとに編集部で日本語訳を作成

それぞれを確認してみましょう。

  1. 最終配分(Last Interaction)

    成果に直接貢献した流入元に評価を100%割り当てるモデルです。今までのセッションベースの考え方になり、すべての基本です。

    初回 2回目 3回目 4回目 5回目
    (成果)
    0%
    0%
    0%
    0%
    100%
  2. 初回配分(First Interaction)

    成果に辿り着いた人の最初の流入に評価を100%割り当てるモデルです。初期認知(つかみ)に重きを置いた考え方ですね。

    ※「最初」がどこまで遡るのかは明記されていませんが、「マルチチャネル」の場合は1か月となっています。
    初回 2回目 3回目 4回目 5回目
    (成果)
    100%
    0%
    0%
    0%
    0%
  3. 均等配分(Linear)

    成果に辿り着いた人のすべての流入に対して同じ割合だけ評価を割り当てます。5回流入してコンバージョンした場合は、20%ずつ割り当てられます。

    初回 2回目 3回目 4回目 5回目
    (成果)
    20%
    20%
    20%
    20%
    20%
  4. 時間減衰配分(Time Decay)

    成果を達成した時間と流入日時の差分を元に評価を割り当てます。そのため成果に近い流入ほど貢献の割合が高くなります。

    ※具体的な計算ロジックは現時点では見つけられませんでした。
    初回 2回目 3回目 4回目 5回目
    (成果)
    5%
    15%
    20%
    25%
    35%
  5. 初回&最終流入重視配分(Position Based)

    初回と成果に直接繋がった流入の評価の割合が高くなるモデルです。「知ったきっかけ」と「コンバージョンが実現した」流入の2つに貢献を割り当てます。

    具体的には、初回と最終にそれぞれ40%を割り当て、残りの流入で20%を分ける形となります。

    公式ヘルプより。
    初回 2回目 3回目 4回目 5回目
    (成果)
    40%
    6.6%
    6.6%
    6.6%
    40%

GoogleアナリティクスPremiumの
「アトリビューション」で確認できるレポート

以下のようなレポート画面が用意されています。

Googleアナリティクスの「Attribution Playbook」の内容をもとに編集部で日本語訳を作成

この画面では、表の部分には左側から「チャネル」「最終配分」「初回配分」「最終配分との差(初回配分)の場合」と4つの列が表示されています。

最も左の「チャネル」の列は、「マルチチャネル」の他のレポートでも見られる、流入元の分類です。ここでは大きな分類で表示されていますが、キーワードや参照元ドメイン名といった単位で確認することも可能です。

「最終配分」と「初回配分」の列では、これらのルールで算出した場合のチャネル別貢献数が表示されています。最大で3つのモデルを横並びで比較できるようです。ここでは「コンバージョン数」になっていますが、売上を取得している場合は、売上での比較もできるようです。

そしてもっとも右にある列は、「最終配分」と「初回配分」の差分になります。この差が大きければ大きいほど、モデルによる効果見込みの違いが大きいということになります。上記画像の2行目を確認してみると「-15.54%」とありますが、これは「初回配分」のモデルの場合、「直接流入(ノーリファラー)」の貢献が、「最終配分」と比べて15.54%少ないとみなされるということを意味します。施策でこのギャップが大きいところを見て、流入施策の特性を確認することが大切です。

カスタマイズモデル

「アトリビューションレポート」の最も大きな特徴は、自分で配分モデルをカスタマイズできることにあります。ルールを作成して保存することで、そのサイト固有の配分モデルを作成でき、レポートにもすぐ反映される、とても強力な機能です。その中身を見てみましょう。

Googleアナリティクスの「Attribution Playbook」の内容をもとに編集部で日本語訳を作成

作成方法ですが、まずはカスタマイズのベースとなるモデルを、先程紹介した5つのモデルから選びます。その後に、条件付けを行っていきます。

条件付けは「●●●という条件の場合、貢献の度合いを他と比較して▲倍にする」といった形で複数設定できます。たとえば、「(指定した文字列が含まれるワード)の場合は、貢献を0.5倍にする」といった形です。では、どのような条件が使えるかを確認してみましょう。

  • 流入元 ―― 特定の流入元に対しての条件設定が可能です。「検索エンジン」「ノーリファラー」「特定のドメイン名」「特定のキーワード(以外)」といったさまざまな粒度が使えます。

  • 流入回数 ―― 「最初」「最終」「X回目」といった流入回数に応じて重み付けを変えられます。

  • サイト内での行動 ―― 「直帰(以外)」「何ページ以上(未満)閲覧」「何分以上(未満)閲覧」といったサイト内での行動を条件に重み付けを変えられます。直帰した場合は貢献として数えないといった形は納得感があるかと思います。

  • 時間減衰 ―― 時間における配分モデルをカスタマイズすることで、成果からの時間を元に評価の割合を変更できます。

ここで紹介した条件は全体の一部だけです。これら条件をORやANDで組み合わせることもできるので、さまざまなモデルを作成して比較できるのではないでしょうか。

感想&まとめ

アトリビューションという観点で分析できる解析ツールはいくつかあります。Googleアナリティクスはもちろんのこと、SiteCatalystやCoremetricsなども機能として用意されています。しかし、貢献度の算出方法を自由にカスタマイズし、簡単に比較できるのは私が知るかぎりではPremiumだけです

私がこのレポートを活用するとすれば、まずは仮説を元にさまざまなモデルを作成してみます。複数のモデルを元に、どのモデルでも貢献がある/貢献がない流入元を見つけ、その中で施策が打てる(=量を増やせる/量を減らせる)ものがあれば、実際に増やす/減らすを行ってみます。そして、実施してから数週間後・1か月後に想定どおりの結果が出たかを確認します。

この時に大切なのは、複数のモデルの結果を常にダウンロードし、比較し続けることです。サイト共通の最適な配分モデルがあるかもしれないですし、流入元ごとに最適なモデルが違うかもしれません。常に数値を確認しながら、最もサイト/流入元にとって実態を反映するモデルを選びましょう。

しかし、このような機能が用意されると、やはり次に「予測機能」が欲しくなりますね。

たとえば、「特定の施策の流入を2倍に増やした場合、1か月後のコンバージョン数にどれくらいの影響をあたえるのか」といったことアトリビューションのレポートを元に予測して表示する機能です。モデルによって想定される効果は当然変わってくるので、こちらも複数のモデルを横並びで比較したくなります。

ニーズは高いかと思うので、個人的には実装されてもおかしくない機能だと考えております。Googleに期待したいところです!

アトリビューション分析&配分 成功のためのチェックリスト

最後にGoogleアナリティクスの Attribution Playbookに記載されていた「成功のためのチェックリスト」を紹介して終わります。どれも大切な考え方なので、アトリビューションに興味がある方、あるいは、携わっている方はぜひ確認しておきましょう!

  1. 比較してカスタマイズしよう

    単一のモデルでは説明がつかない場合がほとんどです。ビジネスにあわせてさまざまな(カスタム)モデルを比較しましょう。実施するキャンペーンの種類によってもモデルは変わります。

    ※「まずは認知」が目的のキャンペーンと「コンバージョンが目的」のキャンペーンでは配分は変わるべきです。
  2. 実験して繰り返そう

    さまざまなモデルを見る中で新たな気づきがあったら、それを検証するためにさまざまなキャンペーンやマーケティング施策を実施し、数値にどのような影響があるかを確認しましょう。そしてそれを繰り返して行きましょう。

    「自分の仮説」だけを証明するモデルを見るのではなく、さまざまなモデルで比較する事を忘れないようにしましょう。

  3. 常識によるチェック&補正をしよう

    オンラインで取得できる情報は限られています。マルチデバイスの効果やオフラインでの売上はこのアトリビューションのレポートには組み込まれていません。分析あるいは評価する際には、これらの点も考慮しておきましょう。

  4. 情報共有&相談しよう

    アトリビューションを有効活用するには、役割や組織の壁を超える必要があります(それだけ多くの施策やコンテンツが絡むため)。見解・実験・モデルなどは、部署を超えて統一しておきましょう(そうでないと、施策担当者によって自分の評価を高めるためのモデルを使い出してしまう可能性があります)。

  5. 限界を理解しよう

    アトリビューションはすべての疑問に答えてくれるものではありません。

    自分の仮説とモデルの結果が正反対でどちらを信じれ良いか分からない場合は、テストを行ったりマーケット調査などを行ったりすることで、判断の精度を上げていきましょう。

  6. 機会を捉えよう

    アトリビューションの考え方は、全体を見渡せるほど完璧ではないものの、最終配分よりは強力です。不完全である事を理解しながらも、ぜひこれを機会と捉えて、実験を進めてみましょう。

◇◇◇

次回が最終回です。Q&A形式でGoogleアナリティクスPremiumの理解と考察を進めていきます。

この記事は、ブログ「リアルアクセス解析」の以下の記事をWeb担当者Forum用に加筆・再編集して掲載しています:
小川 卓(おがわ たく)

小川 卓(おがわ たく)

1978年3月23日、横浜生まれ。在米・在英10年。ロンドン大学(UCL)卒業・早稲田大学大学院卒業。専攻は化学。

マイクロソフト株式会社に入社、その後株式会社ウェブマネーでマーケティング部門の立ち上げを上司とともに行う。2006年より、現職である株式会社に入社。150サイト以上あるWebサイトに対しての、アクセス解析の選定・導入・運用・教育などを担当。

個人の活動として、アクセス解析イニシアチブスタッフ。アクセス解析の輪を広げる合弁会社に立ち上げ時にスタッフとして参加。FAQやWikiの作成、講演などをさせていただいています。

著書に『ウェブ分析論』(ソフトバンククリエイティブ)があり、ほかにも本気で活用したい人へ!ゼロからわかるアクセス解析導入・運用完全ガイドという連載をMarkezineにて執筆(全30回)。ほかMarkezineにて執筆多数

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グーグルの「検索サジェスト」の仕組みとSEO的注目点 [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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[海外情報]
SEOmoz
検索マーケティングのニュース&テクニック

今回は検索サジェストという刺激的なテーマを取り上げる。オリジナル記事は動画だが、文章に起こして解説しているので安心してほしい。

検索サジェストとは、「グーグルインスタント」や「グーグルサジェスト」という名前でも知られている機能だ。実はBingにもあるし、DuckDuckGoなどの検索エンジンでも採用されているし、QuoraやWikipediaといったところでも導入が始まっている。

検索クエリを入力するとき、何か文字を入力すると、グーグルは僕が検索したがっていそうなものをサジェスト(提案)してくれるんだ。

たとえば、「Does anyone……」と打ち始めると、こんなものを提案してくれる。

  • 「Does anyone still use MySpace?」(誰かMySpaceをまだ使ってる?)
    ―― そうだな、その質問の答えは僕も気になるかも。

  • 「Does anyone use MySpace anymore?」(誰かMySpaceを今後も使うのかな?)
    ―― ご丁寧にどうも、グーグル、少しくどいよ。

  • 「Does anyone live in Greenland?」(誰かグリーンランドに住んでる?)
    ―― うん、いるよ、少なくとも数人は。

  • 「Does anyone use Google+?」(誰かGoogle+を使ってる?)
    ―― いや、誰も……というのは冗談。願わくは、少なくともWhiteboard Fridayを見てくれているみんなは、Google+を使っているといいのだけど。

こうしたサジェスチョンは、次の2つの観点から興味深い。

  • 企業名検索でネガティブな情報が表示される点
  • ブランディング視点からの考察

それぞれについて解説しよう。

企業名検索でネガティブな情報が表示される点

1つ目は、企業名を検索しようとして、ネガティブな言葉が表示される場合がある点だ。企業名と一緒に「詐欺」や「ペテン」のような、とにかく違法行為や犯罪といった好ましくない言葉が表示される可能性がある。

SEO業者には、これを変えたいというクライアントやクライアント候補からの相談がときどきある。あるいは、自分の会社や名前の評判を管理しようという人もいるかもしれない。

ここに表示されるクエリ、つまりグーグルが提案する語句が良い言葉になるよう、検索サジェストがしっかり管理されるようにしたいというわけだ。

ブランディング視点からの考察

そしてもちろん2つ目は、実に興味深いもので、ブランディング視点からの考察だ。

おもしろい例を挙げよう。

これまで長年にわたり、検索するときに「SEO」で検索を始めると、どんなキーワードがサジェストされていたと思う?

少なくとも米国の大部分の地域においては、最初に表示されるのは「Seoul」だった。ソウルは、韓国の首都であり、空の旅の行き先としてごくごくありふれている。

それはそれでいいのだけれど、ほかに「SEO book」「SEO guide」などが表示されていた。それが、SEOmozがブランドになり始めると、「SEOmoz」がここにサジェストされるようになった。とてもすばらしいことで、僕らは本当に喜んだ。

SEOmozが表示されるサジェスト候補内の順位は、次第に上に移動していった。現在、少なくとも米国の大半の場所で、SEOmozはSEOの下に第1候補としてサジェストされる。

ただ、おもしろいことに、ここシアトルでは違うんだ(SEOmozの所在地)。シアトルはソウルと飛行機で行き来する韓国系米国人が多いからだ。直行便が飛んでいることもあって、シアトルはアメリカの他の地域に比べてソウルを検索する人が多いのだろう。

「SEO」からの検索サジェストで「SEOmoz」が第1候補になった結果、どんなことが起こったと思う? GoogleアナリティクスでSEOmozというブランドを含むキーワードからの検索トラフィックが、「SEOmoz」が第1候補になってから2日間の内に急上昇したんだ。

僕の記憶が正しければ、だいたい1年半から2年前に、第3候補から第1候補になった。これは最高に素敵で、本当に興味深いことだ。検索サジェストにはこのように影響力があり、サジェストされるワードやフレーズは、時間をかければブランディングで変更できる。

検索サジェストの順位は何で決まるのか?

検索サジェストの順位は何で決まるのか?

では、グーグルが検索サジェストの内部で使っているシグナルの話をしよう。

検索ボリューム

「Whiteboard Friday」は、このオリジナル記事。SEOmozのコーナーの1つで、毎週金曜日に動画でSEOを解説している。

まずは検索ボリュームだ。「Does anyone else watch Whiteboard Friday」(誰かWhiteboard Fridayを見てる?)という言葉が大量に検索され始めるとしよう。

こうしよう。みんな検索してみてほしい。僕がリンクをいくつかツイートし、Google+でなにか紹介をする。そうすると、誰かがこのフレーズを検索してくれるかどうかがわかるし、その数を追跡できるだろう。bit.lyで「does anyone watch whiteboard friday」のグーグル検索結果ページの短縮リンクを作っておいた。bit.lyならクリック状況をだれでもトラックできる。たぶん数百件から2000件程度の検索が米国中からあるはずだ。

SEOmozのトラフィック、つまりWhiteboard Fridayを見ている人は、約50%が米国内で、残りの50%が世界の他の国からだ。少し時間がたてば、この言葉がサジェストの中に入ってくるだろう。そうなるのは、検索エンジンが「おや、この言葉が検索されているじゃないか。じゃあサジェストするようにしよう」と判断する材料として、検索ボリューム(そのフレーズが何回検索されているか)を参照しているからだ

※Web担編注 実際に、randが指定した検索ワードが検索サジェストに入ったようだ。オリジナル記事に掲載されていた以前のサジェストと、いまのサジェストを比べてみてほしい。

オリジナル記事の掲載時(実験前)のサジェスト状況
実験後のサジェスト状況
6月3日時点、google.co.jpから日本語環境で検索

ただ、ここで十分気をつける必要がある。というのも、実のところグーグルは数年前に、Amazon Mechanical Turk(人力の作業をオンラインで依頼できるクラウドソーシングサービス)とある関わりを持っていたからだ。グーグルから問い合わせを受けたMechanical Turkの関係者がいて、グーグルの話は、要するに「検索サジェストの操作やその手のものを依頼している人がいないかを知りたい」ということだった。

グーグルはそういった不正対策に関してはるかに腕を上げており、現在はおそらく「検証可能なユニークアカウント」だとか、「独立ユーザー」だとかいったものを使っていると考えて間違いない。つまり、僕のコンピュータから100回検索しても多分大きな違いは出ないが、シアトル全域で500人が検索を始めると、少なくともこの地域のサジェストでは、「Does anyone watch Whiteboard Friday?」がかなり上の方にくるに違いない。

検索ユーザーの位置情報

そこで第2のポイントの話につながる。それは、検索ユーザーの位置情報だ。

少し前にSEOmozでおもしろい実験を行った。世界中の約1000人に、「travel blog」(旅のブログ)というフレーズに続けて、妻のブログのタイトルである「Everywhereist」という単語を入れて検索してもらった。検索サジェストが検索順位に影響するのかを知りたかったんだ。つまり、ここにブランド名を入れることで、サイトの検索順位は上昇するのだろうか?

少なくともこの例においては、そういうことにならなかったようだ。しかしこの実験から、ある検索ボリュームが増え出してから検索サジェスト入りするまでの時間は非常に短いことがわかった。検索をしてくれたフォロワーや友人がたくさんいた地域では、このキーワードが検索サジェストに出てきた。

これは実に興味深い。検索サジェストに表示されるためには、位置情報が影響する一方で、そのフレーズを検索する人の数は必ずしもそこまでたくさん必要ないことが強くうかがわれる。

さて、これを使ってブラックハット的な行為やグレーハット的な行為ができるのは明白だ。だが、やってはいけない。試してみるもダメだ。面倒な事態を招くことになる。いずれにせよグーグルは明らかにこうした検索結果をきれいに掃除しているので、不正をすればすぐにバレてしまう。

でも、ブランディング、製品のネーミング、ソーシャルメディアでの共有、さまざまなインバウンドマーケティングなどを通して自然にやれるのならば、変えることもできる。

キーワード/フレーズの言及

最後に、やはり興味深いものに、キーワード/フレーズの言及がある。ここで言う「言及」とは、ウェブ上で実際にその言葉について語られるということだ。

特にニュースや新しいコンテンツに、先ほどの例でいえば「travel blog Everywhereist」や「Does anyone watch Whiteboard Friday?」のようなフレーズが登場するかどうかだ。たとえばこのビデオなら、このブログ記事が公開されると、「Does anyone watch Whiteboard Friday?」というフレーズがRSSフィードを経由して拾われてウェブのあちこちに登場し、人々がそのフレーズや似たようなフレーズを検索し始める。この流れもまた、検索サジェストに影響するのだ。

◇◇◇

グーグルが位置情報とユニークユーザーの両方を使って確認していること、そしてキーワード/フレーズの言及を調べていることを、僕は確信している。

だから、ある言葉が検索されたとしても、ウェブでその言葉を話題にしている人がいなければ、ちょっとおかしいぞということになる。しかし、ニュース、特にニュースの見出しに登場していて、人気があり、多くのソースに登場し、検索ボリュームが増えているフレーズは、おそらく検索サジェストに顔を出すことになる。

検索サジェストをグーグルがどう運用しているかについて、今回のWhiteboard Fridayで理解してもらえただろうか。ではまた次回まで、ごきげんよう。

この記事は、Daily SEOmoz Blog に掲載された以下の記事を日本語訳したものです。
author photo
原文:「How Google's "Search Suggest" (Instant) Works - Whiteboard Friday」by randfish(2012/03/15)
記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ
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オリジナル記事:グーグルの「検索サジェスト」の仕組みとSEO的注目点 [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum
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[ユーザー投稿] 株式会社イー・エージェンシー、PCサイトをドラッグ&ドロップで簡単にスマホサイトに変換できるSaaS型 Webサービス「shutto」プロ版をリリース | Web担当者Forum

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株式会社イー・エージェンシー(本社:東京都千代田区、代表取締役:甲斐 真樹)は、PCサイトをドラッグ&ドロップで簡単にスマートフォンサイトに変換できるSaaS型 Webサービス「shutto(シュット)」プロ版をリリースしました。

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企業Facebookページ制作マニュアル【タイムライン対応版】が大人気 - 5/26~6/1のWeb担の記事まとめ [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 21 本とニュース記事 18 本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、安田です。

企業Web担当者 初級講座 6/27~7/18 計4回 (Web担当者の学校)
キノトロープ生田氏、キヤノンMJ増井氏、サントリー酒類 室元氏、ビービット武井氏の豪華講師陣がWeb担当者としての本筋を教える計12時間の講座。“「Webに詳しいから」というだけでWeb担当を任されたというような方には、とてもためになります。”今すぐお申し込みを!
https://web-tan.forum.impressrd.jp/school/beginner

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
企業Facebookページ制作マニュアル【タイムライン対応版】

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「企業Facebookページ制作マニュアル:18個の手順 【タイムライン対応・制作編&集客編】」が、230TW、680はてブ、410いいね!と、大人気でした。

    注目を集めた「企業がFacebookページを始める時に押さえておきたい28個の手順 【準備&プランニング編】」の続編となる「制作編」として、タイムライン対応版のFacebookページ制作マニュアルをお届けする記事です。

    Facebookに慣れていない人にもわかりやすく、18のステップで制作から集客まで解説していますよ。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/30/12806 (今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/5878 (バックナンバーを見る)

  • 漫画「Webマーケッター瞳 シーズン3」の第2話が公開されました。いつも一番人気の瞳ですが、今回はFacebookページ制作の記事に惜しくも負けました。

    瞳が部長に大抜擢されたサプリ事業部は、万年赤字で、桜花のお荷物部署だった。そこで瞳に与えられた表のミッションは、ネット販売による在庫の一掃。しかし、真のミッションは、集められた部員のリストラだった。瞳、どうする?

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/31/12577 (今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6269 (バックナンバーを見る)

  • 「『ROAS』『CPA』『ROI』を理解してリスティング広告の正しい効果測定を」は、「スポンサードサーチ再入門」の記事。

    お金をかけて広告を出す目的は、最終的にそれ以上のメリットを得ること。ビジネス全体での成果を正しく測るには、CPA、ROAS、ROIの理解が必要となります。それら3つの指標と“アトリビューション”について解説しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/ylisting/2012/05/31/12834 (今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/1834 (バックナンバーを見る)

  • 短期集中連載「GoogleアナリティクスPremium」の掲載をスタートしました。GoogleアナリティクスPremiumに関する情報を、全3回の短期集中連載としてお届けしていきます。

    第1回は「GoogleアナリティクスPremiumとは? 有料版GAの特徴・機能・対象を解説!」。GoogleアナリティクスPremiumとはどんなものかを通常版やSiteCatalystとの機能比較で紹介し、どんな状況で導入を検討すべきかを解説します。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/06/01/12851(記事を読む)

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
レンタルサーバーに興味のある方には
クラウド&サーバーホスティング完全ガイド
企業内情報システムのお仕事をされている方には
IT Leaders
ソフトウェア開発者の方には
Think IT

[セミナー・お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
CMO、ソーシャル、アクセス解析など多様なセミナー情報×8件

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

CMO Japan Summit 2012(6/6~6/7)

CMO Japan Summit 2012が今年も6月6日~7日に椿山荘で開催されます。主催はmarcus evans。日本のマーケティングリーダーの方々が直面している課題を基調講演やプレゼンテーション、パネルディスカッションで幅広く議論する場。

http://www.me-uk.com/summit/intro.asp?eventid=18353

ソーシャルメディアで愛される企業に(6/13)

「ソーシャルメディアで愛される企業になるための秘訣」と題したセミナーをアライドアーキテクツが6月13日(水)に渋谷で開催します。Facebookページのタイムライン化後のコミュニケーション戦略をHIS、チロルチョコ、GDOなどが講演する内容。参加費は3,000円(懇親会も参加の場合は5000円)。

http://www.aainc.co.jp/seminar/

サイバー攻撃&ウェブアプリ脆弱性を乗り切る(6/8福岡、6/21東京)

「サイバー攻撃&ウェブアプリ脆弱性を乗り切る ウェブサイト防衛テクニック」と題したウェブセキュリティ最新ソリューション講座を日本ベリサインが6月8日(金)に福岡で、6月21日(木)に東京で、それぞれ開催します。参加無料。

https://www.verisign.co.jp/event/websecurity_solution/

【EC】ゲーミフィケーションで売り上げアップ(6/13)

「ゲーミフィケーションで売り上げアップをねらえ!」と題した、売れているECサイトのヒケツを探るEC運用セミナーが6月13日(水)に秋葉原で開催されます。主催はゆめみ、神戸デジタル・ラボ、at+linkの3社。参加無料。

https://www.at-link.ad.jp/gm/

モバイルO2O(6/12)

ビートレンドは、「betrend O2O」を含め、同社の最新版サービス「betrend 6.0」を解説する「Betrendパワーアップフォーラム2012」を6月12日(火)に六本木で開催します。参加無料。

http://www.betrend.com/seminar/20120612.html

レスポンシブWebデザイン入門(7/6)

モバイルファーストの理念に基づくデザイン手法を解説する「レスポンシブWebデザイン入門セミナー」をミツエーリンクスが7月6日(金)に西新宿で開催します。講師は木達氏、参加無料。

http://www.mitsue.co.jp/seminar/responsive_web_design.html

【EC】セグメント活用によるアクセス解析(6/13)

「サイト訪問者をセグメント化して成果に繋げるとは」と題してアクセス解析&レコメンドを解説するセミナーのEC編をアクティブコアが6月13日(水)に丸の内で開催します。参加無料。

コンバージョン率6.5%を打ち出したお取り寄せサイトの事例などで解説。

http://www.activecore.jp/seminar/20120613.html

アクセス解析はやらなくていい!?(6/7)

「アクセス解析はやらなくていい!?解析ROIを高める方法とは」などのセッションが予定されている「Webサイトを活かすアクセス解析!知っておきたいツールの特性!」セミナーをキーポート・ソリューションズ+運営堂が6月7日(木)に大手町で開催します。参加無料。

http://www.sitetracker.jp/event/seminar120607.html

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 編集長ブログ―安田英久
    SEO会社や制作会社はライターを抱えて編プロ機能も備えていけばいいと思う
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/29/12855
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • 誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック
    FacebookやTwitterをやっていますが、サイトの宣伝効果はあるのでしょうか?
  • 企業ホームページ運営の心得
    コンプガチャの本当の問題点とWeb担当者が得る学び
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/30/12848
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • 海外&国内SEO情報ウォッチ
    あなたのロングテールSEOが失敗する理由 など10+4記事(海外&国内SEO情報)
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring
    いよいよ実現する、ソーシャルの可視化 ――アクションに繋げられなければ意味がない | アドビ システムズ
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring
    Webで実現する最上の「おもてなし」~お客様をファンに育成 | 日本オラクル
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring
    SNS時代のWebサイト構築と運営は、多機能CMSの活用がキーになる | 鈴与シンワート、ジゾン
  • 衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座
    トラッキングコードを実装する[第8回]
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/31/12875
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック
    動画コンテンツによるリンクビルディング #3 ソーシャル、メール獲得、サイト内展開など
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    売れるネット広告社「売れるネットつくーる」モニターが800社に 通販支援ツール 大手利用も
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    リクルートが車専用EC「カーセンサーnet カー用品通販」開始 部品取付もオプションで提供
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社キーポート・ソリューションズ
    Urchinで解析できる内容は、SiteTrackerでも解析できる? -よくあるお問合せをまとめてみました(SiteTrackerコラム番外編)
  • ユーザー投稿記事 by Lotus Web Studios
    YouTubeマーケティングを成功に導く5つのステップ_後編
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    【6月7日東京】『一緒に操作して学ぶ 今から始めるGoogle Analytics入門講座』セミナーを開催(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社セラク
    6月11日(月)「お問い合わせフォーム」と「新着情報」をもっと営業に活かす!株式会社セラク、株式会社セールスフォース・ドットコム共催無料セミナー
  • ユーザー投稿記事 by ウィージェントセミナー事務局
    6月札幌開催決定!JWDA上級ウェブ解析士認定講座
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社アイル
    アイル、ネットショップと実店舗の一元管理セミナーを6月に開催
  • ユーザー投稿記事 by altovision
    【6月28日(木)】メールマーケティング大学 第24回『PDSサイクルのまわし方、 効果向上のための施策を伝授! 』
  • ユーザー投稿記事 by ud
    aiship、東京・大阪にてスマートフォンのネット通販に関するセミナーを開催
  • Web担アクセス数上位ランキング
    プロが考えるWebコンテンツ開発の仕事とは/人気記事ランキング2012-5-19~5-25
  • 先週のWeb担まとめ記事
    三菱電機のスーパーウェブマスターが明かす、未来をもたらす仕事術 - 5/19~5/25のWeb担の記事まとめ

先週のニュース記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↑解説記事

大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

Googleアナリティクスのデータ取得APIが6月10日から新バージョンに切り替わり、古いバージョンが使えなくなります(ふつうにサイトをトラッキングしている人には影響なし)。

Web担のサイト、次の週末までに対応しなきゃランキングとかのデータが更新されなくなっちゃう。間に合うか! ドキドキ。

(安田)

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[ユーザー投稿] ウェブ解析無料セミナー~Googleアナリティクスから見るウェブ解析~/6月13日@八重洲 | Web担当者Forum

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ウェブマーケティングは、多くの企業で必要とされているにも関わらず、体系的に知識を得るための場が少ない分野です。
「ウェブ解析士認定講座」は、その ギャップを埋めるための講座です。ご自身のマーケティングにも役立ち、クライアントへの付加価値提案にも活用ができます。
この無料オープンセミナーは、ウェブ解析士(Web解析士)の資格がどのような資格なのか、ウェブ解析士(Web解析士)の役割とは、Googleアナリティクスの資格「GAIQ」について解説いたします。

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アユダンテ、「つぶやきデスク」に炎上回避の機能「急上昇検索ワードアラート」を装備 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webマーケティング支援のアユダンテは、企業向けソーシャルメディア管理ツール「つぶやきデスク」に「炎上」などの運営上のリスクを低減する「急上昇検索ワードアラート」を装備した、と6月4日発表した。「Twitter」や「Facebook」などのソーシャルメディアの普及に伴い、不適切な発言や行動により苦情や攻撃が殺到する「炎上」のケースが増えている。急上昇検索ワードアラートは、いち早く炎上を察知し、迅速な対応を取ることによって企業や商品に対するネガティブな情報の増加に歯止めをかけることができるという。

急上昇検索ワードアラートは、ネガティブワードなど特定のキーワードを事前に設定しておけば、指定の閾値以上にキーワードの投稿があった場合に管理者にアラートで通知する。急上昇検索ワードアラートの装備に伴うアップデートにより、つぶやきデスクはTwitterのオリジナル画像サーバー「フォトパケット」への画像投稿やTwitterを利用した画像投稿サイト「Twitpic」のURLがクリックカウント可能になるなどの機能も追加した。

アユダンテ
http://www.ayudante.jp/

つぶやきデスク
http://twdesk.com/

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シックス・アパート、「PowerCMSとSalesforce連携ソリューション紹介セミナー」、東京で7/3 [ニュース] | Web担当者Forum

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ブログソフトのシックス・アパートは、サイト管理ソフト「Movable Type」のCMSプラグインソフトである「PowerCMS」の紹介と、PowerCMSで運用するコンテンツをスマートフォンやソーシャルメディア、クラウド型CRM(顧客管理)「Salesforce」と連携するソリューションを紹介するセミナーを7月3日に東京都渋谷区で開催する。あわせてMovable Typeの最新情報や、企業サイトのソーシャル対応を実現するサービス「Zenback BIZ」の紹介も行う。セミナーは午後1時半~同5時半に開催。定員は100人、参加無料。サイトから申し込む。概要は次の通り。

日時:2012年7月3日(金)午後1時半~同5時半
場所:インフォコム本社セミナールーム(東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル)
内容:「Movable Type5最新情報」「PowerCMS最新情報」「Zenback BIZで実現する、法人サイトの簡単ソーシャル連携と最適化TIPS」「PowerCMS Social 製品紹介」「Salesforceサービス紹介」「PowerCMS for Salesforce 製品紹介」
詳細・申し込みサイト:
https://www.sixapart.jp/seminar/sa/2012/05/18-1658.html

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  • 内容カテゴリ:CMS

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モディファイ、Yahoo!ショッピングの加盟店向けソーシャルコマースの新プログラムを支援 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webアプリケーション開発のモディファイは、Yahoo!JAPANが「Yahoo!ショッピング」に出店するストアに提供する「Facebookページ」などを活用するソーシャルコマース「f-コマース」を支援するプログラムへのサポートを開始した、と6月4日発表した。プログラムはYahoo!JAPANが加盟店に提供、モディファイは技術面と運用面のサポートを担当する。

サポートは「加盟店のFacebookページの制作と運営支援」「Facebookページを介して購買者とのコミュニケーションを支援する『SM3 for ソーシャルコマース』の提供」「懸賞やアンケートなど、集客や販促に必要なFacebookページ用アプリの提供」「集客支援などのコンサルティングサービスとノウハウの提供」を予定している。

モディファイ
http://www.modiphi.com/

Yahoo!ショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/

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転職サイト「DODA」が実践した、ページ内行動の可視化によるケタ違いのサイト改善 | ユーザーインサイト、インテリジェンス [【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring] | Web担当者Forum

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【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring

セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング 2012 Spring」(2012年4月19日開催)の講演をレポートする。他のセッションのレポートはこちらから。

A会場の午後最初のセッションは、インテリジェンスが運営する転職サイト「DODA(デューダ)」のウェブマーケティング担当者と、ウェブ解析ツールを提供するユーザーローカル担当者とのトークセッションが行われた。ユーザーのページ内行動の解析結果を基にサイトを改善し、大幅な成果向上に結びつけた事例が紹介された。

コンバージョン率1%前後から最大15%まで大幅改善

株式会社ユーザーローカル
コーポレートセールスディレクター
渡邊 和行 氏

本セッションのホスト役を務めるのは、ウェブ解析ツールを展開するユーザーローカルの渡邊和行氏。同社のウェブ解析ツール「ユーザーインサイト」は、ユーザーのWebページでの行動をサーモグラフィーのように色の違いで可視化する行動解析と、年齢や性別などの属性を推測するユーザー分析の2点に、強みを持っている。

本セッションのテーマは、ユーザーのページ内行動の可視化による改善事例。総合人材サービス大手インテリジェンスの求人・転職サイト「DODA」でウェブマーケティングを担当している畑邊氏を招き、実際に大幅な改善に成功したノウハウが共有された。

本セッションの結論を先に述べると、「ユーザーインサイト」を用いてページ内行動を可視化し、改善を重ねたところ、コンバージョン率を1%程度からページにより5~15%程度まで高めることができた。可視化されたユーザー行動のどこに着目し、どんな改善策を実施したかが具体的に明かされ、ウェブ担当者にとって収穫の多いセッションになったはずだ。

DODAの担当者として、転職志望者をDODAのサイトに集客し、コンバージョン(転職への応募)につなげるための施策を立案・実践する畑邊氏は、まず媒体であるDODAについて説明する。サイトの設立は2007年1月で、常時、数千件の求人案件を掲載している。サイトの目的は次の2つだ。

まず1つは、企業に求人広告を掲載してもらうこと。もう1つは、その広告に応募する転職志望者を集めること。畑邊氏に求められているゴールは後者になる。

株式会社インテリジェンス
キャリアDiv. 事業企画統括部募集企画部
畑邊 康浩 氏

重要なのは広告掲載企業さまがほしいと思っている人材を集客し、求人に応募してもらうこと。適切なマッチングが行われるようにユーザーを誘導することが、マーケティング上のポイントになります(畑邊氏)

ユーザーを適切な求人案件に導くためには、ユーザーの行動や属性を把握することが不可欠だ。そのためのツールとして畑邊氏が選んだのが、行動解析や属性分析に強みを持つユーザーインサイトだった。

DODAはサイトに複数の“特集ページ”を設けており、たとえば「第二新卒歓迎企業特集」や「スマホ・ソーシャル企業特集」などのように、カテゴリを絞って求人情報を紹介している。この特集ページが、求人一覧ページひいてはコンバージョンに至るまでの重要な導線になっており、畑邊氏は「サイト全体を最適化するというより、それぞれの特集ページを最適化する」というイメージでユーザーインサイトを導入したことを明かした。

アクションに至らないユーザーの行動を解析し、成果に結びつける

このような背景を踏まえたうえで、畑邊氏の話はユーザー行動の解析結果に基づく具体的なサイト改善手法へと移った。まず改善前の特集ページのデータだが、求人一覧ページ(このページを経てコンバージョンにつながる)への移動率は一桁台(パーセント)で、離脱率は70~80%に上っていた。求人一覧ページ移動後の応募(コンバージョン)率も、1%前後にとどまっていたという。

ヒートマップでよく見られている部分を可視化

こうした状況を改善するために導入されたのがユーザーインサイトだ。ユーザーインサイトには冒頭で説明したように、「ユーザーがページ内のどこを見ているのか」を可視化する機能が備わっている。この機能はヒートマップと呼ばれ、よく見られている箇所は赤、あまり見られていない箇所は青、その中間はオレンジや黄色、緑色で表される。人や動物、物の温度を視覚化するサーモグラフィーと同じ表現手法だ。加えて、ユーザーが「ページのどこまで見て離脱したか」「どのリンクをクリックしたか」も可視化できるようになっている。

こうしたユーザーインサイトの解析機能を用い、ユーザー行動を可視化した結果、ページの課題も浮かび上がったと畑邊氏は話す。

コンテンツに関しては、ページの最後の方までよく読まれていました。しかし求人一覧ページへのリンクを多く設置しすぎて、ユーザーを迷わせてしまった形跡が見て取れました。離脱が怖くて導線をたくさん設けたことが、ページ内のクリックを分散させる結果につながってしまいました(畑邊氏)

つまりコンバージョンにつながる質の高いクリックを、思うように得られていなかったのだ。この可視化データに基づき、畑邊氏は1度目のサイト改善を行った。具体的には、ページ内に分散していたリンクをページ下部にまとめたのだが、これだけでは大きな改善は見られなかった。

ユーザーインサイトで可視化すると、ページ内のコンテンツは全般的によく見られており、特に下部が熟読されていることがわかりました。しかし、その割にリンクはクリックされていない。つまり、ページ下部にあるリンクにたどりつかずに離脱してしまうユーザーを減らすことができない、という課題が残りました(畑邊氏)

1回目のコンテンツ改善結果。ページ全般がしっかり見られるようになったが、求人へのリンクがページ下部にあることで、離脱するユーザーを減らせなかった。

だれもがわかる形で改善結果を可視化

そこで畑邊氏は、データを基に「求人案件を早く見たい方はクリックしてすぐ見られるように、業界の情報を知りたい方は記事を全部読んだうえで求人一覧ページに移動できるようにすれば、それぞれのニーズを満たせるはず」と新たな仮説を立て、2度目の改善に取り組んだ。仮説を基に、ページ上部に求人企業のロゴと求人一覧ページへのリンクを設置し、さらにページの各所にも求人案件へのリンクを設置したのだ。ボタンもより目立たせている。

こうした改善結果はヒートマップ機能で、だれもがわかる形で可視化された。ページの上部3分の1にもたどりつかないうちに、半数以上のユーザーが離脱していたのだ。同時に熟読場所も、ページ上部の企業ロゴあたりが際立つようになった。しかしその一方、求人一覧ページへのクリック数は、全体として向上したという。

求人情報をすぐに見たいというユーザーと、最後まで記事を読みたいというユーザーに、それぞれ別の導線を設計する。この改善により、まさに畑邊氏が意図していた通りの結果が得られたことが明らかになった。

改善結果を数字で言いますと、求人一覧ページへの遷移率は一桁台から30%台に、離脱率は70~80%だったのが10~20%に、コンバージョン率は1%前後から特集によっては15%まで高めることができました。ユーザーインサイトのヒートマップによって気づきを得たことが、結果に結びついたと思います(畑邊氏)

畑邊氏が、ユーザーインサイトを導入したのは2011年2月。こうした成功事例が出てきたことで、各特集ページの担当者がレイアウト改善などにヒートマップを役立てるケースも増えてきたそうだ。ヒートマップは、ぱっと見て感覚的に課題や改善点がわかり、解析の専門知識のない担当者レベルでも扱いやすい点が魅力だという。

従来の解析ツールでは、ユーザーが来てこのリンクをクリックしたという“点”の部分しかわかりませんでした。しかし、ユーザーインサイトによって、そうした点と点の間でユーザーが何をしているかがわかるようになってきた。私は部内で“行間を読む”と言っていますが、アクションに至らないユーザーの行動をもっと解析して求人企業と求職者のマッチング精度を高め、担当者間でその知見を共有していきたいと思っています(畑邊氏)

畑邊氏は今後も行動解析を積極的に利用していくと述べ、まさに桁違いの成果を挙げた事例報告を締めくくった。

【取材・執筆】
モジカ
担当:鶴田修朗(スクリプトLLC 代表)

講演、音声、動画などのコンテンツをテキスト化し、情報を利用・加工・検索・共有しやすくするサービスを提供している。

http://www.moji-ca.net/

【撮影】
株式会社Lab
鹿野宏、石川恵愛

http://www.hellolab.com/

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検索キーワードを自動分類して“ざっくり”分析するExcelの秘蔵テクニック 第8回 [1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善] | Web担当者Forum

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[小さく作って速く改善]1万円で真似できる“戦略的サイト運用術”個人ブログ/企業サイトを企画→設計→実装→運用→改善!するプロジェクト

自然検索のフレーズは、ワードのかけ合わせや類義語が多く、ロングテールになるため、上位の20件~100件だけを見ていると傾向を読み誤ることがある。とはいえ、個別にたくさん見るのは時間がかかりすぎる。まずは全体の傾向をざっくりと見て、改善すべきエリアを絞り込んでから、個別キーワードの最適化に着手したいところだ。

そこで、今回は似たような検索フレーズをまとめて分析する方法について検討してみる。

今回の想定真似コスト 5~10時間、ゼロ円

ねらい:ざっくり分析したい

検索キーワードのデータは細かい。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどのバリエーションや類義語に加えて、複数ワードのかけ合わせやタイプミスなどもすべて別のキーワードとして記録されるからだ。そうした細かいバリエーションは、個別の件数は少ないものの、足し上げると意外と大きな割合になることがある。

また、時期的な影響も受けるため、上位の検索キーワードだけを見ていると隠れた小さな変化を見過ごしてしまう。そもそも、上位にランクインするようなキーワードはそのサイトにとって定番であり、ある程度予測がつく。変化があった場合でも気がつきやすい。

来訪検索キーワード分析では、上位のキーワードで当たり前の結果を再確認するだけでなく、数は少ないけれどもコンバージョン率が高い穴場のキーワード、あるいは急落したキーワード群をいち早く見つけ、SEO施策を実行するなどの迅速な改善アクションに結び付けたい。

リスティング広告の場合は、管理画面で設定したキャンペーンや広告グループを作成する際に類義語やかけ合わせフレーズの指定ができる。スペルミスも吸収されるため、ざっくり分析できて便利だ。では、自然検索のキーワードも同様に意味でグルーピングして、全体をざっくりと分析できないものだろうか。

たとえば、こんなレポートを楽に閲覧できるようにしたい。

今回の流れ

検索キーワードを“ざっくり”分析するため、今回は以下のような流れで進める。

  1. 解析ツールの検索キーワードレポートを、マクロを使ってExcelに落とし込む
  2. Excel上で自動分類の仕組みを作る
  3. 自動分類の結果をもとにレポートを作成する

1. 検索キーワードをExcelに落とし込む

まず、GoogleやYahoo!などの検索サイトで入力された検索キーワードを取得しよう。アクセス解析ツールでは、たとえばGoogleアナリティクスならば[トラフィック]>[検索]>[オーガニック検索]で確認できる。

しかし日々の作業を考えると、解析ツールのレポート画面からダウンロードする方法だと、手順が面倒すぎて長続きしないだろう。そこで、今回はスプレッドシートのセルに解析データを自動で落とし込めるツールを使うことにしよう。

今回は、「Excellent Analytics」を活用することにする。これは、Googleアナリティクスのデータを指定した条件で自動的に取得してきてExcelで使えるようにするもので、無料のExcelアドオンとして提供されている(Adobe SiteCatalystの場合は、ExcelクライアントやReportBuilderが利用できる)。

まずは、Excellent Analyticsをダウンロードしてインストールする。

Excellent Analyticsのサイトの右上にある[Download]ボタンをクリックして表示されるダウンロードページからダウンロード(メールアドレスを登録しておけば、最新情報がメールで送られる)。
Excellent AnalyticsはWindows専用(Mac版は用意されていない)で、Excel 2007以上が必要。インストールして正しく動作させるには、そのほかに.NET 3.5 SP1(.NET 4.0でもOK)、2007 Microsoft Office Primary Interop Assemblies(ダウンロードしたファイルを実行して展開されたファイルをインストール)、Tools for Office runtimeが必要だ。

Excellent Analyticsを正常にインストールすると、Excelに「Excellent Analytics」リボンが表示されるので、「Account」をクリックし、ログインする。

その後「New Query」をクリックしてデータ取得条件を設定する。

一度設定してしまえば、次回からデータを最新化するのが楽になる
  1. カレンダーで期間を指定する
  2. カレンダー下の[Dimension]ボタンをクリックしてCampaign>Keywordを選んで再度[Dimension]ボタンをクリック
  3. [Metrics]ボタンをクリックしてSession>VisitsとSession>Visitorsなどを選んで再度[Metrics]ボタンをクリック
一度設定してしまえば、次回からデータを最新の状態に更新するのが楽になる

最後に「Execute」ボタンをクリックすると、データがExcelのセルに挿入される(少し時間がかかる場合もある)。

2. Excel上で自動分類の仕組みを作る

2-a. Excelのマクロを入力する

次に、Excel上で[Alt]+[F11]キーを押してVBAエディタを開く。

VBAエディタが開いたら、左上の[プロジェクト]ペインでいま開いているExcelブックを右クリックし、メニューから[挿入]>[標準モジュール]を選んで標準モジュールを挿入する。すると右側のエディタ部分に標準モジュールが開くので、以下のコードを貼り付ける。

これは、このあとの作業でキーワード分類を自動化するための呪文だと思ってほしい。

Function myClassification(S1 As String, R1 As Range) As String
  Dim i As Integer, j As Integer
  Dim V1 As Variant
  V1 = R1.Value
  For i = LBound(V1, 1) To UBound(V1, 1)
    For j = LBound(V1, 2) + 1 To UBound(V1, 2)
      If V1(i, j) <> "" And InStr(1, S1, V1(i, j), vbTextCompare) > 0 Then
        myClassification = V1(i, 1)
        Exit Function
      End If
    Next j
  Next i
End Function
Excel上で自動分類の仕組みを作る

2-b. 分類用のルールを作成する

上記のマクロを挿入したのと同じExcelワークブックにExcelのシートを新規作成し(シート名を「rule」とする)、マクロが参照する分類用のルールを、以下のフォーマットに従って入力していく。

  • A列に「分類名」を入れる。この分類名が、最終的なレポートの項目になる。
  • その分類に含める検索キーワードを、B列以降に1セル1キーワードずつ、右横に並べていく
分類用のルールを作成する
上記の例では、「デパート」「三越」「松坂」「西武」「高島」「そごう」「百貨」という文字列を含む検索キーワードを、すべて「デパート」(A列)という分類にまとめる(1行目)。
同様に、「さくら」「桜」「講演」を含むキーワードを、すべて「花見」という分類に(3行目)、「頒布」「領布」「毎月」「定期」「頻布」を含むキーワードを、すべて「頒布会」という分類にまとめるというルールになっている。

B列以降に指定したキーワードは部分一致で評価される。「全角と半角」「ひらがなとカタカナ」「アルファベットの大文字と小文字」は、いずれも区別されないので、そのバリエーションを指定する必要はない(漢字/ひらがな/アルファベットのバリエーションやよくある入力ミスは必要)。

また、上から順に評価して最初にマッチしたカテゴリに分類されるため、優先順位を考えてルールを作成しよう。細かいカテゴリを先に指定し、汎用的な分類カテゴリは後半で指定すると良い。

2-c. 検索ワードのシートにユーザー定義関数を追加する

Excelで、手順1でExcellent Analyticsを使って取得した検索キーワードのシートに戻り、入力されたデータの右側に、キーワード分類(さきほど作ったルールの各行A列に指定したもの)の列を追加する。見出しとして「KW分類」など指定しておいて、データが入力されている各行には、2-aで作成したユーザー定義関数を参照する式を入力する。

最初のデータ行に次のように入力し、あとはオートフィル(またはコピー&貼り付け)するのがいいだろう。

=myClassification(A3, A$1:AV$39)

上記の式は、次のような意味だ:

  • =myClassification ―― マクロとして作った「自動分類する関数」を呼び出す命令
  • A3 ―― (かっこ内の1つ目の引数)分類対象の検索キーワードが記入されたセル(同じ行の左端の列のセルを指定する)
  • rule!A$1:AV$39 ―― (かっこ内の2つ目の引数)2-bで作成した分類ルールのセル範囲(分類をたくさん指定している場合は、違う範囲指定になるはずなので注意)
検索ワードのシートにユーザー定義関数を追加する

各行に上記の式を入力していくたびに、その行のキーワードがどの分類に属するのかを自動的に判定してセルに表示してくれるはずだ。

3. 自動分類の結果をもとにレポートを作成する

分類されたカテゴリ別に指標を集計するため、ピボットテーブルを作成する。

自動分類の結果をもとにレポートを作成する

こうして得られたカテゴリ別の検索キーワードレポートを見ると、上位の一部だけでなく、全体を見渡すことができるようになる。

ロングテール部分を合計することで、訪問回数は少ないがコンバージョン率が高い穴場のカテゴリが見つかるかもしれない。そのカテゴリに関するコンテンツを充実化させたり、リスティング広告を最適化したり、いろいろな改善施策が見えてくるだろう。

全体像を見渡した後は、必要に応じて個別のキーワードをさらに細かく掘り下げていく。

分類の精度を高める方法

とはいえ、分類のルールは最初から完璧なものを作れるわけではないはずだ。分類ルールの精度と分類カバー率を高めるため、分類結果を確認しながら分類ルールを調整していく必要がある。

分類されたキーワードの個数をピボットでグラフ化すると、分類のカバー率を確認できる。以下の例では、項目名が空の行が11.0%になっているので、検索キーワードの89%は分類できていることがわかる。この未分類の割合は今後増えていくので、10%などと基準値を決めて、それを上回ったら分類ルールを追加する、というような運用が必要だ。

分類の精度を高める方法

分類ルールがうまく機能していることを確かめるために、Excelのフィルタを作成し、個別の分類カテゴリ毎にどの検索キーワードが分類されたのかを目視確認すると良い。

カテゴリ毎に「異質の項目が混ざっていないか?」をチェック
カテゴリ毎に「異質の項目が混ざっていないか?」をチェック

最後に

このようなExcelを一度設定してしまえば、今後は数クリックでデータを最新化できるようになるため、定期的なレポート確認が楽になる。なお、今回は検索キーワードをざっくりと分析する方法について紹介したが、ページをディレクトリ別やジャンル別でまとめる、リファラのドメインを独自ルールでまとめる、商品のIDを日本語の商品名に置き換えるなど、いろいろな応用が可能だ。

サイトの分析や改善にかけられる時間は限られている。だからといって、手が空いたときだけ場当たり的にレポートを眺めたり、一部のデータだけを見ていると、結論が偏ったり、大きな可能性を秘めた小さな変化 を見逃してしまうことがある。売り上げが下がらない場合は、見逃した機会損失に気がつくことすらないのだ。ツールをうまく活用し、定期的な確認を継続することで、変化にすばやく気づいて対応し、着実な成果を出せるようにしたい。

今回の想定真似コスト 5~10時間、ゼロ円

清水 誠(しみず まこと)

Webアナリスト/改善リーダー。

1995年に国際基督教大学を卒業後、Webの黎明期からサイトの戦略・設計・構築・社内プロセス改善に従事。凸版印刷やRazorfishでは大規模プロジェクトのIA設計・コンサルティングを担当。WebCrewでは開発部門のリノベーション、日本アムウェイではCMS導入と印刷のデジタル化を推進。楽天ではアクセス解析の社内コンサル・サポート組織を立ち上げた。Gilt GroupeでのCRMシニアマネージャーを経て、2011年9月に渡米。現在は米Adobe Systemsにて、日本のアクセス解析を底上げすべく、サービス品質向上とエバンジェリスト活動に専念している。

IA・IT・マーケティングの融合によるイノベーションをテーマに実践と発信を続けている。執筆と講演多数。SiteCatalystユーザー会「eVar7」代表。サンクトガーレン社外CMO。アクセス解析イニシアチブ プログラム委員。

サイト:
実践CMS*IA
実践★SiteCatalyst

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記事タイトルのベストな文字数は? 8943記事のデータから探ってみた [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 2 分

今日は、ページのタイトル(title要素)は何文字ぐらいにするのが最もビューを稼ぐのに良いのかを、既存の記事のデータから調べてみました。

ブログ記事やWebページのタイトルは、何文字ぐらいに収めるのがいいのでしょうか?

結論は記事の最後に出していますが、まずは背景やデータから。

SEOを意識するなら、検索結果ページでタイトル全体が収まる文字数にするのがいいでしょう。グーグルでは、だいたい35文字(日本語メインの場合)~58文字(英語メインの場合)にしておくと、途中で切れずに表示されるようです。

そのため、以前からSEO界隈では「title要素の文字数は30文字~32文字程度に収めるのが良い」とされてきました。

アルファベットが多いと、より多くの文字数が表示されます(実際の表示では文字数というよりも表示範囲に応じてCSSで切っているようです)。

また、ニュース系サイトではタイトルを必ず13文字以内にするという厳しいルールのところもあるようです。こちらは人間が一目でざっと理解できる文字数ということ。

ところが、最近ではその逆、次のように言われることもあります。

TwitterやFacebookで共有されるときにはタイトルが中心になるので、多少長くても、タイムラインでざっと見てどんな内容か把握できる説明的なタイトルのほうが良いのではないか。

これは、検索結果にどう表示されるのかを考えたタイトルよりも、より多くの人にソーシャルメディアを通じて知ってもらうためのタイトルのほうが良いのではないかという考え方ですね。

私も最近はこちらの意見に賛成の方向です。実際にページで見ると「え?」というぐらい長いタイトルの記事もあります。

さて、実際のところはどうなのでしょうか。

Web担当者Forumの記事について調べてみました。過去に公開した記事について、横軸をタイトルの文字数(日本語・英語を問わず1文字で計算)、縦軸を累積PV数として散布図にしてみました。

何らかの理由でアクセス数が極端に少ない記事を除き、対象は解説記事4581本、ニュース記事4362本です。

記事によってPV数は大きく変わるので、縦軸は対数目盛で示しています。

これを見ると、結論としては「タイトルの文字数を何文字にするといいという明確なしきい値はない」となりますね。

たしかにタイトル文字数が30文字前後から40文字程度の範囲に高アクセス数のものがありますが、その範囲内の文字数でもアクセス数が少ない記事は山ほどありますし、50文字を越えるタイトル文字数でも、高アクセスを獲得している記事があります。

最終的に記事がどれぐらいのPV数を獲得するかは、タイトルの文字数よりも他の要因(タイトルのキャッチーさ、記事の内容など)のほうが重要だということなのでしょうか。

Web担で強いてタイトル文字数に関して何らかのルールを作るとすると、こんな感じでしょうか。

記事タイトルの文字数は、可能ならば32文字以内、それが厳しい場合は50文字以内に収めることが望ましい。

ただし、文字数にこだわりすぎてわかりづらいタイトルになっては本末転倒である。

ソーシャルメディアで流通したときに「おっ」「読んでみよう」「知人に教えてやろう」と思うタイトル作りを心がけること。

御社のサイトではどんなルールにしていますか?

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[ユーザー投稿] 【6/27 開催】 ビッグデータxマルチデバイス時代を勝ち抜くWebサイトソリューションセミナー | Web担当者Forum

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~顧客エクスペリエンス最適化が生み出すビジネスインパクト~

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[ユーザー投稿] 【好評につき追加開催!】6/21(木) いよいよ待ったなし! 企業サイトのスマートフォン対応!![Webサイト責任者様向け]無料セミナー | Web担当者Forum

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本日は、いよいよ待ったなしの【企業サイトのスマートフォン対応】無料セミナー開催のご案内です。
下記のような悩みをお持ちのWebサイト責任者様は、ぜひご参加ください!

 ★ 自社のPCサイトへのスマートフォンからのアクセスが急に増えた!
 ★ PCサイトをスマホ対応するには具体的にどうすればいいの?
 ★ 他社のスマートフォン対応事例とその手法が知りたい!
 ★ スマートフォンサイト・アプリのプロモーションがうまくいかない!

続きを読む (2,523 文字)

ピエトロ、今期はネット通販を強化 SNSを活用しサイト誘導 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

ピエトロは今期(12年4月~)、SNSによる販促に取り組みネット通販を強化する。

通販事業は主力のドレッシングとは異なる、パスタソースやジャムなど通販オリジナル商品を展開。これまで新聞広告など紙媒体を中心にしてきたが、ネット通販の強化により新しい顧客層を取り込んでいく。

12年3月期の通販売上高は前期比22.1%減の7億8900万円。紙媒体による広告出稿を抑制した結果、売り上げは減少したものの、営業利益は3500万円(前期は2700万円の赤字)となって黒字転換した。

前期のネット通販比率は通販売り上げの約1割。ネット比率の拡大を目指し、前期中に通販サイトを全面刷新し、フェイスブック公式ページを開設している。フェイスブックでは新製品やアンテナショップの告知、顧客からのレシピ投稿などを情報発信し、顧客との関係強化を目指す。

黒字転換したのを機に、新聞広告などを再び増やす計画で、各媒体からの通販サイトへの誘導を図る。

季節感を出した通販限定商品の開発もさらに進めていく。

・ピエトロオンラインショッピング
http://online.pietro.co.jp/

・ピエトロFacebookページ
https://www.facebook.com/pietro.jp

・ピエトロ
http://www.pietro.co.jp/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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スマホ対応のすすめとスマホ化の指標。土建業界に吹くWebの風 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の266

スマホの適齢期

今年の夏、ついに「らくらくホン」のスマートフォン版「らくらくスマートフォン」が発売されます。多機能化した「ガラケー」が扱いづらいという利用者の声から、機能を限定して1999年に発売されている「らくらくホン」シリーズが、その応用性の高さ故に利用者を選ぶ「スマホ」で発売される矛盾に、

電卓専用スーパーコンピュータ

の響きを見つけます。

すると、いよいよ重い腰をあげ「スマホサイト」に着手しなければ、と本稿は煽るものではありません。スマホの浸透率は業界や客層で大きく異なり、実質の普及率はいまだ2割という統計もあります。そこから、オーサリングソフトやCMSの「スマホサイト制作機能」が充実するのを待つというのも1つの選択肢です。

それでは自分の会社のサイトはどうすべきか?

こうした疑問に1つの指標を示すのが今回のテーマです。

緊急調査の結論は4という数字

以下「Google Analytics」の利用を前提に進めていきます。

まず、既存サイトにスマホがアクセスしている割合を確認します。Google Analyticsのメニューから、[ユーザー]→[モバイル]→[サマリー]と順番に開き、「訪問数」を確認します。表示されたレポートにある「Yes」の項目がモバイル端末からのアクセスを、「No」の項目がPCからのアクセスを示しています。※1

次に、PC(No)÷モバイル(Yes)と、それぞれの訪問数を電卓で叩きます。その結果が「4.0」を割り込んでいるならスマホ対応は喫緊の課題だといえるでしょう。それは訪問者の2割がスマホになっていることを意味するからです。※2

スマホからPC用のサイトを閲覧すると、画面は小さく、見づらさは否めません。まして、スマホの「らくらくホン」の普及が進めば、「操作に長けた若者」だけではなくネットリテラシーの低い老眼に悩む人生の先輩まで利用するようになるのです。このとき不便なサイトは淘汰されていきます。

※1:「Google Analytics」の「モバイル」の集計には、いわゆる「ガラケー」も含まれますが、弊社の集計において、全訪問者に占める割合は、ガラケー専用サイトがある場合でも3%弱だったので割愛しています。

※2:割合の求め方は「2モバイル(Yes)÷訪問総数×100」

1.2の衝撃

行列ができる焼き肉屋として有名な東京都足立区の「スタミナ苑」の数値を調べると「1.2」でした。つまり約45%がスマホからのアクセスだったのです。足元普及率2割のスマホからのアクセスが、約半数を占めているのです。さらにPCとスマホの平均PVを比較すると「3:2」となり、「PC用サイトが見づらくて脱落している可能性」もあります。その日のうちに「スマホ用サイト」に着手しました。

弊社で集めたデータは分母が揃っておらず、こうした調査はできるかぎり、同規模のサイトで比較するもので、正当な統計調査からすれば「邪道」とお断りしておきますが、先に示した計算で「4.0」を切っている場合、以下の式が成立します。

サイトから見込める利益×2割(0.2)>スマホ化対策費用

スマホ検索のパーソナライズ

あるビジネス系グッズの通販サイトでは「12.0」と、圧倒的にPCからのアクセスが多く、オフィスのPCからアクセスしていると想像できます。この場合のスマホ化対策費用は利益の7.6%。粗利高が1,000万円なら76万円ありますが、10万円なら7,600円。あとは「経営判断」ですが、次の指摘をもって「先行投資」として取り組むのも1つの考えです。ただし、そもそもサイトからの利益がない場合はスマホサイトを作っても解決はできないことをお忘れなく。

先行投資として注目するのは「スマホSEO」という可能性です。物議を醸していますが、個人情報の活用をグーグルは宣言し、検索履歴から通話記録まで保存しようとしています。もちろん、スマホの位置情報も、端末情報も取得しています。すると「スマホ対応サイト」を好むユーザーには、それを優先して表示させる機能を搭載するのは必然です。

たとえば、「スタミナ苑」と検索すると、レイアウトに違いはあってもPCとスマホでは同じ結果が表示されますが、スマホ版ではGoogleプレイスに登録された情報をもとに「電話」アクションのボタンが表示されます。単に「焼肉」と検索してみると、位置情報を取得できるスマホでは近隣の店舗が優先して表示される場合があります。

また、スマホサイトがある場合は、PCサイトをスキップさせて自動的にスマホサイトへ誘導することも可能です。「タッチしたら重いPCサイトだった」と、戻るボタンを押すユーザーを引き止められます。

作ってみたら簡単だった

グーグル自身も「スマホ専用ボット」の存在を、昨年末に公式に認めており、グーグル自身が提供する「ウェブマスタツール」もそれを裏付けます。サイトのクロール状況を確認する「Fetch as Google」には、対象サイトやページを「モバイル:スマートフォン」と指定するオプションがあるのです。いまでこそPCとスマホの検索結果はほぼ同様となっていますが、将来の変更を予感させます。

前述のアクセス調査の結果をもとに、緊急性の高いクライアントをチョイスして、2日間で3つのサイトをスマホ対応にしました。それぞれ原稿執筆の合間……もとい専従はできませんでしたが、結論を述べれば「簡単」です。最新ノウハウを投入して複雑に作り込めばもっと時間はかかりますが、「ナイよりアルが100倍偉い」のがネットの常識です。とにかく公開することに専念すれば、スマホサイトは簡単です。その感覚はこう。

シンプルなPCサイトを作っている

あらたなる業界の可能性

端末ごとの画面サイズ、さらには「iモード」と「EZweb」の違いに気をつけた、

ガラケーサイトの制作

と比較して簡単です。Internet ExplorerとNetscape Navigator(いつの時代でしょ?)、それぞれに最適化をしていたころの労力と比べれば100分の1といってもいいでしょう。さらに通信速度が上がり、多くの利用者が「定額制」を利用しているので、以前ほどデータ容量を気にしなくて済むことも楽な理由です。もちろん、スマホサイトでも画像を小さくすることが推奨されますが、ガラケーのそれや、「テレホーダイ」時代の減色処理に比べれば圧倒的に手間いらず。

さらにこれはおまけです。今回の執筆に当たり、周辺取材をかけてみたところ「土木・建築業界のスマホ化」という可能性を発見しました。弊社が管理する建築系サイトは、先の指標で「6.5」で優先度は低いといえます。しかし、土建築業界の現場での「スマホ率」が高いのです。

土建業界の現場ではPCの代換え品としての需要が高く、作業前後に写真を撮るのが一般的で、その確認用にスマホが重宝するというのです。もちろん「ネットで検索」も。いま、最もスマホサイトを望んでいるのは土木・建築を相手にする業界かもしれません。

今回のポイント

スマホからのアクセスは偏りがある

スマホ対応は費用対効果のチェックから

宮脇睦

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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GoogleアナリティクスPremiumに関する6つの疑問とその答 [GoogleアナリティクスPremium【短期集中連載】] | Web担当者Forum

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GoogleアナリティクスPremiumに関する情報を、全3回でお届けする短期集中連載、最終回となる第3回では、GoogleアナリティクスPremiumとその周辺に関する疑問や今後想定されるであろう質問に関して、筆者が独断と偏見で回答してみたいと思います。

今回扱っているのは、次の6つのQ&Aです。

私の想像の世界での回答なので、違っていたらごめんなさい。

※2012/04/22時点の、GoogleアナリティクスPremiumに関する公式ヘルプやドキュメントなどの情報を元に作成しています。

GoogleアナリティクスPremiumはどういう人が使うべきなのか?

第1回でも簡単に触れましたが、大きくわけて2つの導入パターンがあるかと思います。

  • 既存のGoogleアナリティクスを使っていてPremiumにバージョンアップする
  • 別の有料アクセス解析ツールから乗り換える、あるいは、最初の有料アクセス解析ツールとして選定する

他にもいきなり入れるというパターンもなくはないのですが、計測記述が通常版とPremium版で同じのため、まずは無料で入れてから、切り替えるというのが現実的かと思います。

それぞれのパターンを見てみましょう。Googleアナリティクスからのバージョンアップは実装の手間もなく、ユーザーインターフェイスにも慣れているので、負荷が非常に少ないでしょう。しかし、このようにバージョンアップするのは、「現在のPVや変数の制限を超えた分析を行いたい」場合や、「どうしても独自のアトリビューション機能を使いたい」場合だけではないかと思います(少なくとも現時点では)。

この2つの内容に月間約100万円(米国価格から換算、日本価格は未定)を出す企業がどれくらいあるのかという事になります。Premium独自の機能が今後増えてくれば、移行する魅力というのはさらに上がるので、よりこの動きが起きやすくなるのではないでしょうか。

別の有料アクセス解析ツールから移行するパターンに関しては、理由が主に2つ考えられます。

1つ目はコストです。GoogleアナリティクスPremiumの値段は一見高そうに見えますが、ハイエンドなアクセス解析ツールと比較するとそれほど高額であるとは思いません。

もちろん10万PVや100万PVといったサイトでは、他の有料アクセス解析ツールの方が安いでしょう。そういったツールはPV数に応じた従量課金制度のような形式だからです。「有料アクセス解析ツール14種を料金比較してみた」という記事をご覧いただけるとわかりますが、数百万PVくらいであれば、月間数十万円で済みます。

これが、月間1,000万PV以上クラスのサイトになってくると、PVが多くても費用に影響しないGoogleアナリティクスPremiumは魅力的になります。したがって、大規模サイトであれば、コストの観点から乗り換える(あるいは最初の有料アクセス解析ツールとして選定する)ということは考えられます。

しかし、リプレイスという観点で考えると、今まで出してきたレポートやワークフロー(問い合わせ・障害対応・教育)などの大幅な改修がかかり、サイト数や規模によっては半年~数年かかったり、数千万円~数億円のコストがかかったりする可能性が高いのも事実です。というのも、いきなりある日から計測停止して次の日からGoogleアナリティクスPremiumに切り替えるというのは、データの整合性や連続性から考えても現実的ではないからです。そのため、並行して2つの2つのツールでデータを取得し、数値のズレなどを確認して修正していくことになり、それに数か月は必要でしょう。

そこまで膨大な手間をかけてまでリプレイスするかという点は、サイトの規模や切り替えコストにもよるのではないでしょうか。しかし、個人的には難易度が高いと考えています。

日本では、どういう形でいつ販売されるのか?

正式なリリース時期は未定ですが、日本でも展開される事は間違いなく、それほど遠くない将来だと考えています。

値段などは未定ですが、米国・カナダ・英国で料金体系や金額感が大きく変わっていないことを見ると、日本でも同じような料金(月額100万円程度)になるのではないでしょうか。

購入はグーグルから直接(購入したい人がコンタクトする、あるいは他の製品の営業担当が販売)するか、Google Analytics認定パートナーからという形になるでしょう。実装や問い合わせサポートも、それぞれで提供される可能性が高いのではと踏んでいます。

有料アクセス解析ツールのシェアは変わっていくのか?

多少は変化していくかと思います。GoogleアナリティクスPremiumと似たような機能や料金体系のベンダーさんは辛いかと思います。

しかし、Googleアナリティクス(通常版)は機能がどんどん追加されたことから、その利用難易度は上がっているのも事実です(つまり、必ずしも初心者や特定の目的をもっている人にとって最も使いやすいツールだとは限らない)。そのため、目的が明確で使いやすいシンプルなアクセス解析ツールはシェアを伸ばすチャンスではないでしょうか。

規模が大きいサイトが利用しているSiteCatalystやCoremetricsは、GoogleアナリティクスPremiumが目指している方向性と違うと感じているので、短期的には大きな移動はないのではないでしょうか。しかし、今後の機能追加やバージョンアップの内容によっては、一気に大手のツールを喰う可能性は十分にあります。

特に次の項目で書いた「こういう機能があったら嬉しい」のいくつかが実現すると、それを機に移行する会社が出るのではないでしょうか。

今後どういう機能が追加されていくか
(あるいは追加されたら嬉しい機能とは)

個人的な期待としては、ログデータのダウンロードですが、導入している企業数やPV数を考えると現実的ではありません。しかし、このログデータの取得という理由で別の有料ツールからGoogleアナリティクスPremiumに移行しない(できない)会社も入るのではないかと想像しています。

ログデータを除くと、次のような機能があると(今後実装されると)嬉しいです。

  • 細かな権限管理
  • GoogleアナリティクスPremiumのアカウント内にGoogleアナリティクスが実装され、利用状況が分析できる
  • (過去に「ベンチマーク」として行っていた)業界別の指標の基準値の復活(+精度アップ)
  • 複数プロファイルのユーザーかぶり率集計(同じCookieを利用している場合)
  • サードパーティCookie 対応(ないとは思いますが)
  • 需要予測システム(過去の数値を元に今後の流入やコンバージョンを予測)
  • Google社の他のツールとのデータ連携・分析・施策の実施
  • データ取り込み機能(マスターファイルのインポート)
  • ユーザー単位のアドバンスセグメント
  • 時系列を考慮したアドバンスセグメント(例:コンバージョンを達成した後の閲覧行動のみ抽出)
  • ソーシャルメディアのより詳細な分析機能(感情分析・形態素解析・アカウント比較など)

Googleアナリティクスは今後バージョンアップがあまり行われない?

基本的にはそんな事はないと思っています。

GoogleアナリティクスPremiumがすでに米国などで発売されているにもかかわらず、数多くの機能拡張が通常版に対して行われています。特に、ここ1~2年のリリース量は目を見張るものがあり、これからもバージョンアップが期待できるでしょう。

では、Premium独自の機能は、現在出ている「アトリビューション機能」のみで今後も出ないのかというと、そうではないと思っています。

「アトリビューション」のように処理に時間やパワーがかかる機能はPremium限定となるのではないでしょうか。また、前述の項目で書いたような機能も、(Premiumユーザーの多くから要望があれば)対応されるものもあるでしょう。

さらに、教育・問い合わせ対応・実装サポートをより円滑に進めるための機能や仕組みなどは(通常版には必要ないので)結果的にPremium限定になるでしょう。

Premiumで先行リリースした機能を通常版にも反映するという動きもあり得ると考えています。

GoogleアナリティクスPremiumにおける懸念は?

ツールそのものに関しての懸念は、個人的にはあまりありません。気になる点があるとすれば、サポート・実装・教育といった周辺のサービス部分です。ここはまだ(日本では)未知数の部分も多いです。

個人的に「ツール」としての機能などは、システムを選ぶうえで50%程度の重要度だと考えています。残りの50%がこれらサポート・実装・教育といった部分になります。つまり、

  • 問い合わせを送ったら、どれくらいの精度で何日以内に返ってくるのか。どういった質問が代理店・Google(日本法人)・Google(本国)で回答されるのか。それぞれの回答担当者の振り分けルールや体制は?

  • ヘルプの仕組みはどこまで充実してアップデートが定期的に行われるのか

  • Googleアナリティクスではいきなり機能やレポートの追加・変更・削除がアナウンスなしでおこなわれていたが、今後はちゃんと事前のリリース日連絡があるのか

  • 教育プログラムのコストやクオリティは?

  • 実装はどこまでチェックをしてくれるのか? 計測記述を書いてくれたり、テストを助けてくれたりするのか

  • 日本からの要望はどのように米国まで伝えられて、改善実現率は何%なのか

などの部分が、お金を払っている利用者の満足度に繋がってきます。

これは日本ではじまってみて、実際に運用がはじまらないと見えてこない部分ですが、逆にこの部分の満足度が非常に高ければ、良い評判というのが一気に広がるのではないでしょうか。

◇◇◇

というわけで、6つの質問を自分で用意して自分で回答してみました。皆さんはGoogleアナリティクスPremiumにどのような期待・不安・意見がありますか?ぜひ、教えてくださいませ。

この記事は、ブログ「リアルアクセス解析」の以下の記事をWeb担当者Forum用に加筆・再編集して掲載しています:
小川 卓(おがわ たく)

小川 卓(おがわ たく)

1978年3月23日、横浜生まれ。在米・在英10年。ロンドン大学(UCL)卒業・早稲田大学大学院卒業。専攻は化学。

マイクロソフト株式会社に入社、その後株式会社ウェブマネーでマーケティング部門の立ち上げを上司とともに行う。2006年より、現職である株式会社に入社。150サイト以上あるWebサイトに対しての、アクセス解析の選定・導入・運用・教育などを担当。

個人の活動として、アクセス解析イニシアチブスタッフ。アクセス解析の輪を広げる合弁会社に立ち上げ時にスタッフとして参加。FAQやWikiの作成、講演などをさせていただいています。

著書に『ウェブ分析論』(ソフトバンククリエイティブ)があり、ほかにも本気で活用したい人へ!ゼロからわかるアクセス解析導入・運用完全ガイドという連載をMarkezineにて執筆(全30回)。ほかMarkezineにて執筆多数

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:GoogleアナリティクスPremiumに関する6つの疑問とその答 [GoogleアナリティクスPremium【短期集中連載】] | Web担当者Forum
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