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「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。
SEOを発注する前に必ず知っておくべきこと
★★★★★ 知らなかったは自分の責任 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのウェブマスター向け公式ブログが「サイトの制作や集客を外注しているサイトオーナーのみなさまへ」と題して、SEOの施策を社外に委託するときの注意点を説明した。
制作会社やSEO会社がガイドラインに反した施策をしてしまったことで検索トラフィックを失うような自体にならないためには、どうすればいいのか。
記事では、たとえば次のようなことに対して念を押している。
このコーナーの読者の大半はSEO専門職ではなく一般のウェブ担当者のはずだ。外部のSEO会社やSEOコンサルタントにSEOを依頼する人も少なからずいると思う。
そうした場合でも、この記事で書かれていることを怠ったがために、意図せずグーグルのガイドラインに反し、ペナルティを受けてしまうことがある。
取り返しのつかないことに巻き込まれないように、「なんだ、またガイドラインか」と思わずに、注意深く読んでおこう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルはスマートフォンに最適化したサイトを構築する際の推奨ガイドを公開した。3つの構成をサポートしている。
レスポンシブ・ウェブデザインを使用しているサイト、すなわち、すべてのデバイスに単一の URL で同じ HTML を提供し、CSSを使用してデバイスごとにデザインを変更するサイトです。こちらが Google の推奨する設定方法となります。
すべてのデバイスに対し単一の URL で、ユーザーエージェントに応じてデスクトップ用かモバイル用かなどを判断して動的に異なる HTML と CSS を提供するサイト。
モバイル用のサイトとデスクトップ用のサイトを別々に構築しているサイト。
レスポンシブ ウェブデザインが推奨されているが、他の2つの方法はNGだというわけではないので、自社サイトの環境や条件に応じて選ぶといいだろう。レスポンシブ ウェブデザイン以外の方法でも、適切にグーグルに情報を伝える方法はある。
そのあたりを詳しく説明したドキュメントの翻訳をアユダンテさんが公開している。また筆者は、グーグル社員によるこの新しい仕様を説明するプレゼンテーションを聞きその内容をブログにまとめているので、こちらも参考にしてほしい。
実装にあたって疑問点が出てきたならウェブマスター向け公式フォーラムに投稿するといい。確約はされないがグーグルの社員が後にまとめて回答してくれるそうだ。質問募集期間は2011年6月12 日 ~ 2012年6月22日となっている。ここから書き込める。
ソーシャルメディアを利用してリンクを集める方法
★★★★☆ まず「セグメント」を考えろとのこと (WEBライダー松尾シゲオキ(松尾茂起)(seokyoto) on Twitter)
ソーシャルを利用したリンク獲得が得意な京都のSEOコンサルタント松尾氏の一連のツイートを紹介する。
有料リンクや自作自演リンクへの取り締まりをグーグルはいっそう強化している。自発的なリンクを集めるには人にシェアされやすいコンテンツを作ることも重要だ。
そういえばWeb担でも以前に「あえて突っ込みどころを残すコミュニケーション」という記事があった。松尾氏の3番目のツイートと同じ主旨だ。
松尾氏のツイートをヒントに、「リンクされやすい」コンテンツを作るようにしたい。
サイトニューアルした直後に急に検索流入数が減ってしまうトラブルの原因を解説した記事。起こりそうなミスを4つ挙げている。
- 見栄えを優先しすぎて画像だらけになってしまっている(テキストコンテンツが減ってしまう)
- ディレクトリ構造が変わっているのにリダイレクトなどの対策をしていない(過去のリンク資産が失われてしまう)
- 新システムの自動生成URLがすべてインデックスされている(検索ロボットが無駄なクロールをしている)
- titleタグをシンプルなものへ一新した(キーワードが失われてしまった)
サイトをリニューアルするときには、この記事を思い出そう。
同じ会社で働く社員に協力してもらい、検索結果でどこをクリックするかを調査した結果を公開した記事。
このコーナーの読者なら自然検索の結果と有料検索の結果を当たり前のように識別してクリックする際の判断基準することもあるはずだ。しかし常日頃からコンピュータを使っているわけではない職種の人たちは、両者の違いを知らないとしても不思議ではない。
接客職の人たちは単純に上から順にクリックしているという結果が、この調査では伺えた。
本格的なテストではないため調査方法やサンプル数に関しては突っ込み所はあるものの、結果は納得できるものだろう。実際のユーザーの行動、特にPCやネットになれていない一般ユーザーの行動を観察することは、サイトの改善に役立つだろう。
グーグルが公開した、身近な人の協力を得て行う手軽にできるユーザーテストの解説をこのコーナーで以前にピックアップしている。ほかにもWeb担には「ゲストで実現する格安ユーザーテスト、その3大注意点とは?」という記事もある。もう1度読み返してほしい。
コンテンツの著者情報を検索結果に表示する機能が日本のグーグルにも導入されたことを前回お伝えした。
Web担の記事に表示された筆者の著者情報
ただしプロフィールに登録する写真は、はっきりと写った顔写真でなければならないようだ。イラストや風景、シンボルなど顔以外の画像は適用外になるらしい。確かにヘルプにはそのように明記されている。
自分が作成したコンテンツの検索結果に著者情報が表示されるようにするには、Google+ プロフィールを作成し、はっきりと識別できる顔写真をプロフィール写真として設定する必要があります。
強調は筆者による
イラストでも顔であれば表示されるようだが、本来はNGなのかもしれない。
著者情報はそのコンテンツを作った個人を表すものなのだから、実名や実際の姿を表示するのはもっともな要件だと筆者には思える。パスポートや免許証とまではいかなくても、社員証や学生証のようなものと考えればよさそうだ。まさか社員証に動物のイラストを使ったりはしないだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
海外カンファレンスからのレポート記事とソーシャル活動を計測する句WordPressのプラグインを今週はピックアップ。
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- グーグル、一方的に張られたスパムリンクを無効化する機能をウェブマスターツールで提供予定
- グーグルにペナルティを受けたかどうかを知る方法
- Bingウェブマスターツールでバックリンク取得が可能に
- 長いレビューはSEOにプラス?
- グーグルのウェブサイト翻訳ツールで多言語展開を
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
- SEOが絶対に必要な29の理由
- Googleが5月に行った39のアップデートを徹底解析
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
自分では削除できないバックリンクを無効にする機能をGoogleウェブマスターツールで提供することを検討していると、グーグルのマット・カッツ氏が明らかにした。米シアトルで先週開催されたSMX Advancedというカンファレンスでのキーノートのなかでの発言だ。
筆者もこの発言をその場で聞いていた。ただし今すぐの話ではなく今後2~3か月でとのことだった。また、無制限に利用できるのかどんなリンクでも対象になるのかなど、具体的な内容については何も語っていない。
だとしても、不自然リンクの警告を受けてしまったときに、どうやっても取り除けないリンクがあったり見知らぬサイトから張られているスパムっぽいリンクを無視させたかったりすることもあるため、多くのウェブ担当者が待ちわびた機能であろう。どんな形で実装されるのか非常に気になる。
グーグルにペナルティを受けたかどうかを知る方法
★★★★☆ 警告メッセージが届いているかどうかで判断 (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)
手動でペナルティを受けたかどうかを知るにはどうしたらいいかを、グーグルのマット・カッツ氏がツイートした。
手動対応を我々が行っているかに関しては、ウェブマスターツールの管理画面で、グーグルからメッセージが届いていないかをチェックするといい。もし届いていなければ、アルゴリズムの影響だろう。
現在グーグルは「Penalty」(ペナルティ)という言葉を社内では用いていない。これは、筆者が参加したカンファレンスでマット・カッツ氏が話していたことだ。人間の目視による処理は「Manual Action」(手動対応)と呼び、アルゴリズムによる自動処理は「Algorithmic」(アルゴリズム的)と読んでいるそうだ。手動対応の場合は、99%のケースでウェブマスターツールにメッセージを送っているとのことであった。
手動対応の場合は違反箇所を修正してから再審査リクエストを送信する必要がある。アルゴリズム的な処理の影響を受けた場合は、該当箇所を修正した後に再クロールされると自動的に解除される流れになるため、再審査リクエストを送っても意味がない。
Bingウェブマスターツールでバックリンク取得が可能に
★★★★☆ ヤフー!サイトエクスプローラーの後継になるか (Bing Webmaster Center blog)
他人のサイトのバックリンク状況を調べる機能がBingウェブマスターツールに加わった。
Web担の管理者権限がない筆者でもWeb担のバックリンクデータを参照できる。
現在はBingの検索システムを使っているヤフーが以前に提供していたサイトエクスプローラーの後継にも思えるが、レポートされるデータはずっと少ないようだ。
どうやらすべてを見せるのではなく、全体のなかから望ましいリンクだけを見せているらしい。すべて見ることができないのは不満に思うかもしれないが、実際には評価の対象となっていないゴミのようなリンクを見せられるよりはいいのかもしれない。
バックリンクを調べる「リンク エクスプローラー」の他にも、Bingbot(Bingのクローラ)をシミュレーションできる「Bingbotとして取得」やSEO上の改善点を発見する「SEO アナライザー」など、いくつかの新しい機能がBingウェブマスターツールに今回加わっている。
Bingのシェアは日本では低い状態が続いているためBingウェブマスターツールになじみがないかもしれないが、これを機にBingウェブマスターツールを使い始めてみてはいかがだろうか。SEO全般に役立つ機能がある。
バカに毛が生えたブログさん、SEO is DEAD ブログさん、SEO Imagination!ブログさんが新しいBingウェブマスターツールの使い方を解説しているので参考にするといいだろう。
長いレビューはSEOにプラス?
★★★☆☆ たくさん書いてもらう工夫を (WebmasterWorld)
顧客によるレビューの掲載方法についてのディスカッションがWebmasterWorldで交わされ、モデレータが、次のようにコメントしている。
長いレビューを書いてもらうことで、ユーザーに良い情報を与えることができ滞在時間が伸びかつロングテールでのトラフィックが増える。
また長いレビューを書いてもらうことでそれまでどうしても上がらなかったページのランキングが上がったメンバーもいる。直帰率は大幅に下がったそうだ。
長ければいいというものではないが、内容の伴った一定の文字数のレビューを書き込んでもらうことは、SEOにとって効果的に働くのかもしれない。
グーグルのウェブサイト翻訳ツールを使って自動翻訳し他の言語のユーザー向けにウェブサイトを対応させることができる。このツールを利用してグローバルにサイトを展開しているウェブ担当者もいるだろう。
ただ、自動翻訳は便利だが、必ずしも正確に訳してくれるとは限らない。今回新しく追加された機能を使うと、自分で修正した翻訳をユーザーに提供できる。ユーザーがChromeやグーグルツールバーを使っていたとしても適用される。
不適切な翻訳が見受けられる部分があるときに利用するとよさそうだ。
グローバル展開しているということは多少なりとも英語ができるはずなので、詳細は参照元の公式記事を読んでいただきたい。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEOの必要性を説いた記事と5月にグーグルが実行した検索品質改善を分析した記事を今週はピックアップ。
鈴木 謙一(すずき けんいち)
フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。
現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。
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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:SEOを発注する前に必ず知っておくべきこと など11+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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