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自動車メーカー8社合同の業界横断キャンペーン「Drive Japan」をFacebookで開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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「Drive Japan」Facebookページ

日本の自動車メーカー8社が共同運営するFacebookページ「Drive Japan」が12月5日に開始された。若者にもっと車を好きになってもらうために何が必要かを集い、考え、行動していくため、8社のWeb担当者がさまざまな取り組みを行っていくという。

参加するのは、スズキ株式会社、ダイハツ工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、富士重工業株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、三菱自動車工業株式会社。

本企画の実現には、3月の東日本大震災の経験があるという。自動車業界においてもさまざまな影響を受けた震災だが、日産自動車のTwitterアカウントがトヨタ自動車や本田技研工業のアカウントにオープンに話しかけるなど、従来では考えられないソーシャルメディアならではのコミュニケーションを体験することとなった。こうした体験をきっかけに、自分たちも共同で何かに取り組むべきではないかという担当者の自然発生的な思いから始まったのが「Drive Japan」だという。

企画進行における関係者間の情報共有や意見交換は、Facebookグループなどのソーシャルメディアを中心に実施されているのも特徴。今後はさらに、「Drive Japan」への共感パートナーとして自動車メーカー以外にも参加してもらうことで、個別の自動車メーカーでは実施が難しかった活動を行っていく考えだ。

また同時に、クリスマスにまつわる車のエピソードを募集する、ソーシャルメディア活用のユーザー参加型キャンペーン「Drive Heart」を開催している。投稿者だけでなく、ユーザー投稿を閲覧した人に、共感、ソーシャルメディアを使って拡散してもらうことで、ソーシャルメディアを日常的に利用する若い世代とともに、クルマの価値を再考し、再認識してもらう企画として実施しているという。投稿締切は12月20日の18時まで。

Drive Japan
http://www.facebook.com/drivejapan

Drive Heart
http://drive-japan.jp/

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おせち通販 今年も好調 「スカスカおせち」などに対する安心感の訴求がポイントに [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

おせちのEC市場が今年も好調だ。「楽天市場」では11月末時点で前期比60%増で推移。「ぐるなび食市場」は今期、前期の2倍となる売り上げを予定している。ただ、今年1月、グルーポンで販売された「スカスカおせち」騒動があったことや、放射能汚染への不安から、安心な商品を購入したいという消費者の意識が高まっている。そのため、安心感を訴求しているところが人気を集め、訴求できないところは低調だという。

オイシックスは一昨年から、おせちの内容に満足しない場合は代金を全額を返金する補償制度を実施。さらに今年は、おせちの特設ページで放射能検査の取り組みを紹介し安心感を訴求している。こうした取り組みが評価され、11月末時点で前年比60%増の売り上げで推移している。

博多久松の「おためしおせち」

「楽天市場」や「ヤフーショッピング」などのECモールで人気の博多久松。人気の秘密は07年から行っている「おためしおせち」にある。エビやくりきんとんなど定番商品10品を少量ずつ入れたもので価格は500円。「利益は全く出ない商品」(松田健吾店長)だが、安心して本商品を購入できるとして好評な企画だ。今年からは、同じような取り組みを行うEC事業者が増えており、安心感を打ち出しながらおせちの販売を行う事業者のモデルとなりつつある。

同じくモールで人気の小樽きたいちは今期、おせちの売り上げ目標を昨年の2倍となる10億円に設定。従来、ボリュームと価格訴求が中心だったが、今年は顧客の満足度を前面に打ち出した。顧客満足度やリピート購入率などを目立つように表記。顧客から寄せられた声もサイト上で紹介している。

ECサイト「小樽きたいち」のほか、多くの食品ECサイトを受託運営するネットショップ総研(本社東京都)の長山衛社長は、「クライアントのおせちの販売状況を見ると、安心感を打ち出せるサイトは例年以上の増収になっているが、打ち出しにくいところは低調だ。昨年までは価格とボリューム感の勝負だったため、新規でも勝負できたが、今年は販売実績などが重要になるため、新規に参入して売り上げを伸ばしているショップは少ない」と話している。

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

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アクセス解析データも自動取得できる便利な「コンテンツ在庫表」を作る 第6回 [1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善] | Web担当者Forum

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[小さく作って速く改善]1万円で真似できる“戦略的サイト運用術”個人ブログ/企業サイトを企画→設計→実装→運用→改善!するプロジェクト

サイトの構築が終わると、長い運用が始まる。サイトは作ってからが本番だと張り切ってコンテンツを追加し続けていくと、あっという間に数年が経ち、気がつくと、いつ何のためにコンテンツを追加したのか、サイトにどのようなコンテンツが貯まっているのか、どんなコンテンツが足りないのか、などを把握できなくなっていく。その結果、似たようなコンテンツを作ってしまったり、逆にあると思い込んでいて手薄なジャンルができたりする。ファイル名やタグの付け方も少しずつ変化していき、整合性がとれなくなっていく。

サイトが抱えるコンテンツを把握し、過去との整合性を保持した状態でバランスよく更新していくことで、より成果を出すサイトに効率良く成長させていくためには、「Webサイトのコンテンツ在庫表」といえるコンテンツインベントリが役に立つ。ただし、手作業ですべてのデータを埋めていくのは面倒であり、抜け漏れが発生したり、更新が三日坊主で終わったりする。

そこで、今回はページのURLごとにGoogleアナリティクスのデータを自動的に取得してきて、ピボットテーブルで分析できる便利な「Webコンテンツ在庫表」(しかも、コピーしてあなたのサイトでそのまま使えるテンプレート!)を紹介する。

今回の想定真似コスト 2~10時間、ゼロ円

Googleドキュメントで自動化&共有しよう
(GAのデータも自動取得するテンプレートをダウンロード公開)

Excelのドキュメントをファイルサーバに置いておいても、誰がいつ更新したのかがわかりにくく、次第に忘れられてしまう。そこで、Googleドキュメントでスプレッドシートを作成し、共有すると便利だ。

Googleドキュメントで共有するメリット

  • コメント機能でディスカッションできる
  • 同時編集をリアルタイムで確認できる
  • 社外ともやりとりできる

さらにスクリプトとAPIを使うと、GoogleアナリティクスやSiteCatalystからデータを直接セルに落とし込み、アクセス解析やタイトルタグのデータを自動反映することもできる。

Googleドキュメントで上記のことを実現するサンプルテンプレートを公開しておくので、参考にしてみてほしい。

Googleアナリティクスのデータも自動取得するコンテンツインベントリのサンプルはこちら。

クリックするとGoogleドキュメントが開くので、Googleドキュメントのメニューから[ファイル]>[コピーを作成]を選んで、あなたのGoogleドキュメントに保存して使ってほしい。

説明と注意点

  • Googleアナリティクスからのデータ取得には、Mikael Thuneberg氏のスクリプト「AutomateAnalytics.com: Google Analytics data to Google Docs」を利用している。
  • データを取得するために、このシートにGoogleアナリティクスのデータにアクセスできる認証情報を記入する仕組みになっている。いつも使っているGoogleアナリティクスのアカウントを使うのではなく、データ取得専用のGoogleアカウントを別途作ってそのアカウントにGoogleアナリティクスのデータにアクセスする権限を与え、そのアカウントのユーザー名とパスワードを記入することをお勧めする。

便利なコンテンツインベントリの使い方

  1. Googleアナリティクスの読み取りのみができるGoogleアカウントを作る。

  2. コピーした「コンテンツインベントリ(Template)」シートを開く。

  3. 「API Data」シートの「ログイン」ボタンをクリックし、上記アカウントのメールアドレスとパスワードを記入する。

    「API Data」シートの「ログイン」ボタンをクリックし、上記アカウントのメールアドレスとパスワードを記入する
  4. 同シート下部にGoogleアナリティクスのプロファイルが表示される。

    同シート下部にGoogleアナリティクスのプロファイルが表示される
  5. 対象を選び、Profile NumberをB4セルに記入する。

    対象を選び、Profile NumberをB4セルに記入する
  6. E~H列にGoogleアナリティクスのデータが反映される。集計対象期間の開始日、終了日を記入する。

  7. 「Content Inventory」シートに各ページのURLを記入していく。このシートがメインの「Webコンテンツ在庫表」だ。「Path」列にはURLのうちサイト内のパスだけを記入する(たとえば「http://example.com/news/20111201.htm」なら「/news/20111201.htm」とだけ記入する)。するとC列の「ページTITLE」とF列の「合計PV」が自動更新される。

  8. あとは、右のほうの列に自分で項目を設定して記入していくと、便利な在庫管理表ができあがる。

なぜ記録が重要なのか

サイトの運用を開始したら、日々の運用についての記録を取ることが重要だ。自分のサイトとはいえ、記憶力には限界がある。規模が大きくなって関係者が増えた場合には、それぞれが意図や作業内容を記録し、共有する必要が生じる。将来に備えて最初から記録を取り始めておけば、後で後悔することがなくなる。今はその必要がないと思う小さなサイトであっても、Webサイトというものは、気がつくとこうした管理をしなければいけない規模に成長しているものなのだ。

たとえば、次のような「サイト管理・更新日記」を付けている人もいるだろう。

2011年11月1日
Twitterで話題になったXX機能についてのコンテンツを追加。この情報は、検索したところ、あまり認知されていないようだ。意外性があるのでクチコミによるアクセス増が期待できるが、時事的な内容なのですぐに価値がなくなるだろう。そのときは関連コンテンツへの誘導を強化することで、訪問が無駄にならないようにしたい。

こうした日記は、アクセスが変動したときなどにその原因を調べるには便利だ。しかし、このように時系列で徒然と書き溜めてしまうと、後で知りたいことを調べるのが難しくなり、書くだけで終わってしまう。ないよりは良いものの、どうせ書くのなら後で役に立つような情報を後で調べやすい形式で書くようにしたい。

ページ単位の一覧にすると再利用しやすい

サイトについての記録なので、時系列ではなく、サイトを構成する「ページ」を単位として記録していくと、後で検索しやすくなる。URLなら、一度公開した後は変更されることが少ない(公開後のURL変更が多い場合は運用に問題がある)。ディレクトリ別に階層化できるので、探すのも楽だろう。サイトマップにも似ているが、ページを箱として描いて線を結ぶ必要はない。Excelなどで1行1ページの表を作るだけで十分だ。

ページごとの名前やURL、メモに加えて、アクセス解析やSEOに関する情報も一元管理すると一石二鳥だろう。データベースとしての価値を高めるため、項目ごとに記入の必須・任意や記入タイミング、記入担当を決めておき、漏れのないような運用方法を確立しよう。

目的に応じた項目を決める

ページごとに何の項目を記録すべきかは、記録する目的による。そこで、記録の目的について、改めて整理してみよう。記録した情報は、誰が何をするために使うのだろうか?

たとえば、次のようなステークホルダーと目的を想定してみる。

  • 執筆・編集担当が    
    • 全体のバランスをみながら、次に追加すべきジャンルを決定するため
    • 既存コンテンツに関する情報を参照し、整合性のある新規コンテンツを追加するため
    • クリックすると適度な数のページが表示されるよう、タグの粒度を調整するため
  • 集客担当が   
    • サイト内の回遊につながりそうなテーマを見つけ、集客をプランするため
  • SEO担当が
    • 既存コンテンツのバランスや検索アクセス状況を把握した上でSEO施策をプランするため
  • アクセス解析担当が
    • 公開後の経年を加味したアクセス状況を評価するため

この例の場合は、以下のような表が考えられる。

このような表を作り、各担当者がコンテンツを追加するごとに記入していったうえで、次のようなピボットテーブルを作成すると、カテゴリ別のボリュームやアクセス状況、鮮度などがわかる。

ピボットテーブルを作成すると、カテゴリ別のボリュームやアクセス状況、鮮度などがわかる。

このように分析することで、現状を把握した上での今後のコンテンツ更新に関するヒントが得られる。ただの記録ではない便利な管理表になるということがわかるだろうか。

更新記録としては、更新時の目的や状況、課題や予定などの申し送り事項を記入すると良いだろう。

更新時の目的や状況、課題や予定などの申し送り事項を記入する

冒頭で紹介したGoogleドキュメントのサンプルは、このような想定で作成してある。

項目を工夫し、自動化やオンライン共有をうまく活用して、ぜひ楽で長続きする運用を続けてみてほしい。

今回の想定真似コスト 2~10時間、ゼロ円

清水 誠(しみず まこと)

Webアナリスト/改善リーダー。

1995年に国際基督教大学を卒業後、Webの黎明期からサイトの戦略・設計・構築・社内プロセス改善に従事。凸版印刷やRazorfishでは大規模プロジェクトのIA設計・コンサルティングを担当。WebCrewでは開発部門のリノベーション、日本アムウェイではCMS導入と印刷のデジタル化を推進。楽天ではアクセス解析の社内コンサル・サポート組織を立ち上げた。Gilt GroupeでのCRMシニアマネージャーを経て、2011年9月に渡米。現在は米Adobe Systemsにて、日本のアクセス解析を底上げすべく、サービス品質向上とエバンジェリスト活動に専念している。

IA・IT・マーケティングの融合によるイノベーションをテーマに実践と発信を続けている。執筆と講演多数。SiteCatalystユーザー会「eVar7」代表。サンクトガーレン社外CMO。アクセス解析イニシアチブ プログラム委員。

サイト:
実践CMS*IA
実践★SiteCatalyst

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人間中心設計(HCD)はプロセスであり手段ではない(コンセント長谷川氏インタビュー)/HCD-Net通信 #25 [HCD-Net通信] | Web担当者Forum

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HCD-Net通信

人間中心設計推進機構(HCD-Net)は「人間中心設計」を効果的に商品・サービスやシステムの企画・開発に導入できるよう、公の立場で研究や人材育成などの社会活動を行っていくNPO団体です。「HCD-Net通信」では、機構長の黒須正明氏と副理事長の山崎和彦氏をはじめとする筆者が、HCDやHCD-Netに関連する話題をお送りしていきます。

Webサイトに「人間中心設計」を導入すると、どのような効果があるのでしょうか?
どんな人が人間中心設計を身につけるといいのでしょうか?

人間中心設計」とは、Webサイトを訪れるユーザーに注目し、ユーザーの体験を軸に、Webサイトを設計・改善するプロセスです。

2011年は、人間中心設計(HCD)に対する意識が高まり、大手のWebサイト制作会社のなかでも何社かが人間中心設計の導入を始めた年でした。

そしてHCD-Netには、そうした人間中心設計を行っている人を認定する「人間中心設計専門家」資格認定の制度があり、第3期となる今年の専門家の受験応募の受付を12月20日(火)に開始しました。

そこで今回は、いつものHCD-Net通信とは方向を変えて、こうした人間中心設計を導入することの効果についてのインタビューをお届けします。

話を伺ったのは、株式会社コンセント代表/インフォメーションアーキテクトの長谷川 敦士氏(HCD-Net理事)。コンセントは、企業のコミュニケーション設計や、サービス設計・商品開発支援までを手がけるコミュニケーションデザイン会社。3名のHCD-Net認定 人間中心設計専門家が在籍しており、Web業界でも人間中心設計を推進しています。

人間中心設計は、全体を見渡すプロセス

● 「人間中心設計」という言葉は、まだまだ一般には浸透していないのが現状です。その考え方を、かんたんに紹介してください。

長谷川 敦士 氏
株式会社コンセント 代表
/インフォメーションアーキテクト

ユーザーをきちんと知るところから始めて、それに対する問題解決としてデザインを行い、評価して、さらに改善する。そういったことを、プロセスとして回していくことです。

ユーザー観察、ユーザーのモデルづくり、デザイン、評価など、ひとつひとつの手法はすでに多くの方が実践していて、それぞれに関する情報も世の中に広がってきています。そうした個別の要素を上手くつなぐプロセスが人間中心設計なのです。

人間中心設計は“プロセス”だという点が重要です。個別の施策ではなく、企業がユーザーを中心にしてモノを改善していく“プロセス”を導入するのです。人間中心のプロセスができてしまえば、たいていの人はうまくやってくれると思っています。

「より良いユーザー体験を与える」「ユーザビリティを上げる」といったことを実現するためには、最終的なデザインやモノを作るところだけに努力を費やしても、うまくいかないことが多いものです。そうではなく、最終的なモノに至るまでのプロセスを追求していくことでユーザー体験やユーザビリティを改善でき、そして、そのプロセスを継続的に回す活動が、結果的に企業の価値、資産になっていくのだと考えています。

● 「個別の要素をどうつなぐか」という点を、もう少し詳しく教えてください。

たとえば、「SEO」や「ソーシャルメディア活用」。Webを使ったコミュニケーションやマーケティングの観点では重要なことです。しかし、SEOやソーシャルメディア活用は、あくまでも手段に過ぎません。それらがどうして必要なのか、何を達成するためにそれらを行うのかを考えなければいけないのです。もちろん、全体を見渡したうえで必要なのであれば、きちんとやるべきです。しかし、部分を主体としてものを考えると、おかしくなってきます。

Webサイトの活動全体を見通せるものとして、人間中心設計があるのです

どんな企業でも使える予算は有限ですし、Web担当者の時間はもっと限られています。となると、そうした制限の厳しいリソースを、Webサイトのどの部分にどう配分するかを考える必要があります。その際に、まず活動全体を見渡せるプロセスがないと、そもそも良くしていけないのです。

コンセントでは、人間中心設計をデザインアプローチの土台に置いています。Webのデザインに限らず、紙のデザインや製品デザイン、サービス設計など、さまざまな案件がありますが、どんな仕事でも、人間中心設計の考え方を導入しているのです。そうすることでビジネスの効果も良くなりますし、ユーザーに良い経験を与えることにも寄与していると考えています。

ユーザーの思考の流れに即してWebサイトをつくる

● 企業Webサイトにおいて、人間中心設計はどのように役に立つのでしょうか。

Webサイトといっても、サービスサイトなのかコーポレートサイトなのかによって、人間中心設計の適用の仕方も変わってきます。

サービスサイトを運営しているならば、「自社サービスのユーザーに、どういった価値を提供するか」を考えていると思います。人間中心設計は、マーケティングのプロセスと言い換えてもいいくらい普遍的なプロセスです。いわゆる効果改善のPDCAサイクル自体が、人間中心設計のプロセスとほとんど同じになっています。

たとえば、ある新しいサービスコンセプトが決まったとします。それを単純な形でWebサイトの中に組み込んでデザインするのではなくて、一度、ユーザーを考えて、ユーザーを観察して、ユーザーを正しく理解して、ユーザーの思考の流れに即して、新しい機能をどう見せていくか想定します。それによって、実際作られるサイトの効果も上がります。

● コーポレートサイトの場合はどうでしょうか。

コーポレートサイトはそこまでゴールの設定が厳密でないケースも多いと思います。とはいえ、たとえばユーザビリティを改善したいと思っている企業は多いでしょう。コーポレートサイトのユーザビリティ改善を考えたとき、大規模にリニューアルをしようとすることも多いかと思います。しかし、人間中心設計のプロセスで進めると、ユーザビリティ改善を要素分解して進めることになります。今、どういうところがユーザーに不利益を与えているのか、どこを改善すれば良くなるのか、そのためにはどうしたら良いか。そのなかで、ユーザーにとって意義のある改善を優先して進めるのです。

サイトを作り直す「アクション」だけを見ると、だれかが何かを判断して、だれかが実際にそれをサイトに反映させる行為がありますよね。人間中心設計を導入するということは、そういう具体的な行為をどういうプロセスの中に位置づけるかの問題なのです。つまり、Webのプロジェクトマネジメントです。こういった思想が、人間中心設計に含まれているのです。

コンセントのプロジェクトマネジメントには、すべて人間中心設計のコンセプトが入っているものにしたかった

● 長谷川さんは肩書きとして「HCD-Net認定 人間中心設計専門家」を名乗っていますね。

名刺に「人間中心設計専門家」と印刷されている

実務の中では、どうしてもビジネス中心のデザインだったり、デザイナー中心のデザインだったり、あるいは技術中心のデザインだったりになりがちなものを、いかにユーザーを主眼に考えるか、というアプローチを実践できる専門家だと自認しています。

名刺の肩書きにもそのように入れているのですが、それによって、これまでは人間中心設計という文脈にいなかった人にも興味を持ってもらうきっかけとなり、「プロジェクト推進やビジネスに活かせるデザインプロセス」であると説明することもあります。

● コンセントには、長谷川さんのほかにもHCD-Net認定 人間中心設計専門家が在籍しているということですが、どんな仕事をしている人なのでしょうか。

僕を含めて3人、認定を受けている者がいます。その中のひとりは、プロジェクトマネジメントをする人間です。ユーザビリティエンジニアとかIAとかUXデザイナーとかそういうポジションではなく、いろいろなプロジェクトのマネジメントをする立場の人間なんです。

プロジェクトは、マーケティングもあれば、広告宣伝もあれば、企業内のガバナンスの改善もあります。そういうプロジェクトに参加する、直接にはデザイン業務に関わっていないような人にこそ、人間中心設計を理解して、プロジェクト設計をやってもらいたいと思っています。

● プロジェクトマネージャーの方が人間中心“設計”の認定資格をもっているというのは興味深いですね。

HCD-Netの人間中心設計専門家の認定では、マネジメントの能力をすごく重視しています。専門知識だけではなくて、その専門知識を実際のプロジェクトにどう活かしたかを重視しているのです。個別の専門知識はもちろん大切ですけれども、企業にとってより重要なのは、個別の専門知識ではなくて、それらを統合して、どうプロジェクト化するかなのです。

先ほどふれた彼は、現在はプロジェクトマネージャーをしていますが、その前にはユーザビリティテストやデザインを経験してもらっていました。

人間中心設計専門家の資格が向いているのは、彼のような「経験として専門性を積み上げてきて、今、プロジェクトマネジメントを実際の業務として行っている人」ですね。

● ユーザーを中心に考える人間がマネジメントすると、プロジェクトがもっとうまくまわる?

そうです。彼はプロジェクトマネジメントチームのリーダーです。その人間が人間中心設計をきちんと理解している。コンセントで行うプロジェクトマネジメントには、すべて人間中心設計のコンセプトが入っているものにしたかったんです。プロジェクトのクオリティもより向上するし、リスク回避にも役立つし、個別のスキルもより有効活用できるようになるのです。もちろん、クライアント企業さまへの提案にも人間中心設計のコンセプトが入っています。

● 人間中心設計というと、モノを改善する能力に注目が行きがちに思うのですが、プロジェクトマネジメントにも大きな効果があるのですね。

人間中心設計専門家は、個別のユーザビリティテストとか、そういうものに携わる方も多いと思います。しかし、最も力を発揮するのは、プロジェクト設計をする立場になったときだと思います。

個別の専門知識を持った人をいかに活かすか、それがプロジェクト設計です。プロジェクト設計がまずいと、いかに専門知識を持った人がいたとしても活かせないんですね。さきほども「手段」の話をしましたし、「手段と目的を取り違えるな」という言葉はよく聞きますよね。専門知識自体はあくまで手段であって、ビジネスにおいては、どのプロセスをとるか、の方が重要度が高いのです。

適切なプロセスさえあれば、個別の専門知識を持った人は、そのプロセスの中でベストを尽くす、という流れにもっていけます。プロセス自体が、あるいはプロジェクト設計自体がナンセンスだと、結局、プロジェクトメンバーの頑張りで何とか解決する、という状況になってしまいます。

あくまでも人間中心設計はプロセスです。実際のプロジェクトでは、予算やその他リソースの都合といった制約があります。そうした制約のなかで、人間中心設計の考え方に基づいて、プロジェクト自体を適切な方向に導いていくことになります。

たとえば「ペルソナ」はそれ自体は非常に良い手法なのですが、通常の企業サイトでフルスペックのペルソナを作るのは“やり過ぎ”のことが多いんですね。きちんとリサーチしたペルソナを本格的に作るのにはかなりの工数がかかってしまうものです。だとすると、そのリソースを他の作業に回すほうが良いケースも多くある。もともとマーケットを正確に定義できないんだったら、そこに時間をかけないで、仮説で進めて、プロトタイピングをさっさと行って、検証して、仮説を直していく、という風にペルソナを使った方がいい場合も多いのです。

そういった点でも、プロジェクトマネージャーにこそ人間中心設計専門家が必要だと思うんですね。

ユーザビリティやユーザエクスペリエンスの専門家でなくても、「このプロジェクトは何かおかしい」「この進め方は少しおかしい」と思うことがある人は、人間中心設計のプロセスに興味をもってみると良いのではないでしょうか。

取材・文・撮影:人間中心設計推進機構(HCD-Net) 専門資格認定委員会 羽山 祥樹
協力:株式会社コンセント

人間中心設計専門家の受験応募が12月20日(火)より開始

人間中心設計推進機構(HCD-Net)は人間中心設計専門家の認定を行っています。今年の受験応募が12月20日(火)より開始しています。

人間中心設計(HCD)やユーザー調査、IAなど、ユーザーエクスペリエンスに関わる業務に携わっている方は、ぜひ受験ください。

人間中心設計推進機構(HCD-Net)http://www.hcdnet.org/

このコーナーは、機構長の黒須正明氏と副理事長の山崎和彦氏をはじめとする筆者が交代で執筆しています。

黒須正明
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事長
学校法人 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授
国立大学法人 総合研究大学院大学(総研大)学長特別補佐、文化科学研究科メディア社会文化専攻 教授

山崎和彦
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)副理事長
千葉工業大学 工学部デザイン科学科 教授 芸術工学博士
元日本IBM(株)ユーザーエクスペリエンスデザインセンター長

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2011年のWeb担人気記事ランキング一気だし 注目を集めたアノ記事を見逃すな! [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、2011年にWeb担で公開された記事のなかから、特に注目を集めた記事のランキングをお届けします。よく読まれた記事、ソーシャルメディアで話題になった記事、あのマンガ記事など、見逃した記事がないか要チェック!

2011年 Web担人気記事ランキング 目次

※2011年1月1日~2011年12月18日の間に公開された記事を対象としています。

PV数が多かった記事 上位30(非マンガ記事)

まずは、とにかく閲覧PV数が多かった記事ランキングから。ただし、漫画記事は常に人気なので、除外しています(ちなみに全体ではWebマーケッター瞳シーズン2の第1話がトップでした)。

  1. Webサイトのスマートフォン対応 7つの基本ルール

    サイトのスマホ対応を解説した記事(1月31日公開)。今もまだ継続的に対応を続けているところも多いのではないでしょうか。

  2. SEO屋をブラックからホワイトまで7分類してみた
    (編集長ブログ―安田英久)

    以前から考えていたSEO事業者さんの分類を記事にしたところ、注目が集まりました。

  3. サイトのデザインは54%が「好みで決定」、27%が最後に上司にひっくり返され、90%は消費者の意見を参考にせず/デザイン決定プロセス調査
    (Web担当者必見! リサーチ データ&市場調査レポート)

    デザイン決定プロセスを最適化するための消費者アンケートソリューション「CREATIVE SURVEY」を提供するフォーデジットさんと共同で行った調査のデータ。あるあるネタで響きました。それにしても長いタイトルだ。

  4. 企業がFacebookページを始める時に押さえておきたい28個の手順 【準備&プランニング編】
    (Facebookページ活用 実践ガイド)

    そのものズバりのFacebookページの実践ガイド。筆者の井出さんと続編について話してはいるものの、私がバタバタと忙しいため進められていません。すいません。

  5. 震災関連の情報の企業サイトでの出し方 60社の状況を画像でまとめ
    (編集長ブログ―安田英久)

    こちらは震災直後に出した記事ですね。不幸な災害でしたが、復興はこれからも続きます。みなさんも継続的に現地サポートをぜひ。

  6. TwitterやFacebookで共有されたリンクが検索順位に直接影響する
    ――グーグルとBingが明言
  7. 売れないモノでも売るブラック・テキスト芸 基礎編
  8. 10年後を生き抜くWeb業界の心得10か条
  9. ガイドライン違反でペナルティを受けたサイトが続出?
    など10+2記事(海外&国内SEO情報)
  10. Kloutスコア: あなたのソーシャルメディア上の影響力がわかる決定版指標
  11. ファーストビューは何pxまで? ブラウザの表示領域サイズ5年間の変化を大公開
  12. 二重価格表示とは? 知っておくべき景品表示法
  13. Webで簡単に結果をだす方法。客を選べば格差社会が味方となる
  14. Webアナリストを名乗るならこれぐらいやろうよ――その1:何を知るべきかを知る
  15. Webマーケッター瞳 vs ソーシャルメディアマーケター美咲 ぶっちゃけオフ会トーク(濃いめ)
  16. EC・通販業界に震災支援が広がる 物資・クリック募金・義援金など
  17. サイトの「目的と構成」を、まず図解する 第1回
  18. IBMの企業Twitterアカウントは30以上、全社員が自由に活動するためのガイドライン
    /日本IBM
  19. サイトに設置した「いいね!」の押され具合をデータで解析する方法
  20. ディスプレイ広告はROIが低いから予算のムダだ!? | 第三者配信その1
  21. A/Bテストの生事例 蔵出し14パターン一気紹介 (ポイント解説付き)
  22. 忘れたパスワードを問い合わせられるシステムなんて作っちゃいけない
  23. ECサイトのスマホ対応が今すぐ必要なたった1つの理由
  24. HTMLやCSSが手間なく書けるZen Coding | Zen Coding 1-1
  25. もしもtoyota.jpを解析するなら(前半) [第1回]
  26. グーグルが嫌いなアフィリエイトサイトとは? など10+1記事(海外&国内SEO情報)
  27. 外注を信じると馬鹿をみる?(第1回)
  28. リンク購入サイト対策にグーグル日本が本気を出し始めたようだ
    など10+2記事(海外&国内SEO情報)
  29. 純広告は博打か? 第三者配信による真の広告効果測定 | 第三者配信その2
  30. SEOにも効果あり!?――リードナーチャリング視点のコンテンツの作り方

Facebookの「いいね!」が多かった記事 上位15

2011年に公開された記事で、Facebookで「いいね!」された数の多いものを上から15記事。マーケ寄りの人やソーシャルメディアに興味がある人は、今年になってTwitterからFacebookに移っていった印象があります。

Twitterでの言及が多かった記事 上位15

2011年に公開された記事で、Twitterで話題になった数の多いものを上から15記事。Twitterで話題になる記事は、どちらかというとクリエイティブ・テック寄りの印象がありますね。

2011年に公開したマンガ記事 21記事

こちらはランキングではなく、いつでも人気の漫画記事を見返せるように並べてみました。

ちなみに、2011年は解説記事が824本、ニュース記事が806本、ユーザー投稿記事が594本で、合計2224記事が公開されました(12/18現在)。

この編集部コラムも、今年の更新は今回まで。みなさん、今年もWeb担をご愛顧くださいまして、ありがとうございます。2012年もまたよろしくお願いいたします。

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オリジナル記事:2011年のWeb担人気記事ランキング一気だし 注目を集めたアノ記事を見逃すな! [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum
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富士通がセミナー「CMSとソーシャルメディアを活用した新しいWebマーケティング」東京で2012/1/19 [ニュース] | Web担当者Forum

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富士通は、WebマーケティングやCMSに関するセミナー「富士通Webインテグレーション・ソリューションセミナー~新世代統合型CMSとソーシャルメディアを活用した新しいWebマーケティングのカタチ~」を2012年1月19日に東京で開催する。

本セミナーでは、スマートフォンやタブレット、ソーシャルメディアなど、外部環境の急速な変化によって複雑化、高度化するWebマーケティングを取り巻く環境や、Webサイトを戦略的にビジネス活用するための方法を紹介。「Webマーケティングを取り巻く外部環境・市場動向、および2012年の潮流」「新世代統合型CMS『Sitecore』を活用したログ解析・SEO対策・ソーシャルメディア連携などによるWebマーケティング」「企業におけるソーシャルメディアの活用方法」の3つのプログラムで説明していく。

  • 日時:2012年1月19日(木)14時30分~17時15分(受付時間:14時)
  • 会場:富士通トラステッド・クラウド・スクエア(東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービル)
  • 定員:40名
  • 受講料:無料
  • 主催:富士通株式会社
  • 共催:サイトコア株式会社、株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、富士通アプリコ株式会社
  • 詳細・申し込み:http://fjid.jp.fujitsu.com/events/seminar/2012/01/11003721.html
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らでぃっしゅぼーや 福島への配送料無料 市民団体と提携で [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

らでぃっしゅぼーやは11月29日、福島県在住の会員に対し、商品の配送料を無料にするサービスを開始した。市民団体と提携し、中学生以下の子どもが同居する世帯を対象に、年内いっぱい実施する。福島県は自社配送エリアではないため、ヤマト運輸の宅急便で商品を届ける。被災地支援活動の一環。

提携したのは市民団体「子供たちを放射能から守る全国ネットワーク」。「放射能から子どもを守りたい」という思いを持った人々と情報や活動を共有。子どもたちを守るための活動を行うことを目的に設立された。

らでぃっしゅぼーやは、同市民団体の趣旨に賛同。独自に放射性物質を検査している企業として、子どもを持つ福島県内の家庭を支援することを目的に、配送料無料サービスを1カ月間実施する。

対象は福島県在住者で、妊娠中もしくは中学生以下の子どもが同居していることが条件となる。

・らでぃっしゅぼーやのプレスリリース(PDF)
http://www.radishbo-ya.co.jp/public_img/company/press/20111129release.pdf

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

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語り継ぐ2011年のWebの記憶 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の弐百四十伍

みなさん、クリスマスイベント取り組んでいますか。まだ間に合う方法については、先日の原稿をご覧ください。ところで暦の関係で小欄は今回が本年最後。そこで2011年のWeb業界の5つの出来事を振り返ります。

1. ネットの力を再確認

ついにきたか

東日本大震災の長い揺れへの率直な感想です。小学生の頃から「東京直下型地震」がかならずやってくると教えられて育った世代にとって、あの大きな揺れはその言葉を思い出すのに十分でした。あわててテレビとラジオをつけると東北の惨状を伝える報道が相次ぎ、「壊滅」と告げるキャスターの言葉に首を振ります。すぐに家族やスタッフの安否確認に動きます。電話はすでに不通。ここで「ネット」が活躍しました。

震災直後でもネット回線が使える地域ではmixiやTwitter、ビデオチャットなどで安否確認ができました。これはネット特有の分散型情報網の強みで、巨大災害時の安否確認手段という、ネットの新たな社会的役割が認知された特筆すべき出来事です。

2. 飲み込んでからも忘れるな

次に触れておきたいのがWeb担当者のBCP。BCPとは「事業継続計画」のことで、企業としては常に考えておかなくてはならない要素ですが、震災によって初めて知ったという方も多いでしょう。

震災後も事業は継続しなければなりません。サーバーが破壊されない限り、Webサイトは笑顔をふりまき、配信予約していたメルマガは悲しみに暮れる遺族に陽気なメールを送ってしまいます。不要なものは停止し、最適なものに差し替え、通販会社なら在庫と配送網の確認など、震災直後にWeb担に求められる仕事も少なくないことを東日本大震災は教えてくれました。

喉元過ぎれば熱さを忘れる。しかし今、この時点で予想されている巨大地震はいくつもあり、次の「いざ」に備えるのは「いま」です。

3. カリスマとの別れ

今年の出来事として外せないのが「スティーブ・ジョブズ氏の死去」です。「ウォークマン」によって街中に音楽を持ち出したのは「ソニー」ですが、「iPhone」によってパソコンとインターネットに移動の自由を与えたのはアップル社というよりジョブズです。「スマホ」の隆盛も「iPhone」抜きには語れません。

スマホで変わる生活

ここで1つ、「今年」というしばり選から漏れた「スマホ」について来年の話を。この年末にスマホ(正しくは携帯端末)やタブレット用のOSである「webOS」がオープンソース化されました。「webOS」とはPDAで名を馳せた米国パーム社が開発したモバイル端末用OSで、iPhoneやiPadの「iOS」を強く意識しており、開発チームが「iPad 2」で同OSを動かしたところ、動作速度が2倍になったと「wired.jp」がこの夏に伝えていました。

「iOS」に近い機能性に「Android」と同じオープンソース。「webOS」は有力なスマホOSになる可能性を秘めています。迎え撃つAndroidはこの1年で2.3から4.0にバージョンを上げてきました。もちろん、マイクロソフトの「Windows Phone」シリーズも指をくわえて見ていることはありません。来年はスマホOSの全面戦争となること必至です。

スマホの普及により「使いにくい」「バッテリーが切れる」「料金が高い」などと「国民消費者センター」に苦情が寄せられています。来年はこうした負の面への注目が一段と高まることでしょう。スマホを操作しながらの歩行が周囲に与える迷惑は、すでに社会問題化しつつあります。人波の流れの中で突然立ち止まり、後を歩いていた人がぶつかり転倒したり、操作に夢中になり駅のホームから落ちたりです。

いわば「マナー」の話ですが、ケータイが普及して以来「マナー」に委ねて解決できたケースはありません。電車内でのケータイ利用のように、なし崩しに追認されるか、自動車(実は自転車も)運転中のケータイ操作の禁止のように、罰則ができるかのどちらかで、身体と周囲に危険が及ぶケースは後者の「罰則」が採用されます。「罰則」が施行される前に、モーションセンサーやジャイロセンサー、それとGPSを組み合わせて、移動中のスマホ操作を制限するメーカー側の自主規制に期待を寄せたいところです。

4. 中小企業の光明となるか

話を戻します。今年の出来事で、1つ明るい出来事を入れておくなら「みんビズ」のサービス開始です。「みんビズ」とは15分でホームページが作れるというグーグルが提供するホスティングサービスで1年間無料。わたしが着目したのは商工会などのリアルに基盤を持つ組織と提携していることです。リアルとの接点により、ホームページの利用を躊躇していた中小企業の「ラストワンマイル」を埋められればWeb業界全体にとって朗報となります。他にも、中小企業向けのクラウドサービスなども登場しています。

ちなみに話題に上りませんがヤフーの「Yahoo! ロコプレイス」や、リクルートの「お店のミカタ」などのように、簡単に無料でホームページを作成できるサービスは幾つもあるので、これらを利用してサテライトサイトを作っておくと良いでしょう。ネットビジネスのゲームのルールは「イスとられゲーム」。1つでも多くのイスを用意するのが勝利の基本です。Facebookページの効能も同様です。

5. 最大の出来事は

ラストを締めくくるのは「計画停電」です。わたしの事務所は東京23区内で停電となった数少ない地域にあり、電気が止まるとネットも止まります。被災地を思えばたいしたことではありませんが、電気とネットが止まれば、我が社は仕事になりません。しみじみと電気のありがたみを感じました。

同時に注目されたのが節電です。多くの企業が、湯水のごとく電気を使用していたことに気づかされたのではないでしょうか。そして、この冬も電力不足が伝えられています。どうか節電を心がけてください。

◇◇◇

今年を振り返るとき、どうしても東日本大震災を外すことはできませんでした。不幸にあわれた知人もいれば、いまもまだ原発事故の影響で避難しているクライアントもいて、すっかり日常生活に戻った我々もいます。その我々がやらなければならないことは「忘れないこと」。そして「語り継ぐこと」と考えます。今年最後のツイート、ブログは、少しでも結構ですから震災に触れてください。

ちなみにFacebookをはじめとする「SNS」は今年の5大出来事(ミヤワキ版)に入れていません。日本にはすでにmixiもGREEといった和製SNSもあるからで、輸入品を盲目的に崇め奉るのは趣味じゃありません。「ソーシャルメディア」は「流行語」としてなら首位を争ったのですが。

いささか早くはありますが、よいお年をお迎えください。年末年始も仕事という方も多いでしょうが……。わたしは大晦日まで仕事しています。

今回のポイント

震災が教えてくれたことを忘れてはならない

語り継ぐことも残されたものの責務

宮脇睦

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、『月刊宝島』などに寄稿。

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シックス・アパートとアルファサード、スマホ・ソーシャル時代のCMSセミナー、大阪で1/31 [ニュース] | Web担当者Forum

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ブログソフトのシックス・アパートと、ウェブ制作のアルファサードなどは、「スマートフォン、ソーシャル時代のCMS活用術 PowerCMS セミナー」を1月31日に大阪市中央区で開く。アルファサードのブログ・CMSソフト「PowerCMS」の最新情報や、スマートフォン、ソーシャルメディアに対応するソリューションなどを紹介。シックス・アパートのサイト管理ソフト「Movable Type 5」の解説もある。定員100人、参加無料。サイトから申し込む。概要は次の通り。

日時:1月31日(火)午後2時~同4時半
場所:大阪産業創造館(大阪市中央区本町1-4-5)
内容:「Movable Type 5/スマートフォンオプション/Zenback BIZの紹介」「PowerCMS 3とスマートフォン対応」「PowerCMS事例紹介(仮題)」「PowerCMS Socialで進めるソーシャルシフト」
詳細・申し込みサイト:
https://www.sixapart.jp/seminar/sa/2011/12/19-1136.html

シックス・アパート
http://www.sixapart.jp/

アルファサード
http://alfasado.net/

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mediba、オーストラリアのモバイル広告会社とスマホ向けアドネットワークで連携 [ニュース] | Web担当者Forum

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KDDIのポータルサイト「au one」を中心に広告・リサーチ事業などを実施するKDDI系のmedibaは、オーストラリアのモバイル広告技術会社、LeadBoltとスマートフォン向けのアドネットワークで連携する、と12月20日発表した。LeadBoltは、モバイルバナー、動画広告など幅広いメニューでスマートフォン向けアドネットワーク「LeadBolt AdNetwork」を運営している。

LeadBoltとの連携によって、medibaが展開するアドネットワーク「mediba ad powered by AdMaker」に出稿する企業は、LeadBoltのアドネットワークを通して海外への露出の大幅な拡大が可能になり、参加するサイト運営者は、LeadBoltの世界向け広告をサイトに掲載できる。medibaは今後、スマートフォン市場の成長が見込まれるアジアを中心にアドネットワーク事業者との連携を進める。

mediba
http://www.mediba.jp/

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マインドフリー、「Facebook」でキャンペーンを容易にするASP「fanCampaign」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソーシャルアプリ、ウェブアプリ企画・運用のマインドフリーは、「Facebook」内で容易に独自キャンペーンを実施できるASPサービス「fanCampaign」を始めた、と12月20日発表した。Facebookが盛んな台湾で活用されているキャンペーンアプリ「粉絲好康」をOEMした。Facebook認定ディベロッパーになっている台湾の会社が開発し、約2000社が活用しているという。

新規登録、掲載、参加者管理、当選者選定といったキャンペーンの流れを一元管理できるほか、参加者をリストにして今後のマーケティングへの活用が可能。ユーザーはコメント投稿ができる。キャンペーン開催期間7日以内は、参加人数に制限なく無料。8日間以上の場合は期間を問わず15万円。キャンペーンによって集客効果や、参加者によるクチコミの増加が見込めるという。

マインドフリー
http://mindfree.jp/

fanCampaign
https://apps.facebook.com/fancampaign/

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【基礎編】スポンサードサーチ Ver.3への移行直後によくある質問と回答 [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum

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[PR]

スポンサードサーチ® Ver.3の新しい広告管理ツールや新機能をスムーズに使い始めるために、最低限抑えておきたい基礎知識をFAQ形式で紹介する。新しいシステムに慣れていない場合は、これらを把握することから始めよう。

※あわせて読みたい「スポンサードサーチ Ver.3」に関するおすすめ記事

この記事で紹介する「スポンサードサーチ Ver.3への移行直後によくある質問と回答」

広告掲載に関する質問と回答

Q広告が配信されないのはなぜか?

A広告配信が停止している場合、配信設定や予算設定など、さまざまな理由が考えられる。

以下の記事では、移行後の広告配信が問題なく行われているか確認する手順を紹介している。まだ現在の配信状況を確認していないなら、まずはそちらのチェックから始めよう。

ただし、配信されなくなった理由として「マッチタイプ」の変更に心あたりがある場合は、以下の 特集記事で解説しているので、そちらをご覧いただきたい。

  • 【活用編】スポンサードサーチ Ver.3への移行直後によくある質問と回答(近日公開予定)

また、この記事で紹介するそれぞれの質問と回答には、以下のように関連するYahoo!リスティング広告公式ヘルプ項目へのリンクも掲載している。参考情報や詳細情報として役立ててほしい。

スポンサードサーチ®旧管理画面に関する質問と回答

Q移行前のレポートを確認するには?

A移行前のレポートは、スポンサードサーチの旧管理画面で確認できる。旧管理画面にアクセスするには、まず広告管理ツールの「スポンサードサーチ」タブ>「ツール」タブをクリックして、ツール一覧を表示する。

次に、ツール一覧の「旧管理画面」の欄で「旧管理画面」のリンクをクリック(旧管理画面のユーザー名でログインする場合は「スポンサードサーチ管理画面 ログイン」をクリック)すると、旧管理画面にアクセスできる。

スポンサードサーチ旧管理画面へは、「スポンサードサーチ」>「ツール」タブからアクセスできる
スポンサードサーチ旧管理画面へは、「スポンサードサーチ」>「ツール」タブからアクセスできる

なお、旧管理画面は読み取り専用で、広告の編集や削除などはできないので注意しよう。

  • コンバージョン測定と広告に関する質問と回答
    • コンバージョンを測定するには?
    • コンバージョンのデータを確認するには?
    • 広告の「タイトル」「説明文」「URL」を変更するには?

コンバージョン測定と広告に関する質問と回答

Qコンバージョンを測定するには?

Aコンバージョンを測定するには、スポンサードサーチ® Ver.3用の測定タグを新たに取得して設置する必要がある。「タグを設置しているのに、コンバージョンの測定ができていない」という場合は、そのタグが旧スポンサードサーチ®用のものではないかを確認しよう。

「コンバージョン測定」画面は「ツール」タブからアクセスできる
「コンバージョン測定」画面は「ツール」タブからアクセスできる
「コンバージョン測定」画面で[新規測定タグの取得]をクリックして、新しい測定タグが作成できる
「コンバージョン測定」画面で[新規測定タグの取得]をクリックして、新しい測定タグが作成できる

Qコンバージョンのデータを確認するには?

Aコンバージョンのデータは、広告管理ツールの「キャンペーン管理」タブ、「レポート」タブ、「ツール」タブなどで確認できる。「キャンペーン管理」タブで確認するには、以下のように設定する。

「キャンペーン管理」タブでコンバージョンデータを確認するには、表示項目としてコンバージョン関連の項目を追加する
「キャンペーン管理」タブでコンバージョンデータを確認するには、表示項目としてコンバージョン関連の項目を追加する
「表示項目を選択」で表示させたいものをチェックする。「表示項目の並べ替え」では自由に項目(列)の位置を変更できる「適応」をクリックすると、一覧に列項目として追加される
「表示項目を選択」で表示させたいものをチェックする。「表示項目の並べ替え」では自由に項目(列)の位置を変更できる「適応」をクリックすると、一覧に列項目として追加される
「適応」をクリックすると、一覧に列項目として追加される(ここでは「売上/ユニークコンバージョン」と「ユニークコンバージョン」)
「適応」をクリックすると、一覧に列項目として追加される(ここでは「売上/ユニークコンバージョン」と「ユニークコンバージョン」)

Q広告の「タイトル」「説明文」「URL」を変更するには?

A広告(タイトル、説明文、表示URL、リンク先URL)の変更はできない。ただし、「コピー機能」を使って新たな広告として作成する過程で変更することはできる。

「広告作成」画面の「対象を選択」でキャンペーンと広告グループを設定すると、広告グループに保存されている広告がコピー候補として表示される
「広告作成」画面の「対象を選択」でキャンペーンと広告グループを設定すると、広告グループに保存されている広告がコピー候補として表示される
  • 入金に関する質問と回答
    • 入金に関して何がどう変わったのか?

入金に関する質問と回答

Q入金に関して何がどう変わったのか?

A銀行振込では、新たに専用の口座番号が設定され、アカウントごとに振込先口座が異なっている。

一方のクレジットカードは、カード決済が「Yahoo!ビジネス決済」に変更されている。自動入金の設定は移行されているため問題ないはずだが、念のためカード番号は確認しておこう。

入金が正しく行われていないと、広告配信が停止してしまう原因となる。入金管理に関する設定は、「スポンサードサーチ」タブ>「資金管理」タブで確認できる。

銀行振込やクレジットカードに関する設定は、「資金管理」タブで確認できる
銀行振込やクレジットカードに関する設定は、「資金管理」タブで確認できる
◇◇◇

Web担当者Forumでは、スポンサードサーチ® Ver.3に関して「移行直後に確認しておきたいこと」「知っておきたい変更点」などを、以下の2つの記事でも紹介している。「新しいシステムにまだ慣れていない」「どういう変更があったかまだ把握しきれていない」といった広告主におすすめだ。

さらにYahoo! JAPANから、スポンサードサーチ®に関するFAQや各種資料の公開、ソーシャルメディアを使った情報発信が行われている。公式の情報源として、以下も定期的にチェックしておこう。

Yahoo! JAPANによるスポンサードサーチ Ver.3関連情報

※この記事の内容は、2011年12月現在の情報に基づいています。Yahoo!リスティング広告では、さまざまな機能改善を行っており、実際の画面やボタンの名称等は変更される場合があります。

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インプレスR&Dと大日本印刷、電子書籍管理アプリ「オープン本棚」のAndroid試用版ユーザーテスト開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インプレスR&Dと大日本印刷は12月21日、共同開発を進める電子書籍の一元管理ソフト「オープン本棚」のAndroid搭載端末向け試用版アプリを公開し、テストユーザーを募集開始した。本格リリースに向けた最終評価を実施する。

オープン本棚は、文書フォーマットやビューワの異なる複数の電子書籍販売サイトで購入した電子書籍を一元管理するソフト。ストア連携機能によって、異なるサイトで購入した電子書籍を統合管理し、オンライン書店での購入情報や書誌情報も反映する。また、所有する紙の書籍やビジネス文書などを登録することも可能で、電子と紙の両方の書籍を1つの本棚で管理できる。内蔵する独自のPDFビューワによりPDF形式の電子書籍を読むことが可能で、今後はEPUB形式や連携する電子書籍ストアの専用ビューワ呼び出しによる閲覧にも順次対応する予定。

書籍の検索機能としては、複数のキーワードや文章をもとに、100万冊以上の中から読者の関心に近い本を探し出す「連想検索機能」を備え、オンライン書店、出版社、個人などからの「オススメ」を受けることができる。試用版では、インプレスグループのECサイト「インプレスダイレクト」と連携し、購入情報の反映やECサイトからのオススメ情報の配信を行う。

オープン本棚のシステム概念図

今回公開するオープン本棚は試用版のため、利用にはテストユーザー登録が必要になる。テストユーザーには特別編集した無料コンテンツを提供する。ユーザーからは、各Android端末上での動作チェックのほか、使用感などの意見を募集する。

オープン本棚は、可能な限り技術仕様をオープンにし、より広く利用してもらえることを方針としており、今後さらに、出版社、電子書籍ストア企業、ビューワメーカー、端末メーカーなどのパートナーとの協業を図っていく。

オープン本棚のテストユーザー登録
http://open-bookshelf.org/

インプレスR&D
http://www.impressRD.jp/

大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/

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ニューズ・ツー・ユー、企業広報対象の「ネットPR実態調査」で社内PRの重要性増加を実感が61.2% [ニュース] | Web担当者Forum

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ネットPR支援のニューズ・ツー・ユーは、企業の広報宣伝などPR担当者を対象に「第9回ネットPR実態調査」を実施。12月20日、調査結果を発表した。社内でのPRの重要性についての質問では、61.2%が「重要になった」「やや重要になった」と回答した。社内でのPR予算は「前年並み増加」が47.1%、「増えた」が20.9%で「減った」は26.7%だった。調査は8月11~15日に、企業のPR担当者に対しインターネットを利用して実施。有効回答数は206だった。

リリースの配信・公開方法について、第1位は「自社サイトへの掲載」で、第2位は「電子メールでの配信」、「FAX配信」は第3位だった。2009年の実態調査では第1位が「記者クラブへの配布」、第2位「電子メールでの配信」、第3位「FAX配信」の順であり、1位が入れ替わった。社内での記事掲載メディアの評価についての質問では「ネットメディアと既存メディアを同等に重視」が54.5%、「ネットメディアをより重視」が15%、「既存メディアをより重視」が19.9%だった。また、自社サイトのアクセスログ解析を「現在行っている」のは59.2%、「今後行う予定」なのは18.4%、「行う予定はない」「わからない」は計22.4%で、ネットPRに対する企業の意識は二極化の傾向にあることが分かった。

ニューズ・ツー・ユー
http://www.news2u.co.jp/

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ネットレイティングス、「スマートフォンメディア利用実態レポート」で、女性の比率が急速に拡大 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット調査のネットレイティングスは、スマートフォンによるメディア接触状況の実態調査を実施。調査をまとめた「スマートフォンメディア利用実態レポートVol.3」を12月14日発売した。初めてスマートフォンを利用した時期を2008年10月以前としたユーザーのうち女性の割合は17%なのに対し、2011年5月以降としたユーザーは48%が女性であり、30ポイント増加していることが分かった。また、2010年11月~2011年4月に利用を開始したユーザーにおける女性の割合は42%であり、直近6ヵ月間とそれ以前の6ヵ月を比較しても6ポイント増加していた。調査は11月2~7日に、全国の13~69歳の男女でスマートフォンを個人契約しているユーザーに対しインターネットを利用して実施。対象者数は約3000だった。

初めてスマートフォンを利用した時期に関する質問で、2011年5月以降と答えたのは13~19歳が45%、20~29歳は37%、30~39歳が36%、40~49歳は同32%だった。また、40代以上のユーザーの約20%は利用期間が2年以上だったのに対し、13~19歳は5%、20~29歳は10%、30~39歳は12%と、スマートフォン利用開始時期は若年齢層よりも高年齢層のほうが早いことも明らかになった。

ネットレイティングス
http://www.netratings.co.jp/

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BookLiveの電子書籍ストアアプリをパナとイーモバの2社が採用 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

電子書籍の配信を行うBookLive(本社東京都、淡野正社長)は、自社の電子書籍ストアアプリが、パナソニックの電子書籍端末とイー・モバイルのスマートフォンのプリインストールアプリに採用されたと発表した。これにより、プリインストールされているのは7社16端末となった。

アプリの名称は「BookLive! Reader」。4万冊を超える電子書籍を購入できる。11年8月に発売されたパナソニックの電子書籍端末「UT-PB1」では、11月29日以降にアップデートすると利用できる。イー・モバイルのスマホ「GS02」には12月1日の発売時からプリインストールされた。

アプリには会員登録しなくても無料で電子書籍を利用できるサンプルを用意した。ユーザーが端末を購入後、すぐに同社の電子書籍ストアを利用できる環境を整えることで利用者の拡大を目指す。

・BookLive!
http://booklive.jp/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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SEO内部施策だけで検索エンジンからの来訪が3億PV増加、社内にSEOノウハウも蓄積/pixivのSEO事例 [事例] | Web担当者Forum

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SEO事業者さんに依頼してpixivサイトのSEOを進めたところ、約4か月の施策の後、検索エンジンからの訪問が増えたことにより、約3億PV増と1.5倍に。来訪キーワードバリエーション数も以前の1.3倍に増えました。

行ったのは内部施策のみ。外部リンクには一切手をつけていません。

pixiv
日本最大級のイラスト投稿サイト「pixiv」。2011年7月に累計作品投稿数が2000万枚を突破している。

そう話すのは、ピクシブ株式会社のディレクター中村氏と鈴木氏。

多くのユーザーが自分でイラスト・漫画・小説を創作し投稿するpixivのサイトでは、検索エンジン最適化に関してどんな問題を抱えていて、どんなSEO施策を進めたのだろうか。

今回pixivのSEO施策を担当した株式会社アイレップの担当者とともに、話を伺った。

今回のSEO施策でpixivが行ったのは、次のようなものだ。

  • サイトコンテンツのインデックス促進 ―― 重複コンテンツなど不要なページへのクロールをなくし、意味のあるページをよりクロールしやすいようにサイト内リンクを最適化することで、検索エンジンが効率的にコンテンツをインデックスできるようにする最適化。
  • 検索ボリュームが多くなるキーワードに対応した重み付け ―― 関連するイラスト投稿の多いキーワードに対するサイト内リンクが自動的に増える仕組みの実装。
  • 検索エンジンが理解しやすいページ構造 ―― 基本的な見出しなどのHTMLタグを適切に使うようにすることで、検索エンジンがページ内容を理解できるようにする最適化。
  • 関連サイトの活用 ―― テキストコンテンツをもつ関連サイトにも同様に最適化を行い関連リンクを設けることで、pixivサイトをより最適化

日本最大級のイラスト投稿サイトが
アイレップにSEOを依頼した理由

「pixiv」(ピクシブ)は、一般のユーザーがイラストや漫画、小説を投稿・閲覧できる参加型Webサービスだ(運営:ピクシブ株式会社)。登録ユーザー数は380万人、投稿された作品数は2300万点以上と、同種サービスのなかでは国内でも最大級の規模を誇る(数値は2011年12月現在)。

同社が「作品を介したコミュニケーションにフォーカスした、クリエイターとそのファンのためのSNS」と位置づけているように、pixivでは、絵を描くユーザーとその作品を見るユーザーによるコミュニティが形成されている。作品をお気に入りに追加する機能や、コメントやフィードなどのコミュニケーション機能も備わっているのも、そういった背景からだ。また、マンガやアニメ好きのユーザーが多く、それを土台にしたカルチャーがpixivの特徴になっている。

ビジネスモデルとしては、プレミアム会員による収益と、サイトに掲載されたバナー広告等の収益が中心で、そのほかにも企業とのタイアップ企画(イラストコンテストなど)がある。2007年9月のサービス開始から順調に成長を続けてきたpixivだが、さらなる成長のためにSEOサービスの利用に踏み切った。

pixivをより多くの方に知ってもらいたい、使ってもらいたいと常に考えており、pixivを知らない方の入り口として検索エンジンからの誘導を増やすことが必要でした」と、ピクシブ株式会社ディレクターの鈴木大介氏と中村順一氏は説明する。

検索エンジンがクロールしやすいページ構成、インデックスされやすいページは、ユーザーも閲覧しやすいページになるだろうと。UIとHTML構造やコーディングを決定する要素が、SEOを実践することで取り入れることができると思いました。

また、pixivには膨大な作品が投稿されていますが、初期に投稿された作品に出会う機会が少ないという悩みがありました。pixivを知らない方でもイラストや漫画を見て楽しむ方は大勢います。検索エンジンのクロール対策や、閲覧しやすくするための対策を施すことで、pixivのサイト内検索以外でも、検索エンジン経由で作品を見て楽しむユーザーと、pixivに投稿されているその方の好みに合った作品を結び付けることができれば、pixivを知らない層にもアプローチできると考えました」(鈴木氏)

集客については、Twitterやブログなどによるユーザー発信の自然な広がりが中心で、リスティング広告も含めた広告施策は一切行っていなかったという。そんな状況でのSEOだが、自社内で行うという選択肢はなかったのだろうか。

SEO施策はまずは社内でという検討をしました。しかし、これまでも自分たちが知っている範囲で基本的なSEOは行っていたものの、SEOの専門だといえるほどスキルのある人材は社内にはいませんでした。

とはいえ、SEO専任のスタッフを雇うという選択肢はありませんでした。というのも、pixivで行うべき運営上の施策はSEO以外にも非常に多岐に渡っており、SEO専任のスタッフ常駐させることは困難でした。

そこで、SEO専門の事業者に依頼するほうが効率もよいだろうという結論に至りました。専門家によるSEOの効果がどの程度のものか、興味本意というのもありました(笑)」(鈴木氏)

SEOサービス選定の決め手はpixivに対する理解度の高さ

今回のSEO事例
  • SEO対象サイト: pixiv
  • 目的: UI構築の改善、新規ユーザーの獲得、検索エンジン経由でのアクセスアップ
  • 施策期間: 2011年2~5月(4か月間)
  • 予算: 非公開
  • 提案内容: 検索エンジンのクロール向上、旬のトピックを認識させる、タグの整理など
  • サイト概要: イラスト・漫画・小説投稿/閲覧Webサービス
  • 対象ユーザー層: イラストを描く/見ることが好きな人
  • ビジネスモデル: サイト上に掲載する広告が中心
  • 備考: ピクシブ百科事典

2010年末にSEOの話が持ち上がり、2011年1月に事業者へ相談することになった。まずは3社に「SEOしたいのですが、何から始めればいいですか?」というところからの相談だった。それに対する提案内容と金額を吟味した結果、選択したのはアイレップだった。

3社から提案をいただいたのですが、金額がそれぞれ大きく異なり、また提案内容にも違いがありました。そんななかからどのSEO事業者に依頼するかを検討したのですが、決め手になったのはpixivに対する理解度の高さです。

一般的なECサイトとは違い、pixivのコンテンツはイラスト中心で、しかも、マンガやアニメといった独特のカルチャーが背景にあります。SEOのキーワードを選ぶにも、そういった背景知識が必要です。アイレップさんの提案は、その点を踏まえたもので、pixiv自体やそのユーザーの興味分野に関する担当者さんの理解度も非常に高く、これなら安心して任せられると判断しました。

実は3社のなかで、金額的にはアイレップさんが一番高かったんですよ。アイレップさんの提案金額は他社さんの約3倍でした。ですが、施策後に期待できる効果(新規ユーザー増、PV増加)に見合った金額だと判断しました」(鈴木氏)

pixiv
今回のSEOプロジェクトでアイレップが提出したドキュメントの例。
  • 月1回のミーティングを重ね4か月かけて段階的にSEOを実施
  • 検索エンジンのクロール増加で想定外のサーバー負荷が発生!
  • SEOの効果によって月間PVは13%、検索エンジン経由は3%の増加
  • かけたコストに見合う成果に加え社内ノウハウの蓄積も

月1回のミーティングを重ね4か月かけて段階的にSEOを実施

依頼先がアイレップに決まってからは、具体的な施策が始まった。プランの内容は、2月から5月までの4か月間で、段階的にサイトの改善を行っていくというものだった。月に1度のミーティングで、アイレップから1か月分の施策を提案して、pixiv側は1か月かけてこれの提案をサイトに反映していくという流れになる。

基本的にアイレップ側は、問題点とその改善方法を提案するのみで、改善案をサイトに反映させる作業はpixiv側が行った。これはSEO案件の一般的なスタイルだ。

実際に作業を行うのは社内のスタッフですが、アイレップさんからの指示は具体的で的確でしたので、悩むようなことはありませんでした。システム構成やデータベースに関する情報も、聞かれたらその都度答えるという形でした。基本的にはいただく指示にしたがって作業するだけで、基本的に大変なことはなかったです。UIやサイトのデザインに関わる施策については、質を損なわずに効果を上げるため工夫に悩むことはありましたが」(鈴木氏)

最初のミーティングでは、サイトの現状分析と全体的な改善点が示された。

pixivが抱えていた
SEO関連の課題
  • 大量にある魅力的なコンテンツが適切にクロール・インデックスされていなかった。
  • イラスト中心のため検索エンジンに情報を伝えるテキストコンテンツが少なかった。

pixivの抱えていた最も大きな問題は、膨大にあるコンテンツが適切に検索エンジンにインデックスされていなかったこと。検索エンジンのロボットがサイト内を効率良くクロールできていなかったのだ。

しかしpixivはイラスト主体でテキストが少ないため、正直なところ検索エンジンにとっては評価しづらいタイプのサイトだ。そのなかで、ページのタイトル要素や各イラストに付けられたタグ(カテゴリなどをイラストに付与するキーワード情報)は、少ないながらも貴重なテキスト情報であり、これらをうまく活用することが提案された。

クローラの動線を最適化することでインデックスを促進し、さらにテキストコンテンツをうまく使ってページの内容を検索エンジンに理解させる。それがpixivサイトに対するSEOの基本方針だ。

ちなみに、通常のSEOでは、まずキーワード分析に時間をかけるものだが、pixivではその工程にはほとんど工数をかけなかったのだという。というのも、pixiv上にあるコンテンツのほとんどはユーザーが投稿するものでありタイトルもタグもユーザーが付けることから、分析したキーワードに対応するコンテンツをpixiv側が意図して増やせるかというと、そうはいかないからだ。

また、pixiv側からアイレップ側に提示した条件もあった。「pixivで最優先するのはユーザーの利便性であり、それを損なうようなSEO施策は受け入れられない」というものだ。

これらを踏まえてアイレップから提案し実行されたSEO施策は、大きく分けると次の3点。それぞれ1か月ほどかけて取り組まれた。

  • 1か月目ログイン前ページの改善

    まず取り組んだのは、非ログイン状態で表示されるページ群の改善だった。

    pixivには登録ユーザーがログインしてから使う「ログイン後ページ」と、ユーザー登録していない一般の訪問者(またはログイン前のユーザー)が閲覧する「ログイン前ページ」がある。これまでpixivでは、ユーザーの使い勝手を向上させるためにログイン後にユーザーが使うページの改善に力を入れてきていたが、新規ユーザーが利用するログイン前ページに改善の余地があったのだ。ログイン前のページというと、それはすなわち検索エンジンのロボットが見るページだからだ。また、pixivに登録する前のユーザーが初めて見るページのため新規ユーザーの獲得にも関わる。

    まずは、検索エンジンのロボットがページを効率的にクロールできるように、サイト内のリンクを設置していった。その際に、単にサイト内リンクを増やすだけでなく、検索ボリュームが多いであろうキーワード(たとえば放映中の人気アニメ関連など)に重み付けがなされるような仕組みを盛り込んだ(あるキーワードに関するイラストの投稿数が増えると評価が上がり、そのキーワードのリンクが自動的に増えるなど)。クロールの効率化だけでなく、サイト内のリンクを設置することでこれまで見つける事ができなかった作品への導線も確保できる。

  • 2か月目タグキーワードの整理

    イラストページに含まれるテキスト情報には、作品名、作者名、タグなどがあるが、これらの情報がうまく整理できていなかった。同様の内容なのに複数のURLで表示されるなど、検索エンジンから見たときのページの価値が分散していたのだ(重複コンテンツとみなされるおそれもあった)。

    そのため、作者が投稿したイラストやタグに対応するイラストなどの一覧ページの標準URLを整備するなどして、これらの問題を改善した。

    検索エンジンのクローラが特定のドメイン名に対してクロールするページ分量には限りがあるため、不要なページへのクロールを抑制することで、見てほしいページへのクロールを促進する形だ。もちろん、サイト内リンクのリンク価値が分散することも避けられる効果もある。

  • 3か月目ピクシブ百科事典(別コンテンツ)の改善

    ピクシブ百科事典
    ピクシブ百科事典」の各ページには、用語の解説のほか、他の用語やタグ、関連するイラストへのリンクが含まれる。

    pixivの兄弟サイトとして、「ピクシブ百科事典」がある。Wiki形式の用語集サイトであり、コンテンツがテキスト中心でありリンクも多いことから、pixiv本体よりも高いSEO効果が期待できるサイトだった。そこで、このサイトをSEOに活用する施策が進められた。

    具体的には、次のような内容だ。

    • pixiv本体の各ページから、関連する百科事典ページへのリンクを増やした。
    • 以前は編集履歴ページまでもインデックスされていたが、重複コンテンツとみなされるおそれがあるため、余計なページはインデックスされないようにした。
    • HTMLタグを整備した。具体的には、Wiki記法で見出しを指定してもHTMLタグとしては太字で出るだけだった部分を、HTMLの<h1>や<h2>として表示されるようにするなどした。
  • pixivニュース
    pixivニュース」は、関連ニュース記事へのリンクがまとめられたニュースポータル。テキストが多くSEO効果が出やすいページになっている。

    4か月目pixivニュースの改善

    最終月となる4か月目は、pixivサイト内にサブコンテンツ的に掲載されている「pixivニュース」の改善だ。

    ピクシブ百科事典の場合と同様にHTMLのマークアップによる論理構造の指定が不十分だった点を改善したり、人気作品を表示するランキングページを調整してサイト内リンクを最適化したりといった、細かい部分を手掛けた。

    また、手間がかかり過ぎて4か月では対応しにくい部分の改善が、今後の宿題として提案された。

検索エンジンのクロール増加で想定外のサーバー負荷が発生!

SEOの改善作業は順調に進められたが、1つだけ想定外の事態があったのだという。そのトラブルとは、サーバー負荷の急激な増加だった。

SEOのために内部リンクを増やすなどして検索エンジンロボットの動線を増やしたことから、検索エンジンのクロール量が増えた。それは狙い通りだったのだが、想定以上にロボットのアクセスが多くなり、その結果としてサーバーの負荷が上がってしまったのだ。

SEOを進めるなかで作品にひも付くページ群を改善しましたが、対象となるのは約2000万ページあります。それ以外にも、ユーザーやタグのページも含めると、クローラがアクセスできる(=インデックスされる)のは3000万ページほどになりました。この影響が想像以上で、ここまでクローラのアクセスが増えるのかという驚きがありました。まさか、そのせいでサイトの動作が遅くなってしまうほどだとは思っていませんでしたからね」(鈴木氏)

このときには、ログイン前ページでもリファクタリングを施し、1クロールあたりのリクエスト数を減らせるように調整して、クロールを減らすことなく対応したとのことだ。

ちなみに、「インデックスを効率的に増やす」という目的を達成するには、検索エンジン向けのXMLサイトマップを使う方法があるが、今回のプロジェクトでは手を付けなかったのだという。というのも、対象となるURL数が膨大にあるため、うまくいかないおそれや、場合によってはクロールに悪影響が出る可能性があったからだ。

  • SEOの効果によって月間PVは13%、検索エンジン経由は3%の増加
  • かけたコストに見合う成果に加え社内ノウハウの蓄積も

SEOの効果によって月間PVは13%、検索エンジン経由は3%の増加

プロジェクトの4か月が過ぎて、その効果は現在も継続している。プロジェクトを開始前の2010年12月の月間PVは14億8千万PVだが、施策後の2011年7月には20億3千万PVと、約37%増加している。もちろんこれはpixivの自然成長も含まれる数値なのだが、検索エンジン経由のアクセス比率は42%から47%へと5ポイント増加している。

42%から47%というと少しの増加のように思われるかもしれないが、全体のPV数が大きいため、少しの変化が大きな影響を与える。単純に全体PV数を参照元の比率から計算すると、検索エンジンからのアクセス増加によるPV増は約3億3000万PVにのぼっているのだ(実際には閲覧PV数の違いなどから純粋なSEOによるPV増加数とは異なる)。

また、SEOの効果はキーワードバリエーション数からも見てとれる。これはある期間に検索エンジンからの訪問で何種類ぐらいのキーワードが使われていたかの数値で、多ければ多いほど、幅広い検索からユーザーがサイトを訪れているロングテール状態であることになる。施策前後でpixivの月間キーワードバリエーション数は、約29万3千キーワードから約38万キーワードと、約1.3倍に増加している。SEOによるロングテールな誘導効果があったと判断してよいだろう。

SEOの案件でよくあることだが、pixivの場合も、実際には提案された施策のすべてがサイトに反映されたわけではない。もともと流入の大きな部分を占めていた指名系キーワードでの検索流入数には変化がないにもかかわらず、全体的に検索からの流入が増加したことからも、SEOの効果があったことがわかる。

※上記の数字はpixiv本体(基本的にテキスト情報が少ない)のもの(pixivでは画像検索のクローラは除外している)

ちなみに、イラストを閲覧するユーザーの増加を狙って行ったSEO施策ではあるが、その効果は投稿ユーザーにも出ている。1か月あたりのユーザー登録数は施策前後で約8万6000人から約11万人に、1か月あたりのイラスト投稿数も約69万点から79万点に増加している。

ここまでの解説でわかるように、pixivのSEO施策では、サイト内施策しか行っていない。すでにあるコンテンツに対して、有用なテキストコンテンツを活用してサイト内リンクを最適化することで効率的にインデックスされるようにしたうえで、HTMLタグを整理したりサイト内リンクをうまく使ったりすることで、検索エンジンに各ページのコンテンツを理解してもらいやすくする施策だ。つまり、SEOでよく言及される「外部リンクを増やす施策」は行っていない。pixivが行ったのは、pixivの利用ユーザーたちが日々生み出す自然なリンクやソーシャルメディアでの言及をSEO的に最大限活用する、真の意味での外部施策(最適化)なのだ。

SEOというと、一部の業者の影響で「有料リンクを購入すること」だと思ってしまう人もいるかもしれないが、これは完全な間違いだ。サイト訪問者のニーズを理解してそのニーズに応えるコンテンツを作り(これはpixivではすでに行われていた)、ユーザーによる自然な言及を増やす。そのうえで、そうしたコンテンツがサイト内に存在することを検索エンジンに知ってもらい、コンテンツが何に関するものなのかを正しく検索エンジンに理解してもらう。それがSEOの王道なのだ。アイレップが今回pixivに対して提案したSEO施策は、そうした基本であり王道であるものだった。

かけたコストに見合う成果に加え社内ノウハウの蓄積も

こうした結果からも、pixivでは今回のSEOプロジェクトに、かけたコストに見合う価値があったと感じている。

実際のSEO効果として流入増の数字にはっきり現れていますし、かけた費用の価値はあったと考えています。それに加えて、SEOの知識やノウハウを社内に蓄積できたことも、大きなメリットだと考えています」(鈴木氏)

pixivでは今後、サービスの海外展開を考えている。現在でも、欧米、中国、台湾、韓国などのユーザーも多く、約11%が日本以外の190か国からアクセスされているという。これはもちろん、言葉に依存しない「イラスト」が中心のコンテンツであるpixivならではの特徴だろう。

簡体字で表示したpixivの画面。pixivはアクセスするユーザーの使用言語によって英語、フランス語、韓国語、ロシア語、中文(繁体字)、タイ語などで利用できる。タイトルやタグはユーザーが付けるため翻訳されていない。

今後の目標は、多言語に対応して世界のユーザーにも楽しんでもらえるサービスにすることです。現在でもインターフェイスは多言語化しているのですが、海外のユーザーにさらに楽しんでもらうためには、作品のタグなどを工夫していく必要があります。ピクシブ百科事典の英語版を用意して、うまくリンク構造を作ることで、言語ではなく作品で楽しめるようにできないか考えています。今回のSEOプロジェクトでは、そのためのヒントを得ることができました」(鈴木氏)

SEO導入企業ピクシブ株式会社
SEO提供企業株式会社アイレップ
  • 設立: 1997年11月
  • 事業内容: SEO(検索エンジン最適化)サービス、リスティング広告、SMO(ソーシャルメディア最適化)、Web解析サービス、LPO(ランディングページ最適化)サービスなどのSEMサービスを提供するほか、モバイルやソーシャルメディアなどを含めた幅広いデジタルマーケティング関連のサービスを提供している。
  • 企業サイト: http://www.irep.co.jp/
  • SEMサービスサイト: http://www.sem-irep.jp/
  • Marketia: http://www.marketia.jp/
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もしも、「ザ・ペニンシュラ東京」を解析するなら(下)[第47回] [有名サイト、かってに解析!] | Web担当者Forum

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誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。

有名サイト、かってに解析!

毎週木曜9時は「かってに解析!」。だれもが知っている有名サイトをかってに取り上げ、「もしもアクセス解析をするならば、どこに目をつけるか?」という視点で、サイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。

前々回前回に続いて、シティ型高級ホテルの「ザ・ペニンシュラ東京」を取り上げる(以下、本稿において、カギかっこ付きで「ザ・ペニンシュラ東京」と書くときは、ホテル名ではなくサイト名を指す。他のサイト、ホテルも同様)。

筆者は、ホテル業界のサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけでもない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。

「ザ・ペニンシュラ東京」の閲覧シチュエーションを想定

今回のサイト利用シナリオも、前々回前回と同じく、以下の通りだ。会社の総務部の人が、役員の指示で、ザ・ペニンシュラ東京の予約を行うというものだ。

誰が 会社の総務部の人
何の目的で 役員の指示で、ザ・ペニンシュラ東京の予約を行う
具体的なタスク オンラインでの宿泊予約と、ホテルまでのアクセスの地図の印刷

Webサイトで宿泊予約まで行ったうえで、ホテルの地図とアクセス方法が書かれたページを印刷するところまでが、具体的なタスクとなる。

「ザ・ペニンシュラ東京」をエキスパートレビュー!

ホテルへの地図を印刷する

予約は済んだので、最後にホテルまでのアクセスの地図の印刷をしよう。

地図は、グローバルナビゲーションの一番左の「現地情報」(図26の赤枠で囲んだ部分)をクリックして表示されるページから見ることができる。下方のプルアップメニューの「エクスプローラー」(図26の青枠で囲んだ部分)をクリックして表示される、「マップ&アクセス」(図26の緑枠で囲んだ部分)をクリックしよう。

図26:「現地情報」のページ
図26:「現地情報」のページ

すると、「マップ&アクセス」のページ(図27)になる。「ロケーションマップ」のタブが表示されているが、ぱっと見、駅もビルも同じマークで分かりにくい。例えば、JR東京駅と皇居、丸の内ビルディング、帝国劇場が、すべて同じ正方形のマークで表されている。

図27:「マップ&アクセス」のページ
図27:「マップ&アクセス」のページ

また、主要交通機関からの所要時間は、もう1つのタブ「空港からホテルまでの交通」(図27の赤枠で囲んだ部分をクリック、図28)で見ないといけない。

図28:空港からホテルまでの交通タブ
図28:空港からホテルまでの交通タブ

だとすると、「ロケーションマップ」と「空港からホテルまでの交通」の両方をプリントアウトしたいとすれば、それぞれのタブを印刷しないといけないということだろうか?

じつは、どちらのタブが表示されていても、右上に「印刷」のリンクがあって(図27の青枠で囲んだ部分)、これをクリックすれば、2つのタブのコンテンツ全部を一枚に印刷できるのだ。しかしながら、そういう印刷になるかどうかは、実際にトライしてみないと分からない。

何回かあちこちクリックしてページを行ったり来たりしてみたりしないと分からないというのは、ユーザビリティーとしては若干不親切に思える

  • 他のホテルサイトと比べてみた

他のホテルサイトと比べてみた

最後に同じようなシティ型高級ホテルをいくつか比較のために見てみた。

まずは、「ハイアット」だ。「ハイアット」は「ザ・ペニンシュラ東京」に比べると機能性重視で、ホテル検索がトップの右側にある(図29)。ホテルを検索したら、次は予約の入力ページという素早さだ。

図29:「ハイアット」の予約サイト
図29:「ハイアット」の予約サイト

次は「マンダリン オリエンタル 東京」(図30)。こちらもトップページの下方に宿泊予約の機能がある。空室確認後、プランを選択して進んでいくことができる。

図30:「マンダリン オリエンタル 東京」の予約サイト
図30:「マンダリン オリエンタル 東京」の予約サイト

最後は、「帝国ホテル東京」(図31)。こちらは、予約機能はファーストビューにはなく、控えめだが、右下に空室検索がある。

図31:「帝国ホテル東京」の予約サイト
図31:「帝国ホテル東京」の予約サイト

これら3つのホテルサイトが比較的予約機能を前面に出しているのに対して、「ザ・ペニンシュラ東京」はブランドイメージ重視の感がある。ちなみに、「ザ・ペニンシュラ香港」や「ザ・ペニンシュラ・ニューヨーク」などを選んでも、基本的にサイトの作りは同じなので、これはローカルの事情ではどうにもならないことのようだとも推察できる。

  • 3回分のまとめ&アクセス解析の視点からのチェックポイント

3回分のまとめ&アクセス解析の視点からのチェックポイント

最後にアクセス解析的な視点で見るべきポイントをまとめておこう。

集客面で検索連動型広告などを行っているのであれば、集客面での効果測定などとともに最適化をしていく必要があると思われるが、今回その部分についてはやっていないという前提で話をしよう。

  1. トップページについて

    おそらくサイト訪問者の主な入口ページはサイトのトップページだろう。リピーターの予約客の訪問が多いような気がするが、実際どのようなユーザーが訪問しているのか、入口ページは果たしてトップページなのかという点を確認しておきたい。その上で、全体の人気ページを見ることで、現在のグローバルナビゲーションで表示しているテキストリンクの配置が本当にこれでよいのかを確認したい。

    もちろん世界各国にあるすべてのホテルで共通にしなければならないというルールがあるのだとは思う。しかし、「ご予約」の位置は右から2番目でいいのだろうか。もし、ニーズが高ければメインビジュアルの一角を削ってでも、他のサイトと同様に予約の機能をトップページに直接配置するということも検討に値するのではないだろうか。

    トップページ下のナビゲーションはクリックしてもURLの変化はないので、クリックイベントなどを計測して、どれだけクリックされたかを計測しておくことが重要になるだろう。グローバルナビゲーションも、マウスオーバーやクリックイベントを計測して、グローバルナビからの直接のアクセス状況を取得しておくとよいだろう。

  2. 予約機能全般

    他のホテルサイトと比較すると、他のサイトではとにかく予約機能を前面に出しているのに対して、「ザ・ペニンシュラ東京」では、ブランド重視のせいなのか、予約機能が目立っていない。ここではユーザビリティテストとA/Bテストの両面からサイトの改善を考えてみたい

    ユーザビリティテストなら、他のサイトと並列に予約を実際にやってもらうというのも手だろう。どこがよくて、どこが分かりにくいのかといった点は明らかにした方がいい。「部屋のグレード選択→プラン選択」が自然だと思うが、「プラン選択→部屋のグレード選択」というプロセスはユーザーにとって使いやすい流れなのかは、例えば、前回3ページ目図17でパッケージを改めて確認する人が多いのであれば、私の仮説が裏付けられるのではないか。

    A/Bテストは、トップページなどで予約機能を直接配置した場合とそうでない場合とで、どの程度の予約率の違いがあるのか、予約までのページビュー数や滞在時間などが比較できれば、そのような評価軸でテストしてみたい

  3. その他コンテンツ部分

    コンテンツ部分でも、「プルアップメニューしかないために、一覧性が悪い」という指摘をしたが、これもユーザビリティテストを実施してみたい。言葉使いの分かりやすさなども検証したい。図27のマップや印刷機能などもユーザビリティテストでチェックしておきたい項目だ。

  4. 予約プロセスの検証

    前回の4ページ目で取り上げた、お名前とクレジットカード詳細を入力するページでのエラー率は高いのではないか。姓名のローマ字、携帯電話番号のハイフンなど。これはA/Bテストするまでもないように思えるが、入力例の記述を追加して、エラー比率の前後比較などをすぐに確認してみたい

    また、宿泊日数の最大14日というところも、実際クリックする人がいるのだろうか。スキップもできるこだわりのオプション機能(図21から図24)は、けっこう使われているのであれば、こういったキメ細かい指定は重要だということが言えるだろう。

    そして、図25のご予約内容の確認画面で、最後のステップでの修正というのはあるのか、あるのであればどのパート部分なのか、その場合に何を修正しているのかということで、予約ステップの改善に結び付けられる可能性がないかを検証したい。

◇◇◇

さて、この連載では、

  • Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
  • 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論

などを随時募集している。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。

衣袋教授の丸2日でアクセス解析を徹底的に学ぶ講座アクセス解析ゼミナール」を2012年1月19日と1月26日に開催します。主催はアクセス解析イニシアチブ。年内申込みで早割あり。 → http://a2i.jp/activity/semi/10333

衣袋 宏美

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Web Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
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金のなる木/【漫画】Webマーケッター瞳シーズン2・第9話 [【漫画】Webマーケッター瞳 シーズン2] | Web担当者Forum

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Webマーケッター瞳 シーズン2

前回までのあらすじ

桜花肝いりのWebマーケティングプランは、実施寸前に、ライバル会社皐月に先を越されてしまった。手がけたのは古巣のネットデイズ、しかも後輩のエリちゃん。もしかして情報漏洩? 犯人は瞳??

ここから始まります ここから始まります ここから始まります ここから始まります ここから始まります ここから始まります ここから始まります ここから始まります
瞳「小売りの基本は『店頭マーチャンダイジング!』」
「これまでにない新しいやり方よ!」
「とは言うもののそう簡単に新しいマーチャンダイジング手法なんて出ないわよね…大変な作業になりそうね」
「ホワイティのマスコットでも作ろうかしら…」
「!」
(ミネラルウォーターを汲んで帰るんだへぇ…専用のペットボトルまで…ecoね)
(こ…これは…いけるかも)

第10話は1月下旬公開予定

マンガでわかるWebマーケティング 電子書籍化

『マンガでわかるWebマーケティング
―Webマーケッター瞳の挑戦!―』
電子書籍版 登場!

http://www.impressjapan.jp/books/EL110022

シーズン1のマンガ全9話に解説パートを追加。
Web担当者Forum発のあの“瞳本”が、
はやくも電子書籍になりました!!

原案、監修:村上 佳代(むらかみ かよ)
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 店舗サービス部 Webマーケティングディレクター (加盟企業、店舗向けのB2B Webサイト担当)。前職は、ネットイヤーグループ株式会社のWebマーケティングコンサルタント。1996年より一貫して15年間、Webマーケティング、デジタルコンテンツ業界に身を置く。
現在は会社勤務の傍ら、グロービス経営大学院(MBA)でMBA取得を目指している。
Twitterアカウント @murakami_kayo
ブログ ~MBA大爆笑!日記~ by ムラカミ カヨ

原作:星井博文(ほしい・ひろふみ)
漫画家・漫画原作作家。ヤングジャンプにてデビュー。著作に『中京女大レスリング部物語「ちゅうじょ」』(実業之日本社)など多数。

作画:ソウ
漫画家。代表作は『マンガで分かる心療内科』(少年画報社)、『心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG』(マガジンランド)ほか多数。

マンガ制作:トレンド・プロ
主に広告マンガ、イラスト、アニメ、キャラクターの制作を手がけるマンガ制作プロダクション。動機付け、興味の喚起、ストーリー性、分かりやすさなど、マンガの持つ強力な訴求力を活用し、企業が発信するさまざまなメッセージを織り込んだマンガ制作を得意としている。
http://www.ad-manga.com/

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オリジナル記事:金のなる木/【漫画】Webマーケッター瞳シーズン2・第9話 [【漫画】Webマーケッター瞳 シーズン2] | Web担当者Forum
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「第7回JWDA WEBデザインアワード」が作品募集中、エントリーは1/25まで [ニュース] | Web担当者Forum

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一般社団法人 日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)は、ブランディング、コンバージョンアップ、ビジネスモデルの創造などの目的に対する成果を上げたウェブサイトを評価する「第7回JWDA WEBデザインアワード」の作品を、2012年1月25日まで募集している。

アワードの対象となるのは、2011年1月1日~12月31日までに公開されたWebサイトで、審査期間(2012年1月上旬~3月下旬)にアクセス可能なサイト。オリジナル作品であれば、複数名による共同作品も応募できる。過去に同種のアワードなどを受賞した作品は応募できない。

受賞発表は2012年3月29日に、東京のデジタルハリウッド東京本校で行われる予定。グランプリ受賞者には副賞20万円と表彰状が贈られ、デザイン情報誌『Web Designing』に掲載される。その他、各審査員賞およびスポンサー特別賞では副賞5万円が、学生部門では1年間のJWDA学生会員資格が表彰状とともに贈られる。

JWDA WEBデザインアワード
http://www.jwda.jp/event/award.html

日本WEBデザイナーズ協会
http://www.jwda.jp/

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